あらすじ
「杉森くんを殺すことにしたの」
高校1年生のヒロは、一大決心をして兄のミトさんに電話をかけた。ヒロは友人の杉森くんを殺すことにしたのだ。そんなヒロにミトさんは「今のうちにやりのこしたことをやっておくこと、裁判所で理由を話すために、どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という2つの助言をする。具体的な助言に納得したヒロは、ミトさんからのアドバイスをあますことなく実践していくことにするが……。
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読みながら何度か泣いてしまった。
そうなんだろうな、とは思いつつ、タイトルのネタバラシまでヒリヒリして読むのを止められなかった。結局、なぜ杉森くんが死んでしまったのかは最後までわからない。そのことがまた現実的で身に迫る。
自分もトラウマ島にのぼるのがつらくて諦めてしまったことがある。それによって私の杉森くんが死んでしまうことはなかった。だからそこまでの罪悪感を覚えることは、なかったけど。自分が殺した<殺すのだ、と思い詰める主人公に胸が詰まる。
主人公のかなしみの乗り越え方もいいけど、主人公のまわりにいる登場人物たちのやさしさもベタベタとしていなくて、救われるものがある。完全な救いではなく、考える余地を残してくれるところも誠実だなと思った。
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傷ついた少女が、人との触れ合いを経て前に進む物語
インパクトのあるタイトルが目を引きます。とにかく最初は謎が多いです。
杉森くんは何者なのか? なぜ殺さなければならないのか?
これは、あらすじにある通り「どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という実践の中で、徐々に明らかになっていきます。
どうしてもネタバレになりそうなことが多いので、ここでは多くを書きません。
私がこの物語を好きな点は、主人公・ヒロの周囲の人たちが、みんな優しいということです。
ヒロが家族や友人に恵まれている様子に、心が温まります。
また、杉森くんのエピソードにはぎょっとしてしまいましたが、全体的に前向きな物語です。問題を乗り越えて前に進もうとするヒロの姿に、心を打たれます。
なお、この物語は高校生が中心ですが、大人の立場の一人として兄のミトさんが登場します。
終盤の彼の発言は、子を持つ親として身につまされるものがありました。
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身近な人を亡くした時、なんのダメージも無いなんてことはないんだなと。
気づかないうちに、周囲の人達にケアしてもらえていたのだなとつくづく感じさせてくれる話だった。
なにかしてあげれば、どうにかなったんじゃないか。
そう自分を責めてしまうのであれば、多くの人に助けを求めるようにしたい。
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自立するとは依存先を増やすことってよく聞くけど、まさにそうだよねって考えさせられた
他者から見て悪いことしてないとしても、本人としては罪悪感を抱えてしまう。何もしてあげられなかった、なんで気づかなかった、ってずっとループしていくとどんどん視野が狭くなっていく。だから誰かに頼るってことも立派な強さ
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『自立とは依存先を増やすこと』
最後に届けられたメッセージはとても納得できるものでした。
一人にだけ依存するのはとても危険だけど、いろんな人に少しずつ依存して、依存しあって生きていくのがいいんだよねと思えるお話でした。
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すごいよこれ。ほんと、リアルな、生身な若者がいた!
中学生くらいの子を持つ親にも読んで欲しい。
柔らかめのboxティッシュとゴミ箱は近くにあった方がいいよ。
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友人の自殺ほどショッキングな出来事は経験したことはないけれど、それでも心が折れそうなほど落ち込んだり悲しんだりした事は私の人生でも何度かあった。その度に悲しみから目を逸らして逃げ回った結果
モヤモヤした引きずった感情だけが残るという記憶があったので、作中の「私は私の人生を生きていく」というヒロの言葉が、悲しみとしっかり向き合い自分の人生を取り戻してこれからも生きていくんだというヒロの強い決意に逞しさ感じてとても感動した。また自分とのコミュニケーションの時間を作る大切さを改めて知ることが出来た作品だと思う。
本書では杉森くんを殺す理由をリスト化して自分の内面を整理していたが、日々の生活でもモヤモヤしたことがあったらリスト化して自分の内面と向き合って、客観的に見ればおかしいと思われるような解決法が閃くかも知れないが、それも心の整理をする為にはとてもとても大事な事だとこの本を読んで感じたので、もっと自分の心と向き合って行けたら楽しく自分の人生を歩んでいけるかなと思いました。
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序盤でなんとなく想像はついたけど
そこからの流れをどう持っていくのかが
気になり一気に読めました
ただ明るいけど暗い雰囲気もあるので
元気のない時には読めないかも^_^笑
でも読んでよかった本です!
