【感想・ネタバレ】異常【アノマリー】のレビュー

あらすじ

〔ゴンクール賞受賞〕殺し屋、売れない作家、軍人の妻、がんを告知された男。彼らが乗り合わせたのは偶然か、誰かの選択か。パリ発の航空機がニューヨークに向けて降下をはじめたとき、異常な乱気流に巻きこまれる。乗客は奇跡的に生還したかに見えたが。先読みできない衝撃のエンタメ小説! 解説/斜線堂有紀

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Posted by ブクログ

多彩なジャンルで描かれた群像劇で予測不能のエンターテイメント小説でした!俺はめちゃ好きかも

ある飛行機が不可解な現象に遭遇してしまう。
始めはぶっちゃけ中だるみ感はあるが、異常が発生した後半からは一気に引き込まれた。
単にSF作品の枠には収まらず、この異常現象に巻き込まれた人々は、時に痛ましく、時に恐ろしく、そして時にコミカルな描写で書かれていて楽しく読めました。
ラストの展開も中々の斬新な感じで非常にグッド!

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2026年07月27日

Posted by ブクログ

はじめは文学を読んでいるつもりでした.
静かで端正な文章が続き,人物が驚くほど丁寧に描かれていきます.

けれど,物語は思いもよらない方向へ進みます.
まるで短編SFにありそうなおとぎ話のような設定が現れます.
それを奇抜なアイデアとしてではなく,文学としての風格をもって描き切っているのが圧巻です.

不思議な設定に頼るのではなく,その中で生きる人たちの迷いや選択を丹念に積み重ねていきます.
だからこそ,読み終えたあとに残るのは設定の面白さだけではありません.
人間そのものを描いた物語を読んだという満足感です.

本が好きな人にこそ,ぜひ読んでほしい一冊です.
SFが好きだからではなく,文学が好きだからこそ,きっと心に残る作品だと思います.

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2026年07月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3ヶ月前の自分が目の前に現れたら。
あるいは、3ヶ月後の世界で自分に会ったら。
「私」の人生をどう分かち合うべきなのだろう。

多くの登場人物が出てくる群像劇のような作品だが、どのエピソードも読みごたえがある。みんな何かしら抱えていて、幸せとは言えずとも満足して終わっているように見える。

掛詞や韻などが目立つのが印象的。「禅なる死は単なる死ではない」みたいな、おそらく原書での言葉遊びを日本語で再現したのだろう訳文も楽しい。

ところで、アメリカの大統領は馬鹿にされすぎではないかw

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

早くも今年のベストじゃないかと感じるほど面白かった。何を言ってもネタバレになってしまうのだけれど、本を愛するすべての人に自信を持っておすすめしたい作品だと感じた。

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2026年06月04日

Posted by ブクログ

1ページ目から心を鷲掴みにされた。文体の濃淡、緩急、温冷が流麗。構成の骨組みは、無駄なく洗練されているが故に堅固。
圧巻。
満場一致の永年本棚ステイ作品です。
フランス語が読める今生だったらなぁ…!

「無量空処ってこんなん…?」とラストで感じたので、呪術廻戦をまた読んでみる。

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2026年05月16日

H

購入済み

面白かった! 最初は、取っつき難い作品ではないか、何か訳が分からないと思われます。やっぱり翻訳物は解り難いと思っていましたが、読み進めば、目が離せなくなります。私は、後半は一気読みでした。

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2026年02月15日

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登場人物が多いので、あらすじを追うのに難儀をしますが、本書に挟まれている「登場人物表」がとても役立ちました。本書は483ページほどの作品です。140ページあたりから、「異常」なことの内容が伝えられてきます。それ以降終わりまで一気に読み切る面白さです。この作品は、前知識ない状態で読み始めてもらいたい作品なので、私も物語については触れません。小説が好きな友人にはお勧めしたい作品です。

