小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ読み終えて思うのは長編のはずなのに、話の展開が面白く、そして苦しく一気に終わってしまった。
上巻では小学校教諭の美冬の立場に共感した。退勤後にひとこと声をかけた児童の失踪。そして失踪した後に、彼女が整体院に行っていたことが『エステに行き、学校から担任に連絡がしばらくつかなかった』とネットニュースになったこと。全てがもしかしたら起こりうる、と思わせる描写が苦しい。そして周りにいる噂に群がる人たち。群がる気もないが自分の知っていることをどんどん付け足して広げていく姿が怖かった。
下巻では、光太郎くん誘拐、そして昔の紗英さん誘拐、晋也くんの事故の全てが鮮やかに繋がっていく。それぞれ出てくる人物の心情 -
Posted by ブクログ
ネタバレさらっと読めて面白かった!
後半で前川とノアの死亡の経緯が一気に解明されてスッキリ。併せてブラック部署仲間からの裏切り、そもそも自分(青瀬)が思っているほど仲間ではなかったという驚きが良かった。文体からでは青瀬は普通に頭が良さそうだけど、仕事は壊滅的にできないタイプで部署仲間からも恨まれていたという。恨まれているレベルではなくて前川と一緒に始末しようとされていたとは。すごく面白かった。
仁奈ちゃんが昔昔に青瀬と出会っていた、という縁があったけど、元カレの佐伯さんがずっと優しかったのは何でなの?一緒に働いてなかったから要領の悪さを知らなかったんだろうか。抜けたところが可愛くて守ってあげたいタイプ -
Posted by ブクログ
うわわわ、面白い……!この世界観、たまりません。
このところ『黒牢城』映画化で露出が多いからか、〈米澤穂信欠乏症〉のワタクシ。米澤先生の書いたものならなんでも読みたすぎて、つい既読の『米澤屋書店』の文庫版もぽちってしまいましたし、なんなら先生のTwitterでもいいから出版してくれないかと考える始末。
本書『折れた竜骨』は、以前手に取ろうとしたものの二段組みの単行本にびびってしまい、さらに「魔術と剣と謎解き」の構成にもどうにも食指が伸びなかったんですけども、いやはや、やはり本には”読むべき時”があるのです。ゲーム『TES V:Skyrim』を通った私には、この中世ヨーロッパの物語がわかる、わ -
Posted by ブクログ
色んなタイプの"お仲間"の話があって「私も同じようなこと言われたなー」とか「そうそう、こういう気持ちになるんだよね」と共感しながらだんだん心が軽くなっていく感覚でした。
40代のころよりだいぶ減ったものの、50代になっても「子どもがいない」ということに対して、罪悪感とまではいかないけどモヤることはまだ時折あります。
これはもう一生続くことだろうと覚悟しつつも、その時の調子によってはその気持ちに凹まされることもあり、そんなグラつきがあるところでこの本に出会い
「身の回りになかなかいないだけで仲間はたくさんいるんだ」
と励まされました。
それでもこの先また何度もグラつくだろう -
Posted by ブクログ
色覚の多様性についての社会問題を科学や医学などの観点も合わせて考察し、それに関する色覚の予備知識も深められる書籍。
色覚異常や色弱の背景にあった差別的な要素について丁寧に考察されており、とても興味深かった。遺伝学によってつまびらかにされつつある色覚の多様性が、正しく世間に広まることを願いたい。むしろ多様性を受け入れようとしている今の世の中にとって、色覚に限らない話とも言える。
例えば色覚のスクリーニング方法やその是非について検討している箇所がある。そういった社会的な動きの「難しさ」を感じた。一つ一つの検査の意味合いについての正しい認知が普及していなかった実情や、それによる診断後の対処が -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白すぎて下巻に突入して読む手が加速しました、、。よくできたお話で安易な言葉で表すのが憚られる内容でした。
何となくiについてはそうかな?と思う場面もありつつも、想定より多くの伏線を回収しつつ、あのラストに持ち込むところがさすが辻村さん、、。
iのしたことは凶悪でしかないものの、それを完全悪と言いがたい背景に複雑な感情を持ちました。
またそれを虫に喩えるあたりもなんだか不気味でゾッとしました、、昆虫ではよくある寄生も人間に置き換えるだけでこうも複雑になってしまう、同じ生き物なのに。
最後は救いのために用意された章だと思いたかったけど、藍はもう死んでしまった。頬が切れてるのを見ると恭司に殴られに -
Posted by ブクログ
私は教育現場で働いており、そういう視点でも読み進めました。あとがきにもあったように、貧困家庭、または家庭にいわゆる一般的な家庭とは違う事情を抱えた子どもたちがいることについては、ひしひしと感じています。自分はいわゆるごく普通の家庭に生まれ育ち、両親や祖父母たちの愛をたくさんもらって育ってきたこと。同じように私も自分の子供にそうすることが当たり前だと日々思い、過ごしていること。このような自分が、どこまで、事情を抱えた子らに気づきアクションができるのだろうか。これはずっと以前から、難しいことだと思いながらここまで来たような感覚があります。溱かなえさんが、貧困やいじめ、家庭の問題についてこのような形
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Posted by ブクログ
後半は何度も泣いた。
六花ちゃんの登場が今いるワンコと重なって
余計に涙が出た。
六花ちゃんが救いになることがとてもよくわかる。
犬を飼った人は心に染みるのではないだろうか。
そして後悔と共に母のことを思い出した。
高齢だったから余命宣告されても落ち着いて見えたけど色々な思いがあったのだろう。
ただ悲しくて仕方がない、というのとも少し違う。あえて言葉にするなら、実物に会えなくなって残念。
亡くなる前の方が、よっぽど悲しかった。というか切なかった。あの時から較べると、今の心の方がずっと乾燥している。
この部分は心に留めておきたいと思った。
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