あらすじ
☆2023年本屋大賞受賞作 シリーズ最新作☆
第20回本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』続編
花火のように煌めいて、
届かぬ星を見上げて、
海のように見守って、
いつでもそこには愛があった。
ああ、そうか。
わたしたちは幸せだった
のかもしれないね。
『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語
「春に翔ぶ」--瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?
「星を編む」--才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。
「波を渡る」--花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
汝、星のごとくがとても良く、続編ということで楽しみに読んだ。個人的にはむしろこっちの方が好きかもしれない!と思った。北原先生がどういう経緯であのような先生になったのか知ることが出来て、担当編集者たちもシゴデキのいい人たちで、ただただ素敵な物語だった。「本編のその後の話」というと数年後のことかと思ったら全然そんなことはなくて、あんなに年を取った話まで読めるとは思わなかったのでそこは驚いた。余韻がまだ続いている。
Posted by ブクログ
『汝、星のごとく』からちょっと間開けて読んじゃっだけど、それを読んだ時の感情とか情景とか全部浮かんできて、暁海のような、櫂くんを思い出す気持ちになった、思い出す思い出はないのだけど笑
これを抱えながら生きるって辛いっていう言葉で表していいのかわからないけど、でも北原先生がいてくれて良かった。
北原先生って、良くも悪くも両親のように生きていて、生きてしまっていて、と言っていいのかなー、
「善であることと弱者であることとは、時に同じ意味を持つ」
これをわかっている北原先生が、自己犠牲して人生を選んでいく、様子がかっこよかったかな、もはやそれを自己犠牲とよぶのは失礼なのかもしれないけど。
そんな北原先生が自分の感情を押し殺してない女2人!奈々さんと暁海さん!芯のある女はかっこいいな
北原先生と暁海さんの子供も見てみたかった。
植木さんと二階堂さん編もよかった。仕事に生きる人ってかっこいい。やっぱりどうしても自分のしたいやりがいのある仕事と私生活って難しいのかな。大人って大変だ。
絶妙なタイミングで今年映画化!!映画館で見る時には、暁海さんと北原先生のよう気持ちになるのかな楽しみ、そのあともう一回本よもっと
Posted by ブクログ
『汝、星のごとく』と同様に、心が動かされる名言が色んなところに転がっていたと思う。
どう生きていたら、このような言葉が思いつくのか。
どう生きていたら、このような言語化ができるのか。
心を動かされる度に感心した。
きっと、これからを生きる上でこの言葉たちに助けられることがたくさんあるだろう。
読んで良かったです。
〈個人的に感心した名言、言語化〉
・SNSが全盛の時代、クリックひとつで誰もが簡単に正義という名の矢を放っことができる。真倍も定かでないまま、櫂くんたちはその矢に申刺しにされた。
・物語を描くという行為を『息を止めて深い海に潜る』
・結局、ぼくたちは約束をしなかった。だからこそ、それは手の届かない星のようにぼくの中で輝くことになった。ぼくはあの星を指針にして、今までがむしゃらに走ってきたように思う。
・『美しく理想とおりに整った愛などない。歪こそが愛の本質なのである。』
・「追いかけるのをやめたら、それが本当の夢の終わりだよ」
・「逆だよ。弱いからふんばらないといけない」
ああ、そうかもしれない。本当に強い人はもっとしたたかに、しなりながら新しい自分を作り直す。わたしは、しなったら折れてしまう気がする。だから必死で曲がらないようふんばるしかない。負けるな、負けるなと自分に言い聞かせて。
・わたしたちは恋をするより仕事をするほうがずっと楽しいし、ずっと自由でいられるし、ずっと遠く高くまで翔べる。そんな存在は恋人よりも得がたいことを知っている。
