あらすじ
第21回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉
六年付き合った彼氏に手酷く裏切られたOL・麻友が出会ったのは「合法復讐屋」エリス。
弁護士資格と法律知識を活かして麻友の復讐を代行したエリスは、その後も様々な依頼をこなす。
妄想じみた依頼から辿りつく、殺人事件の意外な真相とは。法律の通じない権力をもつ相手に、エリスはどう立ち向かうのか。
そして最後のターゲットはエリスと同じ「復讐屋」……。
異色の連作リーガルミステリー!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
世の中には法律ではさばけない事件が山ほどある。被害者はただ泣き寝入りをするしかないのか? 法律の枠をこえて復讐ができたらどれだけいいか。事件の当事者になればきっとそう願わずにいられない状況で、エリスのような存在がいてくれたらどれだけいいか。被害者の立場にたって裏稼業として復讐を決行してくれるエリスは、恋人に理不尽な目にあわされたOLやSNS炎上に巻き込まれた娘の父親などに依頼を受け、胸のすく復讐を遂げてくれる。漫画でよくあるような設定ではあるが、サクサクと読みやすく理路整然とした文体のため一気読みの面白さ。
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読書を始めてみようと思い本屋をぶらぶらしてたらこのシリーズの新刊を発見。表紙とタイトルに惹かれてこのシリーズを3つ購入。面白くて読書初心者でも楽しめました!読書デビュー1冊目がこの本のおかげでこれからも読書を楽しめそうです!
四つの短編があってどれも違った視点からの解決を導いていたので同じような内容がずるずると四つ続くということがないためどの話も楽しめたと思います。
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主人公が提供するのは「合法的な復讐」
法律の範囲内で道徳の範囲外のサービス
合法的に、且つ最大限に、
相手にダメージを与える方法を考えること
知恵の翼を使い
正義でも悪でもない
「不和と争いの女神」として
舞台(?)の上で立ち振る舞う
その舞台で起こる(お越した)
様々なCASEに感心させられる
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復讐というテーマの中に、ミステリー要素として事件の内容や解決編がある連作短編。
主人公のキャラクターや設定も面白く、復讐という目的が果たされるシーンは読んでいて気持ちいいです。
文章や内容もシンプルで読みやすく、気軽に読めるボリュームなのも嬉しい。
シリーズなので次回作も楽しみです!
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第21回このミスの隠し玉(とは…?)受賞作。
正直この回の大賞よりも面白い。
4編各話の長さも丁度よくてテンポよく読めた。
case3は苦手なテーマだったので少し流してしまったけど、小4の秘書メープルを活かすために必要なテーマだったとは思う。
でもなんやかんや、シンプルな復讐だったcase1の話が一番好き。依頼人になるかもしれない程度の段階でも手を打っておくエリスさん格好いい…。最後の請求書がハンカチ代だけなのも粋。彼女の覚悟を見たかったんだな。
好きな話とはいえ、テイストが似た話が続くと飽きてしまうのでcase4まで違う方向性の話だったのも面白かった。
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第21回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉。エリスのキャラクターや小学生の秘書がいたり、序盤から設定がおもしろそうだと思った。なんだかんだ協力してくれるケンちゃんも好き。各話少し構成を変えるなど工夫もみられて、読みやすい一冊だった。
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1話完結型でサクサク読める!
1話目は、こういう系としては内容が薄いなぁ…と思ったんだけど、話数を重ねていくうちに敵も一筋縄ではいかなくなるので、主人公たちの戦いぶりが面白くなったなぁって感じた。
キャラも立ってるし、万人受けしそうだし、映像にしても映えると思うので、数年後にきっと映像化するんだろうなぁ〜ってのが、読み終えた感想。
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法律知識を活かして「合法復讐屋」を営むエリス。法律では救いきれない依頼人のために、法律に触れない範囲でターゲットに復讐をする短編集です。
小学生のメープルを合法的に秘書として働かせるための口実が、少々言い訳がましくてセコさを感じるスタートでした。ただ、サクサク読める物語で読みやすく、最後には次作を読みたくなりました。
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法律の範囲内で復讐を果たす”合法復讐屋”エリスの物語。4つ話があるが、どれも短くて読みやすい。オネエの弁護士というキャラクター登場で、やめようかと思ったが、サラっと読めた。
特に1話の学生時代から6年付き合い結婚間近だったOLがこっぴどくふられたことにより復讐を依頼する話がすき。また2話目の携帯ショップの店員がどう副業と闇金の社長の殺人事件に絡んでるかも良かった。
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無欲なコンフィデンスマンJPを見ているような。
ターゲットを陥れるまでの手口が鮮やかで読んでいて楽しい。
最終話は「正義vs正義」。
どちらも正義だけどあくまで裏でこっそりなアリスと派手に過激なターゲット。
目的は同じようで信条の違う2つの正義がぶつかり合うエピソードで面白かった。
100%の正義なんてなくて、視点が違えば正義も悪も紙一重なんだってエピソードが詰まってる。
