感情タグBEST3
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自分の人生の価値について考えさせられる。恋愛小説に近いけど、そんなに陳腐なものではない。自分の人生がいくらかなんて分からないけど、1億円もらっても、向こう60年を売ることはできないってことは、逆説的に自分の人生はそれ以上の価値があると見積もっているということ。もし本当に自分の人生が売れたらどうするかな。1年ぐらい売ってみたいかも。
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乾いた風景にひろがる激しいほどの美しさがこころに響きました。重なるところが多くてくるしかったけれど、わたしもわたしの幸福をちゃんと欲しいと思えるようになりたいなと思いました。
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地元の高校のビブリオバトルで紹介されたということで、手に取った本。
自分は周りとは違う、今いるところは正しい場所ではない、周りに馴染めず一線を引き続けたら貧乏で孤立、という殻に閉じこもった大学生が、寿命を売ることで大切な人に出会い、自分を振り返り、最後は自分にとっての幸福や価値を見つけるお話。
前半は人の持つ驕りや自虐性・空回りが描かれていて、後半は対照的に幸せの再定義と主人公の凝り固まっていたものが解れていく様子が、主人公と監視員の関係の変化と相まってより面白ろくて一気に読みました。
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自分の命の値段を考えさせられる。最後の最後でどんでん返し。もう少しクスノキとミヤギの物語を見ていたかった。ところで寿命って買い戻せないもんかな?3回まで売買が可能なんだから買うことも出来るよね?
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人生100年時代、後悔なく生きることなど、
ほぼ不可能に近い。
後悔なく生きたいと思っても、
失敗し、後悔し、葛藤を繰り返す事が多い。
未来が分かっていればどれだけ幸せなのだろうかか。失敗した後に思う事がよくある。
しかし、この本を読んで、未来は変えられないが、今は変えられる。今を必死で生きて、楽しんで、遊び尽くしてやる、という考えになった。
傷ついて、悔しくて、悲しくて、死にたくなることもある。
それでも、この本を読んだ人ならば、生きて、自分なりの幸せを見つけることができるのではないのかと思った。
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2024年の目標の一つとして、40冊読むと決めたうちの記念すべき1冊目。
三秋さんの世界観が好き。
高校生とか大学生とか自分らしさとか生き方とかについて考えたい人にいいかも。
楠木が姫乃と再開し、ご飯に行った際、姫乃に憎まれてる事を知り、食事の途中で帰られる。早くいなくなれという置き手紙つき。
絶望に打ちひしがられて、精神的に参って公民館で寝てしまう。泥のように眠った後、ミヤギの歌うニーナシモンのI wish〜の鼻歌で目覚める。
絶望後の朝。ここが一番好き。
どれだけ絶望しても朝は来る。
馬鹿は死ぬまでには治るという考え方が斬新。この馬鹿というは自分は不幸であるべきだと思い込む人であり、それを自分のアイデンティティだとさえ無意識に感じている。
そういった人間が死を意識した時、これまで馬鹿であればあるほど、今までのことなんかどうでも良く感じて、自分が幸せだったと感じる。今の自分ならどんなことでも受け入れられるのに、と。そして全てのことがたまらなく幸せで美しいものだったと感じる。
何気ないことでも実は自分がそう感じてないだけで死の淵に立った時幸せだったと感じるかもしれない。そんな他愛もない日常的な事を意識して幸せと感じたい。
本編を読み始める前に、あとがきの「作品を通して命の価値だとか愛の力だとかについて語ろうという気は、実をいうと、更々ないのです」という一文を先に読んでしまったからか、読了間際から何とも微妙な感覚に囚われてしまいました。
寿命・時間・健康の何れかを換金できる謎の設定、残寿命の30年を換金し余生が3ヶ月となる主人公クスノキ、その監視員として来る女性ミヤギは親の借金の為に10歳の時から30年分の時間を奪われ透明人間に…。
2ヶ月の時を過ごす中で、互いを大切に思うようになった末が、最期の三日間って…。
謎設定ではありつつも、この物語の中では拘束力がありそうで、三日間を過ごしたら本当に設定通りになってしまうのか…?
