あらすじ
鳴神冴良が営むお弁当店「ききみみ堂」には、特別な「しふく弁当」がある。依頼主の事情や想いを仕立てた、心を届けるお弁当だ。「育休明けの仕事と家庭の両立に悩む同僚へ、そっと応援する味を」「新しい生活になじめずひとり落ち込む大学生に、元気をくれる一品を」「亀裂の入った親子の仲を修復するお弁当を」。冴良が作るやさしい味わいが心に染みわたり、食べる人の背中をそっと押す。ひと口食べれば、心がほどける。 あなたの想いを、お弁当に詰めて届けます 。小さな包みに込められた、あたたかな絆の物語。
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Posted by ブクログ
ききみみ堂
とても素敵なネーミング。
登場人物も、訳ありなみんなだけど、
温かい小説で…とても読みやすく…一気読みしました。
葛葉くんが描いた、白い兎と黒い兎のロゴもとても素敵‼️
わたし、お弁当作り、上手じゃないので、教えて欲しい❤️
Posted by ブクログ
表紙カバーをみたときから
もぅ〜たまらない♡でした
中身も極上で
決してやさしくつつみこむだけではないお話で最高でした
しふくの意味が仕覆っていうのも粋です
(詳しくは作中にて)
もう何から何まで最高!!
ききみみ堂のお弁当
わたしも注文したいなぁ〜
野菜たっぷりでお願いしたい♡
沙良さんのイメージは、仲里依紗さん
Posted by ブクログ
ある町の隠れた小さなお弁当屋さんを中心にしたストーリー。進むにつれてそれぞれの登場人物の過去から展開して物語が進む。料理も実際の料理書から参考にされていて丁寧な料理が連想されやすい。料理寄せなので仕方ないがストーリーが少しクサいところもあるので、もう少しそういうことか!と思わせてくれる内容だと嬉しいかも
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ほんわかして、心がほどけるようで、そしてとにかく美味しそうな連作短編集。
ききみみ堂の店主・冴良が語るお弁当づくりのコツがまた、よき、よき。
食べた人の悩みに寄り添って、心を軽くしてくれる。
環境に合わせて自分を変える鮭、
弱さを受け入れ様々な加工品が生まれた鰯、
ローストビーフを冷ます意味、等々…。
読んだ後にはお弁当を食べたかのように
心が温かくなり、満たされる。
Posted by ブクログ
人の話に耳を傾け、その人の心を元気づけたり、そっと背中を押したりするお弁当を作る、しふく弁当ききみみ堂。食べ物で人の気持ちを溶かしていく冴良もまた、心にわだかまりを抱えていた。
温かな物語に久しぶりにお弁当を作りたくなった。
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人に幸せを与えるオリジナルのお弁当。現実社会では、とても高価なお弁当になるだろうけど、、、。
それぞれのお弁当の描写とアイディアがステキで、表紙と見比べながら読むのも楽しい。
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その人だけの、特別なお弁当。鮭、ハンバーグ、鰻巻き、ローストビーフ…どれもおいしそうだけど、日替わり弁当も気になる。少しずつ人が繋がっていくところは冬森さんぽいなぁと思った。
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お弁当を通して繋がる人の縁よ。
ともかくも美味しそうでなあ。料理の説明もしてくれるもんだから空腹時は読むべきではない。
短編連作なので主役を変えながらだが、最後にぐるっと一回りした感じがきれいな虹を見たようでいいね。お弁当もオーヴンもイメージが鮮やかに脳内に浮かぶのがなんともよし。カラフルなお話だな。
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がんばり過ぎている人に読んでほしい!メッセージが詰まった美味しい特製のお弁当を届けてくれるサービスで人々を癒してくれる。もっともっと世の中の人に届いてほしいなぁ。
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美味しいご飯と優しいストーリー。
大好きな冬森さん、本作も良かった。
誰かの想いを、食べる手紙のように仕立てるしふく弁当。受け取った人に優しく寄り添い、元気をくれる。
『食べるひとのいい未来を、信じる』
贈る人と作り手の願いが込められたお弁当。
悩める登場人物たちが、「ききみみ堂」のしふく弁当を食べて幸せな気持ちになる。そして、込められた思いを受け取り、元気を取り戻していく。
個性的で気のいい商店街のおばさまたちがいっぱい出てきて楽しい。そして、ちょっとした謎解きもありドキドキ。
ラストは、清々しく温かな気持ちに包まれました。
美味しくて優しい。
そして名言の多い冬森灯さんは、私の推し作家さん。ずっとずっと作品を追いかけていきたい。
『夫はいつも、自分が大変なとき、辛いときほど誰かに親切にするといいと言っていたわ。ひとがよろこぶ姿に力をもらえるからと。』
『個性が違う方が楽しいじゃない、お弁当もひとも花も。土が変われば、咲く花も変わる。でもどの花もきっと、うつくしい。』
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依頼主の話に耳を傾け想いをお弁当に詰めて届ける。
まさに“食べる手紙”。
なんて素敵なお仕事だろう。
「みちを拓く鮭弁当」
「星を探すハンバーグ弁当」
「咲きそめる花づくし弁当」
「思いさますローストビーフ弁当」
「虹を架ける幕の内弁当」
それぞれのお弁当に込められた想いが優しく心に染み渡っていく。
贈る人、受け取る人、お弁当を作る料理人の冴良。
みんなの思いがひとつになった瞬間、温かさで満たされた。
