あらすじ
【第34回鮎川哲也賞、満場一致の受賞作】【デビュー作にして2025年本屋大賞ノミネート!】救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは――。過去と現在が交錯する、医療×本格ミステリ! 第34回鮎川哲也賞受賞作。/第34回鮎川哲也賞選考経過、選評=青崎有吾 東川篤哉 麻耶雄嵩
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話の中盤位から重い内容満載だったが、最後は救いのある幕切れとなりホッとした。
最終局面は疾走感があり手に汗握った。
城崎の行動もどっちとも取れる伏線があり、どちらに振れるのかドキドキしながら読めたり
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読み終わった時に「禁忌の子」というタイトルの秀逸さに感動した。あまりタイトルから物語を連想して読み進めたりしないので、なおさら衝撃でした!
本編は本格ミステリのような、はたまた社会派ミステリのような、形容が難しいジャンルでしたが兎にも角にもミステリとしては一級品でした!
2025年話題になった本なので、読んでみましたが、まだ2026年始まったばかりなのに2026年のイチオシになりそうな予感(笑)
次回作も読んでみようかな〜
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ずっと重たくて、読んでいるあいだ中どこか不快感が残る物語。
胸の奥をじわじわ締めつけられるような感覚が続いて、正直しんどいのにページをめくる手が止まらなかった。
タイトルの意味や印象がラストで変化し、
不快感を残しながらも希望を感じさせてくれる作品。
そのわずかな救いの余韻が、静かに心に残る。
医療従事者だからこそ描ける現場の空気や緊張感もリアルで、ただのミステリーではなく現実と地続きの物語を覗いてしまったような重みがあった。
タイトルからいくつも展開を想像して読み進めたのに、辿り着いた場所は想像以上というより、まったく別のところ(笑)
この静かな裏切られ方、好きですね。
散りばめられた伏線が終盤で一気に回収される気持ちよさと、読み終えたあとに残る余韻が忘れられなくて、一気読みしてしまった。
すごく好きな作品。
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救急医・武田の元に搬送されてきた自分と瓜二つの溺死体。
このあらすじで読むことを決めたのですが、中盤から終盤にかけての展開が驚きの連続で物語に引き込まれました。
ミステリーとしても面白いのですが、命、血のつながり、生きる意味など、考えさせられることも多くて他人事とは思えない内容でした。
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鮎川賞を受賞した超話題作。自分に瓜二つの死体が現れ、そこから知られざる真実が主人公に襲いかかる。今までにない感じの始まりでこれからどうなるんだろう、タイトルをどう回収するんだろうと読んでいたらとんでもないラストで本当にびっくりした。そういう意味での禁忌の子かーってなった。物凄いオチが来たなあ。特殊な医療用語がいくつも出て来るけれど、割と分かりやすいので読むのに躓かないのが良かった。ただ展開は結構おつらいので、軽い気持ちで読んだらいけないかもしれない。それから濃厚なミステリという感じではないかな。でも探偵役の城崎のキャラが凄く良かった。次の話も彼が主役みたいなので読んでみたい。
Posted by ブクログ
小出しされる出来事に胸が苦しくなる。登場人物たちの心に鬼が宿る瞬間は同情と恐怖を感じずにいられなかった。一転していく過程は武田の精神が心配になるレベルで、よく保っていられるなと思った。
でも、だからこそ、『それはそれとして』ができる城崎に武田は試されたのだと思う。そんな同情よりもこれから生まれる禁忌の子のために生きられるのかと。城崎の洞察力を通しても『いい人』の武田の本質が試され、変わらなかった武田を城崎は信用したのだと感じた。
京子先生がマーカーを引いた言葉、それがこの小説の答えな気がする。
中弛みがなく、重厚ながら読みやすさがあり、個人的にはとても完成された本。こういう出会いがあるから小説を読むのは楽しい。
城崎が優しい恒温動物でよかった。彼は本当に信じていたのだ思う。
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さすが鮎川哲也賞!
読みやすく、かつロジカルな展開。そして、人間の尊厳についての問題提起もある。事件の真相にも答え合わせの直前まで気付けず、心地よい驚きを味わうことができました。
「ラストの賛否が分かれるのでは?」というレビューを読んだことがありましたが、私は違和感は感じませんでした。
タイトルからして
重いお話かな?と読み始めましたが
もう凄い作品力さすがの受賞作
まさかの展開過ぎて圧倒されました
所でこの作品誰が主役?
