あらすじ
救いと慈愛に満ちあふれた、感涙医療小説。
奈緒(40歳)はシングルマザーの看護師として涼介と寄り添い生きてきた。その涼介も高校生、進路を考える年齢に。そんな折、大きな転機が訪れる。敬愛する医師三上の誘いもあり、思い切って東京の緩和ケア病棟で働くこととなる。死を間近に見つめる毎日の中、その瞬間まで幸せに生ききり希望を持てる最期を模索し続ける奈緒。一方、涼介は強く大きい夢を抱く。それは奈緒の夢でもある。母子の夢の行方、そして三上と奈緒のこれからは・・・・・・。
緩和ケア病棟を舞台に、綿密な取材と著者自身の看護師経験に基づく圧倒的リアリティ、温かな視線で人々の生き様、死に様を丁寧に紡ぐ。懸命に生きるすべての人々に送られる慈愛のエールに癒やしの涙は必至です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『満天のゴール』の2作目。
夫の裏切りにより10才の息子・涼介ともに実家に戻った奈緒。離婚から7年、父と奈緒と涼介と穏やかに幸せに暮らしてきた。17才になった涼介の進学や、お父さんの健康問題など色々な問題が重なってしんどそうでした。元夫は今回もクズでした。
すごく好きなお話し。
8作品読んだ藤岡陽子さんの小説はどれも好きだけど、このシリーズが1番かも?
前作と同じでタイトルの意味が分かった時、え?もしかして?やっと?ってそわそわして、読み進めてラストにガッツポーズ。3作目も期待してます。
Posted by ブクログ
きっと幸せなハッピーエンドのお話だろうという心づもりで読み進めたが、何度も涙しながら一気読みしてしまった。なんという好青年の息子なのだろう、あの父親の遺伝子皆無と言いたい。お祖父ちゃんの愛情の賜物。三上先生、素晴らしすぎる。
生死は誰にもコントロールできないが、読後の清々しさは半端ない。死ぬ最後の瞬間まで穏やかで幸せに過ごしたい。頑張ろう。
Posted by ブクログ
表紙の桜に見惚れて借りた一冊で、こんなに感動するとは思わなかった。シングルマザーで高校生の息子の受験を控えて緩和ケアーの看護師をする母とその家庭を見守る医師。
Posted by ブクログ
面白い…というよりは「とても良い小説」だった。勿論面白いのだが、どんでん返しも伏線回収も謎解きもないのである。
看護師の母と受験を控えた高校生の母子家庭、その親子と密接にかかわる地域医療の医者、その3人を中心に終末医療(緩和ケア)と大学受験と親子の関りと不器用すぎる恋愛について時系列の章立てで淡々と物語が進んでいく。
緩和ケアも大きなテーマなので、登場人物が死ぬシーンは多いと思うが、それでも争いごとや天変地異のような大きな悲劇はなく、隣近所によくありそうな個人的な日常の悲喜劇が綴られていく。それだけなのに、本当にいい小説なのである。
3人とも善人で努力家であり、仕事や勉強や生活をしっかりやる人であることが肝心なんだなと思う。正直者が損をする世の中であることは良くないことだし反対だが、正直者はその生き方だけで、きっと幸せを呼びよせるんだろうなぁ、とそんな事を考えた。
前作があるらしい「満天のゴール」、順序はテレコになったが、是非読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
非常に面白かった!
適当に手に取ってみた本だったけど、シングルマザーの苦悩と、恋愛から発展する結婚というよりは、本当に支え合ってこの人と生きていきたいと思ってというあまりみられない恋愛模様が切なくもあり素敵だった。死を終わりではなくゴールだと捉えるという考え方を自分も取り入れたいと思った。身近な人が死を迎えたり、死と向き合っている今、どうしたら元気になるかな、いきたいと思えるかなと私なりに考えることもあるので、面白かったし、医療現場の人たちがこんなふうに考えてくれているのなら幸せだなと感じた。
Posted by ブクログ
2026.5.19
三上先生も奈緒も涼介も好き!涼介、いい息子すぎる。努力した分、三上先生や奈緒が近くで支えてくれた分いい医者になるんだろうな。
この3人の今後もずっと眺めていたい。
おじいちゃんがコロナになってからあっけなく亡くなったり緩和病棟で人の死に直面したり三上先生を置いて家を出た母親が現れたり、一つひとつが重たく悲しい気持ちにもなったけど、出来事がある度に家族の絆が強まっていった。
人生の最後まで痛みを取り除いて幸せをもたらす医療の素晴らしさや医師、看護師に尊敬。
Posted by ブクログ
「春の星を一緒にみませんか?」
キターっ!前作からずっと、待ってました!