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2026年06月07日

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多くの登場人物がいるため、少しずつ読んでいたら誰が誰だか忘れてしまう。
群像劇かと思えばそうではなく、あくまでそれぞれの物語が展開される。
共通点は同じ「異常」を経験しているということだけだ。
SF的な科学考証はメインテーマではなく、人の物語がテーマだと感じた。
ラストは急にゾッとさせられる。

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やや根気がいったが、面白い。
ミステリかと思いきやSFで、宗教学で、そして哲学だった。

シン・ゴジラを思わせる作戦劇。途中ゴジラ好きのキャラクターも登場するなど、もしかしたら作者はシン・ゴジラ観たのかしらと思ったり。

ラストについては、やはりシミュレーション仮説が正しかったのかなと私は感じた。
パソコンを終了し、最後にはブンッ、、、と。
恐ろしい。

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2026年07月15日

Posted by ブクログ

物語がどうなるのか気になって次々にページを繰った。SFなのだが、人間の心の動きに焦点を当てた作品。翻訳物なのに文章が滑らかかつ美しく、原文が素晴らしいに違いないと思ったのはもちろん、訳者の方も素晴らしい仕事をしていると感じた。

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2026年07月14日

Posted by ブクログ

前々から気になっていた本。
第一部がかなりのボリュームがあるが、登場人物が出てきては、すぐに他の登場人物に切り替わり、という流れが多すぎて、前半は何を読まされているのか分からずちょっとストレス。
そこから第二部に入り、起きている異常事態とともに第一部の沢山の登場人物には意味があったことを知る。
最後のオチも何とまぁ、という衝撃もあり、面白い一冊だった。

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2026年07月09日

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最初の方はなかなか話が進まない感じもあり、読むのに少し時間がかかったが、起きていた「異常」が明らかになってからは、とても面白く読めた。ずっと時系列が気になってはいたが、まさかのからくりだった。ただのミステリーにとどまらず、人生の意味を考えさせられるような哲学的な面白さもあった。結末の儚さも良かった。

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2026年07月06日

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ネタバレ

なんかすごいものを読んだ。
一体どういう結末なんだろうと思って読んでたけど、異常事態が淡々と綴られていくこと自体を楽しんで読むのが正解だったのかな
各国の偉い人、どう考えてもモデルがいる(笑)

もう1人の自分がいたらいいのに、って割と昔から思ってたので私だったらこの異常を割とすんなりと受け入れてしまいそう。
それもそれで異常、かもしれない。

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2026年06月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中盤の、何が起こったかわかるところがめちゃくちゃ面白い。でもそこがピークで、残りは余韻だけな気も少ししてしまう。訳者あとがきにも書いてあったけれど、こういう事件があったらどうなるだろう、というの一本で遊び倒している。
終わりはきちんとあるけれど、ページ数も少ないし、最後の展開にあまり重きを置かれていないような感じがする。後半はずっとそんな感じ。思考実験としてすごく面白いし、創作物などでこういうシチュエーションを今後考える時に思い出される本だと思う。

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

ずっと気になっていた作品を、満を持して読んだ。

第一章は登場人物たちの日常が延々と描かれる。人数も多く、正直やや退屈。しかし章の終わりで衝撃的な展開を迎える。

そこから先は、「一体何が起きているのか」という謎を追う話というより、その異常な出来事に直面した人々がどう生き、どう判断するのかを描く。SF的な仕掛けを用いているが、読後の印象はむしろ哲学的な思考実験のよう。

第一章の日常描写が生きてくるのもそこから。様々な人物の視点や生活が描かれ、それぞれが同じ現象にどう向き合うのかが示される。読みながら何度も「自分だったら」と考えた。

SFやミステリーとして読むと、謎解きやカタルシスは少ない。一方で、「もしこんなことが起きたら」という発想を軸にしたエンターテインメントとしては最後まで楽しんで読めた一冊。

ラストもうーむ。

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2026年06月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