随所に刺さる言葉がたくさん散りばめられていて、読み進めながら身体がふうわりと楽になる。
手触りのいい紙質が使われたカバーも素敵。
Posted by ブクログ
冬森さんの物語は、美味しくて、暖かくて、優しい。
今回の舞台は、お弁当やさん。
それぞれの、思いをこめて、一歩踏み出す後押しができる、そんなお弁当。
暖かな気持ちに浸れました。
最後の盛り上がるところが、展開が早々にわかってしまったのが、ちょっと残念。
Posted by ブクログ
それぞれのお弁当をお願いしたい人の話を聞かせてもらって届けるお弁当
それぞれのお願いしたい人の思い
話を聞かせてもらって作るお弁当
お弁当を食べてそれぞれの想い
色鮮やかで作る側お弁当店の商店街の愉快な人たち
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「みちを拓く鮭弁当」
が好きだった。ジタバタしているように感じてしまうけれど、それはがんばっている証。
色とりどりのお弁当を想像しながら読むとお腹が空く。
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連作短編集なので、一つ一つ読むごとに美味しそうなお弁当が食べたくなってきました。
話も素敵ですが、文章なのに彩り豊かなお弁当もとても魅力的でした。お弁当で前向きに進んでいける所もありますが、個人的には作中に出てくる『オーヴン』の絵やメッセージの方が印象的でした。
私も、「聞こえぬ声に耳を澄まし、見えぬ未来に目を凝らそう」と思いました。
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美味しいお弁当がいくつも出てきてほっこりとする話だった。ただ、心を揺さぶられる感動のストーリーとは少し違うので、人間模様はあっさりとした印象を受ける。
Posted by ブクログ
鳴神冴良が作る依頼主の思いを込めた
お弁当とてもよかったです。
送る側の気持ちも送られた側の気持ちも
すごく素敵な方へと導いてくれたり
気づかされたりするとことがよかったです。
話的には2人の温度差を埋める
「思いさますローストビーフ弁当」や
当事者も物語も大団円へと向かう
「亀裂の入った親子の仲を修復するお弁当を」
が面白かったかな。作中に出てくるOVEN、
検討はついていたんですがキッカケや
思わぬ告白にそうだったんだとなりました。
「聞こえぬ声に耳を澄まし、
見えぬ未来に目を凝らす。
その先にいる、誰かを思って。」
簡単なようでなかなかできない事だと
思いつつ心にとどめようと思う言葉でした。
作中でも私が耳を傾けない為か
一翔くんや黄島さんの事をどうなんだなんて
思ってしまったので現実世界では
もう少し聞こえぬ声に耳を澄まし、
見えぬ未来に目を凝らさねばと思いました。
Posted by ブクログ
「しふく弁当」が依頼主の事情や思いを届ける・・・
あなたの心のしこりはなんですか・・・
お弁当を通して人との思いや繋がりを感じるあたたかな物語。
お弁当の中身が全てが食欲をそそる怖い小説です。
今後はお弁当に対する考え方や想いなどを大切に食したいと思いました。
お弁当は一種の手紙と同じですね。
Posted by ブクログ
思ったより読むのに時間がかかってしまった。お弁当一つにあれだけ意味や祈りを込められたら絶対嬉しい。味も美味しく見た目も綺麗ならなおさら。お弁当屋というか、ご飯系の話は好きだけど、出てくるキャラのせいかなんだかさっさと読み進められなかった。
Posted by ブクログ
特別なお弁当を作ってくれる「ききみみ堂」を中心に据えた北関東の街が舞台。
モヤモヤを抱えた登場人物たちに用意される特別なお弁当はヒアリングだけでなく会話の端々に滲むその人のパーソナルや大切な何かによっており、お弁当箱を開いた時に味わえるわくわく感やおいしさだけじゃなく、驚きもあったりして最後まで楽しめるのがいい。
お話としてはみんな問題を乗り越えて進んでいくのが次以降のエピソードで見られるので、上手くやれているんだな、成長したんだな、とわかるのがよかった。元野球少年の話がいちばん読みごたえがあったと思う。
しかしながら、仕掛けられた謎(秘密)も読んでいるとすぐに気づけてしまうのでその辺が物足りなかった。予想通りだとしてももう一捻り欲しかった気がする。
お弁当で悩みを解決するスタイルの小説は別で読んだことがあるので比較してしまった。シリーズになるのかはわからないがこの一冊だけでも美しいと思う終わりだった
Posted by ブクログ
「誰かの大切な想いを包み込んだ、ひとつだけの、特別なお弁当」がしふく弁当です。
ききみみ堂の冴良が作るこのお弁当が、人の心を癒し、つなげていく物語でした。
装画のお弁当を見てもわかるとおり、ひとつひとつの話の中で作られたお弁当がどれも美味しそうで、さりげなくお弁当作りのコツも書いてありました。贈る人の気持ちを考えて
作られたお弁当、いいなと思いました。
話が進むにつれて、ききみみ堂のお弁当を食べた人達が繋がっていき、最後にはみんなが笑顔になれる物語でした。
考え方が違っても、一歩踏み出すために必要な何かが伝わってきました。
ききみみ堂のお弁当、コロッケパン、エクレアが食べたくなる小説でした。
〈目次〉
ひとつめ みちを拓く鮭弁当
はしやすめ一
ふたつめ 星を探すハンバーグ弁当
はしやすめニ
みっつめ 咲きそめる花づくし弁当
はしやすめ三
よっつめ 思いさますローストビーフ弁当
はしやすめ四
いつつめ 虹を架ける幕の内弁当
Posted by ブクログ
読み進めるうちにオチもなんとなく想像でき、その通りだった。いわゆる王道で青山美智子さんの小説に似ているなあと思いました。
ただしオーブンは弁当つながりだと思っていましたが、「おうえん」の読み間違いとは気付きませんでした。