チェ・ウニョンの作品一覧

「チェ・ウニョン」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!

ユーザーレビュー

  • わたしに無害なひと
    恋人や親友との関係がもう終わりになるだろうとお互いに気付いている頃の感じとか、自分の無知さや狡さで大切な人を傷付けてしまったこと、傷付けられたことを思い出してギュっとなる。繊細な感情と瑞々しい文章で、映画『はちどり』が好きな人は刺さると思う
  • 明るい夜
    冒頭から引き込まれて夢中で読んだ。

    被差別民として生まれた曽祖母、戦争に翻弄された祖母、家父長制から逃れられない母。離婚を経て都会を離れ、祖母が暮らす町に移り住み、自らの傷と向き合う娘。
    女性たちの100年の物語。

    辛い現実のなかでも手を取り合うことができる相手がいることが何よりの救い。
  • 明るい夜
    "――ヨンオクは、朝鮮人が日本人よりも卑しいと思う?
    祖母が首を横に振ると、本物の卑しさはそんなふうに人間を卑しいと語る、まさにその口にあるのだとおじさんは言った。"(p.122)


    "誰もいない家で学校に行く準備をしていた九歳の私にも、鉄棒にぶら下がって涙を堪えていた中学生の私にも、自分の体を虐...続きを読む
  • わたしに無害なひと
    よかった。ヒリヒリした。これからも付き合っていきたい友人とは、お互いに意図せぬとも無害な関係ではいられない時もあるなと思った。一時の人とは深い対話もしないし、お互い無害な関係でいられるけど。
    大事な人とは付き合っていくうちに無害ではいられないときもあると思うけど、そうなってしまった時には(傷つけられ...続きを読む
  • わたしに無害なひと
    ほぼ百合短編集。どの作品も素晴らしい。ほとんどが女と女の話、喪失の話。その後のかすかな希望の話も。どの話も切なく心に迫ってくる。この人の作品は、嫌味や抵抗なしに物語に、登場人物に入っていける。
    彼らの胸に迫る苦しさ、哀しさは私が持っていたものであり、気づくと自分の物語として読んでいる。
    どの作品にも...続きを読む

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