小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレその作家の作品全て読みたいと思える作家に出会えるチャンスは、偏読傾向のある私にはかなり稀なものになってしまうのですが、今絶賛傾倒している劉慈欣先生の未読作品が残り一冊という絶体絶命の境地に立たされていた中で円城塔先生が救いの手を差し伸べてくれました。
本作は第39回日本SF大賞を受賞した「文字」に関する短編集です。
文字について「人間が記録を残したり、何かを伝達するためのツール」以上の印象を持ったことはないし、書道の良し悪しもわからないし、フォントについてもパワポや動画編集でみんながなんとなく使ってて読みやすいものの中から何となく選ぶ程度の美的感覚しか持たなかったけど、読み終わる頃には文字に -
Posted by ブクログ
『宙わたる教室』の続編
あの東新宿高校定時制の科学部が、メンバーも新たに蘇る!
今回の科学部もなかなか個性的な面々が揃う。
消滅していた科学部を立ち上げる所からのスタートはなかなかハードルが高く、一筋縄では行かない。
そして前作メンバーとの合流や、東新宿高校定時制の抱える問題、顧問の藤竹先生が音信不通になった理由など、様々な要素を抱えながら、メンバーは大会の先にあるアメリカ行きを目指す。
『宙わたる教室』が類稀な感動作だったので、前作超えは難しいだろうなぁと思いながら読んだが、予想を超えて何度も目頭が熱くなってしまった。
やっぱり若い力の結集にはパワーが溢れている。
科学の分野にもSD -
Posted by ブクログ
ネタバレ蟲毒決着―
四蔵、双葉、彩八、響陣、愁二郎、ギルバード、幻刀斎、天明刀弥、カムイコチャ
9人が蟲毒第一部を勝ち抜き、第二部では東京の各スタート場所から上野寛永寺を目指す。辿り着いた者で十万円を山分けする。
ここまで勝ち残った強者たちが散っていく。でもその散り際は美しかった。
彩八から双葉へ双葉から四蔵と愁二郎へと引き継がれる京八流の奥義。昔見つけた饅頭を半分こしたことを思い出しながら。そして四蔵は幻刀斎を打ち破る。しかし四蔵は天明刀弥に敗れる。そこに駆け付けた愁二郎が全ての奥義と想いを引き継ぎ、戦神となる。蟲毒開始時、京八流は同じ釜の飯を食った弟子たちで殺し合う流派だという話から、皆で協力して -
Posted by ブクログ
海外文学デビュー!
初めての海外文学がこの本でよかったと心から感じた。
ジェイク(カイア父)も途中まではやり直そうとする気を見せていたのに…憎めないところではある。
カイアがハニーと言われたところで少し 良かった、ヨシッって思っちゃった笑
カイアの私はあなたの恋人になったの?のシーンがとにかく好き。14歳でこんな大人びたエロい言葉言えるの?って凄く舞い上がった。
私だったら湿地で何かを探求して出版とかすることができない。自分の強みを自覚して貫くことが難しいのに湿地で一人の力で成し遂げるカイアの強い心に関心をもった。
そして、ジョディ(カイア兄)にもう一度再会することができて良かった
結 -
Posted by ブクログ
硝子館で開かれた催し中、館の主人が殺されたことを皮切りにおこる連続殺人を招かれた多種多様な職業と役割を持った人々が解き明かしていくミステリ
冒頭から犯人視点で進んでいくと思いきや、犯人のわからない殺人が起こっていき、犯人当て本格ミステリとして面白かった。
それにとどまらず、名探偵とかいう最初から意味わからない役が明かされていくところはある程度読めていたにせよ驚きがあった。
登場人物の役回りを意識するような会話がなかなか楽しく読めたし、ラストの探偵と犯人、探偵と相棒の会話劇はハッピーエンド的で読後感もよくかなり好き。
新本格ミステリの歴史をまとめ、さらなる時代を感じさせる本だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレもうずっと、誰が最初に破滅するかって思いながら読んでました。
『ドミノ』のような群像劇感。この世界線が繋がってくるかんじ。ほんとドミノだおし。
読んでる間ずっと怖くて、私はどの側にいるんだろう、って思いながら読んでいました。
とはいえ仕事的にプロモーションとかマーケ業界に片足いるので、裏側がある程度見える分、
そこまで熱狂することはないんだろうなとは思っています。とはいえコミュニティに入ると熱狂が加速する感じはとてもよくわかります。
うまくバランスと距離をはかっていきたい。
にしてもハマる前の澄香の一人反省会、すごく身につまされてツラかったです。
なんであんなに心情をリアルに書けるんだろう -
Posted by ブクログ
ネタバレ江戸川乱歩賞、本屋大賞6位となった前作「殺し屋の営業術」の続編。
前作同様、圧巻のストーリーテリングでページをめくる手を止めない内容だった。
ストーリーは他の方の感想に書かれている通り、最高に面白い。
主人公の鳥井が別格すぎて、窮地に陥る場面でハラハラドキドキと読み進めるなかでも、なぜか得体の知れない安心感がある。まさしく、最低で最高の主人公。
私が一番興味を惹かれるのは、鳥井のプライベート空間の描写。
なぜ八匹のヨウムを飼っているのか?
なぜヨウムたちに言葉を教えないのか?
ヨウムたちは鳥井が言葉を発さないと喋らない。
セールスマンがアイデンティティである彼にとって、言葉は呼吸のような
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。