【感想・ネタバレ】杉森くんを殺すにはのレビュー

あらすじ

「杉森くんを殺すことにしたの」
高校1年生のヒロは、一大決心をして兄のミトさんに電話をかけた。ヒロは友人の杉森くんを殺すことにしたのだ。そんなヒロにミトさんは「今のうちにやりのこしたことをやっておくこと、裁判所で理由を話すために、どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という2つの助言をする。具体的な助言に納得したヒロは、ミトさんからのアドバイスをあますことなく実践していくことにするが……。

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Posted by ブクログ

児童用。
小6娘や夫からも高評価だったので読んでみた。

「杉森くんを殺す」ってどういうことだ…?
そもそも杉森くんって実在?
自分の中の好ましくない幻影が杉森くん?
などと最初は考えを巡らせていたけど、物語が展開するにつれて明らかになる過去や杉森くんの正体。

読者は一番突き放された状態でスタート。んー?…もしかして…ああ…なるほどね…そういうことがあったのね…と少しずつ追体験しやすくなってくる。

ちょっとした言い回しの楽しさや高校生の若々しさも感じられながら、大切なテーマを児童文学でしっかり描いている。大人が読んでも文学としても面白い。
これは小中学生にも、その親たちにもお勧めできる作品。

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2026年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

帯が翻訳家の金原瑞人さんで「読み終えた瞬間、自分はこんな本を読みたかったのだと確信する本がたまにある。これは間違いなく、そういう作品だ」って書かれてて、そして表紙のポップさとタイトルの物騒さのギャップが気になってた作品。

あっという間に読み終わっちゃったけど、めちゃくちゃよかった…。
高1の子が主人公の児童文学だけど、児童書って本当に子供のための本じゃなくて子供でも楽しめる・あらゆる人のための本だなあ〜と改めて実感しました。
色んな人間関係の中で日々を進んでいく主人公の姿がよかったし、周りの友達とか大人とかに色んな形の誠実さが見えるのもとてもよかった。

そしてシンプルに構成が上手くて先を読みたくさせる面白い小説で、この本は本当にネタバレありで感想書きたかった!
杉森くんに関して書かれる殺さなきゃいけない理由が、前半と、事実が判明して折り返した後半で、同じことなのにまったく違う視点で書かれる反転の鮮やかさ。

人間って多面的で、それは自分の中にも多面性があるし、誰かを見るときも多面的に捉えた方がいいっていうか、実は多面的に捉えてることもあるし、そしてそれって、時間の流れがあるから、同時には発生しない多面的な部分が時間の経過の流れの中で見えたり、時間が経って見え方が変わったりするもので…。
でも時間の流れは一方通行だから、取り返しがつかないことも絶対に起きて、そういう取り返しのつかなさとどう向き合うかという話でもあったなと思うし、時間が前に進むからこそ新しい人間関係が構築されたりして、、、
やっぱり児童書によく描かれる、そういう誤魔化しがきかない前向きさ・誠実さが好きかも。
本当に読んでよかった本でした。

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2026年07月28日

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客観なんて所詮誰かの主観。という言葉が心に残りました。杉森くんのことが分かっていくたびにどうすることがよかったのかわからなくなりました。
大人である私たちの在り方を問い直す作品でした。

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2026年06月23日

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自傷は、本人にとってつらい現実から目をそらすための延命措置。自傷という時間稼ぎをしているうちに、心の傷をいやす方法を探す。

誰にでも、友人、知人を救えなかったと後悔していることはある。そんな人に癒しになる本です。

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2026年06月03日

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本当に盛大にネタバレを書きますので、今後本書を読む可能性がある人は以下のコメントだけ見て速やかに引き返してください。
個人的には、本書は全中高生とその親が読むべきと思うくらいの好著だと思う。
主人公のヒロと、同じ経験をしたことがある者として、そう断言したい。




高校一年生のヒロは、ある日、友人の杉森くんを殺害する決意を固める。
それまでに、「やり残したことはすべてやる」「なぜ杉森くんを殺したいかの理由を書き留める」こととし、その日に向けて決意を新たに生活をスタートする。
妙な決意を固め、妙な行動を取り始めたヒロに対し、周りの人たちは当初困惑こそするものの、それで彼女を置き去りにすることはない。
ヒロは、なぜ自分が杉森くんを殺さねばならないのか、自分自身に何度も問いながら、いままでになく自分で自分のことをよく観察し、人のことも観察し、段々と自分自身の心の奥深くを再発見していくことになる。