・彼女はふたたび潜りたくなっているのだ。あの窒息しそうに苦しい、水圧で心をぐしゃりと潰されそうな、深い、深い、創作という底のない海へ。
・「でも、ぼくがなにを語ろうと本当のところは関係ないんだよ。きみの理想を殺せるのはきみだけだ。きみが追いかけるのをやめたら、それが本当の小野寺さとるという作家の終わりだ。でもきみが死にたくないと思うなら、ぼくは全力できみを支える。絶対に見放さない」
・矢を射るほうに自覚はないだろうが、小さな矢でも千本射れば相手は血塗れになる。下手したら人生ごとねじ曲がる。なのにそのころには相手は自分が失を射かけたことすら忘れている、もしくは自分は正義を行ったとじている。
物事の一面しか見ずに、なにが正義だ。
・どれだけ近くに寄り添って物語を共に作ろうと、ぼくたちは星にはなれない。けれどぼくたちは光り輝くそれを愛して、編んで、物語を必要としている人たちへとつなげることができる。ぼくたちは、ぼくたちの仕事に誇りを持っている。
・今日も、明日も、それぞれの胸に星のように輝く物語を編むために、ぼくたちは地上を歩む。
喜び、怒り、哀しみ、愉しみながら日々を紡ぐぼくたちを、黄昏の空に浮かぶ夕星が静かに見下ろしている。
・物語は不思議だ。内容は同じなのに、自分の気分や状況によって胸に残る場面や台詞が変わる。以前に読んだときはあまり好きではなかった人物をなぜか好きになったり、苦手なままだけれど気持ちを理解できたりする。物語は「今の自分』を映す鏡のようであり、言葉という細い細い糸を手繰って、今も櫂と手をつないでいるように感じさせてくれる。
・『けれどただ生まれ与えられるだけでは、人は人になれないのだと思う。』
・あのときああしていたら、こうできていれば。あとになって言うことはたやすい。実際のところ、ぼくたちは失敗を繰り返してしか前に進めないのに。
・できないことがあって当たり前という感覚が普通になり、それは他者への優しさになった気がする。それまでのぼくは「大変なこと』を投げ出さずに遂行することで自分を支え、それはぼく自身を縛る不自由な鎖になっていたのだ。
・「人の気持ちは変わりますよ。互いに助け合いながら、それもひとつ屋根の下で暮らしを共にしていれば尚更です。今までなかった気持ちが生まれるのも普通です」
・どんな親びも、製しみも、時間は留め置いてくれない。優しく人を癒やす、あるいは残酷に殺す薬のように、ぼくたちを次の場所へと連れていく。
・的外れ、プラス手な決めつけ。それもしかたない。自分の価値観の中で盤合性の取れる物語を作る、それが一番簡単で気持ちのいい他者への理解の方法だからだ。
・自由とは哀しみや痛みを伴うものだということ
・生活って、積み重ねるほど色褪せていくものだよね。どんなに好き合って結婚してもだんだん新鮮みは薄れていく。でもさ、ときめきとか、そういうのじゃないもので補い合って、支え合って、一生やっていこうと決めるのが結婚だよね。夢のない言い方したら、確実になにかを諦めることでもあるじゃない。それでもいいから、それ以上のものを得られるって肩じて、ふたりでカを合わせて生きていこうって約束することだよね。
・時間は蛇行する川のようにゆるやかに、あるいはごうごうと流れていく。川幅は次第に広くなり、やがて海へと辿り着く。波間から顔を出すと、頭上には煌めく夜空が広がっている。
・失って、二度とは取り戻せないからこそ夢は眩しく光る。
・みなそれぞれの人生を精一杯生きていた。客観的に見れば愚かで、歯がゆく、だからこそ愛しい。もう永遠に届かないあの時代のぼくたちが、眩しいほどの光の中で確かに息づいていた。
・「自由になりたいけど手放したくはない、それは果たして愛なのかしら」
・愛する人を永遠に失うということは、心の一部に鍵のかかった部屋を作ることに似ている。
・手をつながずともよい強固ななにかをあの人たちは築いているのだ。
では、ぼくと彼女はどうして手をつなぐのだろう。ぼくと彼女の間にある温かく、けれど膨いなにかが、ぼくたちの手をつながせる。それをもう愛と名づけていいだろうか。
