あらすじ
救いと慈愛に満ちあふれた、感涙医療小説。
奈緒(40歳)はシングルマザーの看護師として涼介と寄り添い生きてきた。その涼介も高校生、進路を考える年齢に。そんな折、大きな転機が訪れる。敬愛する医師三上の誘いもあり、思い切って東京の緩和ケア病棟で働くこととなる。死を間近に見つめる毎日の中、その瞬間まで幸せに生ききり希望を持てる最期を模索し続ける奈緒。一方、涼介は強く大きい夢を抱く。それは奈緒の夢でもある。母子の夢の行方、そして三上と奈緒のこれからは・・・・・・。
緩和ケア病棟を舞台に、綿密な取材と著者自身の看護師経験に基づく圧倒的リアリティ、温かな視線で人々の生き様、死に様を丁寧に紡ぐ。懸命に生きるすべての人々に送られる慈愛のエールに癒やしの涙は必至です。
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Posted by ブクログ
『満天のゴール』の続編。
356ページ…この中に多くの大きな出来事が詰まっていました。
読み終わってから、
『冒頭ではおじいちゃんもまだ生きていたんだよな…』
なんて思ったりして…。
しかし、長男は全然寄り付かなかったくせに遺産求めて家中探し回るとか…恥知らず!
更に何を今更ノコノコでてきて夫ぶってるのよ!
と、別れた夫にも腹をたてたり…。
色々腹立たしいことや悲しいことがあっても最後はハッピーに終わらせてくれて号泣でした。
『最期』の時間の過ごし方…『死』の迎え方…。
ここに出てきた人は皆満足そうでした。
最高の最期だったのではないか…。
私もそんなふうに生きていきたいな。
(Word)
死は決して敗北ではない。懸命に生き抜いた先のゴール。
Posted by ブクログ
ウォーいい!!ウッウッ大好きだったじいちゃん………お母さん…宮城さん…ウゥエッ泣
今作は川岸家と三上先生の続編!
話の途中でタイトルの意味が出てきてしまい、こちら側はソワソワが止まりませんでした。
いやもう、こんな最高な形で終わらせちゃっていいのか?え?
そして涼介…10歳でも良い男選手権優勝だったのに、高校生になってもっと良い男になっちまって。この作品は涼介をどうしたいんだ全く!!
三上先生のスパダリ感とは裏腹に、川岸お母さんは先生に浮かれっぱなしだったり息子に甘え過ぎたりと、なんとも頼りない一面がたくさんある方なんですよね。
月ちゃんの件で息子を責めたこと、読者は「いや息子に責任転嫁すな!」と感じたであろう場面も、先生がぴしゃりと叱ってくれ一安心したことだろう。
しかし、現実の母親はこんな感じなんでしょうね。
ちょっと三上先生と涼介が出来杉なだけで、浮き彫り感はありますが…
兄との資産トラブル…じいちゃんはわかっていたのかもしれないですね。部屋を漁りまくるのは本当にキモいけど。
家族はこうなると本当にめちゃくちゃ揉めるみたいですからね。私は今から姉と揉める予感しかないです、ハイ。
Posted by ブクログ
シングルマザーで看護師の奈緒が、高校生の息子涼介との生活、父の死、兄との確執を経て、涼介の進路を考え、東京の緩和ケア病棟で働き始める。両親がいればできることでも片親では諦めざるを得ないことも多く、それを子供が察して振る舞うことで、親(奈緒)が甘えたり、自覚しない姿に最初はムカついたが、周りに耕平や三上先生などの頼れる存在がいて良かった。『春の星を一緒に』という言葉が初めて出た瞬間に温かな終わりが想像できて、微笑ましい気持ちで最後まで読めた。前作があることを知らずに読んだので、前作も読んでみる。
Posted by ブクログ
涼介くん、おめでとう。そして奈緒さん、おめでとう。最後に三上さんから本のタイトルを言葉で伝えられるのは分かっていたとはいえ、よかった。相思相愛、息子にはばればれだったね。もちろんこれも想定内ながら、あたりまえの結末にほっとした。緩和ケア病棟は我がかかりつけの病院にもあるけど、なるほどこれは難儀だ。治癒をめざすのではなくて、心身の苦痛軽減により少しでも生活の質を維持する。診る方も診られる方も覚悟がいるが、幼い子どもを抱える患者となれば覚悟ったってなぁ。長期入院が難しい病院がある実情を知るに、なるほど、辛い。