離婚して京都の実家に戻り、
父と息子の涼介と3人で頑張ってきた奈緒。
あれから8年。
三上先生との関係、
東京に戻っての新生活など、
変化もありつつ。
とにかく、涼介がいい奴すぎて身悶えする!
見逃し三振はダメだけど、
空振り三振はOK!
これは名言だ、涼介!
母親は、ついつい、
子供を自分の価値観で動かしてしまう。
自分の人生経験で、
あーした方が、こーした方がいいんだ、と
子供に選択させることなく、
押し付けてしまう。
子供の将来を案ずればこそ。
時には、単純に価値観の押し付けで。
時には、子供への甘えで。
奈緒や三上先生みたいに
子供に接することが出来たらな。
これからでも、まだ間に合うかな?私。
藤岡陽子さんの本には
悪い人が出て来ず、
みんな真っ直ぐに精一杯生きてる登場人物ばかり。
自分もそうでありたいな、と思う。
もちろん、一気読み。
ドラマ化されそうだなーと思って調べたら
前作「満天のゴール」はドラマ化されてました。三上先生が加藤シゲアキ!あー!違うー!
ドラマ見てないけど、イメージ違うー!
加藤シゲアキくん、作家としてもアイドルとしても好きなんだよぉ。でも、違うんだよなあ、私の想像の三上先生とは。
Posted by ブクログ
読み始めて三上先生に記憶あり!
そうか、『満天のゴール』の続編なんだと気付きました。
あれから8年、奈緒の息子涼介は高校生となり進路を考える時期に。
舞台は京都から東京に移り、緩和ケア病棟で終末期医療に携わる奈緒。
序盤の奈緒の父の死の場面から泣けて泣けて…。更に緩和ケア病棟での場面も涙涙でした。
そしてラスト…もう号泣です。藤岡陽子さんの小説は本当に毎回泣かされてしまうのですが、今回は明るい結末だったので嬉し涙でもありました。タイトルの意味もロマンティックです。
『満天のゴール』からもう一度読み返したくなりました。
Posted by ブクログ
何年か前に「満天のゴール」を読んで、人生観が変わるほど良かった記憶があるので、復習してから読めばよかったー。あんなに感動したはずなのに結構忘れちゃってる・・・文庫本買って読み直そう。
もちろん前作の記憶がなくても、または読んでいなくても十分楽しめる内容。
先が読めてしまう展開ではあるんだけど、やっぱり良かった。死をゴールと捉えて、いかに良い最期を迎えられるか。ゴールまでの毎日を「今日もよくがんばりましたね」と言ってもらえるなんて、いい環境だなぁ。
三上先生、好きだー。
Posted by ブクログ
色々な人間模様が描かれていて。
家族という関係性の難しさがあって。
子供の存在の大きさがあって。
涼介の前向きな言葉に私も励まされました。
ラストはもう涙涙。
Posted by ブクログ
シングルマザー大変とはいえ、じれったいくらい何も出来ず、できすぎ君の息子に甘える川岸さん、鼻についたが、終盤、久しぶりに滂沱の涙。藤岡さんにまた泣かされた…。「死を敗北とせずゴールだと思えるような医療」緩和ケア病棟「死ぬのを待つのかと言われたら、いいえ違います、と答えます。私たちは患者さんが生きるためのケアをしています」「見逃し三振はだめだけど、空振り三振はよしだ」「気になるし、動かないと一生後悔することもあるよね」「悲しいという気持ちを伝えられないことが悲しい…この世にはそんな感情もあるのかもしれない」うーむ。
Posted by ブクログ
『満天のゴール』の続編。
356ページ…この中に多くの大きな出来事が詰まっていました。
読み終わってから、
『冒頭ではおじいちゃんもまだ生きていたんだよな…』
なんて思ったりして…。
しかし、長男は全然寄り付かなかったくせに遺産求めて家中探し回るとか…恥知らず!
更に何を今更ノコノコでてきて夫ぶってるのよ!