・世間の尺度で測ると、瞳子さんは正しい人ではなかった。けれど正しさからこぼれたものを掬い上げてくれる人だった。若かったわたしに与えられた言葉が、手の優しさが、今のわたしの思考として蘇る。血縁でなくとも、家族でなくとも、わたしにとってへつながる)とはそういうことだ。
・精神的にも経済的にもひとりで立てるからこそ、大事な人が転びそうなときに支えることができるのだ。
・常になにかしら言う人はいた。ぼくと暁海さんと櫂くんがどういう仲であろうと、他人には関係がなく、なにひとつ迷惑もかけていないのだが。
けれと、どうしても無視できない人たちの気持ちもわかる。彼らが恐れているのは、それらがいつか自分の身に降りかかるかもしれないという危機感だ。そんな不道徳がまかり通る社会であってはいけないという自己防衛の一種が、他者への攻撃や無理解に転じるのだろう。
けれどぼくは、晩海さんは、権くんは、暁海さんの両親は、瞳子さんは、それぞれが個であり、自らの人生を生きているだけであり、それを他へ啓蒙したことはない。自分は自分、他人は他人、とそれぞれが別の個であることを理解できさえすれば、自身の暮らしと関係ない他者への攻撃が無用かつ無駄であるとわかるだろう。そう思うたび、
ー言うは易く行うは難し。
という格言を思い出し、偉そうなことを言うぼく自身を振り返ったりもする。古希を迎えても達観からは遠く、逆に自由であることの難しさに気づく。
・けっして自分の人生の手綱を手放さないこと、世間の正しさに背いても自分を貫かなくちゃいけないときがあること。
・わたしの人生に起こるすべてが櫂を軸に回ってはいない。
・留めておきたい喜びも悲しみも押し流され、どれだけ抗おうと朝陽と共に次のページがめくられ、また似たような一日がはじまる。それが現実を生きるということだ。物語のように美しいエンドマークはない。積み上がった記憶は警理も回収もされず、ある日、散らかったまま終わる。
・血は水よりも濃く、つなげていくことの意味は大きい。その一方で、わたしたちのこの連帯をなんと呼べばいいのだろう。ぼんやりと、ゆるやかに、けれど確実につながっているわたしたちの「これ」を。よく言われるのは「疑似家族』だろう。けれどわたしたち自身のものを『疑似』と名づける、どんな権利が他人にあるのだろうか。
・わたしたちはずっと必死で生きてきて、誰の手も届かない暗い場所でんだときもあったけれと、あの苦しさも含めてすべてがここへと辿り着くのならば、わたしたちはけっして独りではなかったのだろう。やがてつながる人たちと、わたしたちは常に共にいたのだろう。
・いつかわたしの命が尽きるときがきても、この海に還るのならば怖くない。燃え尽きて、煌めきながら海へと還っていく幾千の光の行く先を、わたしたちは見つめ続ける。
Posted by ブクログ
家族って、人と人との繋がりってこんなに複雑で、温かなものなんだということを、ひしひしと感じました。
汝、星の如くを読んでからしばらく経っていたので、登場人物をおさらいしてから読み進めました。
本当に読めて良かったです。
北原先生の目線から人生を追ってみて、北原先生という人物像に厚みが出て、暁海との関係性もゆっくりと変化していって…
人と人ってこうして家族になっていくのだ、と納得しました。
この本からは、一人ひとり違う多様な生き方を、とにかく肯定してくれるような、おおらかさを感じます。
Posted by ブクログ
「汝、星のごとく」の続編。
北原先生の過去、二階堂さん植木さん暁海北原先生の未来。
北原先生ってめちゃ自己犠牲の人だよね。
そんな北原先生が暁海に対しては手離したくないて思えたことがすごく嬉しかった。
櫂は亡くなったけど、暁海の人生は続いていて、エンドマークで終わらないって本当にその通りで
フィクションじゃなくて、それぞれの登場人物の人生としてとらえているのがよかったし
また読んでいてところどころ泣いてしまった。
Posted by ブクログ
前作のおまけストーリーながらも、これをもって本当に物語が完成した感じ。
あんなに冷静で論理的な北原先生が、シングルファーザー?不倫?という疑問が解けてスッキリ。
