【感想・ネタバレ】ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年09月15日

安楽死という重いテーマ
中山七里さんの小説は重いテーマ多いね

私は安楽死させて欲しいと思うしもし家族が望めば安楽死させてあげたいと思う
宗教や個人の考え、家族の思いはそれぞれだと思うからどちらが正しいとは言えないけど、どちらかを選べるようにはなってほしい

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Posted by ブクログ 2022年09月04日

犬養シリーズ第4弾!
テーマは、重〜い…「安楽死」。
日本では、認められてないだけに、罪になる。
なので、逮捕する!
しかし…苦しんでる人を楽にする…

 警察官としての職業倫理
     VS
 父親としての娘に対する気持ち

2つの想いに悩まされる犬養さん。
確かに、日本では認められてないけど…...続きを読む認められてなければ罪になるから、捕まえるんとあかんけど…
と悩む気持ちは分かる…
安楽死した本人の同意の上なんで、誰もが納得という状況なんで…
変に延命処置もなぁ〜とは思う。私の身内でも経験有るけど、QOLが著しく低下してんのに…そのまま続けても…と個人的には思う。但し、これは色んな考えがあって、それはそれで尊重すべきで、自分の考えが、決して正しい訳ではないと思う。

相変わらず、中山さんなんで、どんでん返しありで、面白かった!
ラストは、色々な葛藤があったんやろうな…犬養さん…(/ _ ; )

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購入済み

結末

2021年04月25日

こんな結末がいいなと想像しながら小説を読むことが多い。
この小説は自分が望む結末が決定できなくて戸惑った。
権利には義務が伴うとよく言うが
逆に義務には権利が伴うのだろうか?
私たち生物は生まれた時から死ぬ義務を負っているように思っている。
もし、義務には権利が伴うのならと
考えてしまいますが
それ...続きを読むだけでは割り切れませんでした。

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Posted by ブクログ 2024年04月09日

安楽死を扱った作品は他にも読んだことがある。
個人の尊厳を保つために死ぬ権利を与えるのか。日本では違法行為である安楽死、やはり罪は罪でしかないのか。
他の作品を読んだ時にもこのテーマにすごく悩んだ。悩んだし、答えは出なかった。

でも、生きる権利があるのなら、死ぬ権利があるのも当然のように思う。
...続きを読むちらが正しいのかなんて誰にもわからないし、どちらか一方を否定することもできない。

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Posted by ブクログ 2024年01月22日

大切な人が不治の病で苦しんでいた時、生きていて欲しいと苦痛の伴う延命治療を行うか、苦しんで欲しくないと安楽死を選択するか。安楽死が合法でない日本でそれでも法律よりも家族の安息の死を選ぶ患者と家族についての物語。
いざ自分が張本人となって決断を迫られた時どうするか考えながら読み進めた。
安楽死だけに関...続きを読むわらず患者と家族の誠実で真摯な関係性の中でなされた選択には正解も不正解もなく、どの様な選択も周囲から尊重される世の中になればいいなと感じた。