て思ってましたが次回作で主役が明らかに
スタートから引き込まれる設定に、怒涛のスピードで進んでいく物語、息をつく間もないほど次々と明かされる真実、そしてハラハラと感動が入り混じったラスト。控えめに言って最高、面白かった。愛があるが悲しくもある物語、胸がぎゅっと締め付けられる。
めちゃくちゃ面白かった
一気読みしました。
繋がる展開、生殖医療の深さ。
一歩違えば運命が違っていたのか。
今年読んだ本の中で上位にあたる一冊だった。
Posted by ブクログ
面白かった!
これがデビュー作だなんてすごい。
キュウキュウ十二の正体、生島京子先生が隠していたこと、密室死のトリック、駅のぶつかり屋、最初から最後まで飽きることがなかった。
謎が解かれて、ふむふむ、となっている所に最後『五分の三』の謎が明かされた時には、『そうきたか、、、』と言葉にならない衝撃。
キュウキュウ十二の生い立ちには、両親に対しひどい憤りを覚えた。
武田と城崎の頭の切れるバディものとしてシリーズ化もありではないかと思ったが,次作は城崎が主人公らしい。
次作も楽しみな作品だった。
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この結末をどう受け止めるかによって作品の評価も変わりそう。
ハッピーエンドっぽく見えて何だかモヤる終わり方ではある。
数年前に「灼熱の魂」って映画を観たんだけど、それとなんとなく似てるなと思った。
キーワードとなる3/5という数字も。
相方のお医者さんはとても魅力的だったけど、この主人公は読み進めるほどな〜んか気持ち悪さを感じてしまった。
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受精卵を密かに他人に入れて、3人の子供がうまれる。2人は結婚、1人は虐待される。秘密を知った1人が暴走して妻が殺す話。
学び
子供が生まれるのは昔から大変。
子供を大切にする
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少し前の話題作をやっと読んだ。自分と瓜二つの死体と言えばやはりクローンなんだろうけど、あまりSFの方に誘導するのではなく、あくまでも医療行為の可能性を突いていくところや医療行為の精緻で迫力ある描写はさすが医療関係者だと思った。動きのゆっくりな前半に比べ後半はダイナミックな展開となり、一気に読ませる。真相は突き放され感もするが、物語の帰結として納得はできた。一方で登場人物の多くの人物設計が粗く、機微的な感情が伺えず、感情移入としての楽しい読書とは言い難かった。シリーズになった次作も気になるがどうしたものか。
Posted by ブクログ
2/1
確かにこれは禁忌の子だわ、、
タイトル回収がしっかりされていました。
現役のお医者さんが書く小説なので、医療用語が多く使われていてそう意味での難しさがあるが、
全体としてはとても読みやすかった。
最近本を読んでいると、これ〇〇さん主演とかでドラマになりそうだなとか思ってしまう。
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現役女医山口未桜さんデビュー作にして第34回鮎川哲也賞受賞本屋大賞2025ノミネート本。救急医武田の元に搬送された身元不明溺死体キュウキュウ12は武田そっくりだった。死因は?自身との関連性は?旧友同僚医城崎と調査を始める。救急医療のリアル感が凄くラストにタイトルの回収が。
Posted by ブクログ
続きが気になる本だった。
論理的に推理していく箇所を読んでいるときは、頭が疲れた。私、ミステリーって嫌いではないけどそこまですごく好きではないのかも、と思った。
論理的に、AかBかCのパターンしかありえない。Aは〇〇だから違う、Bも〇〇だから違う、みたいな考え方できないなぁ、と思ったし、少し難しくて何度も読み返して、理解できなかったら一気につまらなくなるので、頑張って理解した。
Posted by ブクログ
終盤の意外な展開。「禁忌」という不穏なワードの意味がここでやっと明かされるのか。設定に若干の無理ががあるように感じたものの、ミステリーはすぐに犯人を推察できるようなものではつまらないから、誰もをえっ!と思わせる展開が秀逸なのだと思う。
