あらすじ
英都大学推理小説研究会に新風を吹き込んだ彼女(マリア)が「伯父の別荘へ行かない?」と誘った孤島の夏。メインテーマは宝捜し(パズル)。みごと解ければ推理研の面目躍如、波涛を越えて時価数億円のダイヤが眠る嘉敷島へやってきた江神二郎とアリスは、楽しむ間もなく起こった事件に巻き込まれてしまう。毎年同じころ島に会する人々に密やかな翳りが根ざしているのか、南国の陽光と青い海、降るような星空を背景に幕間のない悲劇が進行していく。――ここにパズルがある。どうかあなたの手でこの小宇宙に秩序をもたらしていただきたい――〈読者への挑戦〉が興を添え、青き春を謳うロマンティシズムが錦上に花を敷く、極上の本格ミステリ。
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Posted by ブクログ
中盤で犯人わかっちゃいました! パズルも解けちゃいました!
SAWもでてくるんかいな!!! 結局弾が体に残ってしまった謎は言及されなかったなり。
推理もパズルもあたっていたし、面白かった!
動機も納得だし、あと江神先輩がかっこよすぎて…!たまんないわ…
Posted by ブクログ
江神シリーズ第2作とても面白かった。
そう言われればそうとしか思えない推論で犯人を特定する過程、整理しても読んでて分かることはないだろうなぁと感じる。
第3作も楽しみ
Posted by ブクログ
パズル好きの大富豪が残した謎を解き明かすために、その孫に誘われた江神と有栖が孤島の6日間の滞在に誘われる。
そこで、謎の連続殺人が発生しその謎を解き明かすことになり・・・という物語。
無線機が壊され連絡が取れない中でのクローズドサークルものでとても魅力的で面白かったです。
一族の複雑な絡み合いや、ダイヤモンドの在処を示す暗号解読などミステリー好きにはたまらない作品となっていてとても面白かったです。
江神二郎の推理が今回も冴え渡っていてきっちり疑問点を解決していてくれてとても良かったです。そして明らかになった真相とそれによって引き起こされた新たな悲劇...。そして最後にそれによって麻里亜が負った心の傷が次回にどのように繋がっていくのかとても楽しみです。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
江神二郎:宮野真守
有栖川有栖:岡本信彦
有馬麻里亜:釘宮理恵
有馬竜一:中尾隆聖
有馬礼子:早見沙織
有馬和人:福山潤
牧原完吾:大塚明夫
牧原須磨子:日笠陽子
牧原純二:興津和幸
犬飼敏之:諏訪部順一
犬飼里美:名塚佳織
園部祐作:稲田徹
平川至:鳥海浩輔
Posted by ブクログ
学生アリスシリーズ2作目。
新キャラのマリアが良いキャラしてて魅力的。アリスとの青春感満載のやり取りも良かった。
ミステリ部分もめっちゃ面白くて、ひとつの手がかりから謎が芋蔓式に溶けていく様相はやはり心地良い。
そして後半に差し込まれる読者への挑戦状。やっぱりテンション上がりますね!自分はなんも分からんかったですがw
Posted by ブクログ
王道の離島ミステリーでした!
割と序盤で犯人の予想はつきましたが、チョロチョロ怪しい方々がいるので確信を掻き乱されながら読んでいました笑
主張が強すぎない名探偵でした!
