あらすじ
救いと慈愛に満ちあふれた、感涙医療小説。
奈緒(40歳)はシングルマザーの看護師として涼介と寄り添い生きてきた。その涼介も高校生、進路を考える年齢に。そんな折、大きな転機が訪れる。敬愛する医師三上の誘いもあり、思い切って東京の緩和ケア病棟で働くこととなる。死を間近に見つめる毎日の中、その瞬間まで幸せに生ききり希望を持てる最期を模索し続ける奈緒。一方、涼介は強く大きい夢を抱く。それは奈緒の夢でもある。母子の夢の行方、そして三上と奈緒のこれからは・・・・・・。
緩和ケア病棟を舞台に、綿密な取材と著者自身の看護師経験に基づく圧倒的リアリティ、温かな視線で人々の生き様、死に様を丁寧に紡ぐ。懸命に生きるすべての人々に送られる慈愛のエールに癒やしの涙は必至です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読み始めて三上先生に記憶あり!
そうか、『満天のゴール』の続編なんだと気付きました。
あれから8年、奈緒の息子涼介は高校生となり進路を考える時期に。
舞台は京都から東京に移り、緩和ケア病棟で終末期医療に携わる奈緒。
序盤の奈緒の父の死の場面から泣けて泣けて…。更に緩和ケア病棟での場面も涙涙でした。
そしてラスト…もう号泣です。藤岡陽子さんの小説は本当に毎回泣かされてしまうのですが、今回は明るい結末だったので嬉し涙でもありました。タイトルの意味もロマンティックです。
『満天のゴール』からもう一度読み返したくなりました。
Posted by ブクログ
何年か前に「満天のゴール」を読んで、人生観が変わるほど良かった記憶があるので、復習してから読めばよかったー。あんなに感動したはずなのに結構忘れちゃってる・・・文庫本買って読み直そう。
もちろん前作の記憶がなくても、または読んでいなくても十分楽しめる内容。
先が読めてしまう展開ではあるんだけど、やっぱり良かった。死をゴールと捉えて、いかに良い最期を迎えられるか。ゴールまでの毎日を「今日もよくがんばりましたね」と言ってもらえるなんて、いい環境だなぁ。
三上先生、好きだー。
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色々な人間模様が描かれていて。
家族という関係性の難しさがあって。
子供の存在の大きさがあって。
涼介の前向きな言葉に私も励まされました。
ラストはもう涙涙。
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シングルマザー大変とはいえ、じれったいくらい何も出来ず、できすぎ君の息子に甘える川岸さん、鼻についたが、終盤、久しぶりに滂沱の涙。藤岡さんにまた泣かされた…。「死を敗北とせずゴールだと思えるような医療」緩和ケア病棟「死ぬのを待つのかと言われたら、いいえ違います、と答えます。私たちは患者さんが生きるためのケアをしています」「見逃し三振はだめだけど、空振り三振はよしだ」「気になるし、動かないと一生後悔することもあるよね」「悲しいという気持ちを伝えられないことが悲しい…この世にはそんな感情もあるのかもしれない」うーむ。
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『満天のゴール』の続編。
356ページ…この中に多くの大きな出来事が詰まっていました。
読み終わってから、
『冒頭ではおじいちゃんもまだ生きていたんだよな…』
なんて思ったりして…。
しかし、長男は全然寄り付かなかったくせに遺産求めて家中探し回るとか…恥知らず!
更に何を今更ノコノコでてきて夫ぶってるのよ!
と、別れた夫にも腹をたてたり…。
色々腹立たしいことや悲しいことがあっても最後はハッピーに終わらせてくれて号泣でした。
『最期』の時間の過ごし方…『死』の迎え方…。
ここに出てきた人は皆満足そうでした。
最高の最期だったのではないか…。
私もそんなふうに生きていきたいな。
(Word)
死は決して敗北ではない。懸命に生き抜いた先のゴール。
Posted by ブクログ
満天のゴールはドラマで観てて…
続編…なのかな?これは。
クソ田と、奈緒さんの元オットと、お兄さんには、まじむかついたけど、
他の登場人物は、本当に素敵な方ばかりで、
とても好きな小説です。
わたしも最期の時は緩和ケア病棟で迎えたいと、ずっと前から考えているので、
三上先生みたいなお医者様と、奈緒さんみたいな看護士さんがいてくれると良いなあ。
何を隠そう‼️‼️我が息子もりょうすけくんなのさ‼️‼️字は違うけど。
そして、まあまあ良いやつなのさ‼️‼️
(どうでも良いけど笑)
最近、
『月がきれいですね…』
が、ドラマとかですよく出てくるんだけど、
『春の星を一緒に』
は、知らなかったから、
知ったかぶって、使いまくっちゃお❤️
Posted by ブクログ
ウォーいい!!ウッウッ大好きだったじいちゃん………お母さん…宮城さん…ウゥエッ泣
今作は川岸家と三上先生の続編!
