ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • どうしても生きてる

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    生きている中でどうにもならない、歳をとるにつれて言葉にも態度にも出せなくなっていく想いが綴られている物語に感じた。みんな、痛いと叫びたい、苦しいと言いたい、でも言えない。そんな現実と、その現実で生きていくしかない人生への向き合い方を上手く言葉にはできないけれど自分の中に落ちてきた。

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    2026年02月15日
  • シェエラザード(下)

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    金塊と2300人を載せたまま海に沈んだ弥勒丸。第二次世界大戦下ではあるが、赤十字の物資を運ぶ目的で絶対的な安全が確保されていた弥勒丸が何故沈まなければいけなかったのか。
    現在と過去の双方の視点から描かれる物語で、謎の人物が誰なのか気になり、一気読みするほど面白かったです。

    「白い物も黒」と言わなければいけなかった戦争の時代。私達は平和に慣れているので、その時代に正義を語れなかった人々の辛さは想像すらできないと思いました。

    先日、ぽっぽやで大泣きしましたが、全く違って骨太な一冊でした。
    浅田次郎さん、すごい作家さんですね。

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    2026年02月15日
  • ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人

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    安楽死がテーマの話。刑事と犯人が最後までハラハラする展開を繰り広げて一気に読んだ。病気で苦しんでるとか残された家族の事とか考えると安楽死をするか事で救われる命があると思うと一概に悪いとは言えないし犯人の言ってることに納得しちゃう。

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    2026年02月15日
  • グレート・ギャツビー

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    ぼくは彼をゆるすことも、好きになることもできなかったが、彼としては自分のやったことをすこしもやましく思っていないこともわかった。何もかもが実に不注意で混乱している。彼らは不注意な人間なのだ──

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    2026年02月15日
  • 光のとこにいてね

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    ネタバレ

    どれだけ離れても忘れられない人はいる
    どれだけ離れても結局また出会ってしまう人もいる
    最後の2人がどうなったのか気になるけど、わたしはただ愛の物語だと思った
    相手に光のところにいてねと思う感情こそが最大の愛なのじゃないかなと思う

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    2026年02月15日
  • あこがれ(新潮文庫)

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    この方の作品は『黄色い家』に続き2作品目。
    すごく良かった。

    心理描写がすごく細かく巧みで、誰もが味わったことのあるような感情を比喩を交えながら文章にしていて、登場人物に自分を重ねてしまう場面がたくさんあった。
    特に物語の終盤、ヘガティのお母さんへの想いが溢れ出す描写は切なくて涙が溢れた。
    「私が小さい時にお母さんはいなくなったから、お母さんのことで思い出せることはないのに、お母さんを思いだすと涙が出る」というところ。子どもはみんな、「お母さん」という存在が恋しい、大好きな対象なんだよね、ととても腑に落ちる文章だった。

    子ども向けの本なのかもしれないが、私にとってはとても心に刺さる素敵な物

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    2026年02月15日
  • 傲慢と善良

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    久しぶりに、エンターテイメントとして楽しめつつ自分の内面と向き合える作品と出会えた。架のパート、真実のパート。どちらにも、これって自分のことじゃないか?と思えるような人物たちが出てくる。それは、自分はこの人に似ていて、この登場人物は現実世界でのあの人に似ている、という単純なものではなく。この登場人物のこの部分は私に似ているけど、この部分はあの人と似ている、となる。恋愛小説でもあり、真実の行方を追うミステリっぽさもあり、解説をしていた朝井リョウの作品のような自分の内面を見つめ直せる作品でもある。面白かった。辻村深月の作品は、登場人物の名前ひとつとっても、その人を表す名前が使われてるから楽しい。辻

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    2026年02月15日
  • 消費される階級

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    身近なトピックを例に現代のさまざまな差や分断を説明してくれています。単に上下ではなく、時代と共に「主流」となる考えが変化していたり、序列が「上」であるゆえに差別されることもあったりと、どうしても分かり合えない複雑な人間の格差やそれに伴う人間の欲求が見えてくるかも。

    序文からの抜粋
    「人が2人いればすぐに上下をつけたくなる人間という生き物は今、もしかしたら本能なのかもしれないその「上下差をつけたい」という欲望を内に秘めつつ、「違いを認め合い、すべてのひとが横並びで生きる」という難題に挑もうとしています。」

    わたしは特に、「姫になりたい女の子と、姫として生まれた女の子」という章で、皇族に嫁いだ

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    2026年02月15日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    一つの章が細かくて連ドラみたいに読めた。ジャンピンが好きだった。ミステリー小説というくくりだけでは足りないような気がする。続きが気になってしょうがない話だった。
    父との関係に自分の母親を重ねて読んだ。あそこまで酷くないが、相入れないと思っていた相手とふとしたときに仲良くなれたときの自分が生まれてきてよかったのかもと思える幸せと、やはりどこかで食い違いまた仲違いしてしまったときの仲が悪かった期間分と仲が良かった期間分が積み上がり倍増する喪失感とやるせなさに。

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    2026年02月15日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    私には今、会おうと思った時に会ってくれる友達や、コミュニティが存在している。そういった点では孤独ではないが、それでも、精神的なつながりを感じられない瞬間に耐え難い孤独を感じて動けなくなる時がある。

    この作品に出てくる登場人物はみんな、孤独との戦いの末に「推し」という存在やその人がいることで発生しているコミュニティに在籍していることで自分を安心させるようにしていた。

