小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
最初はミステリー全開で、謎に満ちた始まりでとても興味が惹かれた。
だが、途中から哲学的、SF的な展開が出てきて、えぇ!まじか!!と何度も驚かされて、自分の予想を裏切る展開の連続にハラハラが止まらなかった。
特に最後の方は手に汗握る展開で、周りの音が全く聞こえないほどの没入感であった。
私が特に興味深かったのは、この物語における生命に対する考え、我々は遺伝子に科学的に操られるだけの人形である、という話が何度も登場し、登場人物たちが悩む描写が多かったことである。改めて人間とは、生きているとは何なのか考えるきっかけとなった。
また、主人公の悠が最初、人生に絶望した、生きるやる気のないラノベ的な主 -
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誰かにとっての当たり前は誰かにとっての非常識で、誰もがみんな自分は優しいと勘違いしてしまっていたことに気付かされた。物事は、だれがどこからどう見るかで人の数だけ解釈の仕方がある。当事者から見た物事と関係のない第三者から見た物事は事実は同じでも真実は当事者にしかわからないということを学ぶことができた。
私は今まで、いつでも誰にでも優しくできている自信がありましたが、私が思う私の優しさは誰かからしたら本当に辛いことだったかもしれないと思った。
誰にでも自由に考えたり行動する権利があるのに、個人が思う勝手な優しさが人のそれを制限してしまったり、人生をめちゃくちゃにしてしまうことがある。
これから生き -
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章ごとに共感できる部分があって、ちょくちょく読む手を止めては一人でぼーっと創作について考えてしまった。そのとき思ったことを書き留めておけば良かったなーと少し後悔。
小説や映画を見た後、ときどき「自分だったらどんな作品を作ろうかな」と考えるけど、毎回行動には移せない。それはおそらく、怖いからなんだろうなとこの作品を読みながら思った。もし心血注いで作った作品が見向きもされなかったら。もし一時注目されたとしてもすぐに忘れ去られたら。そういうことを考えてしまっているから一歩が踏み出せないんだなぁと。
『中身より状態を見てる』というセリフを見たとき、結局自分は作品の内容とは別にその作品がいかに評価され -
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大坂夏の陣で、あと一歩のところに迫りながら、真田幸村は大御所徳川家康を討たなかったのはなぜか?という謎に迫っていく作品。どちらにしても家康と、さらに後方にいる秀忠を討たないと豊臣の勝利はないため、幸村はわざわざ討たなかったのだと家康は思っている。
二条城で秀頼と謁見をすませて以来、家康は最後の大仕事、妥当豊臣を目指して着々と豊臣恩顧の大名たちが減っていくのをまっていた。そして遂に、方広寺の鐘の銘文「国家安康、君臣豊楽」に難癖をつけて戦まで持ってくることができた。
とはいえ大坂城は天下の名城である。なかなか攻めるのは難しい。以前から大坂城を研究していた家康からすると、平野口のあたりが多少守り -
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前回は、恩師の弁護&対決的な。かなり深かった。
今回は、母親!の弁護です。中山七里さん、すごいです。どうする?御子柴!ワクワク。しかも、本の冒頭で、母親、殺人?クロだよね。どんな展開になるのかな。とても楽しい読書です。
中山七里さん。食わず嫌いな感じで、昔、読まなかったけれど、読み始めたら、とても面白いです。どんでん返し、ほんと、すごいです。シリーズものが、好きなので、御子柴シリーズ、まず、読みます。
追記
読み終わった!ビックリする展開。本当に楽しめた!中山七里さんの頭の中、どうなってるのーホントにすごいです。ドラマも見たけど、やはり、小説は、深みがあります。 -
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『熟柿』を読みながら何度も感じたのは、償いと人生の回復は、決して同じではないということだった。手続きとしては終わっていても、「過ち」はその後の時間の流れ方そのものを変えてしまう。
「死んだ母親」として生きるしかなかった主人公の歳月は、あまりに長く、あまりに苦しい。読みながら、これ以上の困難はもう訪れないでほしいと願わずにはいられなかった。
それでも、熟した柿が落ちるのを待つように、人には焦ってもどうにもならない時間があるのだと思う。そうした時間の果てに、ほんのわずかでも光が差したことが救いだった。
この作品の魅力は、書かれていることだけではなく、書かれていないところにもある。行間や空白に -
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ネタバレさ、さわやかなラスト…!どうやら僚太と大知(他のメンバーのその後は名言されず)は引きこもり支援の会社を立ち上げたらしい。1人殺して懲役10年未満で出てこられたのか…?という疑問はあれど、そこはフィクションなので…ということだろうか。しかし僚太は途中ミチル的な片鱗を見せていたが大丈夫なんだろうか。
前半、引きこもりの心情はよく描けているなぁと思った。だが、それだけに後半そんなに人って変わりますかね⁉︎とも。まあ大知は元々リーダーシップのある人間として描かれていたのであれだけども、なんか気の弱そうなおっさんとか、醜形恐怖のおばさんとか。ご都合主義なところは『歌舞伎町ララバイ』でも感じだが…。染井作
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