【感想・ネタバレ】春の星を一緒にのレビュー

あらすじ

救いと慈愛に満ちあふれた、感涙医療小説。

奈緒(40歳)はシングルマザーの看護師として涼介と寄り添い生きてきた。その涼介も高校生、進路を考える年齢に。そんな折、大きな転機が訪れる。敬愛する医師三上の誘いもあり、思い切って東京の緩和ケア病棟で働くこととなる。死を間近に見つめる毎日の中、その瞬間まで幸せに生ききり希望を持てる最期を模索し続ける奈緒。一方、涼介は強く大きい夢を抱く。それは奈緒の夢でもある。母子の夢の行方、そして三上と奈緒のこれからは・・・・・・。
緩和ケア病棟を舞台に、綿密な取材と著者自身の看護師経験に基づく圧倒的リアリティ、温かな視線で人々の生き様、死に様を丁寧に紡ぐ。懸命に生きるすべての人々に送られる慈愛のエールに癒やしの涙は必至です。

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Posted by ブクログ

キャー、途中「満点のゴオル」でもしやと思ったがやはり続編だったのかー。読んでなくても面白かったです。読まなきゃ!

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2025年11月28日

Posted by ブクログ

人の生きる目的や最後にどのように過ごすか。
とても心地がいい小説でした。

三上さんの人柄に惚れてしまいそうになりました。
奈緒さんと涼介と耕平の三人の関係性や三上さんがいること、成り立ちがいいバランスが心地よく読めました。

構成や文も個人的には読みやすくかなり好きな作家の人になりました。
起承転結や伏線の作り込みなど、最近小説の書き方の本も読んでいたので刺さるものがありました。

本当に人生って色々なイベントがあって退屈品物なんだろうと実感しました。
前作もあるので読みたいと思わせる作家さんだと思います。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この作家さんには、いつも泣かされてしまう
。自分にとって何が大切かを考えさせられる。
もちろん、息子が一番。こどもが自立してゆとりができたらいつか父親を旅行に連れて行ってあげたい。娘はそう思う。
でも、いつかはこない。後悔するけど、それでも楽しかった。幸せだったと亡くなった人から伝えてもらえることは残された者にとって生きていく希望になる。
私の生き様が誰かの希望になれるように、明日からまた頑張ろうと思う。

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2025年11月15日

Posted by ブクログ

/_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ 
 
『満天のゴール』の続編とは知らずに読み始めましたが、どこか既視感を覚える描写があり、途中で前作とのつながりに気づきました。舞台は七年後。奈緒や涼介の印象は前作から大きく変わっておらず、「人はそう簡単に変わらないものだな」と感じさせられました。

作中で印象に残ったのは、「亡くなる瞬間まで、人は幸せを感じることができる」という言葉です。その一節が何度も胸に響き、これからの限られた人生を、死を意識しながらどう生きるかを考えさせられました。

死を描きながらも、生の尊さと人のつながりを静かに見つめる作品でした。

前作に引き続き、涼介はかっこいいです。


/_/ あらすじ _/_/_/_/_/

順調に仕事と子育てに頑張っていた奈緒ですが、父耕平が亡くなります。
それを機に新しい人生を歩んでいきます。


/_/ 登場人物 _/_/_/_/_/ 

川岸奈緒 40歳、シングルマザー
川岸涼介 奈緒息子、高校生
耕平 奈緒父、80歳
川岸真一 奈緒兄
内山寛之 奈緒元夫

三上高志
寺内紘子 三上母

海生病院
友阪千里 37歳、シングルマザー、無愛想
小林

穂高総合病院
小谷百合子 看護師長
河野正樹 三上の恩師
本田勇人 内科医
丸見梨子
葛西明子

患者
宮城瑠香 40歳、シングルマザー
宮城沙羅 10歳、長女

芝田守男 70代

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2025年11月13日

Posted by ブクログ

どこかで読んだ設定だなとおもったら、「満天のゴール」の続編だった。既読だったのでよかったけど、危ない危ない。しかも「満天のゴール」はドラマ化されていたようで、それも知らなかった…