Posted by ブクログ
「汝、星のごとく」と同じくらい、いやそれよりも読み終わった後の満足感や充実感に満たされた感覚。
ある意味で前作で感じた閉塞感はなく、出てくる人たちがみんな主体的で自由で生き生きした人生を送っているように見えたからかなあ
いろんな人がいていろんな選択があって、でも何か繋がっている連帯感、非日常な感じもありつつ現実とリンクしていて、物語の中にいるのに自分ごとみたいな
瀬戸内に行きたくなった
Posted by ブクログ
この本は、汝、星のごとくの続編として、暁海と櫂の周りの人たちの過去や、それぞれの想いを描いた話だった。それぞれの話が鮮明に描かれていて、過去にこんな出来事があったからそんな行動したんだとか、仕事に対する情熱や故人への想いを大切に繋げていったりだとか、櫂が亡くなった後の、本が売れて映画化になったりなどの話も出てきて、血は繋がってはいないが、それぞれがいろんな形で繋がっていて、家族の形をいろんな視点から見ることができた。相関図にしないとわからなくなるくらい面白く複雑に繋がっているが、それぞれが自分の意思で幸せを感じて生きているんだなと思った。登場する人物皆んなが、自分の進みたい方へそれぞれが進んでいて、自分のしたいように生きている姿がかっこよく見えた。また時間が経った時に読み返したくなる本だった。
Posted by ブクログ
前作も良かったけれど、続編はそれ以上に良かった。没入感があって、読んでいて苦しい部分もあった。前作では、北原先生についてあまり多くが語られていなかったから、先生の過去を知りたいなって感じてたところに、続編の存在を知った。北原先生は、櫂と暁海を通して、昔の自分を救いたいと思ったんじゃないかと考える。
この本を読んでいると、夫婦、家族の概念ってなんて小さいものなんだろう思う。どんな関係でも、その時にそばに居たいと思う人と、その時間を共有できることこそが、一番の幸せなのかな。
好きな言葉
『誰かがぼくたちを歪と指差そうと、今この瞬間、ぼくたちは間違いなく幸せだ。ささやかで、けれど世界を充分に満たしているこの食卓で。』215ページ
Posted by ブクログ
汝、星のごとくのスピンオフ。
前作も良かったけど、こちらも良かった
読んでいると涙が自然と溢れてきて、
この感情が自分でもよく分からず上手く言葉にできない。
心にじわじわと、広く染み渡るような感覚を感じながら読み終えた。
Posted by ブクログ
「汝、星のごとく」読んだ方にはぜひ続けて読んで欲しい!読まないともったいないと思える極上の伏線回収ストーリーでした。
人生いろいろあるけど、生きていればきっと幸せは見つかる。人それぞれ幸せのかたちは違うけれど、未来に希望を持って、今目の前に「あるもの」に感謝して生きていこうと思えた。
Posted by ブクログ
「汝、星のごとく」の続編ということで、読むのを楽しみにしていた。
前作に登場するキャラクター達の過去やその後に掘り下げた作品。
「星を編む」が好き。
植木さんも二階堂さんも格好良かった。
北原先生も暁美ちゃんも穏やかに暮らしてほしい。
生み出したキャラクターの一生をここまで描くのは凄い。
Posted by ブクログ
汝、星のごとくの続編。
さらに長い年月をかけた話だった。
個人的には暁海の中年以降の部分は穏やかですごく好みだった。色々苦労してた暁海が人並みのごく普通の夫婦のような事で悩んだり。
ご飯の描写もすごく素敵だった。
この部分をもっと掘り下げて一冊の本に出して欲しいくらい、素敵な島の日常だった。
北川先生の最初のストーリーは悲惨というかどうしようもなさすぎて読んでてイライラするくらいしんどかったけど、後半は本当素敵な生活を送られて良かった。
所々好きな表現もあったのでメモ。
Posted by ブクログ
前作のまとめとしてとても良かった。
心に響いた本を読むとラストその後が気になる事もあるけど、これは綺麗にまとめてくれていて汝、星の如くを更に深く好きになれました。
続編書いてくれてありがとうございました。
気持ちよく幕を閉じました。
Posted by ブクログ
前作も良かったが、より好きになった。
