小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
高校の時に全部読みはしたが、教科書に載っていた部分、Kが登場する場面しかまともに覚えていなかった。当時は、先生の人間らしさが印象的だった。再読した今も、考えすぎる性格によって苦しんだり、人間不信のまま人と関わったりする様子が特に共感できた。
ただ、上と中の「私」が語り手である部分では、私自身も先生が(人間らしさとは別の点で)魅力的な人物に見え、「私」のように惹かれていった。先生の人生に影を落とした過去や、そうした過去から厭世的であったり人間を信じられずにいたりする点、懊悩に苦しみつつも「私」や妻に過去や内面を見せない点が、彼のわからなさや矛盾がそう感じた理由だと思う。
Kが自殺した理由につ -
Posted by ブクログ
ずいぶん昔、まだ読書になんて全く興味を持っていなかった頃の自分ですらタイトルくらいは自然と認知していた『容疑者Xの献身』。
いざ読み始めたら読む手が止まらない。
草薙と湯川がどのようにして謎を解いて犯人に迫っていくのかと、犯人はどのような策を講じて捜査の目を欺いているのかが気になり一気読み。
謎を解き明かして全てを明らかにしてほしい気持ちと、犯人にそのまま逃げ切ってほしい気持ちが同居したままクライマックスへ。
そしてまさかの大トリックに仰天。
もちろん単なるトリック一発ネタだけの作品ではなく、謎の解明に至るまでの天才同士の掛け合いや友情と愛情の描写など全てが理路整然と美しくまとめ -
Posted by ブクログ
感想というより、自分の中での整理です!
物語を信じて、何に没頭し無我夢中になった期間や、仕事であれば夢中で成果を成し遂げた瞬間は確かに幸福度が上がるし、生きてて良かった!と感じたことはあった。
また、夢中になっている最中は視野が広がったと感じるものの、狭めているものなのなのだなと認知した。
最近はそういう没頭できるものがなく本の中の言葉を借りると「自分を余らせて」いて、我に返る時間が多くなった。たしかに挑戦やりたいこと、ハマってみたいことに対していろいろな方向で考えて行動できないことがある。大人になっていろんな視野を持てるようにはなったと思うけど、自分つまらなくなったかなと思う。
物語 -
Posted by ブクログ
ネタバレ無人島・徒島にある海上コテージを訪れた友人同士7名。樋藤はリンチに遭った先輩の復讐として他の6人の殺害を計画していたが、自身が手を下す前に友人たちが惨殺されていく。第一部では徒島での事件。第二部ではその3年後に大阪を舞台とした事件が語られる。
すごい物語だった。第一部は本格ミステリっぽく、徒島の地図、海上コテージの図が描かれていて、『そして誰もいなくなった』、『十角館の殺人』を想起させるような設定。それでいて、殺人を計画していた樋藤がまさかの探偵側に回るというまさかの状況となる。正直第一部の設定と展開だけで一冊作れるんじゃないかと思うんだけど、どんどんどんどん人が死んでいって、九城を名乗った漁 -
Posted by ブクログ
1話1話の完成度が短編としてかなり高くて毎回震えた。話の繋がり方もすごく自然で、それでいて毎回名前が出たり、時系列がわかったり、その人の過去がわかったりする度に鳥肌が立った。切なくて、感動的でちょっと救いのある話だった。読む順番によってどの事実を先に知るかが変わり、どこで衝撃を受けるかがかわる。謎が生まれ、解決されるという体験が読む順番によってどこで謎が生まれどこで解決されるのかが変わるというすごく面白い体験をした。きっとひとりでは楽しめなくて、他の人にも読んでもらってその感想から新たな「N」を知れるんだと思った。個人的には消えない硝子の星の話と江添&吉岡の話が大好きだけど、まじで全員好きニシ
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Posted by ブクログ
タイトル、表紙、あらすじ、全てが刺さって手に取った。
名前も語られぬ「わたし」の視点で語られる、親友のイソラと過ごしたとある十歳の閉塞的な夏休みのひと時。舞台はスペインのカナリア諸島。
猥雑で下品で、性的に早熟で、背伸びもして、でもどうしようもなく子供で。
内気な「わたし」は、イソラはとてもすごい、強い、羨ましい、と感じているけれど、描写されるイソラは不安も強そうで、イソラも「わたし」がいなければならなくて。まさに共依存的関係性。
この子たちはどうなってしまうのだろうと眩暈を覚えながらも、目が離せない。
元の文章は方言を駆使して書かれているとのこと。
どうしても方言までは感じ取れないが、主人
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