異常事態の全容が明らかになった時、映画『シン・ゴジラ』を思い出した。人智を超えた事態が発生した時、人類はどう行動するのかをシミュレーションしているような内容だったのが共通しているからだろう。

一部の時点では、多分描写されている人物達には皆、後々重要な変化が訪れたりするんだろうなぁとうっすら予想しながら読み進めていたが、正直集中力が続かなかった。ピックアップされている人物が多すぎることに戸惑いがあったので。
二部以降は筆者の意図も理解でき、一部を読み流していたら面白さが加速していく波に乗れなかったな、とちょっと得した(?)気分になった。

重複者を日常へ戻すにあたり対策を講じる中で、宗教面にも配慮する場面があり、舞台が西洋圏ならではだなと感じた。もし日本でこの異常が起きても、宗教的思想からいきなり重複者を排除する方向にはいかない気がする。

パートナーや家族との関係性の揺らぎ、1つしかない戸籍や社会的立場をどちらの存在が得るのかなど、急に自分自身と物理的に向き合って答えを出さなければいけないという事態の残酷さや、意外な顛末を次々と目にすることになる中盤から後半は非常に読み応えがあった。

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2026年05月30日

Posted by ブクログ

ものすごく繊細に、そして情緒的に、でも大胆に書かれた作品
難しい部分はあれど、読み込むうちに不思議と自然に、この作品の世界観に引き込まれていく素敵な感覚に陥るのが本作の魅力だと思う

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2026年05月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

非現実的な展開に直面した人々がいかに葛藤し、行動するか。存在しないifであるにも関わらず、登場人物一人一人にすごく心を動かされた。

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2026年05月03日

Posted by ブクログ

前半は全く意味が分からなかったがそういうこと?となってからあっという間に読み終えた。SFでありながら哲学的な内容で考えさせられることも多々あった。時間を置いて再読したい。

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2026年04月14日

Posted by ブクログ

なんとなく久しぶりに本が読みたくなって買ってみたら思ったより面白くて、大事に読んでるうちに最初の方忘れて読み返して、を繰り返しているうちにもう最初の方読みたくないけど誰が誰だかわからないなとなってしまって途方に暮れています

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2026年04月13日

ネタバレ 購入済み

想像を裏切られる

「第一部のラストで思わず本を落とした」という小島監督などの帯コメントにひかれて購入。
SF読みなので一部のラストでめちゃくちゃ驚いたかというとそうでもなかったけど、その後の展開がすばらしい。
私を含む多くの読者が(なんで? どうしてこうなったの?)と期待するタネ明かしが本筋ではなく、(巻末解説にもあったが)それにどう立ち向かうかを作者は描きたかったのだ。そこが目ウロコでおもしろかった。そういう物語でもいいよね。
多岐にわたるジャンルへの作家の博識もすばらしいが、訳者のなめらかな翻訳がさらにすばらしい。
おかげで様々な文体ジャンルを含む物語をすらすらと読めた。
(アンドレの日常だけ、興味が持てなくて一瞬、放り出そうとしたけど)。
そして、ブレイクはそれでよかったのか、なみたいなアレもありますが、総じて楽しい読書体験でした。

#切ない #エモい #カッコいい

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2025年06月02日

Posted by ブクログ

殺し屋、ポップスター、売れない作家、軍人の妻、がんを告知された男……なんのつながりもない人びとが、ある飛行機に同乗したことで、運命を共にする。飛行機は未曾有の巨大乱気流に遭遇し、乗客は奇跡的に生還したかに見えたが――。ゴンクール賞受賞作

第一章で、登場人物の紹介めいたエピソードが延々と続くので、受け付けない人は脱落するのでは。
私は割りと、ふむふむと楽しく読み込むタイプなので苦にならず。
第二章で何が「異常」なのかが明らかになり、第三章では「ダブル」同士での落としどころ、それぞれが語られる。
私はシンプルな解決方法を選んだブレイクが好きかも。

