【感想・ネタバレ】禁忌の子のレビュー

あらすじ

【第34回鮎川哲也賞、満場一致の受賞作】【デビュー作にして2025年本屋大賞ノミネート!】救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは――。過去と現在が交錯する、医療×本格ミステリ! 第34回鮎川哲也賞受賞作。/第34回鮎川哲也賞選考経過、選評=青崎有吾 東川篤哉 麻耶雄嵩

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ネタバレ

良かったとこ
・シンプルに話の筋が面白すぎる。突飛すぎずありきたりすぎないバランス感の良いストーリーだった。「禁忌の子」というタイトルにいろんな意味が重なっていくのにドキドキした
・人の倫理のギリギリ外側を歩いているような感覚と、法規範では画一しきれない愛情・憎しみ・好奇心・本能などの描写にリアリティがあった。強い感情に囚われたとき、それを実現しうる選択肢が目の前にあったら、人倫を超越せずにはいられないのだろうと思った。自分には感情がないと言い切っていた城崎ですら
・法的・倫理的には間違っていることなのかもしれないけれど、主人公の幸せを祈らされてしまった感覚が気味悪くて、でも感動した

いまいちだったとこ
・城崎周りの描写がちょっとアニメっぽすぎた(現実離れしていた)のがノイズだった
・中盤の、生島京子先生の死に関する謎解きのあたりは若干中だるみ感はあった

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2026年06月09日

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ネタバレ

語彙力がなくなる。文字で誰が犯人か自分でも分かってく感じがよかった。二転三転するのがたまらなかった。3人めが分かった時のあの感覚は一生忘れない。読んでよかった。

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2026年06月07日

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ネタバレ

救急で搬送されてきた、溺死体。身元不明の遺体は受け入れ病院の救急医、武田と瓜二つだった。
骨格、毛の生え方までそっくりな遺体。
自分との関係が気になった武田は旧友の医師、城崎と共に調べ始めるが、調査に訪れた先で、相手が密室内で死体となって発見されて。

登場人物たちが生き生きと描かれていて、テンポよく読めた。城崎はありがちだけど。
自分のルーツを手繰っていく武田がまっすぐて、時に頼りなく、怒り泣き迷う姿がリアルでついつい感情移入してしまう。

不妊治療って産む側ばかりが取り上げられてきたけど、生まれた子どもたちの気持ち側から描かれていて、考えさせられた。
産んで育てて終わりじゃなくて、子どもにはその先が続いてく。
この結末が正しいかは複雑な思いだけど、こうなるしかなかったのかな。
タイトルがどこで出てくるのか、誰のことなのかをジワジワ考えながら読んでて、まさか、それはやめてと思ったらラストに出てきた。スパンと。
ガツンときた。

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2026年06月21日

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ネタバレ

物語の描写がとても上手で、読みながら映像を観ているような感覚だった。
この本を読んで改めて、生命誕生において生じることがある倫理的な問題を考えさせられた。近い将来、この問題は解決しているのだろうか。

最後の城崎の行動は、少し意外だった。中川殺害に関してお咎めなしということ…?フィクションだから許されるけど、現実世界でそういう行動がとれるものなのか考えさせられた。

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2026年06月20日

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ネタバレ

300ページで読み応えがある本ですが、中弛みすることなく読むことができました。

救命医である主人公の武田が、勤務先の病院において自分と瓜二つの水死体と対面するところから物語が始まります。一体どんな理由でそんなことが起きているのか、気になってページをめくる手が止まりませんでした。

真相を探るべく、母子手帳に記されたクリニックを訪れ、一週間後に院長と会う約束を取り付けた・・・というところで、「絶対院長殺されるじゃん‼︎」と思ってしまいました(他殺ではなかったわけですが)。
遺体の瞼を閉じてあげるシーンで、幼い頃に母とペットのハムスターとのお別れをした時のことを思い出しました。死んでも目を閉じるわけじゃないと私が知ったのはその時だったかもなーなどと。全然関係ないですが・・・。

主人公と共に真相究明をおこなう同じく医師で美貌の友人、城崎はさながら探偵のようでした。
彼が、学生時代の同級生というだけで事件とは無関係なのに、なぜここまで献身的なのか?と感じることもありました。
一方で、感情の動きが一瞬であり、感情に振り回されることがないという彼が、「この事件の根底にある感情のうねりを知りたい」という動機を伝えた上で協力していたため、違和感なく武田とのタッグを受け入れることができました。

蓋然性(ある物事が実際に起こる可能性や、その確からしさの度合い)
という意味がわからなくて、まだまだ知らない言葉がたくさんあるなと思いました。
彼の論理的な推理でどんどん犯人が絞り込まれていくわけですが、蓋然性は低いが例外はある。など考慮すべき点も多く、候補者が多いと犯人の絞り込みも一苦労なのだと感じました。

灰色の脳細胞という言葉もアガサクリスティ作品に親しんでこなかった私はしらず、知識不足を痛感しました。

背理法により、密室殺人の謎が明かされるところは見事でした。
ただ、”3/5”から真理に辿り着くまでの過程が私にはすんなり理解できず時間がかかりました(ミステリーはいつもこんな感じです)

クリニックの関係者はみんないい人たちそうだったから、犯人じゃ無いといいな、などと考えていたので、真犯人が明かされても、違和感なく受け入れることができました。

「禁忌の子」は全体のテーマでもあり、エンディングにも繋がり、これ以上ないタイトルだと思いました。非配偶者間体外受精で生まれた3人の自分の子供たちの来し方を知った院長の苦悩は、いかほどだったのでしょう。