話の途中でタイトルの意味が出てきてしまい、こちら側はソワソワが止まりませんでした。
いやもう、こんな最高な形で終わらせちゃっていいのか?え?
そして涼介…10歳でも良い男選手権優勝だったのに、高校生になってもっと良い男になっちまって。この作品は涼介をどうしたいんだ全く!!
三上先生のスパダリ感とは裏腹に、川岸お母さんは先生に浮かれっぱなしだったり息子に甘え過ぎたりと、なんとも頼りない一面がたくさんある方なんですよね。
月ちゃんの件で息子を責めたこと、読者は「いや息子に責任転嫁すな!」と感じたであろう場面も、先生がぴしゃりと叱ってくれ一安心したことだろう。
しかし、現実の母親はこんな感じなんでしょうね。
ちょっと三上先生と涼介が出来杉なだけで、浮き彫り感はありますが…
兄との資産トラブル…じいちゃんはわかっていたのかもしれないですね。部屋を漁りまくるのは本当にキモいけど。
家族はこうなると本当にめちゃくちゃ揉めるみたいですからね。私は今から姉と揉める予感しかないです、ハイ。
Posted by ブクログ
おいおい、序盤からこんなに泣かせてくれるなよ。正直前作『満天のゴール』ではそこまで感動しなかったのに、今作ではオットセイのようにオーウオウと号泣。やはりあれから7年経って、ペーパー看護師だった奈緒も子供だった涼介も成長したのが感情移入できた大きな理由だろう。生きている以上、いずれ死との直面は避けられない。看取る仕事をしているからこそお別れのシーンは多いのだが、それを悲しいだけの出来事というふうに描写していないのが良い。どこか清々しいような涙を流していた。それにしても奈緒の周囲の人間は良い人ばかりだなあ。
Posted by ブクログ
懸命に息抜きいた先に幸せなゴールがある
旅立って行く人が、残された人にありがとうを伝えて、残された人がお疲れ様を言う
私も幸せなゴールを目指したい
Posted by ブクログ
とんでもなく素晴らしい読書体験だった。
感想を書いているのが読んですぐのため、多くを語りたくない気持ち。。
『満点のゴール』を読んだ時の記憶はだいぶ薄れていたため、読み返したい気持ちにはなったが、この話だけでも完結していた。
物語に入り込めるちょうど良い長さのお話で、読後も幸せが尾を引くかんじ。
京都の海沿いの綺麗な景色が目に浮かぶようだった。
丹後半島、ぜひ行ってみたい。
Posted by ブクログ
藤岡さんの作品は本当に好き
登場人物もとてもリアルで
涼介くん いい子すぎて心配
月斗くんが行方不明になった時 涼介だけを責める奈緒にイラッとしたけど三上先生が私の言いたかったことを全て言ってくれた(笑)
片親で育てるのってやっぱり限界がある
三上先生の存在は本当に大きい
医療の現場のリアルさ 親子の難しさ 様々なことを考えさせられた
Posted by ブクログ
奈緒の父親 耕平さんの「涼介が来てから…たのしかったなぁ…じいちゃんは…本当に楽しかった」「最期の瞬間まで幸せを感じながら亡くなった。最高のゴールだった」大好きな人の死は悲しいけど楽しかったという一言は嬉しい。耕平さんの優しさが伝わる。おれの人生は最高やった!