そして各自「マーチ」と「ジューン」のその後が語られて終わりかと思いきや、10月に第3のエールフランス006便が出現。
大統領がミサイル発射を命じるも、それが当たる寸前で世界は崩壊を始めて…。
ラスト2ページで、その崩壊っぷりを印象的に描いてます。
いやー、面白い。
現実世界は単なるプログラムで、シミュレーションされているだけって説は、大和真也のジュゼシリーズを思い起こさせますね。久しぶりに再読しようかな。

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 そうとう厄介な作品だ。
 が、読み終わってみると、それなりの満足感がある、とも言える。
 本書は、巻末の、あとがき、解説の世話にも大いになった。ご丁寧に、それらも、ここまでは第一部を読んでる途中の人へ、とか ここから先は結末に触れているなど、読者が頼ってくるだろうことを想定して書いているところも面白い。それだけ、厄介な、というか、途中で放り出したくなる序盤なのだった。

 とにかく第一部は我慢して読んでみること。そして第二部は、あくまで建付けにすぎず、核心は第三部にある、と我慢に我慢が必要な作品だ。
 訳者あとがきで、この先注意、とある先に書いてあることではあるが、これは先に知って読んでもよかろうと思う。それは、作者がウリポという実験文学集団というものに所属しているということ。
 ウリポ(Oulipo)とは、Ouvroir de littérature potentielle (潜在的文学工房)のことで、1960年に作家レーモン・クノーと数学者フランソワ・ル・リヨネによって創設され、作家だけでなく、数学者や言語学者も参加する珍しい文学集団。作者のエルヴェ・ル・テリエは1992年からメンバーとなり、後には会長も務めている。「潜在的文学」、それは、まだ存在していない文学の可能性のことで、それを探求する集団ということらしい。
 なので、本作も、起承転結といった、一般的で分かりやすいストーリー展開を見せるでなく、目に見えて分かりやすい主人公がいて、その敵対者や協力者がいて、紆余曲折の冒険を経て作品としてのひとつの結末に辿り着くという体裁も取っていない。群像劇とも言えるが、それともちょっと違う。
 むしろ、ひとつのシチュエーション、とある出来事を体験した個々人が、それぞれ経歴や国籍、性別、年齢、おかれた人生のどの局面であったかによって、どのように反応し、それぞれどのような結論に落ち着くかを並べてみたという、まさに実験的な作品となっている。

 なので、第一部の、個々の人物の人生を眺めつつも、全てを記憶しておく必要も、どうやらなかったということだ(もちろん、全ては覚えられないし)。むしろ、気になる人物の、気になる行動、発言があれば、それを記憶の片隅に置いておくくらいで十分。気にならない人物は、ある意味、自分の人生においても、ご縁のなかった人のようなもの、そんな人の人生は知ったことじゃないと、割り切るくらいでほどよい。

 もちろん、個々の人物の行動を、メモを取るようにしっかり記憶しておいてもよい。著者も、それぞれに人物に託したテーマ、それぞれの個人が己の人生における問いが用意されていることにも気づけるだろう。
 例えば、アラカンの建築家アンドレは「老い」だし、世界的有名人のスリムボーイは「名声の裏の孤独」だろうし、「後悔」や「生と死」の問題を抱えた人物もいれば、徹底的に自己にこだわる犯罪者ブレイクもいる(否が応でもブレイクは目立つ。第一部でも冒頭だし、第三部でも一人だけ特異な行動を取る)。
 ややこしいのは、第一部では、第三部でその帰着を描かれる人物と、そうでない人物が混在している点だ。ご丁寧にハヤカワepi文庫にはピンクの登場人物表が挿入されていて、16人もの登場人物の名前と職業が記されている。この人物たち全ての人生が語られ、全員が事態の解決、あるいは結末に関与してくるかというと、半分だな。一覧の後半、軍の関係者や、事態解明のための学者たちは、むしろ関係ないとも言える。そこが、本作のやっかいなところ。

