あらすじ
英都大学推理小説研究会に新風を吹き込んだ彼女(マリア)が「伯父の別荘へ行かない?」と誘った孤島の夏。メインテーマは宝捜し(パズル)。みごと解ければ推理研の面目躍如、波涛を越えて時価数億円のダイヤが眠る嘉敷島へやってきた江神二郎とアリスは、楽しむ間もなく起こった事件に巻き込まれてしまう。毎年同じころ島に会する人々に密やかな翳りが根ざしているのか、南国の陽光と青い海、降るような星空を背景に幕間のない悲劇が進行していく。――ここにパズルがある。どうかあなたの手でこの小宇宙に秩序をもたらしていただきたい――〈読者への挑戦〉が興を添え、青き春を謳うロマンティシズムが錦上に花を敷く、極上の本格ミステリ。
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Posted by ブクログ
すごく面白かった。
挑戦状もあったが結局誰が犯人か自分で突き止めることはできなかった。
前作からの2人に加えてマリアという魅力的な登場人物がいて、読んでいて楽しかった。
このシリーズはこれからも読んでいきたいから、次の作品とかでマリアが戻ってきてくれていればいいなと思う。無理だろうけど、、、
Posted by ブクログ
推理部分は当たり前のように面白くて、さらに江神さん、アリス、マリア全員のキャラが良くてサクサク楽しく読めた。
読者への挑戦状のページで一旦止まって推理してみようとしたけど、取っ掛かりすら分からない笑
密室ってのは犯人の痕跡が1番残りやすいだろと思って、そこを足掛かりにしようとしたけど、ぜんぜんダメでしたね笑
江神さんが密室は関係ないとヒントをくれてたのに無視してごめん!
もうぜんぜん分からないから20分くらいで諦めて解決編突入!
まさかタイヤの跡からそんなに色々なことが分かるなんて…!衝撃…!
月光ゲームも孤島パズルも敗北…
この悔しさは双頭の悪魔で晴らす!
Posted by ブクログ
私の中の「クローズドサークルミステリー」のイメージそのものの作品で、大満足。
江神とアリスのキャラクターやバディ感も好きだし、文体も読みやすく好みだった。
謎解きに関しても読者にフェアで、必要な情報を丁寧に提示してくれているから、動機も犯人も辿り着けた。
ラストに関しては、正直「そうなる気はしてたけどそうならないでほしかった」という思いはある。
でも、矛盾がなく読後感が悪いわけでもないし、なんなら美しさまである。
Posted by ブクログ
中盤で犯人わかっちゃいました! パズルも解けちゃいました!
SAWもでてくるんかいな!!! 結局弾が体に残ってしまった謎は言及されなかったなり。
推理もパズルもあたっていたし、面白かった!
動機も納得だし、あと江神先輩がかっこよすぎて…!たまんないわ…
Posted by ブクログ
前作の月光ゲームも好きでしたが、孤島パズルも読みやすくて面白かったです。
EMCのモチさんと信長が好きなのですが、今作では残念ながら不参加。
名探偵江神二郎は皆んなの前で「犯人はお前だ!」は似合わない。
江神さんのシブい解決編が好きですね。
Posted by ブクログ
あの、江神さんに対して熱心な描写があるわけでもないのになんであんなに全てがカッコいいんですか???
船上のデッキで風に当たっていたり、島についての人との接し方だとか、なんなの?落ち着き?落ち着きがカッコいいの?ベラベラ喋らないのがいいのかな?もう本当謎。なんだろう。とにかくカッコよすぎる。
江神さんの
「しんみりするなよ、少女探偵」
が大好きだし、それに続くマリアの
「はい、ーー少女探偵がんばります」
もよかったし、その後のアリスの
「マリアのためなら」
もとてもよかった。何気ないやり取りなんだけど、なんだか登場人物たちみんなを好きになる。
「不適な面構えを、見て、闘志を燃やしましょう」
「ボーイフレンド兼私立探偵よ」
と言うマリアの性格がすごくいい。
江神さん、夏風邪を引いたマリアの最後の一つ二つの演技の咳に
「二回分は嘘」とサラッと言うところとか、
「部長を盾にするのか。とんでもない奴やな」
とかさ!なんていうか上手く言えないんですが要はすごくメロいんだが?!となりました。
・不穏な会話を意図せず盗み聞きしてしまうシーン
僕は咳払いして「立ち聞きしてしもうたなぁ。まずいよ」「立ってたのは向こうで、こっちは座ったままだったわ。立ち聞きだなんて人聞きの悪い」
マリアが開き直ってそんなふうに言う。
「だけど妙なものね。内緒話が聞こえてきた途端に三人が三人ともピタッと口をつぐんじゃうなんて。人間の習性かな、私たちの品性かな」
そんなんじゃない。内緒話の途中で頭の上の部屋に人がいることを気づかせては、恥をかかせてしまう、とこちらが思いやりを示したまでだ。そのおかげで聞いていた僕たちの方が気まずい思いをしてしまった。
→なんとなく印象に残った記述。
・アリスが夜にマリアの発言を思い出すシーン
マリアも同じ屋根の下でこれを聴いているのか、と思うとそれもまた妙な感じのするものだった。「この小さな島が世界になって、宇宙を漂ってるみたいな気になるの」しか。うるさいロマンチストめ。
あの子のことが好きだという奴を僕は三人知っている。中には僕のことを彼女の恋人だと勝手に思って羨んでいるらしいのもいる。違うんだがなぁ。
→ここすごく好き。
口笛うまいのも解釈一致の江神さん!!