前作は胸が締め付けられるような場面もあったがこれは過去の話から未来へ繋がる話で前よりは落ちつきながらも心の深いところまで染み渡るような、とにかく良い話でした。
Posted by ブクログ
前作では台風のように荒れ狂った感情の波が落ち着くのに時間がかかった。
物語とわかっていても書店やSNSで流れてくるたびに暁海と櫂を思い出して、また波が渦巻くのを感じてた。
作品自体に不満などは全くなく、むしろ全く過不足のない完全体だと思ってる。
でも、やるせなさみたいなのが燻りとして心にずっと残ってて、この作品を読んでやっと落ち着いた。
ただのアフターストーリーではなく、物語のその後に思いを馳せて、報われる世界線を希望する読者に寄り添ってくれてるような、そんな物語だった。
表題作は編集者2人を主人公として、視点が交互に切り替わる形式で進むのだけど、現在世間を騒がせてる出版社の問題がちらちら脳裏を掠めたからか、特にマンガ編集者の方の冷静な熱意に痺れた。
他2編は北原先生と暁海のお話。
櫂との最後の時間、北原先生と菜々の関係、結の結婚、父の介護の手伝い、何かあるごとに島の周囲の人間は好き勝手に噂し、評価をコロコロ変える。
真実を何も知らずに。
ーあの人たちの誰も、あなたの人生の責任を取ってくれないわよ。
その言葉の通り、人からの評価なんてこんなもの。気にする必要のないものだ。
“けっして自分の人生の手綱を手放さないこと、世間の正しさに背いても自分を貫かなくちゃいけないときがあること。”
前作『汝、星のごとく』も『流浪の月』も、本当の自分で生きることの大切さ、尊さ、難しさを教えてくれた。
この作品たちから自分なりに受け取ったものを大事にしたいと思った。
匿名
今を生きる人達。櫂くんの人生を思うと、やっぱり悲しくて胸が苦しくなります。彼の周りの人達も苦しみを抱えながらも足掻いて強く生きてる、そんな人達ばかりで。自分の気持ちを大事にしなくちゃ。周りの気持ちに振り回されてはダメだと強く思えました。
最後泣いた
本書が続いた前書も相当読むの大変でしたが、
本書の最後に全書の最後が出て来て、
思い出して泣きました。
以上
じわじわときました
物語が素敵すぎて、その温かさにじわじわしました。
北原先生と暁海さんの関係が普通では理解できないと初めは思いましたが、こんな繋がりもあるのだなと
良かったです
匿名
汝、星のごとくの続編。
大きく3つの短編に分かれていて、前作の登場人物の過去や想いなどが明かされるので、前作を読んでいて疑問に思った点の答え合わせもでき、より一層深く物語に入り込むことができる。
特に最後の章は主人公のその後の老後までについて書かれていて、既に思い入れを持って読み進めてきた主人公だったこともあって尚更感情移入しやすく、心温まる場面も多い。
世間一般でいう「普通」から外れた登場人物達が自分の幸せの形を探していく姿はとても素敵で、勇気づけられる。最後はすとんと腑に落ちる終わり方でとても気持ちの良い作品だった。
幸せばかりでは無い純愛
お互いが大切で必要な存在であるが故に、
起きてしまう切なさや悲しさ、辛さがリアル。
各々の視点で感情、感じ方が描かれており、
本来の恋愛では見えないはずの、
相手の気持ちが見え共感出来てしまう。
最後までみんな頑張れと自然と応援してしまう作品でした。
Posted by ブクログ
誰かを救うことが自分を救うことにも繋がる。自分が弱いと分かっているからこそ折れるな踏ん張れと自分を鼓舞しなくてはならなくて。
自分の"普通”が全てではないこと。
愛とは形のない物。どんな形でも不正解はない。
『汝、星のごとく』を読んで気付かされたことを深掘りされた。いつまで経っても私の考える域だけでは足りないということに気付かされた。『星を編む』を読まなければ気付かなかったことも多くある。人間は全てを語らないから、自分で想像するしか相手のことはわからないし、想像したところでそれはあくまでも想像だからその考えに執着し思い込むのは良くない。難しいことだけど、単純で簡単じゃないから面白い。
Posted by ブクログ
『汝、星のごとく』で号泣した人はこちらも必読!