今作では、息子の涼介もすっかり成長して頼もしい存在に。
テーマが終末期の緩和ケアということで、命としっかり向き合うことができる温かな本だった。
「春の星を一緒に」だなんて、言われてみたいセリフ。

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2025年11月12日

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タイトルの回収の仕方がとても美しかった。
涼介君と三上先生が素敵すぎて、彼らの優しさに何度も泣いてしまった。
『満点のゴール』の方も読んでみたいな~

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2025年11月12日

Posted by ブクログ

これは絶対に「満天のゴール」を読んでから読んだほうがいいです。
あの涼介くんが、成長していました。本当になんていい子なんだ。
前半から泣いてしまい、涙腺が脆くなってしまって終始涙涙でした。泣いてしまうから読むのをいったん中止するくらいに。

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2025年11月10日

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「満天のゴール」続編。小4~小5だった涼介は高校2年生に、33の奈緒は40歳になってます。これは、昔の人間関係や思いを知っていた方が、より深く心に刺さるので、絶対に前の本から読んだ方が良いです。また、続編であるこの本の方が良かったです。
シンクルマザーとして丹後半島に住む父の家で看護師をしながら涼介を育てている奈緒は、離婚のためペーパー看護師として勤務し始めた海生病院勤務を続けていた。息子は高校生で進路に悩んでいるようで、こちらへ来たときから懇意にしている医師・三上への自分の気持ちに気づきながらも関係は変わらない。そんな時、80歳になった父がコロナに罹患し、容態が急変して…。
介護のお話を書いた「森にあかりが灯るとき」でも普段顔を見せない親族が治療に文句を言うシーン出てきましたが、ここにも。そして、起こる遺産問題。あー、やだやだ。涼介の父、奈緒の元夫も再登場します。この辺はスカッとしながら読めて良かったです。満天の時は夫にしがみつく奈緒にイラっとしながら読んだので(だから★4)成長を感じました。涼介も変わらず良い子すぎだし。タイトルから、結末は途中で見えるのですが、最後のシーンあたりは涙1粒が止められず、あ、多分涙脆くなければ我慢できるレベルで感動しますが、電車で読んだのでヤバかったです。ちょいちょい涙1粒レベルシーンあるので、気をつけて下さい。
人の心の機微を描いているので、中学校以上向けですが、読みたがれば小学生から大丈夫です。

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2025年11月09日

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凄く良かった。登場人物が皆優しい。頑張っている姿に感情移入してしてしまう。
自分が悪いのに謝れない人は嫌われるという言葉にハッとさせられた。素直でいることが大切だと思わされた。もやもや悩むよりすぐ謝った方がいい。色々泣ける場面が多くて、電車で読んでいるとき泣きそうになった。

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2025年11月07日

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定番の流れの内容だったが、登場人物のキャラが素敵で とても幸せな気持ちになった。ドラマ化されれば良いのにと思った。

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2025年10月30日

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「死は決して敗北ではない。懸命に生き抜いた先のゴールとして幸せな死があり、その死は残された者にとっての希望になる。」

途中何度も泣かされ、終わり方も最高過ぎてまた泣いた。涙腺ゆるゆる。
読み終わった後に続編だと知った。前のを読んでいなくても全く問題ない。すごく良かった。

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2025年10月29日

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安定と信頼の藤岡陽子さんに、また泣かされてしまった…。本当に良い作品。正直、医療現場で働く人を主人公にした作品やドラマってそろそろ食傷気味になってきていたので、これのあらすじ情報で「看護婦として働くシングルマザー」「地域医療や緩和ケア」みたいなキーワードを拾った時には「うーん、そういう系かあ…なんか結末予測つくような…」という凡人の先入観を持ってしまっていたのですが、先に読んでいた夫から激おすすめされて、読み始めると、あれよあれよとのめり込んでしまい、気付けばほぼ1日で読み切りました。思ってたような話とは、良い意味で全然違った!医療従事者の話ではあるものの、どちらかというと、家族や親子の話。主人公の息子が医大受験を目指す流れになるんだけど、その部分の物語の膨らませ方が、他の医療ドラマとは一線を画してる感じがある。
ストーリー自体が、大きく前半と後半に分かれているのだが、どっちにも見せ場があって2度は泣かされた。3度くらい泣いたかも…。とにかくグッとくる素晴らしい作品。めちゃくちゃおすすめです。