だけど二日目の夜、早々に酔い潰れるのは意外すぎる!
お酒あんま強くないのかな?警戒心バリバリとかじゃないからかな?なんか平気でシラフなイメージだったからギャップ!
・アリスの内心
ジグソーパズルに熱中する人間自体が暇人の標本なのに、それを見物するほどの馬鹿はこの世にいない。
→アリスから時々出るこういう辛辣な言葉もなんかいいよね。
・ボートの上で一遍の詩を暗唱するシーン
マリアはやっと微かに笑った。私のことを口説いているみたいね、と言う。本当はそうではないことを二人ともよく承知していたので、僕も、そうやなとくすくす笑った。
→ここもね〜〜〜すごく好きなんだよーーー!!!
これだけで、このシリーズを今後末永く読んでいきたいと思わせる。
・ボート大転覆から海に放り出されるシーン
「アリス」
何だ、何だ。
「靴が」「脱げた」「片方」
脱げた片方だけの靴なんて知らないよ。シンデレラの王子様じゃないんだから。
「明日」「捜したら」
もう彼女は何も話しかけてこなかった。
→ここも!同じく好き!なんだろう、上手く言えないんだけど、本当に好きなんだよ。
・浜に上がるシーン
ひどい目にあったと振り向くと、マリアは体に貼りついたタンクトップを気にして少し恥ずかしげだった。
「大丈夫、透けて見えてないから」「アリス、先に行って」
僕は言われたとおり先に立って歩きだした。マリアのついてくる足音がする。靴の中で水がくちゃくちゃと鳴った。
→はーーー。なんだろう、味がある!!!
・その後準備シャワーを浴びて合流して自転車のサドルにそれぞれ腰掛け夜空の下言葉を交わすシーン
「涼しい風」
マリアが目を細めて言う。昨夜の雨と風が嘘のような気持ちのいい真夏の夜だった。誰かと語り明かしたいような気がした。マリアがもう部屋へ戻ろうと言いだすまで、僕からは切り出さないだろうなという気がした。
→味が!!!する!!!
・お転婆大転覆の尻拭いを江神さんが上手く纏めてくれるシーン
ちょっと恰好つけすぎではありませんか、という気もしたけれどそういうことで話か治まり、僕はひと安心した。さて、うまくオールが見つかってくれればいいのだけれど、と思いつつ部長の顔を見た。
ひと言。「ドジ」
→江神さん!!!!!好きです!!!!!
・マリアに対しるアリスの独白
すねるなよ。すねたふりなのか、本気なのかの判別がまた難しいから。
→ほんっっっとうに。百回噛んでも味がする。立て続けによくこんな素晴らしい事書けるな実体験ですか???と思わずにはいられない。それくらい、いい。
肝心の謎解きはやはり江神さんフィーバータイム。
月光ゲームでも思ったけど本当に理屈と理論の鬼だなと。
鮮やかな理論的帰結すぎてため息でる。
それにしても悲しいね。
兄、兄の婚約者、弟、画家、画家の恋人。
犯人含む人間模様も、前作よりスッと入ってくる感じで、切なさややり切れなさが残る作品だった。
色々な意味で、正直1作目よりも面白かいと感じた!
マリアの登場もよかった!
夜が明けて犯人が亡骸となって見つかるシーン。
少し前に別作者のある作品を読んだばかりだったので、どうしてこう犯人があっさり死んでしまうんだろうと。なんとも言えない気持ちになった。
その作品の感想でも書いたけど、自分はコナンで育ったので
推理で追い詰めて犯人を死なせたらダメだってコナンが言ってたのが「推理もの」に触れた一番最初だったから、どうしてもやりきれない気持ちになる。
「犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は殺人者とかわんねーよ」
って。
もちろん江神さんは学生だし、探偵家業で生きていないし、そこまでの責任を負わすのはお門違いだと思ってるんだけど、それはそれとしてやるせないなぁ、と。
でもとにかく月光ゲームより楽しめました!
Posted by ブクログ
月光ゲームよりも好み。
登場人物の数はこれくらいがちょうど良い。
前作にも思ったが、動機の面ではもっとも怪しい人物が真犯人であるので、そこの意外性があるともっとよいかな。
また1つ目の事件に関して、マリアに気がつかれなかったのはこっそり抜け出したから、というのはいかがなものか。2つ目の事件から真犯人は礼子と推測したが、1つ目の事件に説明がつかず、マリア共犯説や犬飼夫妻共犯説など考えてしまった。
Posted by ブクログ
先に3作目の『双頭の悪魔』を読んでいたので、終わり方はなるほど、そこからああ続くのかと面白い。
今作ではモアイの謎を解く宝探しという当初の目的から(案外あっさり解かれた)、密室殺人が起こり、さらに死人は増え…とメインはもちろんコチラ。
モアイ像の暗号はそんなサクッと解けるものかと、答えを見ても微妙なところだ笑
殺人の方も、犯人はなかなか頑張っている。
犯人のその後は呆気なかったが、発狂したがるほど精神的に参っていたし、妥当か。