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金原瑞人さん推薦の児童文学!ってところで読みたくなった。
タイトルはそういう事かってすぐに分かるようになっていて、もしこれを思春期の子達、登場人物と同い年くらいの子が読んだらどうなるか怖くなった。
主人公のような発想になるのか、周囲に居る人達がどんな人かでも結末がコロッと変わるような題材なので、姪っ子に渡す前に読んでみたけど渡すのはやめようかな。
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いつ自分や大切な人たちが精神的に追い詰められるか予想できないからこそ、備えるためにも読んでおきたい1冊。
ヒロが杉森君を殺す理由を言葉にする過程で、自分の感情に向き合い、受容していく姿を描いた物語。
対象年齢の読者である中高生には、悩みにどう対応していくか学べる本でもあり、対象年齢を超えた大人にも、支える側としてどう接するのが良いのか学びがあった。
「一か所だけに執着してたら、依存なんだって」
このフレーズから、執着するという状態は自分で感情や状況をコントロールできない好ましくない状態で、執着しないために他の選択肢を選べる視野の広さや心の余裕、選択肢を持てる状況を作っておく必要があると思った。
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ヒロの心が揺れて荒れていることがわかって、かつて自分にもこのような時があったなと客観的に見れる内容だった。
刑務所行く前に「やり残したことをやる」というのは、今の自分にもいいなと思った。あと4ヶ月ほどで日本を旅立つ身として、とりあえずやり残したことを片っ端からやるのにはちょうど良い期限だと思った。
心の情緒が不安定な時期特有のどうにもできない、どうにもならない気持ちが表れていて共感できた。でも最後は自己受容できるところまで落ち着いて周りの支えでそうなれたんだなと思った。自分も依存先めっちゃ増やしたいと思った。
彫刻したりするのも心の安寧が保たれて良いのだろうなと思った。自分も絵を描く時すごく心が安らぐから分かる。
自身を客観的に見ているようで清々しかった。自分も少し救われたような気がした。
人は主観でそれを現実として考えてるから、私も自分の解釈で生きていくんだ、だから殺すんだという自己解釈ができてて整理できたんだねと思った。
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「杉森くんを殺すことにした」
読みやすさ的には児童文庫でもいいくらいのものだったが、内容的には大人だからこそわかるところがあると思う。
杉森くんの存在や、主人公の家庭環境、クラスメイトとの関係性など、子供社会の複雑さが上手く表現されているなと感じた。
「らしく」生きることの煩わしさ。
陰キャ陽キャコミュ障一匹狼、そんなグループがひしめく教室。どうして杉森くんを殺さないといけないのか。杉森くんはどうして殺されなくてはならないのか。
読み始めと読み終わりには印象が変わる、面白い作品だった。
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中学生息子に勧められて読む。
思春期の頃の心の移ろいが懐かしい。大人になってしまったなぁ。悩みのある中高生にはとても心に刺さると思う。オタクっぽい言葉遣いがかわいかった。
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読書好きの友達に勧められて読んでみた
序盤読みがら「私が殺さなきゃ」がどういう意味か分かってしまってそこからは主人公の心境を思って苦しかった
自分も友人を亡くしたことがあったからそのこととも重なった
あの子が杉森くんみたいにもっと身近にいて、あの子ともっと多くの時間を過ごしていたら この主人公みたいに自分を責める気持ちでいっぱいになってた気がする
傷ついた人を救おうとする優しい作品だった
Posted by ブクログ