Posted by 読むコレ
読書の何処に価値を求めるか。
僕であれば如何にワクワクできるか、これに尽きます。
ミステリの場合、今まさに読み進めているこの頁の内容が後の大変な伏線だったと思い返す時が来るのだろう、と解答編を想像するだけで心が踊る訳です。
とはいえ始終それでは疲れるし飽きる。
できれば程々に、例えば他の楽しい事に気を取られている中で、ふと思い出した様にワクワクを感じてしまうという風な、それ位が丁度いいと思うのです。
本書はミステリの上に宝探し要素も加わって、ワクワクが倍加なうえどちらも"丁度いい"。
最強の組み合わせに狂喜できます。
Posted by ブクログ
月光ゲームよりも好み。
登場人物の数はこれくらいがちょうど良い。
前作にも思ったが、動機の面ではもっとも怪しい人物が真犯人であるので、そこの意外性があるともっとよいかな。
また1つ目の事件に関して、マリアに気がつかれなかったのはこっそり抜け出したから、というのはいかがなものか。2つ目の事件から真犯人は礼子と推測したが、1つ目の事件に説明がつかず、マリア共犯説や犬飼夫妻共犯説など考えてしまった。
Posted by ブクログ
絶海の孤島を舞台に繰り広げられる連続殺人。
犯人は誰なのか、3年前の出来事が事件を解く
ポイントとなる。
前作の「月光ゲーム」でも出てきた読者への
挑戦状、私は全然分かりませんでした。
でも、物語はとても王道のミステリとして、読み応えがあり、構えて読むことは必要ないと感じました。江神の推理力が事件を解決していきます。
Posted by ブクログ
先に3作目の『双頭の悪魔』を読んでいたので、終わり方はなるほど、そこからああ続くのかと面白い。
今作ではモアイの謎を解く宝探しという当初の目的から(案外あっさり解かれた)、密室殺人が起こり、さらに死人は増え…とメインはもちろんコチラ。
モアイ像の暗号はそんなサクッと解けるものかと、答えを見ても微妙なところだ笑
殺人の方も、犯人はなかなか頑張っている。
犯人のその後は呆気なかったが、発狂したがるほど精神的に参っていたし、妥当か。
Posted by ブクログ
88点:「だけどどうして今そんなこと言うの?恋のメッセンジャーが仕事を思い出したの?」
マリアが登場したことで青春小説としての魅力がアップしている。
探偵役と犯人の最後のやりとりがストーリーとして納得感あり、ただそれが周囲を更に傷つける衝撃となってしまうことも納得できる。
小説としての完成度がめちゃ高い。
Posted by ブクログ
江神シリーズ二作目
孤島を舞台としたクローズド・サークルもの
本格推理ものとしてはオーソドックスで読みやすい
読者への挑戦も用意されているがもちろん分かりませんでした
ラストの心打たれる悲しい結末
Posted by ブクログ
やっぱり読者への挑戦状は出てきた瞬間に興奮する!!
自分が考えて当てるぞ〜!という興奮というよりかは、ここまでで証拠が出揃った、全くわからない!これだけで江神さんは犯人に辿り着くんだ!!という興奮がまず出ちゃう。
自分がどれだけ考えてもわからないロジックの欠片たちが探偵の推理によってひとつの道筋になっていく過程が楽しすぎる。
ロジックを知って辿ってみると確かに犯人はこの人しかいないなってわかるこの視界が明るくなる感じが楽しい。
江神さんの語りかけるような推理披露のシーン、アリスに止めて欲しいと思いながらも完璧な推理を披露していく江神さんが切ない。
悲しい雰囲気を帯びたまま、推理を披露する江神さんの格好良さ、推理の証拠が繋がっていく感覚がさながら映画のラストシーンのようで、前のめりで読んでしまいました。
Posted by ブクログ
有栖川有栖先生の学生有栖川シリーズ
第二弾!
前作に引き続き面白かったです。
やはり、王道ものはいいですねー
読者への挑戦状もいいですねー
やはり、私は解けませんでした笑
Posted by ブクログ
有栖川有栖さん第2作目
本作の中で江神二郎(探偵)が犯人に向けて言った言葉が印象に残ったので紹介します。
「私はあなたを告発するぞと予告しているのではありません。ただ、さっきあなたの顔を見たとたんに、あなたの罪を知っている人間がいることをお伝えせずにはいられなくなった。そのことにあなたが耐えられるかどうかが気になって仕方がないんです。あなたは自分自身という目撃者からどうしても逃れられないんですから。」
Posted by ブクログ
前作に引き続き、犯人を当てるために検討する材料は決して多くない。そのわずかな材料から、とんでもない一点へと収束していく様はお見事なんだけど、若干納得感が薄い気も?
江神さんが真相に辿り着く終盤の演出は最高。カッコ良すぎ。映画のようだった。
実際にパズルが随所に現れる本作の、孤島パズルというタイトルも秀逸で、各章題にも毎回パズルと付けられていてなかなか洒落ている。
マリアとの海のシーンはドキドキさせられてしまった。こういった青春描写があるのも、学生アリスシリーズの魅力?
と、良いところ盛りだくさんなのだが。
ネットの情報を見る限り、学生アリスシリーズの本丸はどうやら次作らしい。
楽しみでしょうがない!