本書は、軽い叙述トリックが用いられていて、杉森くんは男性ではないし、殺そうにももう自殺してしまっていることが分かってくる。

彼女が杉森くんを殺さねばならないのは、杉森くんが自死したことの責任を感じ、自らに罪があり、罰を受けねばならない。本当に彼女を見殺しにしたのは自分で、自分は殺人の罪で裁かれねばならない。
彼女自身は当初言語化できていないものの、心底そう思っているからである。

しかし考えれば考えるほどに、また、周りに人ととの新たな人間関係や会話を重ねることによって、少しずつ少しずつ、彼女の激情は形を変えていく。。。

さて、私自身も学生の頃、同じく(主人公にとっての杉森くんほどは濃い関係ではなかったにせよ)仲の良い友人を自死によって亡くした経験がある。
本書の主人公が辿る懊悩、決断、そして傷ついた心の恢復の過程は、そっくりそのまま20年前の私が経験したプロセスそのものと言っていいほどだ。

ある人の自死は、周囲の人たちに永遠に解けない「?」を残す。
「なぜあの人は自死しなければならなかったのか?」
「なぜ私は、気づいてあげられなかったのか?」
「あの時、ああ言っていれば止められたのではないか?」
「ひょっとして、あの時の私のあの言動が、あの人を追い詰めてしまったのではないか?」
「あの人を死に追いやったのは、私なのではないか?」

しかし、答えは無い。何故なら答えを持った人はもういないのだ。

自殺が周囲に与える影響は、かように思いのほか深く、長く続く。
自死に至るだけの理由がある以上、亡くなった人を責めることは出来ないと思うと同時に、それでもしかし、自死は「悪」であると、私は思う。
身近な人の自死に直面した人は、自分を責め、亡くなった人を責め、散々悩み考えぬいたのちに、段々とその出来事を自分なりに意味付け、心の中に適切な置き場所を見つけ、割り切って生きていく事ができる。

このような思いは、経験してみないと分からない。とずっと思ってきた。

しかし、ここに、その真実を、全く説教臭くなく、何ならしっかり上質で面白い小説として書ききった本書は、心の底から全中高生とその保護者に配布され読まれるべき一冊だと請け合いたい。

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2026年05月18日

Posted by ブクログ

人に頼るか相談するか迷ったら、信頼できる人なら迷わず頼った方が良いことを痛感した。

この年代特有の
恥ずかしさとか空回りとか、
そんなものも全部含めて良かった。

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2026年05月07日

Posted by ブクログ

自分のことを「ぼく」と呼ぶなら男の子だと思ってしまうし、「ミトさん」と呼ぶ相手を兄だとは思わないし、他にも色々、『こういう表現が出てきたらこういう意味だ』とミスリードさせられることの連続で、自分の中にどれだけアンコンシャスバイアスがあるのかを気付かされる作品だった。

大人になる前にこれを読める10代が羨ましい。
多感な時期にこの作品に出会えたら、その後友達との関係で辛いことがあった時に支えになりそう。

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2026年05月05日

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何とも不思議な話のまま、徐々に状況が明らかになっていく。現実と向き合いながら過去に悩みながら生きていく苦しさ、そこから立ち直ろうとする姿に静かに応援したくなる物語。自身の苦悩と向き合うことがどれだけ大変なことか改めて認識させられる一冊。
人の悩みと向き合い、人への思いやりの大切さと、一人一人が懸命に生きていることを実感し、声にできない苦悩を抱えながら生きていく姿に自然と涙してしまう。命や人の大切さを思い出させてくれる。

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2026年08月25日

Posted by ブクログ

序盤から引き込まれて、読みやすい文章であっという間に読めた。
読者の「思い込み」をいい意味で利用した作りに感激!!