また、凄惨な経験から獲得した諦観や信念が故に社会倫理からはみ出してしまった人の生き様にも感動させられた。

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Posted by ブクログ 2023年10月16日

ドクター・デスのやっていたことが正義か悪か
わからない、、
自分の大切な人が苦しんでいたら、自分も一緒に苦しみながら楽になる方にいってしまうかもしれない

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Posted by ブクログ 2023年10月12日

ドクター・キリコを思い出した。手塚治虫の傑作「ブラックジャック」に出てくる黒い医者だ。
中山七里は多種多様な作品を書いているが、その中でも犬養隼人シリーズは作者が気になる社会問題を提起する場にしているような気がする。
「切り裂きジャックの告白」では臓器移植。
「ハーメルンの誘拐魔」では子宮頸がんワク...続きを読むチン。
そしてこの「ドクター・デスの遺産」では安楽死。
医療に関する社会問題を作中で賛否両論展開し、読者に「貴方はどう考える?」と提起しているように思える。中山七里の作品にはシリーズ化しているキャラクターがいるが、毒島や御子柴に語らせるよりはまだ「普通」に近い犬養隼人に語らせる方が良いと思ったのかは分からないが。
安楽死について作中で色々な意見が出るが、根本はただ一つだけ。日本で合法化されているか否か、それだけだ。どんなに人間としての尊厳や死ぬ権利を叫んだところで現在は違法で殺人にしかならない。今後、状況が変わって合法になれば罪に問われない。それだけだ。
手塚治虫がドクター・キリコを初めて登場させたのは1974年。そこから約50年経過した今も尚、日本では安楽死が合法化されてはいない。

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Posted by ブクログ 2023年10月03日

すごく複雑な問題で
色んな事を考えさせられる。
介護現場で働いていた事もあり、ほんとに
すごく深い内容の一冊。

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Posted by ブクログ 2023年07月21日

コレは感慨深い本だった〜。
安楽死がテーマで、ストーリーも面白い。
人それぞれが持つ、大義を貫く是非が焦点でした。

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Posted by ブクログ 2023年05月03日

先に映画を観たけれど原作の方が心を揺さぶられた。
患者の苦痛を取り除き、安らかな死を与えるドクター・デス。
法的には認められていない安楽死で救われる心がある。
死ぬ権利を尊重することが悪いことだと思えないのは罪だろうか。
終盤で問われた選択には考えさせられる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月18日

安楽死、今回もまた一筋縄ではいかない事件
被害者が皆、犯人に感謝しているという普通とは異なる展開、理由を知れば否定ばかりする気持ちにはなれない複雑さがある
だからこそ病気の娘がいる犬養さんも猟犬になりきれなかったのかな
そっちが犯人!と驚き、ドクター・デスになるまでの出来事を読んでいて苦しくなる
...続きを読む生観の違いで日本だと、自分で選ぶ死というよりは選ばされる(選ばざるを得ない)死になってしまうだろうから認められるのは難しいというのには納得

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ネタバレ購入済み

面白い

2023年03月30日

かなり考えさせられる。死ぬ権利。もし自分が同じ立場になったときにどう思うのか。多分読み手の心理によって180度かわるような作品だと思った。多くの人に読んでもらいたい。自分の死や大事な人の死を考えさせられる作品だった

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Posted by ブクログ 2023年03月18日

犬養隼人シリーズ四弾。テーマは安楽死。犬養さんの刑事としての立場と沙耶香の父親としての立場の葛藤があるからこそ社会派ミステリーとして考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2023年02月25日

犬養シリーズ第四弾。
安楽死をテーマとした社会派ミステリー、なのですが、、、事情聴取の際に影の薄い犯人像を想像するシーンで、「禿げ頭が強調されすぎて顔の特徴がない」という文章が出てくる度に、犯人に同情心が芽生えてしまいました。
余談はさておき、日本において安楽死は認められていませんが、医療としての延...続きを読む命措置に関して人それぞれ思うことがあると思います。
法律と人の権利(人が生きる権利があるのであれば死ぬ権利もある)を天秤にかけた時、自分はどちらを選択するのか、犯人が背負ってきた十字架を果たして悪だと言えるのだろうか。

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Posted by ブクログ 2022年11月09日

刑事犬養隼人シリーズ4

難病を抱える娘を持つ、捜査一課・犬養隼人刑事が、20万円で、安楽死を任務として遂行する黒い医師を追い詰める。

ある日、通信司令センターに一本の電話が。
相手は、小学生低学年の男の子で「悪いお医者さんを逮捕して」と。
突然やってきた医師が、父親に注射を打って、直後に父親は、...続きを読む息を引き取ったという。