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2025年10月28日

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『満天のゴール』の続編。
今作品も感涙必至

奈緒はこれまで病棟と訪問看護の両方をやっていたが、涼介が中学生になった時点で夜勤に入るようになり、病棟勤務のみで父の耕平に協力してもらいながら頑張っていた。
耕平がコロナに罹患してから肺炎になり、急すぎる死だった最期には奈緒も涼介も見守ることができた。

三上先生が東京の恩師から誘いを受けて緩和ケア病棟で働くことになり、涼介の進学のことも考えて奈緒も東京で働くことになる。

緩和ケア病棟では、奈緒と同じ40歳の宮城さんが10歳の娘さんに見守られて最期を迎える、娘に残したノートには20年分の手紙。
三上先生の母である寺内さんも最期には、先生のいる病院で最期を…ノートには三上先生の似顔絵が。

緩和ケアという死を間近にした者だけが過ごす病棟では、生きる希望よりもどうやって楽に穏やかに一日を過ごしていくかが重要で、そのなかで医師や看護師たちもできるだけ寄り添えるよう努力しているのがわかる。
三上先生の星のシールもそうだけどノートに書くことも残される人にとってはいいことだと思う。

もうひとつ感動したのは、涼介がとても明るくて人の気持ちもよくわかる頼もしい子に成長していたことで、特に自分よりも母の思いや気持ちをとても大事にしていると感じた。
三上先生と母のこともよくわかっていたのだろう。

ラストの「春の星を一緒に見ませんか」が輝いていた。




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2025年10月27日

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『満点のゴール』の続編。シングルで看護師の奈緒、医学部を目指す涼介、父、耕平、地域医療を支える三上先生の息ピッタリの穏やかで幸せな日々を送っていた。が、突然の耕平の逝去に言葉を失った。そしてその生きざまに感動した。恩師を助けるべく東京で緩和ケア病棟で勤務することを選んだ三上先生が奈緒に提案してくれた涼介と東京への引っ越し。三上先生のお母さんの登場には驚いたけど耕平に負けず劣らずの生きざまにはさらに感動した。そしてラストには涼介の大学合格と三上先生からのプロポーズで最高のハッピーエンドが待っていた。

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2025年10月27日

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緩和ケア病棟が舞台とありますが、医療小説ではなく奈緒、涼介、三上先生の壮絶ながらも心温まる物語が中心。まさかの続篇。さっそく、満点のゴールを読まなくては。

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2025年10月19日

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昨年ホスピスで亡くなった女房とオーバーラップして涙無しには読めなかった。
娘達と交替で泊まり込み、最後の三日間は痛みで鎮痛剤と睡眠導入剤で眠るように逝く女房を家族皆んなで看取った。近しい人が亡くなる事がこんなにも辛いんだと…。
医療小説が大好きだった女房がこの小説を読んでいたら夢中で読んでいただろうなぁ。

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2025年10月16日

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看護師、シングルマザー奈緒、夫の不倫、離婚、東京から実家の京都へ。高校生の息子涼介進路明らかにしない。

傑作。読みながら何度落涙したか。息子と仲良くしてくれる三上医者の助言。三上か、涼介の祖父のようになりたいものだ。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

何と前作があったとは…。
しかもドラマ化されていたとは…。
もし読んでいなくても十分楽しめます。

主人公の奈緒さんが娘として母として女性として生きる姿とお父さんや息子の涼介くんとのエピソードに涙…です。
三上先生の懸命に生きてきた姿にも涙…。
人生のゴールに付き添う緩和ケアがテーマだからこそシビアにならざるを得ないストーリーになりがちですがリアルさを失わずに希望を持てる展開でした。

ラストもとても良かったです。
時々クスッと笑える場面もとても暖かく感じました。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