本作ではとくに、「愛」がいかに不完全であるか、だけどその不完全さこそが愛である、という逆説的テーマがあると思う。
『汝、星のごとく』にも同じテーマはあったかもしれないけど、さらにそれがわかりやすかった(下記台詞に現されるように)。
「愛情とはなんて不完全なものだろう」
「美しく理想どおりに整った愛などない。歪こそが愛の本質なのである」
「愛はどこまでもパーソナルなもので、逆に『瑕疵』や『不完全』こそが、最後まで心に刺さって抜けない甘い棘になるのかもしれない」
なかでも、子が親を愛するとはどういうことかについてはひとつ答えを見つけられたような気もした。
「ぼく(北原先生)は、あなたたち(親)を、精一杯愛していたのです」
→親から受けた言動や生き方の中に——たとえそれがどんなに不器用で暴力的なものだったとしても——愛情や尊敬を見出し、受け入れようとすること。それこそが親の愛し方のひとつなのかもしれない。
それは親の人生を肯定する行為であり、人生を肯定するということはその人への愛情になりうるよね。
虐待を受ける子どもはそれでも親に固執するという話をよく聞くように、見てていたたまれないことでありながらも子どもはそうやって無条件に親を愛するのかな、と。
さらに本作で印象的だったのは、音楽も物語も「すべて同じで別」という言葉。
受け手によって捉え方は違うし、同じ受け手でもそのときの感情や年齢によって感じ方は変化する。
きっと筆者自身も、読者に様々な形で届けられるような書き方をしてるんだろうなぁ。
ラストにかけてちょーっといろいろ上手く行きすぎかな、と思いつつも、文章の力というか文章に宿った温度で最後はうるっときてしまった…!
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以下、まとめるのに時間かかりすぎた各章の感想
●1章
いっちばん好き!
本編ではほとんど出てこなかった北原先生と奈々の過去を外編で知り、その未来を本編に立ち返って振り返る。なんかすごい読書してるって感じした()
本編では暁海と櫂を見守り導く完全なる大人だった北原先生にも、若い頃に経験した抑圧やその中でも選んできた未来があって、、、
菜々の父親に「ぼくにわかるのは、親の願いどおりに生きることができない子供が味わう苦しみです」と言い切った通り、暁海と菜々2人の子供を救うことが北原先生の歩んだ人生だったんだなぁ。
●2章
植木さんが櫂と尚人のことを思い起こす場面で、ふたりが朝まで飲み明かしかつての夢を語って、そのまま尚人が亡くなったシーンを思い出してまた泣きそうになった…虚しさとやりきれなさが相まってあのシーンは、ずっと胸に残り続けるだろうな…
絵理の描写は完全に女性の生きにくさに焦点当ててるね。
「恋人としてのわたしは彼が好きで結婚したいと思ってる。なのに仕事をしているわたしがストップをかけるんです」
→私は絵理ほどのキャリアウーマン(←この言葉自体死語になるべきだけど)じゃないけど、常々男と女の''30歳''の重さの違いをすごく感じていて。
20歳前後までほぼ同じ教育を受けているのに、社会に放たれた途端、女にとっての30歳は結婚出産やら人生の一大決心をするリミットで、男にとっては自由気ままに生きられる余白がなんだよって何度思ったことか。
男の人はキャリアをストップさせなくても育児できるのまじでなんとかして???
「頭を下げることも度量の大きさのひとつって受け止めてもらえる男の人とちがって、女は頭を下げたら舐められるの」
→逆に男だらけの業界で若い女の子が強く出れるって部分もあったりはするけど、女の方がスタート地点から舐められてるのはたしか。
そして裕一がなかなかのクセもんでびっくり…笑
人に固執しないのに、なんで子どもが欲しいのかが不思議だった。それが大人としての一人前だという価値観だからかな?
「ぼくは、自分の都合で誰かの人生を変えることは暴力だと思ってる」
子どもが欲しい裕一とキャリアを優先させたい絵理。お互い話し合って思いやって落としどころ見つけて行くのが夫婦なのに、と思いつつ、話し合いという名目で言いなりにしようとする人もいるしなぁ。
ひとまず裕一の子にはなりたくないわ。
「現代的な男ってのは、現代的な女にとって都合のいい男ってことだろう」
→古風な1歩引いているタイプの女が昭和の男たちにとって都合の良いようにね、と思わざるを得ないが。ただ現代的な女ってのは、働き手も次世代も欲しい社会にとって都合のいい在り方なんじゃないかとも思う。
「男と女は対極にあるのが自然だからだ。おんなじもん同士で子どもは作れない。」
→男と女に二分することの是非は別として、それぐらい別の生き物だと思った方がパートナーとして上手くいきそう〜
「今夜だけは自分のために仕事をしたい」
→こう言えるぐらい仕事に本気になりたいな…
●3章
本編と外伝2章までを踏まえて、登場人物みんなのその後を知れるの良すぎ…!
とくに北原先生と菜々のその後(恋人関係になったのか)が腑に落ちる展開で満足感も高かった!
