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Posted by ブクログ
じわっと感動が広がる作品でした。本書では犠牲者の方々の無念だけでなく、戦後も生き残った関係者たちの心境についてもなんとか読者に伝えようとしているのかと思いました。弥勒丸に乗船していて助けられた人、またシンガポールで弥勒丸の乗船名簿を作成していた軍人、またシンガポールで弥勒丸から下船するロシア人密航者など、様々な立場で弥勒丸に関わった人たちの心境を描写しようとしていた気がします。弥勒丸関係者の中で生き残った人の多くはその後が描写されていますが、後日談が書かれていない何人かの登場人物について、これらの人々はその後どういう人生を送ったのか、どういう気持ちで送ったんだろうかと想像を巡らせました。あらためて実際に起こった「阿波丸事件」の犠牲者に祈りを向けさせていただき、また戦後も生き残った関係者の方々の気持ちにも思いが向かいました。
Posted by ブクログ
面白かった!一気に読んでしまった。
昔の登場人物が、現在ではまさかの人物になってたり、偶然なのか必然なのか分からない出会いがあったり…
難しい歴史物としてかまえてたけど、そんなことはなかった。素敵だけど悲しい恋物語があったり、なぜ船を引き揚げたいのかの理由が明らかになっていったり…先が気になる展開でどんどん読み進められました。
実際にモデルにした船があることも驚きでした。そしてそれに関連した引き揚げの提案や詐欺もあったなんて。そんなところからこんな壮大な物語を考えられるのはほんとすごい。
特に久光さんが良い。最後の別れ方もかっこよかった!キャリアウーマンの先駆者みたいだけど、心温かい部分も併せ持つ素敵な人物でした。
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