作品一覧 2018/03/23更新 イプセン 人形の家 試し読み フォロー 人形の家 試し読み フォロー 人形の家(新潮文庫) 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> イプセンの作品をすべて見る
ユーザーレビュー 人形の家(新潮文庫) イプセン / 矢崎源九郎 イプセンはウェルメイド・プレイの構成生かし、自己認識と独立を現実的に反映するために劇という象徴を用いて理想主義のもろさを明らかにしている。 観客が、この戯曲が女性の解放を表している作品であるという先入観に縛られ続けているため、ウェルメイド・プレイであるという構成が、同じ結末を保証するものではないと...続きを読むいうことを忘れていることを暗示している。 作品の大半ではノラが完璧であろうという家族像にしがみついている様子が描かれている。従って、観客はこの戯曲の理想的な結末がどのようなものであるべきかを振り返り、結局ノラの家出がこの戯曲の山場、すなわちクログスタッドとの対立・衝突を解決しているか否か、その判断が観客の観点に委ねられる。 つまり、この作品は女性の独立と社会進出を描いた作品なのか、それとも女性であることを最大限に利用し夫を操り支配するノラの利己心を描写しているのか、考えさせられる作品だ。 Posted by ブクログ イプセン 人形の家 イプセン / 原千代海 子供と家を捨てて、自分を獲得するために動いたノーラは正しいのか?どちらとも言えない…。 最初、二人の会話の仲睦まじさから良好な関係にある夫婦だと思っていた。そう思わせておいて、あのような形で問題を投げかけてくることがうまいなと思った。 愛していることは確かなのに、潜在的に彼女を自分より下位である、...続きを読む守ってあげる存在だとしていたことが露呈したのが悲しい。 親子ならまだしも、夫婦間での力関係は今でも全然あることだと思うし、多分無意識に、そっちの方が円滑だからとか思って、悪く言えば隷属している部分もあるのかなと思ったり…。 上手くまとまらないけど、現代の夫婦観に思いを巡らせてしまう、良い刺激を受けた本だった。 Posted by ブクログ イプセン 人形の家 イプセン / 原千代海 出版時にこのような男女の関係を本として記すことが出来るその心に畏敬の念を持たせていただきたい。 戯曲を本としたものは初めて読んだので、会話を読み進めていくのが面白かった。 世間知らずということをしっかり認識し、責任をもつ主人公の姿には見習いたいと感じた。 Posted by ブクログ 人形の家(新潮文庫) イプセン / 矢崎源九郎 一気に読み終えた思わぬ結末に愕然とした。ノラは恰好いいのか?酷いのか? 私は、張り倒してやりたくなる。女性は人形で居てほしい。 私は世間を敵に回してしまったのだろうか? イプセン:江戸末期生誕に驚く。 尊王攘夷と騒いでいる日本 鎖国で平和を得たが 大きな何かを失った Posted by ブクログ 人形の家(新潮文庫) イプセン / 矢崎源九郎 戯曲という変わった文体にも関わらず、内容に引き込まれて一気に読み切る。夫婦関係に何の疑問も持たず幸せに過ごしていた女性が、ある事をきっかけに、違和感、息苦しさを感じ、本来の自分を取り戻していく。爽快感さえ感じるほど、共感できた。 Posted by ブクログ イプセンのレビューをもっと見る