児童書だけど大人も「自己と他者の境界線」について考えさせられる一冊だなと思った。

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2026年08月23日

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「杉森くんを殺すことにしたの」
高校1年生のヒロは、一大決心をして兄のミトさんに電話をかけた。ヒロは友人の杉森くんを殺すことにしたのだ。そんなヒロにミトさんは「今のうちにやりのこしたことをやっておくこと、裁判所で理由を話すために、どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という2つの助言をする。具体的な助言に納得したヒロは、ミトさんからのアドバイスをあますことなく実践していくことにする、というお話。

児童書に分類されるらしいですが、中々読み応えがありました。
ネタバレしない範囲で言うと、思春期の高校生の複雑な頭の中を言語化したような、言葉がどんどん溢れてきてしまうような文章がとても魅力的でした。
「杉本くん」のようなケースはあまりないかもしれませんが、登場する誰かには共感ができて、そこから学びを得ることができるのではないでしょうか。
環境の変化を受け入れることの難しさを感じた人には是非手に取っていただきたい。

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2026年08月20日

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ネタバレ

児童書だけどそう思わせないぐらい面白い展開。最初に殺したいと言った時はギョッとしたけど、まさか自殺やグリーフケアの話に繋がるとは。すごく良くできているし、読ませる。最初ん?って思ったことがどんどん見え方が変わっていって明らかになるという展開で面白い。さらに学びもある。最初はくん付けだからクラスにいるわがままで嫌な男の子だと思っていたけど、女の子だったし、わがままなんじゃなくてヒロにしか心のうちを開かせなかったのか。大人にも子どもにも読んでほしい。素晴らしい本。ミトさんも大人として、対応しなかったのは悪かったと思ってるところまであるのがすごいなと思った(語彙力)。一つのことに頼っているのは依存だけど、依存先が複数あればそれは自立。覚えておきたい言葉。

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2026年07月26日

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ネタバレ

児童書好き仲間の紹介で読みました。ドキッとする刺激的なタイトルと、それに逆らうようなかわいいイラストの表紙絵。
ページを開くと「もしあなたが悩みや不安をかかえてこまっているときには、相談できる場所があります。」と書いてあって巻末に相談先が掲載されている。

う~ん、なんかモヤモヤするな~。

読んでみると、よく考えられた構成の物語だと思いました。

主人公ヒロは複雑な家庭環境の中で生活している高一の女子。以前からの友人杉森君に不満があり、殺したいと思い、その理由を15個考えながら物語が進みます。
その中で徐々に家族のことも杉森君にしてあげられなかったことの後悔も整理されていきます。

結末には納得するけれど、なんかモヤモヤするな~。

モヤモヤの理由その1
これって児童文学なの?それともYA向けの心の問題予防啓発のための実用書なの?
あとがきの解説が心理士の人だったり、最初に書いたけれど
相談先リストを巻末に載せていたりして、誘導?。
文体が若い人の口語体なのに反して、心理士の解説が生真面目な分析調なのもとても違和感ありました。

もしかして、この本を読んだせいで自殺やリストカットする人が増えたり、出版社に苦情が来ると困るから相談先を書いたのだろうか、なんて勘ぐったりもしました。

モヤモヤの理由その2
この物語には素敵な大人もひどい悪人もでてこない。ちょっと天然な感じの主人公が15回もかけて、まわりくどく杉森君を殺す理由を考えてる。それは何故なんだろうとモヤモヤしながら考えました。

物語の後半に
「けんさくすればすぐにわかることだった。なんで私はすぐに調べなかったんだろう。今みたいに指ひとつ動かせばすぐにわかることだった。手に取るように簡単に」
と主人公のヒロに言わせています。

そうか、ここが著者が言いたかったところなのかもと思いました。
今の世の中は検索すればすぐに答えが出てくるから、
だからこそ早わかりせず15回かけて
「なぜ杉森君を殺したいのか」(なぜ杉森君は死んでしまったのか、なぜ止められなかったのか)
考える必要があったのかも知れません。

読んだ私もモヤモヤしながらいろいろ考えることができた物語でした。

小学校高学年から大人まで向け。第62回 野間児童文芸賞を受賞。映画化されるそうです。

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2026年07月06日

Posted by ブクログ

児童書ながら大人が読んでも新たな発見と勉強ができる作品。
誰もがこの作品の中で出てくるような、もどかしい感情に出会ったことがあるはず。
タイトルから読むのを敬遠している人がいたらぜひ読んで欲しい。
自傷行為やトラウマ島について単純に知識がなかったため、良い勉強になった。
子供だけで解決はできない。気がついた大人が手を差し伸べてあげなくてはならない。このことを心に留めておかなければならない、と強く思った。
ボリュームは小さく、描写も含めすんなり読みやすかったこともあり、1日でぱっと読めた。

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2026年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

題名のインパクトで手に取って、びっくり。
てっきり、超大作の殺人計画が記されているのかと思っていたのに、杉森くんは実は…

読み進めるにつれて杉森くんの正実体が現れ、
ヒロの本音が見え隠れ。

気持ち分かるよ!なんて軽く言えないけど、誰かが傷ついた時に自分を攻めずにはいられない感覚、きっと覚えがある
思考の矢印が自分の方ばかりに向いてどうしようもない時、思い出したい一冊。