奈緒の兄 真一 シングルで子育てしている妹に対して本当酷いヤツ(怒)
涼介の担任草田 進路で悩んでいる生徒に対する対応が酷い(怒)
嫌ーなヤツがリアルに脳裏に出てきて虫唾が走る
そんな中 三上先生、涼介くん、耕平さん 優しく良い人達が心癒してくれました^ ^。
奈緒の同僚の息子 月斗くんがいなくなった時、どんどん暗くなっていく中早く見つかって!本当ヒヤヒヤしました。目を離した涼介を責める奈緒、素直に自分の非を認め謝る涼介、涼介を責める奈緒を批難する三上。何はともあれ本当みんな無事で良かった。
東京へ引っ越し、転校、転職と忙しい日々、大学受験に向け一生懸命勉強する涼介くん 緩和ケアの仕事に取り組む奈緒 三上先生。
宮城瑠香 娘沙羅に思いを綴ったスカイブルーの自由帳。
寺内紘子さんの残したお菓子の缶その中身、手紙を読んだ時涙が滲んで切なくなりました。
「春の星を一緒にみませんか」
素敵
Posted by ブクログ
親の都合で子供に選択を狭めさせてしまって、多少なりも気負いしている奈緒。それでも、いつも周囲に支えられ力強く生きていく。1番の理解者であり、家族の息子の成長もこの物語の見どころです。人の痛みに寄り添うことの大切さを感じられました
Posted by ブクログ
著者は新聞社のスポーツ記者として働いていた。働きなごら、小説を書いて投稿する生活を続けるも落選が続いていた。結婚して、出産してから、一念発起して看護師となる。その環境で、さらに小説家への夢も捨てきれずに、小説家としてもデビューをしている。小説以上に、ドラマチックな、非常に魅力的な先生です。先生に拍手を送りたい。
小説は離婚してシングルマザーとなり、看護師と働く川岸菜緒と、高校生の涼介、医師の三上先生が主人公。人生の最後に向き合う菜緒と三上先生、そして人生を前向きに生きていく3人の心温まる感動のストーリー。
やはり、著者の前向きな力強い生きるパワーをこの小説からいただけます。
Posted by ブクログ
『満天のゴール』を読んでなくて先にこちらを読んでしまいました…
感動でずーっと泣いてばかりでした!
私も息子がいるので余計に感情移入してしまいました
素敵な作品でした
Posted by ブクログ
「満天のゴール」の続編、シングルマザーの看護師奈緒と息子の涼介と三上医師のその後の物語。いろんな出来事が奈緒親子に起こり、怒涛の展開で一気読みした。感じの悪い人も出てくるが、三上先生が魅力的。素直に精一杯生きようとしている奈緒とそれを何とか自分なりに支えようとしている涼介が温かく感動的だと思う。終末医療という大きなテーマは人生の終わり方を考えさせられ、無くなる寸前まで幸せに過ごせる可能性を感じて嬉しかった。「春の星を一緒に」という題名が素敵。ぜひ多くの人に読んでもらいたい物語。まだ今年になって2ヶ月も経っていませんが、現在2026年のベスト1です。
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はん借り本
身につまされた。気がまわる、気をつかう、優しい彼たちは育す環境を選べない。でもあるがまま受け入れるしかない、ではなく決めていく。見守る男性たちはみな、傷を持ち、それを育てる、私の知る彼も、そうだった。
危機感を持つ、経験した者の強さ、そこにつきる。情け無い男をつくるのもまた環境とも言えるか
Posted by ブクログ
三年前
兄が癌で亡くなった事を思い出し
少し辛くなりながら
兄は兄らしく最後まで生きたのだと思えた
涼介がすごくピュアで
頑張って子育てしたねと主人公に言ってあげたくなります
後涼介が先生に伝えた言葉
身近に同じ事言われた人がいます
男手一つで育てた息子に
奥さんは30代で脳腫瘍で亡くなったんだけど
様々な人生と重なる話しでした
Posted by ブクログ
ストーリーとしては予想通りという感じだったが、緩和ケアの重要性について考えるきっかけになった。「亡くなる瞬間まで、人は幸せを感じることができる」と信じたい。
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シングルマザーで看護師の奈緒が、高校生の息子涼介との生活、父の死、兄との確執を経て、涼介の進路を考え、東京の緩和ケア病棟で働き始める。両親がいればできることでも片親では諦めざるを得ないことも多く、それを子供が察して振る舞うことで、親(奈緒)が甘えたり、自覚しない姿に最初はムカついたが、周りに耕平や三上先生などの頼れる存在がいて良かった。『春の星を一緒に』という言葉が初めて出た瞬間に温かな終わりが想像できて、微笑ましい気持ちで最後まで読めた。前作があることを知らずに読んだので、前作も読んでみる。
Posted by ブクログ
どうしたらこの患者さんに亡くなる瞬間まで幸せを感じてもらうことができるだろう…?理想をいくら語っても現実にはこれで良かったのだろうかって思う事はいくらでもある。