    中学生の時に推してたアイドルを追わなくなり、自分自身が忙しくなっていく中でまた新たに出会ったアイドルは自分と気質が似ていて、それでいて全ての仕事に一生懸命打ち込んでる姿を見て応援したくなったという経験があったため、ああ、私も物語

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    2026年02月15日
  • 杉森くんを殺すには

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    『自立とは依存先を増やすこと』
    最後に届けられたメッセージはとても納得できるものでした。
    一人にだけ依存するのはとても危険だけど、いろんな人に少しずつ依存して、依存しあって生きていくのがいいんだよねと思えるお話でした。

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    2026年02月15日
  • 侍タイムスリッパー

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    映画の大ファンなので即買いでした。
    感想書いてなかったです。

    映画に描かれなかった細かい設定や登場人物の心情がしっかり書かれているので、侍タイムスリッパーへの理解が深まりました。
    ファンブックと言っても差し支えないと思います。

    新さんと左之助の容姿の描写の差が笑いを誘いました。

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    2026年02月15日
  • 豊臣家の包丁人

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    今年の大河ドラマ『豊臣兄弟』は、久しぶりの戦国物でそれなりに楽しんで観ています。ただ「なんで今また秀吉なの?」と言う感覚もありました。『豊臣家の包丁人』(木下昌輝)はそんな時に見つけて読んだ本です。豊臣に仕えた料理人と弟の小一郎(豊臣秀長)を主人公にして、秀吉が出世をして行く痛快担でした。ただ出世するだけでなく、料理人が、いくさの前に下魚を使って作る兵達を鼓舞する蒲鉾が美味そうだったり、めしが大事な場面で物語を動かして行きます。ドラマも同じ様に今後更に面白くなってくるのでしょう。小一郎が主人公なので、調整力やその葛藤が見所みたいです。仲野大河さんと言う役者知らなかったですが、爽やかさが気持ちい

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    2026年02月15日
  • イプセン 人形の家

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    人間が自分の人間性を理解していない、つまり「自分自身が何者なのか」を理解していない事の典型であり、ノーラ自身はそうでありたくはなく、「自分自身が何者なのか」を理解するためにラストの行動をとる。

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    2026年02月15日
  • グレタ・ニンプ

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    電車で読み始めたら
    爆笑しすぎて、笑いを堪えるのに必死。
    自宅とか個室空間で読むことを勧めます。
    妊活、プレッシャーだったんやろな。
    途中、産後のあたりから中だるみ、と思ったら、
    別の話になった。
    綿矢りさ、もっと本出してほしい

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    2026年02月15日
  • トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す

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    われわれは深淵を否定したい。人間の品位を保っていたいのだが、われわれがどうじたばたしようと、深淵はわれわれを引寄せるのだ。

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    2026年02月15日
  • 閨房哲学

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    劃一主義と教権主義に対する嫌悪がこれほど激烈にぶちまけられた例はなく、このパンフレットが、一八四八年の二月革命の際、匿名のプロパガンダとして再販されたのも故なしとしない。
    ──澁澤龍彦

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    2026年02月15日
  • 水車小屋のネネ

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    ネタバレ

    津村記久子さんの作品をずっと読みたいなと思っていて、やっと読めました。

    10年ずつ話は進んでいくんですが、それぞれの登場人物の立場から語られる様子や心情は、どこか冷静で、辛い状況なのに淡々としていたので、ゆっくりじっくり登場人物の気持ちを想いながら物語を追い続けられたかなと思います。
    10年経過したとき、登場人物同士の呼び方が変わっていたり、会話のなんとなくで、もしかして今こうなってるのかな?と想像させてくれたところも読んでて急かされない感じがとても心地よかったです。

    印象的なのは、主要な登場人物の方々が、多くを相手に伝えすぎないというところ。みんな1つ言葉を伝えるのにも、よく考えている。

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    2026年02月15日
  • サクリファイス

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    ネタバレ

    聞いたことのある、ツール・ド・フランスってこれか!自転車競技はここを見るのか。
    ※ネタバレ注意! 以下の文には結末や犯人など重要な内容が含まれている場合があります。

    私は自転車競技、ロードレースというものは知らなかったので、とても興味深かった。

    前半は国内レースで、白石の所属する「チーム・オッジ」のレースを追っている。それで徐々に競技のルール、団体戦での選手の役目などが分かるようになる。

    構成も巧みで、レース中に、選手の気持ちや過去の事故のことなどが挿入され、物語が動き出す。
    白石の目を通して語る話も、徐々に緊張感を増す。
    彼は脚力も勝りチームの軸になっていくが、先頭にたつエースを盛り立

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    2026年02月15日
  • 君が夏を走らせる(新潮文庫)

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    著者の作品「あと少し、もう少し」に登場するヤンキーの大田くんのお話。
    ろくに高校に行かない大田くんに、ある日先輩から娘(1歳と10ヶ月の鈴香ちゃん)の面倒を1ヶ月間みてほしいと連絡が来る。
    そんな大田くんと鈴香ちゃんの2人の生活、ヤンキー×赤ちゃんのお話。
    何と言っても、鈴香ちゃんが可愛くて、こんなに文章だけで癒されたのははじめてかもしれない。
    初めての子守に奮闘しつつも、自分にしかできないことを考えて動く大田くんに勇気がもらえました。

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    2026年02月15日