 結論、本作は、とある事態に遭遇した時、人はどのように行動するか? どのような選択をするか? の人間標本のような作品。
 その事態を好機と捉えるか否定するか、そこに人生の新たな選択、可能性を見出すかは、ひとそれぞれということ。ある意味で、人生の選択を描いた作品とも言える。

 この文学的実験は、なかなか壮大であり、一つの創作の手段ということでは大いに学ばせてもらった。
 一人の主人公を設定し、その人物が動き出す様を自由に描くことで創造の翼が羽ばたくこともあれば、とあるシチュエーションという枠をハメることで、その中に、被検体として多くの人物を放り込むことで生まれる反応を観察するかのような手法でも、物語は生まれるのだ。
 面白い!!

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2026年07月28日

Posted by ブクログ

後半失速したかなあ…第1部がいちばんワクワクして読めた。しかし著者はウリポなのか。じゃしょうがないね。

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2026年06月25日

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SNSで見かけて気になった作品。
海外文学はあまり得意ではないため、少し苦戦。
あらすじをまったく見ずに読み始めたので、何が異常なのかを期待しながら読み進めた。

異常な現象に見舞われた人々は、どのような行動を取るのか。
その反応は人それぞれで、立場や価値観の違いによって対処の仕方も大きく異なる。
それぞれのコーピング方法の違いが印象的。

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2026年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3.5くらい
読むのに時間かかった。物語の加速パートに入るまでが長い…人間も多くて誰だっけとなる。
シミュレーション仮説というのがどうも腑に落ちなくて、そこも読みにくいポイント
でも重複者それぞれの人生の選択が面白くて、特にスリムボーイは好き(対面の場で寿司を食べながらお互い見つめ合うシーン面白いし、なくした片割れとの出会いみたいにしっくりきててよい)
あとソフィアの父親による性暴力が明るみに出たところも、ちょいきついもののよかった。
終わり間際の俯瞰した状態で登場人物たちの様子が描かれるところ、映画みたい。

で、まさかの三便目…大統領の撃墜指示。ヒェ〜3があるなら4や5もあるのでは…これから全部落としていくん??と思ったけど、読み進むと、ミサイルが飛行機に達する1秒前、爆発までの時間がどんどん間延びして…この波動がこの世に存在するありとあらゆるものに作用するとあり、何気ない世界の日常の一コマが断続的に続いたあとに文字がバラバラになっていくのだけども、これってミサイルが重複し、ありとあらゆるところで爆発したってことなの??それともマッハ4の波動がありとあらゆるものを一瞬波紋のように揺らして、そしてまた元の日常に戻っていくの??
このラストシーンあたりの数ページは映像が明確に浮かんで美しいなと思い、面白かったけど、ラストも含めてわりかし難解でした。

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2026年06月19日

Posted by ブクログ

ムンバイの自動車修理工場の中庭のパンクした古タイヤ
ヴ ト   ル 持 赤 〈イリ  の
 コ  カ  アン  ヴァ  ルの
    指 につ  黒 イ   ド
      テ  〉の 二   ー
         合 イ    木
            存 在  
             潰
                瘍
               そ 
                し
                て

                少
                石

                の
                立
                米

                一
                了

ある異常な出来事に見舞われた人々とそれに対処する人々の群像劇。

SFの建付けだけどジャンル不明感があり、ネタバレ無しでは紹介しづらいというのは確かにその通りで、ネタバレ無しで読んで欲しい本である。

謎解きはあんまり主題ではないので期待すると肩透かしかも。一応回答は提示されるけれど、謎部分はただの舞台装置というタイプの本です。主題は異常にさらされた人々の話。

フランス作家の本で、本国ではかなり売れた様子。

3部に分かれていて、1部では登場人物たちのそれまでの人生が順に語られる。この時点では何が起きているのか(起きるのか)何も分からないので、ページをめくる手が重い。解説によると、ここはSFと言うよりミステリの人物紹介パートとして読むと馴染むという。なるほど、納得。先に教えてほしかった。