医療現場のリアルな描写は元より、人物造形も見事。宮城と沙羅、寺内と三上、二組の永遠の別れに、涙腺崩壊。まだまだ沢山の感動的な読み所あり。ひとの優しさや温もりが、じんわり琴線に触れる、心地良い読後感でした。


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2025年10月10日

Posted by ブクログ

リラの花咲くけものみちを読んで、藤岡先生のファンになり、新刊が出たと知ったので春の星を一緒にを購入。購入してからカバーの内側に前作があると載っていたので、慌てて前作の満天のゴールを購入。2冊揃ってから一気読みした。どちらも最初から最後まで涙が止まらなかった。現役看護師の藤岡先生だからこそ描けるリアルな医療現場の話。今回の作品は緩和病棟が舞台だったが、様々な境遇に置かれた人々が迎える最期の時に寄り添う主人公のひたむきな姿勢に共感する。誰しも最期を迎える。その時まで走り抜けて、生き抜いたら爽快なんだろう。

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

素晴らしい。さすが藤岡先生。
『満点のゴール』を読んでから
こちらの作品に触れるとより楽しめます。
なぜ自分だけこんなに辛いのか、と思う人に読んで欲しい。
家族って味方でもあるが、一瞬で敵にもなる。
人生苦しい事ばかりだけれど
必ず寄り添ってくれる人がいます。
大切にして欲しい、助けて欲しいなら
ずは自分が先に助けてあげましょう。
きっと「春の星を一緒に」見てくれる人がいます。

※私は藤岡陽子先生が大好きなので
読む前から贔屓で星5です。
けど読んでも星5でした。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

前作から変わらぬ空気感でとても良かった。
次々色んなことが起きすぎてついていけない部分もあったけど、現実を悲観するのではなく、少しでも希望を見出していく母の強さと優しさに溢れていた。

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2025年11月28日

Posted by ブクログ

良かった。

この作家さんの作品は優しい気持ちにさせてくれますね。

見逃し三振はだめだけど、空振り三振はよしだ。
心に留めておきます。

死は決して敗北ではない。懸命に生き抜いた先のゴール。
素敵な言葉ですね。

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2025年11月14日

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満天のゴールから時間を経過してそれぞれが自分の道をまっすぐに進んでいく様子と、周囲の人々の暖かい応援に心が暖まりました。

藤岡さんらしい優しさ溢れる内容でした。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

2017年刊行の『満天のゴール』続編だが前作未読でも問題ない。

主人公は夫と離婚後、京都の実家に移り住み現在看護師として働く40歳の奈緒。

高校生の涼介と80歳になった父親の耕平と共に穏やかな日々を過ごしていたが、家族に不穏な影が忍び寄る。

善良な人達が苦しむ場面は読んでいて辛い。
前半は耕平と亡き父がオーバーラップして涙なしでは読めなかった。

本作では、緩和ケアのリアルと涼介の進路問題も描かれる。

いい子過ぎる涼介の言動に切なさが込み上げたが彼等に寄り添う医師の三上の存在が良かった。

生と死を真摯に見つめた医療小説。

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

家族と医療がテーマの小説
息子が出来すぎなのと、色々タイミングが良すぎるのが気になったが、伏線からの最後台詞は集大成的な感じでよかった
前作があることを知らず、読んでもなかったが、特に問題なく楽しめた
おそらく前作を読んでおいた方がよりニヤニヤできたんだろうと思う

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2025年10月08日

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ネタバレ

満天のゴールの続編だったんだね
お父さんの看取りのくだり知らぬまに涙が出てた
息子の為に一生懸命だけど息子が結婚したら奥さんが1番でお母さんのことは気にしなくなるからまぁそれでいいのだけどね
だから最後は三上先生からのプロポーズ良かったね〜それにしても三上先生ポーカーフェイスだな

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2025年10月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『満天のゴール』の続編です。充実した読書時間がもてた一冊でした。