アリスの全うする正義もまた100%の正義なんかではなくて、ギリギリの悪。
だけどそれに救われる人がいる。
アリスの計算し尽くされた、だけど合法ギリの仕掛けが楽しめる一冊。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった
時間さえあれば一気読みしたいぐらい
エリスの設定もキャラが立ってて、法スレスレの方法で復讐をするって設定も最高
終わり方がすごい続編期待できそうな感じだったからどうなるのか楽しみ
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法で裁けない、けれども泣き寝入りするのは耐えられない。復讐してやりたい。そんな気持ちを託されて主人公が奮闘する話。
必殺仕事人を思い出した。
復讐を果たすのにやってることは細々とした工作だというギャップに笑ってしまった。
エリスが何故この仕事をやるに至ったのか?、メープルとの関係性は?など想像を膨らませながら読ませてもらいました。
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弁護士資格を持ち、法律探偵事務所なる調査会社の所長である衿須鉄児が主人公。単なる調査会社ではなく、復讐するという裏メニューを持つ。イケメン・衿須鉄児と美女・片桐エリスの一人二役。謎の小学生秘書とともに、復讐を果たしていく。連作短編で、サラッと読めた。
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三日市雫の復讐は合法的にを読んだ。
弁護士で美人?ジェンダー?の主人公アリスが合法的に復讐を手伝う。
つまらないわけでは無いが、盛り上がりに欠ける感じだ。
時間を潰すには良いかもしれない。
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『このミス』大賞の隠し玉という帯に惹かれて今どきのうけるミステリーを期待したけれど、、やはり著者との世代観が違うんだな、と実感。それでもcase2までは楽しめたかな。case4は地下鉄のトリックは全く理解できず、、日頃地下鉄を利用していたらすんなり解釈できたのかな。
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軽く読めてすごくいい。
このミス大賞隠し球と聞いて買いました。普通に面白いんだけど、ありきたりというか…?面白みがないというか、短編っぽいのが苦手なせいもあるかもしれませんが…。続編は買いません。
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2023年。第21回このミス大賞。
法の目をかいくぐる人々の話、かなぁ。法律の範囲内だけど、道徳の範囲外。灰色てことね。
さくっと読める。続編ありな終わり方。
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エリスやメープルのキャラクターがいい!
各々過去に色々あったんだろうな、とも想像させる。
とりわけエリスの頭脳戦の華麗さといったら…
確かに世の中には法律では決してさばけない悪事があるわけで。
自分の立ち位置を逡巡しながら、エリスの復讐請負人としての活躍は続くのかな。
Posted by ブクログ
ニュースをみてて、憤りを感じる事件が多い。
これだけの事件を起こして、軽い刑罰。
被害者はやられ損で加害者は逃げ得。
加害者にはそれ相応の罪の償いと反省をして貰いたいものだ。
そういった世の中ではエリスのような存在も必要悪と感じる。
加害者を合法的に社会的抹殺、少し地味ではあるがスカッとする。
ケース1のハンカチ代も紳士的でカッコいい、正義の味方のようではないか!
エリスの過去も謎に包まれミステリアスで面白い。
今後、少しずつ明かされていくのだろう?
なぜ合法復讐屋になったのかを。そして秘書のメープルの過去も。
ただ、裏メニューばかりかかれているので本業の方はどうしてるのかと?ちょっと疑問に思ったのと、4編の短編集というせいか少し物足りなさを感じたのも否めない。
エリスの要所要所での台詞「ショーマストゴーオン」(最後までやりとげなければならない)
ヒーローの決めゼリフのようで面白い!
次の活躍を期待してしまう。
面白いけど、惜しい
■キャラクター
・主人公のエリスは魅力的。男性としても女性としても動かせるのは面白い。ただ、1話ではその設定がうまく使われていたものの、2話以降はあまり……といった感じ。また、3話、4話では割と犯人に振り回されており、「憧れ」となるキャラクターではなかったのは少し残念だった。1話のように、「華麗」で「頼り甲斐のある」キャラを貫けていれば、ファンになったと思う。
・助手のメープルも斬新な設定ではあるし、小学生という立場を使っての潜入は面白い。が、もう少し様々な面を知りたいなと思った。
■物語
・1話では弁護士という設定をうまく使っていたものの、2話以降はあまり使われないのが残念だった。どのエピソードもわかりやすく、読みやすいが、淡々と進んでいくので、キャラに共感したりなどはしてできなかった。
Posted by ブクログ
合法復讐というグレーゾーンで、苦しむ人の心を救っているエリス。
優秀な秘書であるメープルと、様々な依頼を引き受ける短編小説。
表紙からも圧倒的な美女が主人公かと思っていたが、まさかの男性!
本来の男性の姿と、女性としての姿をうまく使いながら様々な復讐をしかけていく。
サクサクと読み進めやすいが、このあとのシリーズも同じ流れであれば、あまり長いと萎えてしまうかも…
Posted by ブクログ
「合法的な復讐」とは?と読み進めると、実際にされたら怖いな、でもあり得そう、という気持ちになりました。
短編で読みやすく、先が気になり、あっという間の1冊でした。
Posted by ブクログ
解説に「極めて巧みに構成された復讐エンターテイメント」と書かれていたが、まさしくその通りだった。
短編が4つで構成された作品は、ドラマにもなりそうな、エンターテイメントのようでした。