Posted by ブクログ
森博嗣を漁り終わって、ミステリー欠乏した中で出会った一冊。読者への挑戦状のスタイルは、そこで一度本を閉じて、きっとこうじゃないかとあれこれ考えられて好き。当たっても外れても嬉しいし。面白く読んだ一冊。
Posted by ブクログ
学生アリスシリーズの二作目でした。
読み応えのある素晴らしい作品でした。
読者への挑戦状がありましたが、全く分からず挑戦すら叶いませんでした。
自作も楽しみです。
Posted by ブクログ
きっと最後には確実に論理で犯人を解き明かしてくれるという安心感があるから、読んでいて気持ちがいい。謎解き(パズル)要素があって嬉しいのと同時に、こんなのを自分でも解いてみたい、作ってみたいとなる。
Posted by ブクログ
学生アリスシリーズ第2弾。
江神部長の推理は、今回も華麗でした。
殺人事件の推理とともに、5億円のダイヤの場所の推理もなかなか面白かったです。
有栖川氏の作品は2冊目ですが、悲惨な事件が起こりながらも、作品全体の明るい雰囲気が好みです。
Posted by ブクログ
次作『双頭の悪魔』を未読の方は、本書の解説(光原百合)を絶対に読まないでください。重大なネタバレがあります。
当時の編集が何故通したのかも謎。
生きていれば文句の一つも言いたい。
Posted by ブクログ
気になっていた、初めてのアリスシリーズ!
あらすじを読んでライトノベルっぽいのかとちょっと構えたけど、そんなことはなく、むしろ読みやすかった。アリスとマリアの掛け合い、クールな江神先輩。
動機だけで私は礼子さんがいちばん怪しいな〜とふんわり思っていたら、やっぱりそうだったのでよっしゃ!と思いつつ
ちゃんと緻密な推理で礼子さんの犯行を導き出した江神先輩、すごいなあと。推理の途中はあんまり理解できなかった。
哀しい動機だけどわたしも同じ立場だったらそうするかも。次回作も読みたい!
Posted by ブクログ
たった一つの証拠から組み立てていき、犯人を一人に絞り込む推理の見事さに唸った。
論理パズルというか…
前半の何も起こらなさ具合にイライラしたが。
Posted by ブクログ
新たなメインキャラクター、宝探し要素と楽しめる要素が盛り込まれたシリーズ2作目。
ちょっと抜けているアリス君と軽快なやり取りができるマリアさんの存在で物語が更に軽やか、華やかになって良い感じ。
本筋のミステリもしっかり重厚。読者への挑戦があるおかげで真剣に考えたくなるし、解けるんじゃないかという気にさせられる。
幕の引き方がまた気になる形だったので早めに続きを読みたいところです。
Posted by ブクログ
南の孤島を舞台にしたクローズドサークルミステリ。学生アリスシリーズ第二弾。
南の島で謎解きしながら過ごす夏休みなんて、楽しそう。殺人事件は勘弁だけど。
推理研の新メンバーにして唯一の女性マリアが、なかなかいいキャラクター。さばさばした感じが好きだな。アリスとの気心知れたやり取りも、なんだかほっとする。
最後はあんなふうだったけど、あとの作品でも会えたらいいなぁ。
前作よりも登場人物がわかりやすくてよかった(ちょっと前作は混乱しすぎた)。巻頭に地図がついているのも、わかりやすいし楽しい。
Posted by ブクログ
学生アリス第二弾。
今回は、孤島というクローズドサークルが舞台。
孤島って、殺人事件が起こる絶好のシチュエーションだよね。
新登場の有馬マリアという女の子の名前が面白い。
ここから、常連となるのか。
次々と起こる殺人事件の謎解きが、今回も読者への挑戦として一拍置かれるのだけど、相変わらず全く分かりません。
直感で、この人かな、というのはあるけど、その理由が論理的に説明出来ない。
時系列とか、何か紙に書かないと理解できないのだけど、面倒なので、すぐに解決編へとページを捲ってしまいます。
殺人動機は悲しいものだったけど、犯人がかなりアクティブな人物だったな。
名探偵江神さんの人物像があまりよく分からず、作家アリスシリーズの火村の方が分かりやすくて好みかな。
次回もまた学生アリスシリーズを読む予定だけど、読んでいくうちに想像できるようになるのだろうか。
Posted by ブクログ
1989年。2作目。学生アリスシリーズ。再読~
英都大学の推理研究会に、マリアが入部。そのマリアの親戚が島を持っているというので、江神、アリスとともに孤島へ。マリアの親類がぞろぞろ、殺人が起こる。
変な形の島。動線悪くチャリ必須なのだが、泳げばすぐ。
マリアが大好きだった人の復讐劇であった。マリアショックでどっかへ行ってしまった。