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

積読チャンネルで紹介されていたので読んだ。
あまり感想を書くとネタバレになるので、書けないが、臨床心理学の勉強になった。
依存先が少ないと依存する側も重くなってしまうし依存される側もしんどくなってしまう。だから、依存先を増やすことが大切。
人とのつながりで心を解きほぐしていく様子を見て、人を傷つけるのも人だし、癒すのも人なんだと思った。

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2026年05月19日

Posted by ブクログ

読みながら考えることがたくさんあった。
児童書なのにここまで書いてもいいのだろうか、とも思ったけれど、子供が読んで、いつか困ったときにこの本を思い出して頼れるかもしれない、とも思った。
一周目に読んだとき、杉森くんがすごく嫌だったけれど、二周目に読んだらとても良い本だなと思えた。

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2026年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

金原瑞人さん推薦の児童文学!ってところで読みたくなった。
タイトルはそういう事かってすぐに分かるようになっていて、もしこれを思春期の子達、登場人物と同い年くらいの子が読んだらどうなるか怖くなった。
主人公のような発想になるのか、周囲に居る人達がどんな人かでも結末がコロッと変わるような題材なので、姪っ子に渡す前に読んでみたけど渡すのはやめようかな。

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2026年04月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

児童書でこの書名とは!でも、杉森くんは、結愛の親友だった。でも、中学校になり一緒にいるのが嫌になり連絡もとらなくなった。その杉森くんが自ら命をたってしまう。結愛のせい?心に傷を負った女の子のはなし。

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2026年08月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

高校1年生のヒロが杉森くんを殺そうと血の繋がってない兄であるミトさんとの電話から始まり、ミトさんからのアドバイスで杉森くんをなんで殺そうとしているのか理由を付けていく。何故仲が良く幼なじみだった杉森くんを殺そうとしているのか。

今風の文章の書き方で読みやすさはあった。
杉森くん(さん)は身体は女の子だけど心は男の子?ヒロは杉森くんを実際に殺そうとしていた訳ではなかった(もう既に杉森くんは自殺していた)。杉森くんは親や先生などには優等生のいい子として振舞っていたが、本当は不満だらけでそれをヒロに聞いてもらっていたがヒロもそれに付き合いきれなくなってしまっていた。杉森くんが不満を言ってもいい逃げ道のような存在であるヒロから距離を置かれるのは辛いことだし、ヒロも杉森くんの心情を知らずに不満ばっか聞かされめんどくさく、嫌になってしまった気持ちはよく分かる。
杉森くんの周りにもっと話を聞いてくれる存在が多ければヒロ1人にかかる負担が少なくなり杉森くんは自殺しなくても良かったかもしれない。

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2026年08月20日

Posted by ブクログ

ヒロのなかで、杉森くんを殺す理由が段々内面化されていく様がよくできてる。依存先が一つしかないっていうのは依存する側だけじゃなくて依存される側にとっても苦しいんだよな。
誰しも後悔やあの時ああしていればのたらればがあるけれど、それをちゃんと受け入れて、考えて、区切りをつけるってやっぱり大事だと思った。

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2026年08月08日

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長谷川まりる『杉森くんを殺すには』

話題の児童文学(来年映画公開予定)
児童文学でこのタイトルは、インパクトある
なるほどそういうことか
ターゲットである多感な中高生には刺さるのでは
(多感な大人の方にも)

青春児童文学として青の背景にアート、そしてタイトルのフォントと配置
装丁が見事

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

児童書なので読みやすいが内容はなかなかヘビー。
これを理解できる子どもはどれだけいるか…

私自身が抱えている過去の傷や、思春期の苦しさを思い出させて時に共感し、時に追体験して苦しくもなった。

中2の我が子が先に読んだのだが『全く意味がわからなかった』とのこと。これを読んでわからないと言えるのは幸せだということか…?分かりすぎても親としては不安になるが…

以下本文要約
★人って1箇所だけに執着してたら依存なんだって。わりとよくないことだって。でもいっぱい依存先をもってあちこちに相談できてたら、それは自立っていうんだって。

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2026年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