と、別れた夫にも腹をたてたり…。
色々腹立たしいことや悲しいことがあっても最後はハッピーに終わらせてくれて号泣でした。
『最期』の時間の過ごし方…『死』の迎え方…。
ここに出てきた人は皆満足そうでした。
最高の最期だったのではないか…。
私もそんなふうに生きていきたいな。
(Word)
死は決して敗北ではない。懸命に生き抜いた先のゴール。
Posted by ブクログ
満天のゴールはドラマで観てて…
続編…なのかな?これは。
クソ田と、奈緒さんの元オットと、お兄さんには、まじむかついたけど、
他の登場人物は、本当に素敵な方ばかりで、
とても好きな小説です。
わたしも最期の時は緩和ケア病棟で迎えたいと、ずっと前から考えているので、
三上先生みたいなお医者様と、奈緒さんみたいな看護士さんがいてくれると良いなあ。
何を隠そう‼️‼️我が息子もりょうすけくんなのさ‼️‼️字は違うけど。
そして、まあまあ良いやつなのさ‼️‼️
(どうでも良いけど笑)
最近、
『月がきれいですね…』
が、ドラマとかですよく出てくるんだけど、
『春の星を一緒に』
は、知らなかったから、
知ったかぶって、使いまくっちゃお❤️
Posted by ブクログ
ウォーいい!!ウッウッ大好きだったじいちゃん………お母さん…宮城さん…ウゥエッ泣
今作は川岸家と三上先生の続編!
話の途中でタイトルの意味が出てきてしまい、こちら側はソワソワが止まりませんでした。
いやもう、こんな最高な形で終わらせちゃっていいのか?え?
そして涼介…10歳でも良い男選手権優勝だったのに、高校生になってもっと良い男になっちまって。この作品は涼介をどうしたいんだ全く!!
三上先生のスパダリ感とは裏腹に、川岸お母さんは先生に浮かれっぱなしだったり息子に甘え過ぎたりと、なんとも頼りない一面がたくさんある方なんですよね。
月ちゃんの件で息子を責めたこと、読者は「いや息子に責任転嫁すな!」と感じたであろう場面も、先生がぴしゃりと叱ってくれ一安心したことだろう。
しかし、現実の母親はこんな感じなんでしょうね。
ちょっと三上先生と涼介が出来杉なだけで、浮き彫り感はありますが…
兄との資産トラブル…じいちゃんはわかっていたのかもしれないですね。部屋を漁りまくるのは本当にキモいけど。
家族はこうなると本当にめちゃくちゃ揉めるみたいですからね。私は今から姉と揉める予感しかないです、ハイ。
Posted by ブクログ
おいおい、序盤からこんなに泣かせてくれるなよ。正直前作『満天のゴール』ではそこまで感動しなかったのに、今作ではオットセイのようにオーウオウと号泣。やはりあれから7年経って、ペーパー看護師だった奈緒も子供だった涼介も成長したのが感情移入できた大きな理由だろう。生きている以上、いずれ死との直面は避けられない。看取る仕事をしているからこそお別れのシーンは多いのだが、それを悲しいだけの出来事というふうに描写していないのが良い。どこか清々しいような涙を流していた。それにしても奈緒の周囲の人間は良い人ばかりだなあ。
Posted by ブクログ
懸命に息抜きいた先に幸せなゴールがある
旅立って行く人が、残された人にありがとうを伝えて、残された人がお疲れ様を言う
私も幸せなゴールを目指したい
Posted by ブクログ
とんでもなく素晴らしい読書体験だった。
感想を書いているのが読んですぐのため、多くを語りたくない気持ち。。
『満点のゴール』を読んだ時の記憶はだいぶ薄れていたため、読み返したい気持ちにはなったが、この話だけでも完結していた。
物語に入り込めるちょうど良い長さのお話で、読後も幸せが尾を引くかんじ。
京都の海沿いの綺麗な景色が目に浮かぶようだった。
丹後半島、ぜひ行ってみたい。
Posted by ブクログ
初めは祖父、シングルマザー、息子の話
緩和ケアで働く看護師、医師
息子がめちゃめちゃ良い子。
それぞれの人物が頑張っている
心が温かくなる作品
Posted by ブクログ
母息子の話に俄然弱くなったなー
あーなんていい息子なんだ
なんていい先生なんだ
こんな素敵な人たちがいる世界ってなんなんだ!!!!