人工授精は子に恵まれない夫婦のためにではなく「産まれてくる子供のため」にある…というフレーズに強く惹かれた。単に犯人探しを楽しむミステリーではなく、著者が医療従事者であるからこその現場の倫理的、道徳的、尊厳的視点から見えてくる本来医療のあるべき方向性について考えさせられた。
Posted by ブクログ
救急医武田の元に搬送された自身と瓜二つの溺死体。
彼はなぜ死んだのか何故同じ顔なのか。
重かったけど読みやすかった。
人間は遺伝子でなく両親が全てだなと。
両親の愛が子供を真っ直ぐ育てるんだなと思った。
武田夫妻幸せであれ。
城崎好き^^
次作の城崎も読みたいと思える位にいいキャラだった。
Posted by ブクログ
救急医のもとに、自分と瓜二つの溺死体が搬送されてくる。
そんな設定、読まずにはいられないでしょー。
複雑に絡まった糸が、終盤になってもなかなかほどけそうでほどかれず、最後の最後にキレイに解かれる流れが見事でした。
ただ、密室の謎を理解するのがちょっと難しかったな…
奇想天外
全体的には、とてもよく考えられた作品であると思いました。文章の組み立てもしっかりとしていて、読み進め乍ら、この先どうなるのだろうかとの期待感が大きかったです。
内容的には、このような事、現実的に起こりうるのだろうかと、少し飛躍しすぎてはいないだろうかと、少々フィクションぽく、思い入れがイマイチでした。
でも、描写の細やかさには、感銘いたしました。
Posted by ブクログ
ミステリアスな雰囲気と主人公の関西弁がいい組み合わせでした。
謎が解けたとき、「その発想はなかったなぁ」と驚かされました。
2作目も出るということなので楽しみです。
Posted by ブクログ
すらすらと読めた。100p/hで約3時間程。
伏線回収や叙述トリックを期待していたが医学系の専門単語も多く登場することもあり、期待していたほどではなかった。
Posted by ブクログ
一次元の挿し木と同じようなあらすじの吸引力でいつか読むリストに入れた記憶がある
こっちの方がトータルで言うと好きだけど、あたまがよくないので密室の解明の場面ではあんまりすっきりしなかった(真相がそっちか、というのもあるかもだが)
ラストの展開はそうなっちゃうのか〜みたいなふわっともやっと感もありつつそれはそれで自身のつまらん倫理感を物語に押し付けてるだけなのかもな….とか思った
Posted by ブクログ
『禁忌の子』というタイトルと作者が医療従事者ということから、おおよその内容は推測できる。
しかしこの物語はその想像を超えて残酷で、この作者だからこそ書けるものなのだとこちらを唸らせました。
Posted by ブクログ
息子の本棚から拝借。
通院の待合時やスタバで何だかんだで1日で完読。
少し展開が強引な気もするが終盤は一気読み。
謎解きは今一な気もしたが、ストーリーには惹き込まれた。
ただ少し期待しすぎたか。
Posted by ブクログ
ずっと読みたくて、文庫化を待ちきれず手に取ってしまった。予想とは少し違っていたが、瓜二つの謎が分かり納得。そういう着地点であのタイトルなんだぁと。前半は淡々と事件を探っていく展開だったが、後半から次々と明かされる真実。犯人の正体を知った時は深く心を打たれた。出生の秘密は思ったより惨くて考えさせられる部分もある。
内容とは裏腹にそこまで重すぎず読みやすく感じたのは武田・城崎 この二人の絶妙なバディ感がいい味を出していたからだと思う。
特殊な感情をもったイケメン・城崎先生。どうしても魅かれてしまう…
主人公の武田もいい奴だったが、やっぱり城崎先生に持っていかれた感じが否めない。
ミステリ感は弱めだが引き込まれる設定やストーリー展開、どれもバランスがよく、賞賛される理由が分かる。続編もあるようで…特に好きなキャラの続投ということもあり、こちらも非常に楽しみ。
Posted by ブクログ
ゴリゴリのミステリーだった。次々と、そうなのね、あ、そうなのね。と、トリックが明かされていって面白かった。刑事みたいに解き明かしていく人間がまさかの医師。しかも語り口調までそれっぽい。トリックを見逃さないためにしっかりと読みました。最後に命が生まれる素晴らしさに触れていて、ただのミステリーに終わらず良かった。