同時に残された人は、その人がどんな思いでどんな風に亡くなったかでその後の未来が大きく変わってくる。
祖父と過ごした楽しかった日々の思い出を胸に孫は大きく育つ。
40歳のシングルマザーのお母さんも何もしてやれる事はないと言いながらも、エンドノートで自分の生い立ちを書いて10歳の娘に託す。これが最期の子育て。これから30年、娘が一人ぼっちにならないように。お母さんはいつもあなたと共にいるんだよと。
この小説にはただの綺麗事だけではない、人間の憎しみ、恨み、わだかまり、不仲、遺産争い、裏切り、孤独、そんな醜い所もしっかりと描いてくれている。どんな人だってどす黒い感情は出てくるもの。
でもそういうモヤモヤも、息子が若木のように眩しくすくすくと成長し強く逞しくなっていく様子を見て、枯れ果てたと思っていた泉が再び水が湧き出したように、もう一度やり直そう、幸せになってみせるという前向きな気持ちに落とし込んでくれてすっきりした気持ちになれた。
河野先生の言葉
「三上先生の言う最期まで希望を繋ぐ医療、死を敗北とせずゴールだと思えるような医療。そういう前向きな関わり方をうちの病棟でもできればなと思って。」
そんな風に日々の仕事を実践できればと願っている。
それにしてもアルクトゥルスが金星、スピカが銀星で夫婦星か。5万年後にぴたりと隣り合うなんてなかなかロマンチックな話をする先生だなぁ。
Posted by ブクログ
涼介くん、おめでとう。そして奈緒さん、おめでとう。最後に三上さんから本のタイトルを言葉で伝えられるのは分かっていたとはいえ、よかった。相思相愛、息子にはばればれだったね。もちろんこれも想定内ながら、あたりまえの結末にほっとした。緩和ケア病棟は我がかかりつけの病院にもあるけど、なるほどこれは難儀だ。治癒をめざすのではなくて、心身の苦痛軽減により少しでも生活の質を維持する。診る方も診られる方も覚悟がいるが、幼い子どもを抱える患者となれば覚悟ったってなぁ。長期入院が難しい病院がある実情を知るに、なるほど、辛い。
Posted by ブクログ
2023年に桜井ユキと加藤シゲアキでNHKでドラマ化された作品の続編。読んでないんだけど、この作品を読んでてドラマ思い出した。いい話だった。この作品もいいわ・まあ、ちょっと奈緒さんの性格が?ではあるけど。前作も読んでみよう
Posted by ブクログ
前作から随分経ってから読みましたが、期間を空けずに読んだ方が良かったなと思いました。
前作にも思いましたが、涼介は何て素敵な青年なんだろうと。
三上先生が奈緒に「彼を自分の思い通りに動かしているように映ることがあります」と言った所にドキッとしました。
私もそうだ…奈緒は涼介にきちんと愛情を示しているので、まだ良いと思うけど、私は…反省です。
自分が間違ってると思ったらすぐに謝る。それがいちばん大事と母にきちんと言える涼介もさすが‼
私もちゃんと言える大人にならないとと思いました。
Posted by ブクログ
父が亡くなり息子は受験生に
三上先生に誘われて東京の緩和ケアに移動して働き始めた奈緒
家族を看取ることとなったそして残された側なの気持ちと残す側の気持ち
シングルマザーとして大学受験をすることとなった息子との向き合い接し方
死は敗北ではなくゴール
Posted by ブクログ
高評価に惹かれ手に取りました。
正直、ハードルが上がりすぎていたのかも。私はどうしても母親のキャラが好きになれずいまいち入り込めなかったです…
父親のこと、息子のこと、緩和ケアの患者さんのこと、それぞれのエピソードはぐっときつつも、どうしても最後まで母親の言動にひっかかる気持ちが拭いきれず。
読み終わってからレビューを読んで、前作があることを知りました。そちらを読むともっと理解が深まったのかなぁ…
Posted by ブクログ
シングルマザーの看護師さんが、一人息子とそばにいるドクターと交流しながら、父を看取り、財産巡って兄と決別し、思いを寄せているドクターと共に緩和ケア病棟に異動。同じ立場のシングルマザーを担当、看取りをしたり、最後はそのドクターの母親を看取ったりしながら、息子は無事医学部に合格し、ドクターにプロポーズされて物語が終わる、という少女漫画のよう小説。とはいえ、人の死を通じて成長していく子供達や、自分たちを支えてくれて、なお感謝しながら亡くなる父の話、自分以外の人を大切にし続けるドクターの話には、涙が出る。
Posted by ブクログ
藤岡陽子さんの作品は、優しさに満ちたお話が多いと思う。
今回も医療をテーマにしながらも、今まで読んだ他の医療小説とは少し違って、温かい雰囲気が全体に漂っていると感じた。
というのも、藤岡さんは現役の看護師でいらっしゃるとのこと。
夏川草介や知念実希人の小説は、病気についての専門的な内容なども書かれてあり、医師ならではの作品だと感じたが、本作は患者とその家族が主役になっている。患者に寄り添う看護師としての視点が暖かい。
ストーリーに奇抜さはなかったが、最後まで心が傷つくことなく暖かいまま終わった。
良い話だった。