犬養刑事が、捜査を進めるうちに、母親が「ドクター・デス」と名乗る人物のサイトにアクセスしていたことが、判明する。

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要介護患者を抱える者にとっては、本人と家族を苦しめる精神的苦痛と、経済的困窮は、筆舌に尽くしがたい。
安楽死を、個人の権利として認めるのか、じっくり向き合う時期が来ているのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2022年08月28日

刑事犬養隼人シリーズ第四弾
テーマは安楽死

ストーリとしては、
様々な死について、ドクターデスと呼ばれる医師が絡んだ安楽死であること、そのドクターデスを追い詰めていく展開です。
ドクターデス=安楽死は悪なのか?
職業倫理にも悩む犬養達
一方で、ドクターデスの強い信念
ドクターデスは何者なのか?

...続きを読む犬養たちのトラップも難なくかわし、逆に犬養たちを追い詰められます。

そして、明らかになるドクターデスの正体。
しかし、そこからのクライマックスが重い。
ドクターデスの信念の裏側にあった事件
そして、最後の最後、犬養達の前で突きつけられた選択。

一部海外では認められている安楽死ですが、介護や終末医療についての問題も含み、考えさせられます。

映画見てみたい!
とってもお勧め

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Posted by ブクログ 2022年06月18日

この作家さんの本は毎回すごく考えさせられます。医療系小説は言葉が難しく敬遠しがちですが、そこに人間の感情が絡むと物凄く身近なものになってくる。安楽死の有無…自分ならどうするだろう。

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Posted by ブクログ 2022年03月31日

安楽死について考えさせられるし、刑事たちが犯人を逮捕する時の臨場感を味わえる作品でした。
 安楽死は、海外では認められていますが、日本では認められていません。その現実や、どうして日本では行ってはいけないのかがよく分かりました。
 安楽死の反対派や賛成派は、大きく分かれると思いますが、私個人の意見とし...続きを読むては、介護や看病をする人を考えたら、賛成派かなぁ...

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Posted by ブクログ 2022年03月21日

安楽死がテーマ。
死に向けて苦痛と苦悩だけが残るなら、早く楽にしてほしいと願うかもしれない。
治療費よりドクターデスに安楽死を頼む方が、残された家族にも負担をかけなくて済むように思う。
今はそれが犯罪になってしまうが、自分がそうなりそうなときには、安楽死を選べる未来があるといい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月20日

重病患者を安楽死に誘う者と犬養&明日香コンビの戦い。随所で安楽死について記述される個所は全て現実的であり、フィクションでありながらノンフィクションの様な展開。
そして事件は様々な要素を秘め、犯人を追い詰めていく展開にも無理はなく、最後には作者らしいどんでん返しもあり、後半に行けば行くほど楽しめる作品...続きを読む。犬養の弱さも描かれており、一味違うミステリー作品になっていると感じた。
人の『死ぬ権利』、非常に大きな言葉であり、難しい問題ではあるが現実でも論議があって良いと思う。

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Posted by ブクログ 2023年03月15日

犬養警部補シリーズ、4作目。

今回のテーマは安楽死。腎不全を患っている娘を持っている犬養だからか、これまでの臓器移植や子宮頸がんワクチンなど医療倫理を問うテーマが多い。

今回の安楽死は、医療が発達した今こそ、きちんと議論されるべき問題だと思います。高度医療の発達により、延命治療が可能になればこそ...続きを読む出てきた問題であって、それに見合った法整備や倫理観の是正が行われないと、新たなドクター・デスにしろ、被害者家族にしろ、本来罪に問うべきか悩ましい人たちが何人も出てきてしまうのではないだろうか。最後まで是非の答えは出ずじまいだったように思いますが、社会への問題提起にはなっているんじゃないかと感じました。

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Posted by ブクログ 2024年01月06日

安楽死の是非を考えさせられる作品だった。如何ともし難い問題で、自分だったら‥と考えても結論が出るようなものじゃなくその場の感情に流されてしまうと思う

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Posted by ブクログ 2023年12月28日

もし自分が完治しない病気になって家族に看病してもらわないと生きていけないなら安楽死を選ぶかもしれない。
でも自分の子どもや親や友人が安楽死を望んだら止めるかもしれない。
生きていてほしい気持ちもあるし、これ以上苦しい思いをせずに楽になってほしい気持ちもある。
難しい問題。