Posted by ブクログ
物語の盛り上がりは見事だった。専門用語が無数に出てきたがスラスラと読めた。
オチがなかなか……個人的には共感しがたく。でも素晴らしい本格ミステリに違いない。面白かった。
Posted by ブクログ
★3.7くらい
面白かった。医療ミステリ(と言っていいのか?)はあまり読んだことがなかったけど、医療知識がなくても楽しめた。登場人物たちのやり取りがもっと多い方が個人的に好き。
Posted by ブクログ
冒頭のあらすじで『一次元の挿し木』と同じテーマなんだろうと思い至った。
さて、話は変わるが、
昨年下半期はこれでもかと言うくらいホラーを読んだし、映画も観た。
中には読み終えて辺りを見回すほどに真に迫った悍ましいものもあったが、
怪異の源を辿れば、直ちにそして確かに分かる…
げに恐ろしきは人間である。
ひとの身には似つかわしくも無い程の高度な文明を持ちながら、権力者とそれを支持する者達の行動は石器時代とほぼ変わらない…
結局のところ、戦争という名の殺し合いだ。
冗談では無く、この星の人間こそ今この時点で、国民的漫画で語られるところの戦闘民族なのだ(彼の天才漫画家がこの言葉を造語したのはアイロニーなんだろう)
今作も倫理を逸脱した科学行為がのちのち悲劇を巻き起こし、結果そこから深いダメージを負うのは、其れらの行為に何ら責を問われない全く無辜の被験者たちだ。
人間は常に間違える。
それは致し方ない事の様に思える。
『失敗を恐れないで』という美辞麗句があるが、
いや、いつまでも人間間違え過ぎだろ。
今、世界は一部の、しかし強大な権力者達の手に依って累進的に怨嗟に侵されつつある。
近い将来、仮に世界が壊滅的で不可逆なダメージを負った時に、先の美辞は輝きを失わないのだろうか?
決して寛容であってはならない失敗もあるのだ。
規模は違えど、この作品で行われた一連の出来事もその類いの間違いだと思われる。
ただ、それでも主人公夫妻が最後に下した決断を私は間違っていないと思えるし、思いたい。
Posted by ブクログ
たしかにこれは禁忌の子…というラスト。
思っていた展開とは少し違うから、賛否両論はありそうだけど…。かなり作り込まれていて、作者が医師ということもあり、医療の部分はとても詳しく書いてあってそこも面白さがある。
Posted by ブクログ
現役医師なだけあって臨場感あり設定がリアルだった
最後カルテ形式で終わってるのいいね
短絡的で直情的な主人公はタイプじゃないけどまあまあ面白かった、王道のミステリーだと思う
説明過多な感じは好みじゃない
再生医療領域の技術向上に伴い倫理的問題が発生するのは致し方ないが、そもそも、自分の出自を知らないということが可哀想で違和感を抱くべきことなのかもしれないという学習がなかったら禁忌ですらないわけで、何でもいいんじゃないかなあと思うけど
まあ確かに障害生じやすいとかあるけど、それなら、いっそのこと少しでも不幸になる可能性が0でない状況下で、産むことすら禁忌にするべきだとか思っちゃう。
川上未映子の夏物語を思い出す
「十人の子どもは、ぐっすり眠っている。そこには喜びや嬉しさもないし、もちろん悲しみや苦しみといったものも存在しない。なにもないの」
「子どもを作るというのは寝た子を起こすことで、十人中一人は死ぬよりつらい苦痛を与えられて生きていくことになるんだ。だからもう誰も起こすべきじゃない」
誰も起こさないほうがいい
起こされた側であり、起こすことに何の罪の意識も湧かない側だけど。どうでもいいから誰のせいにしてもいいからただ泣きながら生きればいいじゃん、そんなもんでしょ人生ってってなる。
ヘヴン読んだ時にもそう感じた。全てはなるようにしかならないというか、そう存在してるだけ。それを他人に指摘されるのはなかなか癪だなとも毎回感じるが。
生殖倫理とかそこ拘るぐらいだったらもっと大事にすること沢山他にあってもいいと思ってしまう、気にするべきところだから気にするみたいな演技くささを感じてしまうのは斜に構えたい年頃なだけなのか