我、くもん出版という会社の本を初めて読む。あまりの清らかさに蒸発せし、ことばもなく、ただ呆然と本を置くなり。まさか杉森くんが自殺してしまっていたとは、可能性として思ってはいたけれど、脳みそが震えた。「言うて、殺さんだろう」と思っていた我の予想は当たっていたが、さして嬉しくもなく、我が身の汚さを直視した。ミトさんのヒロへの告白が、誰しも覚えのある内容で、身につまされる思いであった。これは依存についての物語であり、杉森くんは永遠に死ぬことはないのであろう。大人でも一読すべし、書物である。

杉森くんがなぜ杉森「くん」を望んだのか、きっと性別で判断してもらいたくなかったのだろうと推察される。けれど、ピンクとフリフリが好きでありながら、決めつけを嫌っていた。杉森くんとはとても厄介で、めんどくさく、愛おしい生き物なのであった。

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2026年06月09日

Posted by ブクログ

評価を★3にすることが正しいのか分からない。思春期の複雑な思考や感情に共感出来る気もするし、あまりにもキレイ過ぎる気もする。模範的に片付いてゆき過ぎる気もする。でも小説の中にはきちんと救いがあるべきだし、読んでいる子どもにとって正しい帰り道も指し示されている気がする。しかし、正しい帰り道を絶対歩けない子どもにはかえって辛い話しかも知れない。私は大人なので子どもが救われていて良かったと思うけど……自分の子どもに積極的に読ませたいものではないかもしれない。

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

児童書だと気が付かず手に取った。
他者とどう付き合っていくか、向き合っていくかが書かれていて、大人が読んでも面白い。カジュアルな文章で、大人でも答えを出していない事が書かれていて、ハッとする。若いって良いなとも思う。

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2026年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

高校一年生の主人公ヒロの親友「杉森くん(女の子)」が自殺した。それを、どう受け止め、乗り越えていけば良いのか。
ヒロは表面的には冷静のようだが、深く傷ついているのは確かで、家族やクラスメート、新しい趣味を見つけたりしながら、乗り越えていく。

杉森くんが、実際には何が一番つらかったのか、明確にはわからなかったが、子どもに限らず、現代のストレスの中で生きていくと、積もった疲れも含めて「落ちて」しまうことは多い。誰もが、どこかに「逃げ道」や「捌け口」を持っておくべきだが、それは誰か一人に縋りつくことではなく、相談場所を多く持つこと。
この本流にいうと、それが「依存」ではなく、「自立」することなのだ、と。

巻末、スクールカウンセラーが解説しているように、大人としては、その声に、どれだけフラットに批判や評価をせずに聞けるかにかかっているのかも、と感じた。

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

YA小説は小中学生の頃からちょくちょく読んでたけど、自分が子供のときにこんなに考えさせられる作品はなかったな〜。
最初はただ目を引くためのタイトルかと思ってたけど、ちゃんと意味があった。
大人が読んでもずっしりくる内容だったけど、友人関係で悩むことの多い小〜高校生くらいにこそ読んでほしいって思ったから、YAから出してるのはやっぱり正解。

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2026年05月13日

Posted by ブクログ

読み終えて、まず最初に
「児童書にしてはかなり重いテーマだな」
というのが頭に浮かんだ。
児童書と聞くと小学生向けかなと思ってしまうが、主人公も高校生だし、中学生くらいを対象にしているのかなと。

主人公が周囲の人間に恵まれ過ぎてるくらい恵まれているので、そういうところは児童書チックかも。

今どきの中高生は、トー横キッズしかり、結構サバイバルな人生を歩んでいる人もいるし、自分の自我の確立とインターネットなどの情報の多量さが逆に生きづらさを生んでしまっている部分もあるのかなと感じた。

中高生よ。
辛いことがあって、誰にも相談できないと思った時に、電話相談しかりカウンセリングしかりメンタルクリニックしかり、手を差し伸べてくれる人は案外いるんだということを忘れないでほしい。
同級生では救えないんだよ…。

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2026年05月07日

Posted by ブクログ

軽く読めたな~。なんとなーく結末も分かる。けど、人によっては勇気づけられる内容なのかもしれないと感じる良本なのかも。読みやすいので、読んでみる価値はある。

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2026年04月23日

Posted by ブクログ

タイトルからザクッとしている。物語の最初から中盤まで、表紙の絵とは異なりかなりサイコパスな感じに思えた。終盤で急に青春物に変わっていく。主人公の葛藤が現代のティーンエイジャーの精神的な悩みが本題のようだ。

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2026年04月22日

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