消費される階級

消費される階級

1,683円 (税込)

8pt

あの人より、上か、下か――

「差別や格差を無くして、様々な違いを持つ人々が全て横並びで生きていきましょう」となった昨今、表面上は序列、区別、差別は消えたものの、姿を変えた「凸凹」は、いまだ世の中のあちこちに。
『負け犬の遠吠え』『下に見る人』『男尊女子』『家族終了』など、時代を切り取る名著の書き手が、日本人の根深い階級意識をあぶり出す。

以下、「上に見たり、下に見たり」を考察する21章タイトル。
・男高女低神話のゆらぎ
・五十代からの「楢山」探し
・まぶた差別と日韓問題
・“親ガチャ”と“子ガチャ”
・東大礼賛と低学歴信仰
・『ドラえもん』が表す子供社会格差
・「有名になる」価値の今昔事情
・「ひとり」でいることの権利とリスク
・おたくが先達、“好く力”格差
・バカ差別が許される理由
・ミヤコとアズマ、永遠のすれ違い
・「かっこいい」、「ダサい」、「センスいい」
・超高齢化社会のおばあさん格差
・姫になりたい女の子と、姫として生まれた女の子
・デジタル下層民として生きる
・男性アイドルは無常の風の中に
・世代で異なる、斜陽日本の眺め方
・反ルッキズム時代の容姿磨き
・モテなくていいけど、出会いたい
・稼ぐ女と、使う女・遅ればせながらの金融教育

「人が二人いればすぐに上下をつけたくなる人間という生き物は今、もしかしたら本能なのかもしれないその「上下差をつけたい」という欲望を内に秘めつつ、「違いを認め合い、すべての人が横並びで生きる」という難題に挑もうとしています。
実は革命以上の困難を伴うものなのかもしれないその挑戦は、これからどうなっていくのか。
我々の生活の中に潜む階級の数々を見つめつつ、考えていきたいと思います」(本書「はじめに」より一部抜粋)

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

消費される階級 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    現代における歪みがどこに生じているかが、とても平易な文体で分かりやすく示されているので、読みやすくて良きでした。

    0
    2025年07月06日

    Posted by ブクログ

    読みやすいエッセイ。特に気になったのは東大礼賛と低学歴信仰の章。なぜ日本人は学ばなくなったのか、という別の本を同時進行で読んでいたのでその解として、金八先生の杉田かおるの兄役が東大を目指し失敗して自殺し、学歴よりも大事なものがあるだろという風潮になったというのは面白かった。

    稼ぐ女と使う女という章

    0
    2025年04月29日

    Posted by ブクログ

    普段、そこまで巷のあれやこれや、時代だの流れだのについて、あーだのこーだの語る機会が少ない中、酒井さんのエッセイは、近しい仲間とのたわいもない、あーだのこーだの議論(雑談)に近しいものと思いつつ、そこに気づきや知識が入ってくるので、さらにやめられない、欠かせない本になっています。昨今、会社での本当に

    0
    2024年10月14日

    Posted by ブクログ

    エッセイは、特に酒井さんのは旬の時に読むのが最適というのが結論。時間を経てから、ああそういえばあの頃ああだったなぁと読むのも有益だが、今を切り取って考察していると、なるほど!と大いに興味が持てる。それにしてもこの人の本は読むと疲れる。もちろんいい意味で。一生懸命頭を働かされるので疲れるのだ。特にウケ

    0
    2024年09月15日

    Posted by ブクログ

    酒井さんが60歳近くで書かれた本だが、その感覚や視点は今20代の自分と変わらないように感じられ、人は歳を重ねても結局「人」であることに変わりはないのだな、と改めて思わされた。

    0
    2025年10月04日

    Posted by ブクログ

    社会の中の差別や格差について書かれているのでふが、着眼点がすごい!
    特に私が驚いたのは、まぶた差別と日韓問題。そうそう、私も一重まぶたなんですよ。
    著者は私と同年代なので、おっしゃっている事には激しく同意。楢山探しにデジタル下層民、金融教育、せっせと筋力を鍛えます。

    0
    2025年03月16日

    Posted by ブクログ

    さすが酒井順子さん。今の日本の潮流をよみ、それを柔らかく、ユーモアも交えて書かれている。定期的に図書化されたものを読むことで、自分の感覚とチューニングができて、いつも楽しみにしている!ちょっとゆるめのブレイディみかこ日本版だと個人的にはとても高く評価したい。

    p.119 "おたくの多幸

    0
    2025年02月20日

    Posted by ブクログ

    バブル世代ならではのゆとりも感じつつ、頷く場面多数。普段ぼんやり考えたり、引っかかっていたことを、うまく言語化してくれたな、という感じ。
    「楢山」探し、長生き、独り身、ジャニーズ、斜陽日本、共働き夫婦の役割分担の世代格差など、実感と共感、ヒリヒリ感、危機感などをかきたてられながら読んだ。
    ただ、面白

    0
    2025年02月17日

    Posted by ブクログ

    なんで買ったのか忘れたけど、おばちゃんの感想ながら、自分の中にもある見えない意識を意識させてくれるものでした。

    0
    2025年02月05日

    Posted by ブクログ

    私が気になったのは、やはり年齢的に「超高齢化時代のおばあさん格差」。そして「稼ぐ女と、使う女」この2つが特に興味深く読みました。

    また皇室に関しての考察も面白く、感心させられる内容です。

    ただこの作品を読んで、今後私はどうしたいのか、どうすべきなのかは、実ははっきりと掴むことができませんでした。

    0
    2025年01月01日

消費される階級 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

集英社ノンフィクション の最新刊

無料で読める エッセイ・紀行

エッセイ・紀行 ランキング

酒井順子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す