ティーンズ向けの本にしては物騒なタイトルに惹かれて購入。杉森くんとは誰なのか、なぜ殺さなければいけないのか。最初の方に感じるうっすらとした主人公への違和感とともに、だんだんと明らかになっていく。自分でも気付かないうちに心に深い傷を負っているヒロ。家族や友達との関わりのなかで杉森くんを殺す理由を繰り返し綴っていくうちに、少しずつ回復。思春期のぐらぐら揺れる不安定なメンタルを繊細に表現しつつ、軽快なやりとりもあり、読後感もよかった。
Posted by ブクログ
ヒロの倍くらいの年齢だからなのか?高校生にしては幼い感じがした (中学生くらいに思える)ものの、誰もが思うような心の葛藤が素直に描かれていて、スッと物語に入っていけた。
徐々に杉森くんが何者なのかが明らかになってきて、謎が解ければ割と単調ではあるものの、大事な事が書いてある本である事は間違いない。
Posted by ブクログ
さっくり読める面白い小説。
良い短編を読んだなあという感じ。
あらすじ
杉森くんを殺す計画を持った主人公の話。
杉森くんと主人公は友人同士だった。しかし杉森くんは既に自殺しており、その責任は自分にあるという意識が主人公にはある。
そのため、杉森くんは自分が殺したということにすることで、心の整理をつけていくというストーリー。
展開としてはかなり想定通りに進むが、文章が楽しく短いので、息抜きにちょうど良い読書体験だった。
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題名にドキっとしてしまう。
でもその理由はそんな物騒なものではなくて。そうしなければならない理由があった。
段々とわかってくるその理由。
主人公ヒロの少しずつ変わっていく心の変化がとても繊細。
ヒロの周りに、ヒロを大事に思ってくれている人たちがいて良かった。本当によかった。
難しい題材ですが、解説も込めて丁寧に問題に向き合っていてとても好感が持てる。
映画になるとの事なのでそちらも楽しみ。
Posted by ブクログ
子供に限らず大人も読んで欲しい。自傷行為をする人が身近にいる人に読んで欲しい。この立場の人には、想像以上に心へ負担がかかっていて、ケアが必要ということが読むと分かるから。
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題名からくる印象とかなり違い、自殺した大切な友達への罪悪感とどう向き合うかを描いている。物語の中でいろいろ行動するヒロを見守る家族や友人達がいてくれて本当に良かったです。
Posted by ブクログ
やばい、子供(中高生くらい?)用の本だと思って軽い気持ちで読み始めたら、だいぶすごい。これは(自分みたいに)本屋大賞などが好きな人は読んでみても良いのではないでしょうか。しかも、すぐ読めますし。
杉森くんを殺したいヒロは、捕まってから動機をきちんと伝えられるよう、その理由を順番に考えていきます。「杉森くんはずいぶん乱暴な嫌なヤツなのかな」と思いながら読み進めていくうちに、感じる違和感。徐々に真の理由は、ヒロ自身の心の問題の解決のために必要なのだと分かってきて、胸がギュッとなりました。
未だに周りの人にどこまで素を出すのがちょうど良いのか不安な私は、普段、大人の仮面をつけて無難にやり過ごして生きています。杉森くんのこともヒロのことも自分ごとで、読み進めるにつれて、心の奥に沈殿させてきた感情が箸でグルグル回されて浮き上がってくるような心境になり、仮面は所詮、仮面でしかないことを久しぶりに自覚しました。ヒロが良子さん達と仲良くなれたように、私もそういう人間関係を諦めないでいたいです。
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第62回野間児童文芸賞 受賞作品
『杉森くんを殺す』
タイトルがあまりにも強烈。なのに、表紙絵はとってもかわいい。何だろうこのギャップ。
読み始めると、漫画みたいスイスイ読める。だからといって内容が軽いわけではない。文章がおもしろい。高校生の心情がよく伝わってくる。例えば、男子と女子の距離感の表現。
“わたしの中学では、男子と女子のあいだにはマリアナ海溝くらい深い溝が存在していて、おなじクラスでもめったにしゃべったりしなかったから。”
まさに自分の中学時代が、この表現にドンピシャだったのでビックリ!