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Posted by ブクログ 2023年11月05日

犬養シリーズ4作目。
今度は安楽死問題。
ドクターデスをただの殺人者とするにはあまりにも難しい問題。
自分や大事な人がもう助からない状態でただ苦しんでいたら、安楽死を選択するのは悪なのか。。
自分だったら穏やかに逝かせてほしいと思うかも。
考えさせられる。。

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Posted by ブクログ 2023年10月16日

 生きる権利があるなら死ぬ権利もある。頭では分かっていても、大切な家族がその決断をしたらやっぱり悲しい。でも耐え難い苦痛の果ての選択だったらどうなのか?日本では違法の安楽死について、近い将来自分にも関わる問題かもしれないと思った。

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Posted by ブクログ 2023年09月26日

シリーズものらしく刑事の関係性とかよく分からなくて読み飛ばしたけど、面白かった。
安楽死はあり?なし?って話で考えさせられた。

ドクターデスの正体に驚愕!っていうのは無くて予想ついた。あと証拠がポンポンでてくるとことか、最後主人公が安楽死の選択をを迫られる展開になるのとか、フィクションって感じ。

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Posted by ブクログ 2023年01月13日

犬養隼人シリーズ4作目
警察ミステリかつ社会派ミステリ

今作は特に考えさせられる良い作品
法という大前提はあるにせよ我々は人間という感情を持つ生き物なわけで、ただその生き物が作った法と言うルールを遵守しなければ世の中は滅茶苦茶な世紀末な世界になるわけで...
という一種のアンチノミーめいた事象がお...続きを読む互いせめぎ合う物語

やはりその土地の死生観や宗教観などにも左右されるが、こと日本に置いても度々話題に上がる、なかなかに難しい問題よね

作中に関して刑事という観点から行けば犬養の敗北に近い今作
かなりギリギリの攻防だったと思う

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Posted by ブクログ 2022年10月14日

終末医療を考える機会を作ってもらうにあたっては、手頃な読み物であった。
死ぬ権利
自分に理解の及ばないものを排除しょうとするのは悪
現実 貧乏人には、死に方の選択など
ない
延命治療を選択出来るだけ、まだ幸せ

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Posted by ブクログ 2022年10月01日

安楽死テーマ
法治国家としてはNGだけど、正直何が正しいかわからない。考えさせられる社会的テーマを投入するのうまい!
今回の犯人は外面ではなく内面が格好良かった。

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Posted by ブクログ 2022年08月20日

安楽死 …自分自身が不治の病になり意識があり延命措置と安楽死を選択できるのであればどうするのだろう?家族の場合は…考えさせられる作品でした。中山七里さんの他の作品も読んでみようと思います

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Posted by ブクログ 2022年05月02日

内容(「BOOK」データベースより)
警視庁に入った1人の少年からの通報。突然自宅にやって来た見知らぬ医師に父親が注射を打たれ、直後に息を引き取ったという。捜査一課の犬養刑事は少年の母親が「ドクター・デス」を名乗る人物が開設するサイトにアクセスしていたことを突き止める。安らかで苦痛のない死を20万円...続きを読むで提供するという医師は、一体何者なのか。難航する捜査を嘲笑うかのように、日本各地で類似の事件が次々と発生する…。人気シリーズ第4弾!

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Posted by ブクログ 2022年02月04日

安楽死を真正面から取り組んだ意欲作。犬養シリーズ第4弾。
テーマは古くからあるが、医療ミステリーとして取り上げたところに価値がある。
序盤のつかみはいいのだが、終盤犯人を確保するまでのくだりはいただけない。拙速な感じがするのは私だけであろうか?
このシリーズの次作に期待する。

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