途中暁海が向井くんに惹かれ始めたらやだーー!と思いながら読んでたら全然そうならなくてにっこり、こちらも解釈通りでした。
だけど向井くんの暁海への決め付け(櫂を忘れないようにするために北原先生という刺激の少ない男と付き合っているんだろう)が、あまりにも的はずれでありながら、妙に納得してしまう自分も居て、、、
暁海のような人が身近にいたら自分も同じように当てはめてしまうんだろうなと思った。
相手のことを解釈しようとして、自分が納得できるストーリーを作ろうとしてしまうんだと思う。
ノアと菜々のセックスレス問題な〜〜〜
日本人同士だったらレスが原因で別れるなんて、と思うけど、オーストラリアでは(というかノアにとっては)セックスはすごく重要なもので、かつ離婚が消極的なものではないという価値観に生きている。
その背景には、オーストラリアでは離婚後でも親と子が定期的に会うことが自然だったり、ひとり親で子どもを育てることに対する支援が充実していたりっていう日本には無い環境があると思う。
その価値観の違いを擦り合わせていくってめちゃくちゃ難しい、噛み合わないよなぁ。
北原先生と暁海の距離がどんどん近くなって言い合いするような関係性になっててかわいい!二章の植木と絵理とは違って、この二人は恋愛関係に発展したのもよかった。
菜々の言う通り2人とも「生きてる」んだし、恋愛→愛情じゃなくて、信頼と愛情→恋愛という流れが「普通」から逸脱して生きるふたりらしい。
でもいくら歳をとっても暁海と北原さんのテンションや話し方が変わらなさすぎて、ちょっとだけ不思議な感じした笑
読者としての違和感はないけど笑
●北原先生の言葉
将来に迷ったら北原先生に相談したい、と思うぐらい、優しくて頼もしい言葉だらけ。
「与えられる『恵み』が君の望む『恵み』とは限りません」
「大丈夫。どんな答えを出しても、それはきみの権利です」
「苦労は経験値を上げるが、その圧の分、心を歪ませる」
「きみは失敗などしていません。新しい道を選んだだけです」
「助け合って生きていくための方法として、日本では結婚以上に優れた制度がない」
Posted by ブクログ
その後を描かれたそれぞれの人生の話でとてもよかった
それぞれの人生いろんなことや決断、個人の生き方があって、だけどみんな過去のことは今でもたいせ手に共に生きていける。
にんげんみんな強くなるんだな、支えて支えられるそんなふうに思えました。
おもしろかった
Posted by ブクログ
汝、星のごとくの続編にあたる作品で、様々な人々の物語の続きが描かれているのですが、それぞれにドラマチックな物語なのですが、多かれ少なかれそんな人生の分岐点や出来事ってあるよなぁ。。。
ってとても身近に感じることができる作品です。
Posted by ブクログ
伏線回収、という訳ではないけれど、あの時何を思っていたのか、そしてその後どう生きているのかを読む事ができてよかった
周りからは異質に見えたとしても、信念があれば良いのだと感じられた
Posted by ブクログ
汝、星のごとくの続編としてすごく完成されてる作品だと感じた。あの時の話はこういう話だったのか
となることがあり、物語に出てくる人同様に、勝手にある側面だけを見て決めつけてしまっている自分がいたことに驚いた。自分もまだまだだと思った。
Posted by ブクログ
汝、星の如くのその後。最終章、波を渡るがまさに続編で汝の世界観を思い出す。余韻でジーンときた。
謎めいていた先生の真相、植木さん二階堂さん櫂と関わった出版関係者が漫画と小説を復刻を目指し奔走する姿、櫂を亡くしてからの暁海のその後、、58歳まで描かれており人生はずっと続いていく。
暁海と先生の関係がすごく素敵。
明日美さんの子、結、セレーナと紡がれていく過程、子がほしいと感じた先生、歳をとると思いや考えも変わる。
櫂は煌めく花火で先生は海だった。
いつか命が尽きてもこの海に還れるのなら怖くない。
理想の旦那って現代的な女にとって都合の良い男。それは社会性を前提としたこうあるべきって表向きの姿。社会を構成する一員としてそうでなきゃいけない。けど家に帰ってまでそんなやつは我慢してるか頭がイカれてるかどっちか
すごい文章