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これは僕の日本語に読んだ初めての小説です。読みやすかった、物語も感動的だった。今を生きるという表現を強く伝わっています。
僕は主人公と共感出来る点もたくさん見つけたので僕にとって特別な小説です。
匿名
自暴自棄となって人生をうる。元々人と関係を拒んできたがかなり少ない人生で、自分の本当の思いを知る。残り人生は最高の三日間出会った。一気読み。
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三秋さんの作品で読んだのは、これが二冊目だ。
この人の文章は綺麗な景色が潜んでいる気がする。
それだけでも読む価値がある、少なくとも自分には。
あとは、タイトルの付け方も勉強になる。
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この物語で私が好きな点は、死に際に近づく度に世界の美しさを知っていくことです。
寿命を売る話と聞いて、大半の人が命の価値に関する話を思い浮かべるでしょう。しかし、この物語はそんなに安い物ではありません。
実際寿命を売ってしまったらこうなってしまうだろう、というのが序盤で描かれています。きっと私もこうなってしまうのだろう、と思いながら読みました。
この物語の中盤に差し掛かる頃に、主人公が少しだけ変わるきっかけができるのです。そこから少しずつ変わっていく主人公が、読んでいて嬉しかったです。変わってくれたか、という感じです。序盤に出てくる何気ない話が伏線になって回収されるのが、本当に面白かったです。
中盤以降の話は読んで確かめてください。
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客観視できない本でした。クスノキの査定結果は一年につき一万円。(実際は30円)可哀想、そんなことある?そう思ったけど実際自分にはそれ以上の価値があるのか。幸せの価値や自分の存在意義を問われる本でした。
幼い頃は自分の価値が30億あると信じていても、年齢とともに実は自分は大したことないと気付かされ傷付くのは自分にも思い当たる節があり共感できました。余命3ヶ月でやろうとしたことも次々と裏目に出るのが現実的で、それはそれまでの生き方の結果だと思うともう少し丁寧に人生を送るべきなんだと考えさせられました。
一番好きな作品
この作品はすごいです
三秋作品が元々好きですが、これがダントツで好きです
不幸だったからこそ見つかる幸せを見事に表現しています
最初は普通に読んでから、あとがきを読み、もう一度最初から読み直すと、あとがきに書かれていた「?」な部分の意味がわかるかもしれません
この作品を読み終えて
夢中になって三日間の幸福を読ませていただきました。
始めは主人公のクスノキさんがあまりに愚かしい人だった為、読んでいて辛いなと感じる部分もあったのですが、読み進めていく内に何だか離れられなくなり気がづいたら最後の最後まで読んでしまっていました。
僕はこの本を通して三秋縋さんの世界観が改めて好きになりました。読み終わったあとにスカッとするでも落ち込むでもないこの穏やかな世界観に。
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非常に平易な文章で、恋愛小説の体をとりながら、著者の人生観が表現された小説だった。特に幸福については多くの研究で言われていることとほぼ同じことが言われていた。
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幼い頃から自分は特別な人間なんだと思い込み続け、
結局何一つとして得られないまま
絶望的な道を歩いて行く"予定"になっていた今後の人生を売り払った主人公。
残りの余生を好きなように生きてやろうと躍起になって行動を起こすも
やる事なす事が裏目に出て自分の心を抉ることになる。
呆れるほど根拠のない自信、高慢さを身にまとった彼が
今までないがしろにしていた世界にズタズタに打ちのめされていく姿は
流石に見てられない気持ちに…
崖っぷちに立たされた人間が拠り所とする人との関わりや欲望、その全てに裏切られた時の深い絶望。
それを味わっても尚、この先への僅かな希望が捨てきれない主人公の不甲斐なさや浅はかさに共感する人は私を含め少なくないと思うなぁ
寿命を売るというまるで非現実的なストーリーが
この主人公を媒体にしてとても身近なことのように感じられ、中盤からはグングン引き込まれた
.
あとがきでは作者がある"馬鹿"について語っていたんだけど、その馬鹿がまるで言い当てられているように自分と当てはまって かなり突き刺さった
私の馬鹿も死ぬまでには直るといいな…
Posted by ブクログ
かなり面白かった。昔から気になっていたので購入。なぜ三日間なんだろう?とずっと謎だったけど読み終わったとき、ふさわしいタイトルだと思いました。
ただ、最後の終わり方がちょっともやもや。
Posted by ブクログ
2/3ぐらい、テンポがゆっくりであまり好みのものではないかもしれないと感じながら読んでいた。でも残り1/3でとても引き込まれた。内容もすごく心が温まる話で読んで良かった。
薦めてくれた生徒に感謝。
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コメなしなのにいいね、ありがとうございます!
アオハルだなーと思いつつ、懐かしい感じがした。
恋愛要素が強い、少しだけミステリーです…かね?