小説の前半は、京都で看護師として働く奈緒と高校生になった息子の涼介、奈緒の父親の耕平の3人の暮らしに起きた変化が描かれていました。まるでドラマを見ているかのような展開でした。『満天のゴール』のときに幼かった涼介がたくましく優しい高校生に成長していました。頑張っている母親を見て育ったこと、祖父や三上先生の優しいフォローのなかで育ったことが、涼介の成長に大きな力を与えたことが伝わってきました。

後半は新天地、東京に舞台が変わります。
三上先生と奈緒は緩和ケア病棟での勤務、涼介は医学部を目指しての受験勉強の日々。

緩和病棟の患者さんとのやりとりでは、残りの命と向き合う日々のなかで、残していく大切な人への思いや、人生の心残りが書かれていました。藤岡陽子さんが看護師だからこそ、ここまで書けたように思いました。読者の私も、家族を緩和ケア病棟で見送ったことがあるのですが、あの静かで穏やかな空間で家族の命と向き合った日々を思い出しました。

そして、「亡くなる瞬間まで幸せを感じることができる。」「死は決して敗北ではない。懸命に生き抜いた先のゴールとして幸せな死があり、その死は残された者にとっての希望となる。」というこれらの言葉に救われました。

緩和病棟から患者さんへ渡されたブルーのノートも印象に残りました。残された星のシールの数を思うだけでも命を感じられ、『満天のゴール』の星のことも思い出しました。こんなノートを、読者の私の見送った家族にも書いてもらっておけばよかったと思いました。

涼介の合格発表の場面は、読んでいても緊張しました。自分の子どもの合格発表の気分でした。結果は···涙がでてしまいました。

そして、その後の「春の星を一緒に見ませんか?」という言葉が、なんともいえないくらい、いい言葉でした。そして、この先の3人のその後を、さらに知りたい気持ちになりました。

もう少し長編でも、きっと夢中で読めたような気がする小説でした。


〈目次〉
1 朝凪
2 暗影
3 永訣
4 蛍火
5 星原
6 明星
7 秋空
8 涙雪
9 邂逅
10 決戦
11 積雪
12 満天







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2025年09月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

藤岡陽子さんの本もなんだかんだで読んだ本の数が増えてきて、大体ヒットなんだけどパターン化してきた感もある。今回の主人公はちょっとアホ過ぎて実際身の回りにいたら嫌われるタイプだろうなって思ってしまい、最後まで臭いものに蓋をした状態で読んでいるような感覚だった。ドロドロしたような小説も読んでいてしんどくなるけど、みんなが天使さんですか?みたいな世界の物語を読んでいるのもしんどくなる。ずーっと凪の中で浮かんでいるヨットに乗っているようで読み進めたら読み終わった。一旦藤岡陽子さんのを読むのはお休みだね。

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2025年11月11日

Posted by ブクログ

「満天のゴール」の続編。
人物紹介や関係性など、こちらを先に読んでも大丈夫なくらい丁寧に書かれてます。
読んだらすぐに忘れるタイプの私でも、わりと細部まで思い出させてくれました。

ただ、地域に根ざした在宅ケアで生き生きとしていた三上先生が東京の緩和ケア病棟へ転職するという設定がイマイチ…
だって、三上先生が地域医療を見捨てるような選択はしないのでは?
でも、ラストまで持っていかせるためと思えば納得かな。

三上先生や奈緒のように患者さんに寄り添い、生きる意味を見つけ出せるようなケアができる医療従事者はどのくらいいるのだろう。
今の医療体制ではケアする側も心の余裕がなく疲弊しているな…と感じる。

そして、最期の時を迎える人々。
耕平はギリギリまで自宅で過ごすことができた。
宮城さんは娘に見守られ、寺内さんは息子に見守られて旅立つことができた。

アフターコロナであっても未だに面会制限が厳しくて大切な人と過ごす時間が奪われている施設も多い。ここ数年、私の周りは面会制限のために親の最期を見送ることができなかった人ばかりだ。

自分が最期を迎える時、大切な人と共に幸せな時間を持つという当たり前のことが出来る世の中であって欲しいな…と思う。


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2025年10月26日

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