主人公のヒロは、高校1年生。親友だった女の子(呼び名が杉森くん)を自死で亡くしている。
これだけでも重い内容。それなのに、
すでに死んでしまった友人を“殺さなければならない”と決定づけるにいたるヒロ。ヒロの心の叫びが辛すぎた。
殺す理由を、ヒロが自分で一つひとつ明らかにしていく中で、立ち直るすべを見出していく過程を読んでいると、人間って強いんだなと感じられた。しかしそれは、1人ではできなかった。家族、教師、友達の存在がなければ。
“自立とは依存先を増やすこと”ヒロの友達が発したメッセージは、全世代に通じると思う。
自分の頑張りも、もちろん大切だけれど、自分がダメにならない前に、上手に助けを求めること、ホント必要。自分のSOS、周囲の人のSOSに気づけているか、あらためて考えさせられた。
2024年、子供の自殺者数最多という悲しい現実がある。この作品が世に出されたこと、とても意義深い。
本書が話題になっていたということ、知りませんでした。koba-bookさんのレビューが、読むきっかけでした。ありがとうございました。
Posted by ブクログ
ネタバレなくして感想が書けないような内容なので、人に勧めたいが説明が難しい。
なんか生きづらくない?と思ってる人は共感できるはずなので特にお勧めします。
ジャンルとしては、若者の心の成長を描いたヤングアダルト向け小説である。
しかし、上から目線などは一切なく、どこかすっとぼけているような、ページをめくるごとに心の海に潜水していくような、楽しさと怖さが入り混じった感覚に陥る。
とはいえ「楽しい」が7割くらいなので肩の力を抜いて読んでほしい。重いテーマを軽口で語りきったところが本当に素晴らしい。
おさつさんの究極的に可愛いイラストも、世界観とよくマッチしている。
主人公の周りの友人たちとの会話が、読んでいてすごく楽しい。「若者言葉」というと、一般の言葉遣いを崩したように捉えられるが、煮崩れたおでんの具のように、彼ら彼女らの言葉は豊かで味わいがある。短い会話の中に、色んなものが凝縮されている。何度も読み返したくなった。
今思い出したが、落語家の立川談志は海外のジョークが好きで、こんなブラック・ジョークを言っていた。
ある男が、戦争で友人を目の前で殺されて精神がおかしくなったやつを医者に治してくれと頼んだ。すると医者はこれは正常だと言った。
人生にはちょっと「おかしく」ならないと生きていけないこともある。それでも「可笑しく」生きていけるのが人間の素晴らしさでもある。誰でもそんな人から勇気を貰ったことがあるはず。
重いことを重いまま背負うのではなく、(今は駄目でも)軽く笑い飛ばしてやろうとする人間の強さ。手を差し伸べるのは大変なことだけど、僕はこの本を読んで少し優しくなる勇気を貰えました。
Posted by ブクログ
良い
うちの高学年の子も、よかったと言っている
そして親の私も読んでみて、いいじゃんっと感じた
ただ、うちのいいじゃんという感情は、多感期の子どもに、なんて良本なのっと言う感情だ
もちろん大人も楽しく読めるけど、感情が抑えきれない時期の子らには特におすすめしたい
だからきっと親が勝手に買って、そこら辺に置いておくのがベスト
そして少しでも助けを求めてる子が救われたらいい
Posted by ブクログ
軽く読めたな~。なんとなーく結末も分かる。けど、人によっては勇気づけられる内容なのかもしれないと感じる良本なのかも。読みやすいので、読んでみる価値はある。
Posted by ブクログ
タイトルからザクッとしている。物語の最初から中盤まで、表紙の絵とは異なりかなりサイコパスな感じに思えた。終盤で急に青春物に変わっていく。主人公の葛藤が現代のティーンエイジャーの精神的な悩みが本題のようだ。