不妊治療だとか卵子凍結、精子提供は川上未映子さんの夏物語ですごく考えさせられた経験がありますが、本作では産み落とされた側の権利、人権についても思いを馳せることになります。

久しぶりに手に取ったミステリが、これほど上質な作品だったのは幸運でした。

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2026年06月20日

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ネタバレ

引き込まれてすごく面白かった!
医療の専門用語が続くとちょっとぼーっとしてしまった
いかにも古今東西の探偵像だったけど城崎いいキャラだった。
でもとても勢いよく読めたし、でもラストはいや…夫婦は幸せそうだけど、遺伝子が近いことで障碍を持って生まれてきてしまった場合子供目線では自分の生まれをどう思うだろうか…など、出生の倫理について考えさせられた。

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2026年06月19日

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ネタバレ

医療ミステリーが初めてで興味深かった。
知識がすごく専門的で流石お医者さんだと思った。
最初は、顔が全く同じだけでそんな気になるかなぁ?とか思ったけど結末が衝撃的すぎて夢中で読み進めた。タイトル回収も気持ちよかったけどその後が気になった。産まれた子はちゃんと愛されて育つのかな?嫁は捕まらずに済んだのかな?

自分に当てはめて考えた時に、好きになった人が実は遺伝子が同じだから惹かれていて、できた子供が実は近親相姦で産まれることになるかもしれないってのがすごく恐ろしくなった。当たり前に今の両親が本当の両親だと思っているけど、出生の経緯や戸籍を辿ったらそうじゃないかもしれないし、身近な人の両親も遺伝子的には別かもしれない、すれ違う人とかと実は兄弟なのかもしれないと思うとホラーに感じた。細かいけど障碍って表現してるのが流石だなぁと思った。当たり前なのか❓

京子先生?が亡くなった時はコナンみたいな密室ミステリーでワクワクしながら読んだけど、岐阜を訪れるあたりからすごく重くなって読むの苦しかった^^;性格を創られる要因として遺伝子より環境の方が大きい。

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2026年06月17日

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ネタバレ

生殖医療の倫理観みたいなところを突いてくる作品
胚培養士志望なら読んでもいいかもリアリストの方は終わり方に納得いかないけど、タイトル回収も見事だしわたしはロマンチスト(?)なので終わり方があまり気にならなかった
ミステリとしての仕掛け?の面は出生の秘密を早々に理解できた医療学生の私でもさすがに思いつかなかったのでだれでもミステリとしての刺激を味わえると思う登場人物が多くて、時系列がゆっくり読まないと納得がしずらいのでそこだけ注意かな!!
タイトル回収よかったな〜(2回目)
個人的には、探偵と助手みたいな掛け合いが好きなので読むの捗る!
言いたいことまだあるけど、すき作品です

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2026年06月15日

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ネタバレ

城崎クンは持ち前の洞察力と冷静な観察眼でトリックを見抜いたけど、私は激エロ巨人ファンとして「やけに夫婦の性描写がしっかり描かれるな……これは二人の関係に実は秘密があるのか?」「阪神ファンがええやつ……?ありえない。よってこいつらも何か罪を抱えています。」の2点張りで真相に近づいてたので、激エロ巨人ファンでよかったー

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2026年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後が衝撃すぎてびっくりしてしまった。
受精卵や不妊治療の方法について、結構専門的すぎてよくわからない部分が多かったが、城崎先生のやさしさにほっとしてしまった。
小説とわかっていても、どうしたらいいんだろうと、と勝手に思ってしまった。
不妊治療について親の立場でしか想像したことがなかったが、確かに子供の立場に立ってみると自分の生物学的両親については気になるし、遺伝的に近い人がまわりにいることに気づかないことは怖いかもしれない。
自分の出自を隠すのではなくしっかり事実として受け止めるという考え方になっていることに納得した。

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2026年06月10日

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ネタバレ

面白かった。
生殖医療の光と闇。
なんともいえないやるせなさを感じた。
タイトルどおりの子は、健やかに幸せになってほしい。

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2026年06月03日

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ネタバレ

びっくりはしたけど、ラストがなんだか生理的に受け付けなくて
ここまで頑張ったのにうぅとなってしまった
私の問題

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2026年06月10日

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ネタバレ

第34回鮎川哲也賞受賞作

著者のデビュー作にして名探偵医師の城崎響介誕生。
時代を先行した不妊治療に端を発した悲劇。
二つ目の事件や三つ目の事件の真相はちょっと肩透かしだが、テーマの重さからは仕方がないか。
感情を持たない名探偵は優しいふりをした優しさが心地よい。

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2026年06月06日

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ネタバレ

現役医師の著者が描く生殖医療ミステリー。

救急医の主人公の元に運ばれてきたのは、自分に瓜二つの溺死体。なぜ自分にそっくりなのか、身元不明遺体の謎を追う緊迫の展開に引き込まれる。医療現場の細部までリアルな描写は、現役医師ならでは。

読む前はクローンなどの遺伝子操作実験の話かと思ったが、最後に明かされる真実で装丁の絵やタイトルの意味が回収される。読み終わって本を閉じた時になるほどとなる感覚は初めて。
生まれてきた「禁忌の子」が、どうか健やかに育ってほしいと願う。

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2026年06月05日

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