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人は人のために生きることで充実した人生を送ることができる。を一冊の本を通じて教えてくれるいい本でした。自分優先になりがちな自分を恥じました。時々、設定が都合良すぎないかぁと思ってしまいますが、主人公へのご褒美だと思うことにしました。
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主人公クスノキは幼少期少し捻くれていて、クラスに馴染めず。同じようにクラスに馴染めていなかった、幼馴染のヒメノと「10年後偉くなろう」と誓う。しかし、10年経った現在も自分の人生の平凡さに納得いかず。
ある日、時間、寿命、健康のいずれかを売ることができると知る。早速査定してもらったが、自分が思ったよりも遥かに自分の価値がないことを伝えられる。
彼は残り3ヶ月だけを残し、残りの寿命を売った。最初は人生に諦めていたが、監視員のミヤギと過ごす中で考え方が変わってくる。
初めは、寿命を売った今は起こり得ない、起こる可能性だった悲しい未来を伝えられるなど、都合が悪く、鬱陶しかった。しかし、ミヤギの過去を知り、自分と同じ境遇であったことや、寿命を偽って教えてくれたことや悲しい未来を避けるなど、自分への優しさを知るたび、彼女に惹かれていく。また、絵を描く才能もこの頃開花。ミヤギも監視員であり、監視対象者からは“いない存在”である自分を大切に思い、周りに人がいようと、変わらず接してくれるクスノキに惹かれる。
クスノキは、自身の寿命が残り1ヶ月となった時、寿命を売り、ミヤギの借金を肩代わりしようとする。一方、ミヤギも彼に惹かれ、彼と別れることを寂しく思い、自分の寿命を残し、最期の3日間を彼と過ごすことに決める。
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「自分は幸せになれない」といった思い込みがあると、結果的に幸せになることはできない。楽観的に捉えることも大事だ。主人公のように人生を半ば諦めてしまっていると、得られるであろう幸せも掴むことができない。しかし、人は誰しも死が近くなると、明日のことを思い悩むこともなくなり、こんなに素晴らしい世界だったのかと気づくことができる。
思うに、大切なことは自分を自分で鼓舞すること、必要以上に悲観的にならないことだと思う。
また、周りの価値観に惑わされてしまうことも勿体無い話だ。だから、そもそも自分の寿命の価値なんて気にする必要もないように思う。自分の価値観を持ち続けられれば良い。
人生が短いことを悟ると、1人でいたくなるかもしれないが、結局人。自分のことを思ってくれ、考えてくれる人がいるだけで人生が価値あるものだと思える。
面白かったです。主人公が幸福だったのは三日間だけではなかったと思いました。登場人物たちが選択の際、迷いがないところが、読む側からしてもモヤモヤせずに軽く読み進められた気がします。
Posted by ブクログ
最後の3日間、幸せだったろろうなと、
心のそこから思える小説でした。
シンプルで読みやすく、そして構成もよい。
最後まで、一気に読めました。
最終章は涙がホロリ。。。
ずっと読み続けていたい、終わってほしくない小説でした。
Posted by ブクログ
俺
クスノキ。
ヒメノ
お利口さんの女の子。家がほぼ真向かいにある、いわゆる幼馴染。
古書店の店主
俺に寿命を買い取ってくれる店を教える。
CDショップの金髪の店員
俺に寿命を買い取ってくれる店を教える。
スーツの女
ミヤギ。寿命を買い取る店の店員。監視員。
ナルセ
高校時代の友人。
ワカナ
大学で唯一俺に好意を向けてくれた人間。
醜く太った不潔な中年
ミヤギの代わりに来た監視員。
エニシ
ミヤギの幼馴染。
シンバシ
俺の住むアパートの隣に住んでいる男。
スズミ
背が高く化粧気の強い女の子。
アサクラ
頭の回転が早そうな男。
リコ
背が小さく顔の整った女の子。
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少し頭の良いプライドの高い孤高の小学生クスノキが、20歳になってなんとなく絶望感を感じて寿命を売ってしまう物語。
「明日死ぬとしたら」ということを考えさせてくれるような内容でした。
私個人は少しファンタジー感が強い印象を持ってしまい星3つとしましたが、想定しなかった展開で飽きさせず面白く読み終えました。
Posted by ブクログ
自分の命はどれだけの価値があるのか。
30億、3000万、300万、3000円、300円、30円。
たったの30円だったとしても、明日その人に何があるかは誰にもわからない。
だからこそ、自分の価値にこだわらず、ただ自分がやりたいことは何か、自分が願うものは何か、その何かを全力で追いかける人生はたった30円だったとしても自分にとっては30億の人生なんじゃないかなって思った。
周りの目や周りの意見ばかりに囚われるのではなく、ただ自分が幸せに。
それが1番大切なことなんだなって思った。
周りの目ばかり気にしている自分の心にとても刺さる。
Posted by ブクログ
生きる価値とは何かを考えさせてくれる作品。
これまでの人生を粗雑に生きた人間が最終的に良い結末になるわけがない。
面白かったし、読みやすい作品ではあるけどどこかチープさというか取ってつけたような結末で、お腹いっぱいにはならなかった。
Posted by ブクログ
金に困って自分の寿命を売ることにした主人公。そもそも寿命はそんなに長くないことがわかって、それでも30年売れば何億円かせめて何千万円にはなるかと思っていたのに、30万円って。そりゃ凹む。
余命が1年を切るころに自暴自棄になる人が多いという話に、私の弟が癌で余命宣告されたときのことを思い、自暴自棄どころか達観していたよと改めて思う。「阪神勝ったねとか、大谷打ったねとか、そんなことを喜びながら過ごして行けたらいい」と言っていたこと。
あと3日、元気じゃないと幸せに過ごすことは難しいけれど、そんなふうに過ごせたら。
平凡
薦められて読みましたが、私の好みではありませんでした。ヒメノが作者の中では重要ではなかったんでしょうね。ヒメノとくっつかないのが丸見えでした。というか、この作品にヒメノの存在って本当に必要だったのでしょうか…
ミヤギが主人公をどうして好きになったのかも分かりません。主人公の長所を全く見いだせない。異様にセリフが冗長で不自然な箇所も多くヒメノとミヤギの類似性もありました。
答え合わせ、の箇所は本当にわけが分かりませんでした。直前に似たようなことヒメノ自身が言ってたし…タイムカプセルのくだりも曖昧。
発想は良かったので★2