Posted by ブクログ
ひりひりと痛い話でした。思春期、リストカット、自殺、助けを求めることの難しさがある。まわりのひとは気づきながらも放置してしまう、取り返しのつかないことになった時大きな喪失感と後悔に苦しむのだろう。それでも人は生きて行かなくてはならないし、過去と折り合いをつけていく。依存先、相談できる人は多い方がいい。孤独や絶望にのみこまれて自分を殺してしまわないように。
Posted by ブクログ
映画化されるというので読んでみました。
青春ですなぁ。
若者の悩みがぎゅっと詰まったようなストーリーでした。
思春期の人間関係は、とにかくグラグラ揺れる。
昨日仲の良かった子が、今日も仲がいいとは限らない。
人との付き合いって、感情だけではなく利害関係もあると思うんですよね。
「あのグループにいた方が得」とか、「あのグループの一員に見られたい」とか。
大人になるとどうでもいいことだったりするのですが、若い頃はそういうものに囚われてしまう。
(若い時はそれが重要だったりもするので厄介だったりする)
そんな中で描かれる良子さんと塩野さんの関係は、一度は経験したことがある方も多いのでは?と思います。
塩野さんと距離を置く良子さん。
その良子さんと席が近いことをきっかけに仲良くなるのが、主人公・結愛です。
初めて声をかけるのって勇気がいる。
ましてや遊びに誘うとなると、断られる可能性もあるわけで。かなり勇気のいる行為だと思うのです。
それをカジュアルにできてしまう結愛。
これができる人って無敵だと思うのは、私だけだろうか。
そんな結愛にも、他人には言えない悩みがありました。
義兄との関係、そして幼馴染の杉森くんとの関係です。
まるで少女漫画のテーマになりそうな内容なのですが、この小説では意外と淡白に描かれています。
このテーマは深掘りしようと思えばどこまでも深掘りできてしまうと思うのだけど、(さすがくもん出版!)中高生が読んでちょうどいい刺激に抑えられている。
それでいて、きちんと考えさせられる内容でもあり、読んだあとには何かしら得るものがある作品でした。
そして、物語を読み終えた後は「解説」は絶対に読んだ方がいい。
杉森くんと結愛の関係について、小説を読むだけでは気づかなかった、一歩踏み込んだ関係性まで説明されています。
私はこの解説を読んで、下記のフレーズの解像度がより上がりました。
「でもね。いっぱい依存先もって、あちこちに相談できたら、それは自立っていうんだって」
相談するのって、一人に絞る必要はないんですよね。
何でも相談できる人が一人いることは素晴らしいことだけど、悩みのジャンルごとに話せる人を作っておくのもいいよね、と思いました。
一人の人に感情が集中しちゃうのもね。
その人に受け止めるだけの器がないと、潰れてしまうからね。
タイトルの「杉森くんを殺すには」の意味とは何なのか。
この“方法”って、理由はどうであれ、誰もがやっていることのような気がします。
そうやって私たちは、心の安定を保っているのだと思うのです。
Posted by ブクログ
SNSでタイトルを見かけて気になった一冊。
分類がまさかの児童文学でびっくりしたが、内容はそこまで子ども向けではないような気がする。文体は読みやすいがテーマは少し重く、難しい。悩んでいる人や、悩んでいる人が近くにいてどうすればいいのか迷っている人、寄りかかられすぎてしんどい人におすすめしたい。
トラウマ島の考えは知らなかったが、分かりやすくていいなと思った。
また、良子の「一か所だけに執着してたら、依存なんだって。わりとよくないことなんだって」「でもね。いっぱい依存先をもって、あちこちに相談できてたら、それは自立っていうんだって」というセリフが好きだった。