なんかもうドラマすぎて一気読みだった。
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まとまった時間ができたから、久しぶりに小説を読んだ。娘に勧められるがまま、とは言え、絶えず本を勧めて来る娘をいつもはスルーしているのに、これにはなぜか手を出した。
一人親の私は娘にいつも頑張らせている。娘はそれに応える。それも全力で応えてくれる。小さい時から。
そんな自分と子どもとの関係や、自分の仕事との向き合い方、生と死、それを考えていく生き方。改めてそれらを悩む。そしてまた自分の人生を、次の一コマに進めたくなる本。
Posted by ブクログ
耕平が娘と孫を想う気持ち、
奈緒が息子を想う気持ち、
涼介がお母さんを想う気持ち、
三上先生が奈緒と涼介を想う気持ち、
みんながみんなを優しい気持ちで想いあっていて
なんてあたたかくて、優しくて、切なくて、、
心にふわっと火が灯った。
最後の「お母さん、ありがとう」に涙が伝った。
Posted by ブクログ
はん借り本
身につまされた。気がまわる、気をつかう、優しい彼たちは育す環境を選べない。でもあるがまま受け入れるしかない、ではなく決めていく。見守る男性たちはみな、傷を持ち、それを育てる、私の知る彼も、そうだった。
危機感を持つ、経験した者の強さ、そこにつきる。情け無い男をつくるのもまた環境とも言えるか
Posted by ブクログ
三年前
兄が癌で亡くなった事を思い出し
少し辛くなりながら
兄は兄らしく最後まで生きたのだと思えた
涼介がすごくピュアで
頑張って子育てしたねと主人公に言ってあげたくなります
後涼介が先生に伝えた言葉
身近に同じ事言われた人がいます
男手一つで育てた息子に
奥さんは30代で脳腫瘍で亡くなったんだけど
様々な人生と重なる話しでした
Posted by ブクログ
ストーリーとしては予想通りという感じだったが、緩和ケアの重要性について考えるきっかけになった。「亡くなる瞬間まで、人は幸せを感じることができる」と信じたい。
Posted by ブクログ
シングルマザーで看護師の奈緒が、高校生の息子涼介との生活、父の死、兄との確執を経て、涼介の進路を考え、東京の緩和ケア病棟で働き始める。両親がいればできることでも片親では諦めざるを得ないことも多く、それを子供が察して振る舞うことで、親(奈緒)が甘えたり、自覚しない姿に最初はムカついたが、周りに耕平や三上先生などの頼れる存在がいて良かった。『春の星を一緒に』という言葉が初めて出た瞬間に温かな終わりが想像できて、微笑ましい気持ちで最後まで読めた。前作があることを知らずに読んだので、前作も読んでみる。
Posted by ブクログ
どうしたらこの患者さんに亡くなる瞬間まで幸せを感じてもらうことができるだろう…?理想をいくら語っても現実にはこれで良かったのだろうかって思う事はいくらでもある。
同時に残された人は、その人がどんな思いでどんな風に亡くなったかでその後の未来が大きく変わってくる。
祖父と過ごした楽しかった日々の思い出を胸に孫は大きく育つ。
40歳のシングルマザーのお母さんも何もしてやれる事はないと言いながらも、エンドノートで自分の生い立ちを書いて10歳の娘に託す。これが最期の子育て。これから30年、娘が一人ぼっちにならないように。お母さんはいつもあなたと共にいるんだよと。
この小説にはただの綺麗事だけではない、人間の憎しみ、恨み、わだかまり、不仲、遺産争い、裏切り、孤独、そんな醜い所もしっかりと描いてくれている。どんな人だってどす黒い感情は出てくるもの。
でもそういうモヤモヤも、息子が若木のように眩しくすくすくと成長し強く逞しくなっていく様子を見て、枯れ果てたと思っていた泉が再び水が湧き出したように、もう一度やり直そう、幸せになってみせるという前向きな気持ちに落とし込んでくれてすっきりした気持ちになれた。
河野先生の言葉
「三上先生の言う最期まで希望を繋ぐ医療、死を敗北とせずゴールだと思えるような医療。そういう前向きな関わり方をうちの病棟でもできればなと思って。」
そんな風に日々の仕事を実践できればと願っている。
それにしてもアルクトゥルスが金星、スピカが銀星で夫婦星か。5万年後にぴたりと隣り合うなんてなかなかロマンチックな話をする先生だなぁ。
Posted by ブクログ
ハッピーエンドでよかったけれど
小説としてはもう一捻りあっても良かったかな
唯一の悪役の兄とはあっさり縁を切れたし、
苦労はあっても三上先生を常に意識している奈緒になんとなく余裕を感じて
正直少しモヤっとする