2部で物語が急展開を迎えてからが本領発揮。3部のそれぞれの対話が著者の書きたかったところだろうか。異常なシチュエーションに対面した登場人物たちが「お互い」どう対話、対処していくかという思考実験的で、これを書くためには確かに第1部は重要だ。SF感あって良い。

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2026年06月06日

Posted by ブクログ

途中までは、設定なども踏まえてとても面白かった。
最後にかけて、解説やミステリーの解決がなく、そのまま残された人々のその後という話題に入って終わってしまったのが惜しい。

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2026年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

同じ人々が突如現れたら、国家として人類としてどう対峙するか。
これがテーマの小説だ。

小説というべきか、ドキュメンタリーのようにも思える。
もともとの世界にずっと存在していた人たちをマーチ(3月)、3月時点から分岐して突如6月に現れた人たちをジューン(6月)と分類する。
言葉は便利だ。同じ人間ですら分類できる。
しかし、当事者にとっては残酷だ。
自分は、ずっと一人と思っていたのに、1号、2号とつけられたようなものだからだ。
一人の息子を前に合理的な判断を選び、共存を模索するマーチとジューンもいれば、
たった3か月の空白のために身を引き、新たな生活を始めるジューンもいる。
過去は思い出として共有はできるが、現在の共存は難しい。

ミステリーとして始まり、SFへ向かい、そして最後は文学的に終わる。

理不尽なこと(=異常)はいつだって起こり得る。
一人の理不尽なら、その人が乗り越えていくしかない。
しかし、多くの人が同時にその理不尽を背負った時、そこに国家が入る。

国家が入るということは、ルールが入るということだ。
ルールは、多くを救うことはできるが、
すべてを幸せにすることはできない。

それでも、よりましな答えを探し続けるしかない。

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2026年05月16日

Posted by ブクログ

著名人の推薦文が煽り過ぎでミスリードと感じた。
もっと感じ入りながら読むスタンスで読んだらより気に入っていたかも知れない。

アメリカ映画的なエンタメプロットを期待してしまったけど、めちゃフランスだわこれ。

フランス映画見るようなつもりで読んだらめちゃおもしろかっただろうなと思う。

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2026年05月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

異常事態を見抜けるか?とか、あらすじ検索禁止という帯のSNS受けを狙った文句がミスリードすぎる。これはシミュレーション小説で、実際に読むことに意味があるのであって、ネタバレは読書体験を損なわないし、ミステリやSF的になぜこんなことが起きるかを推理するものでもない。
私はSFを、科学で現象を解明するものを期待していたから、終盤に差し掛かりどうやらそんな話ではないらしいと分かって少し落胆した。
それでも内容は面白く一気読みしてしまったし、「3機目」の悍ましさもいい。

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2026年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もう一度読めば絶対に評価は変わるのだけど、1回目だと晦渋なストーリーに喰らってしまった。

とはいえこれは、ワットダニットミステリ的な一本道を期待してしまった故の読みづらさであり、本著のテーマは寧ろミステリでもSFでもなく、自らの“重複者(ダブル)”が現れた後の11人の人物それぞれの参差錯落な内面であり、生の選び方である。
これに加えて、登場人物それぞれの属性に合わせた文体や語彙レベルの緩急、詩、メール、新聞記事、聴取記録など形態の異なる執筆方法、小説『異常』の入れ子構造など、実験小説(?)としてのメタ的な遊び心がこれでもかと詰まった1冊だった。

そうした、ある意味では人物と技法の“るつぼ”のような本著が、殺し屋ブレイクの物語から語り始められる展開はなんとも渋い。

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2026年05月02日

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