【感想・ネタバレ】杉森くんを殺すにはのレビュー

あらすじ

「杉森くんを殺すことにしたの」
高校1年生のヒロは、一大決心をして兄のミトさんに電話をかけた。ヒロは友人の杉森くんを殺すことにしたのだ。そんなヒロにミトさんは「今のうちにやりのこしたことをやっておくこと、裁判所で理由を話すために、どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という2つの助言をする。具体的な助言に納得したヒロは、ミトさんからのアドバイスをあますことなく実践していくことにするが……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読みながら何度か泣いてしまった。
そうなんだろうな、とは思いつつ、タイトルのネタバラシまでヒリヒリして読むのを止められなかった。結局、なぜ杉森くんが死んでしまったのかは最後までわからない。そのことがまた現実的で身に迫る。

自分もトラウマ島にのぼるのがつらくて諦めてしまったことがある。それによって私の杉森くんが死んでしまうことはなかった。だからそこまでの罪悪感を覚えることは、なかったけど。自分が殺した<殺すのだ、と思い詰める主人公に胸が詰まる。

主人公のかなしみの乗り越え方もいいけど、主人公のまわりにいる登場人物たちのやさしさもベタベタとしていなくて、救われるものがある。完全な救いではなく、考える余地を残してくれるところも誠実だなと思った。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

題名のインパクトで手に取って、びっくり。
てっきり、超大作の殺人計画が記されているのかと思っていたのに、杉森くんは実は…

読み進めるにつれて杉森くんの正実体が現れ、
ヒロの本音が見え隠れ。

気持ち分かるよ!なんて軽く言えないけど、誰かが傷ついた時に自分を攻めずにはいられない感覚、きっと覚えがある
思考の矢印が自分の方ばかりに向いてどうしようもない時、思い出したい一冊。

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

金原瑞人さん推薦の児童文学!ってところで読みたくなった。
タイトルはそういう事かってすぐに分かるようになっていて、もしこれを思春期の子達、登場人物と同い年くらいの子が読んだらどうなるか怖くなった。
主人公のような発想になるのか、周囲に居る人達がどんな人かでも結末がコロッと変わるような題材なので、姪っ子に渡す前に読んでみたけど渡すのはやめようかな。

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2026年04月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

児童書なので読みやすいが内容はなかなかヘビー。
これを理解できる子どもはどれだけいるか…

私自身が抱えている過去の傷や、思春期の苦しさを思い出させて時に共感し、時に追体験して苦しくもなった。

中2の我が子が先に読んだのだが『全く意味がわからなかった』とのこと。これを読んでわからないと言えるのは幸せだということか…?分かりすぎても親としては不安になるが…

以下本文要約
★人って1箇所だけに執着してたら依存なんだって。わりとよくないことだって。でもいっぱい依存先をもってあちこちに相談できてたら、それは自立っていうんだって。

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2026年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

我、くもん出版という会社の本を初めて読む。あまりの清らかさに蒸発せし、ことばもなく、ただ呆然と本を置くなり。まさか杉森くんが自殺してしまっていたとは、可能性として思ってはいたけれど、脳みそが震えた。「言うて、殺さんだろう」と思っていた我の予想は当たっていたが、さして嬉しくもなく、我が身の汚さを直視した。ミトさんのヒロへの告白が、誰しも覚えのある内容で、身につまされる思いであった。これは依存についての物語であり、杉森くんは永遠に死ぬことはないのであろう。大人でも一読すべし、書物である。

杉森くんがなぜ杉森「くん」を望んだのか、きっと性別で判断してもらいたくなかったのだろうと推察される。けれど、ピンクとフリフリが好きでありながら、決めつけを嫌っていた。杉森くんとはとても厄介で、めんどくさく、愛おしい生き物なのであった。

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2026年06月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

高校一年生の主人公ヒロの親友「杉森くん(女の子)」が自殺した。それを、どう受け止め、乗り越えていけば良いのか。
ヒロは表面的には冷静のようだが、深く傷ついているのは確かで、家族やクラスメート、新しい趣味を見つけたりしながら、乗り越えていく。

杉森くんが、実際には何が一番つらかったのか、明確にはわからなかったが、子どもに限らず、現代のストレスの中で生きていくと、積もった疲れも含めて「落ちて」しまうことは多い。誰もが、どこかに「逃げ道」や「捌け口」を持っておくべきだが、それは誰か一人に縋りつくことではなく、相談場所を多く持つこと。
この本流にいうと、それが「依存」ではなく、「自立」することなのだ、と。

巻末、スクールカウンセラーが解説しているように、大人としては、その声に、どれだけフラットに批判や評価をせずに聞けるかにかかっているのかも、と感じた。

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ひりひりと痛い話でした。思春期、リストカット、自殺、助けを求めることの難しさがある。まわりのひとは気づきながらも放置してしまう、取り返しのつかないことになった時大きな喪失感と後悔に苦しむのだろう。それでも人は生きて行かなくてはならないし、過去と折り合いをつけていく。依存先、相談できる人は多い方がいい。孤独や絶望にのみこまれて自分を殺してしまわないように。

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2026年03月25日

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