Posted by ブクログ
汝星の如くの続編。続編というよりもあの時の中、その後でそれぞれの登場人物がどのような思いで生きていたのかがひしひしと伝わる本だった。家族とは血のつながりだけでは表せない「つながり」がある。色んな経緯があって思いがあって形となっている。お互いが思い合い大切に思い続ける素晴らしさを感じた。それは亡くなった人にも感じる思いだと思う。この世界にはいなくても心の中には居続ける。いない生活が当たり前になっても毎年花火を見るとあの夏に戻ってしまう。そんな暁海の手をどんな時も話さず握ってくれていた北原先生との関係は他人が慮ることはできない2人にしかない絆や愛情であると感じた。お互いがお互いを思い合いいつも言葉にして伝え合ってきた2人だからこそ2人だけの2人のための幸せを手に入れることができたのだと思う。私の思う「星を編む」は星は櫂を表していて櫂に関わる人々の思いや生き様を知り櫂の物語をこの世界へ繋げていくことを表しているように思えた。
Posted by ブクログ
「春に翔ぶ」「星を編む」「波を渡る」の3編。
「汝、星のごとく」のそれぞれの登場人物の前日譚・後日譚を描いた作品。
すごくおもしろかったが、「汝、星のごとく」が綺麗に終わりすぎた以上、あまりなくてもよかったのかなと思う部分もあり。(個人的感想)
2,3か月をかけて読んだこともあり、記憶がまばらながら感想を記載。
「春に翔ぶ」・・・先生と生徒の出来事を描いていたが、あまり記憶なし。お金が足りず大学院を中退してしまった先生の「他人にはお金を貸すのに、実の息子にはお金を渡さないのかと父親に対して思う。」という表現は「汝、星のごとく」で櫂と暁海とは違った性質のクソ親だと思い、なかなかに良かった。
「星を編む」・・・編集者の二階堂さんと植木さんが櫂の遺作小説及び漫画を刊行するまでの物語。あれほどアツい情熱をもって仕事ができたらどんなに楽しいのだろうと思いながら見ていました(小並感)
「波を渡る」・・・これが一番面白かった。暁海と北原先生の夫婦像は本来の形決まった夫婦像ではなく、様々な家族愛があるものだと感じた。
「櫂は煌めく火花、北原先生は海」という表現には暁海にとってどちらも大切な存在で代えがたいということが詰まってると感じた。
Posted by ブクログ
流浪の月と近い印象を受けた作品。
自分の人生は自分で決める。
たとえその形が誰かの当たり前と違っていても
自分がそれで幸せならそれでいい。
恥じることも隠す必要もない。
それを否定する権利は家族で
あっても犯してはいけない。
ただそれぞれがそれぞれの幸せを追い求めることで
周りを傷つけたり、悲しませたりすることが
ないように相手を尊重、思いやる気持ちも
同時に大切にしてききたい。
他にはない夫婦の形、関係性から改めてそんな気持ちを思い出させてくれた。
・印書に残った部分
自分の幸せは自分で決める
私の人生は私のもの
親でも尊重すべき
親が願う幸せと子供が願う幸せが違う場合もある
精神的にも経済的にも一人で立てるからこそ、
大事な人が転びそうなときに支えることができる
不道徳がまかり通る社会であってはいけないという
自己防衛の一種が、他者への攻撃や無理解に転じる
自分の人生を生きているだけ
自分は自分、他人は他人とそれぞれが
別の個であることを理解できさえすれば
自身の暮らしと関係ない他者への攻撃が無用
かつ無駄であることがわかるだろう
Posted by ブクログ
物語を紡ぎ続ける人たちの
その後の人生に何度も感動しました
当たり前だけど
人の人生はある一瞬だけが全てではなくて
平凡な毎日や、忘れてしまうような出来事も
たくさん積み重なってできていて
だからこそ、人は一生を大切にしっかりと
生きていかなきゃいけないんだと
心に響きました
私にとって大切な人たちとの関係も
何か特別な時に生まれたり、強まるばかりではなく
何もないけど、確かに一緒にいる日々の時間の中で
作られていっているのだと
気づくことができました
Posted by ブクログ
随分前に何時星の如く読んで良かったので読んだけどまず前作をかなり忘れていた、続けて読むべきやつだった。まあ結局いろんな愛の形があってみたいなことだよね。