【感想・ネタバレ】星を編むのレビュー

あらすじ

☆2023年本屋大賞受賞作 シリーズ最新作☆
第20回本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』続編

花火のように煌めいて、
届かぬ星を見上げて、
海のように見守って、
いつでもそこには愛があった。

ああ、そうか。
わたしたちは幸せだった
のかもしれないね。

『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語
「春に翔ぶ」--瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?
「星を編む」--才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。
「波を渡る」--花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

汝ほどの激しさは無くて、優しさがある話だな〜と思った。(一部ぴりっとする所はあるけれど)
北原先生の掘り下げが多くて、すごく良かった。私的には、絶対北原先生が良いでしょって思ったけど、なんかそれだと私も島の人間っぽい…?
私はどっちかと言うと周りの目を気にして、求められてる行動をとる人間だから、もっと自由に生きたいな〜と思った。自分の生きたいように生きてる登場人物たちが、すごくキラキラして見えた。
汝よりも好きってレビューがあったけれど、私は汝がやっぱり好きかな。
星を編むも文庫化待ってます!

0
2025年12月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作に引き続きスラスラと読めた。女性が人生で自由を得るためには経済的自立をしないといけないところを書いているのが信頼できる。とてもロマンチックな小説でありながら、現実的。血が繋がらなくても、世の中の呼び方に収まらない関係でも、間違いなくかけがえのない人であることこそ、100%自分の意志で大切な存在なのかなと思った。

0
2025年12月11日

hnh

ネタバレ 購入済み

じわじわときました

物語が素敵すぎて、その温かさにじわじわしました。
北原先生と暁海さんの関係が普通では理解できないと初めは思いましたが、こんな繋がりもあるのだなと
良かったです

#感動する #深い

0
2024年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『汝、星のごとく』の続編。
サブキャラクターの短編と、暁海と北原先生のその後。

・春に翔ぶ
北原先生の過去話。絶対にしんどいであろう方に進んでしまう明日見さんが痛々しくて辛くなる。でも、明日見さんが前作で語られていた通りの人で、素敵な主人公だった。

・星を編む
植木さんと二階堂さんの話。
仕事人間には刺さるところの多い作品だった。植木さん、大分ギリギリだった気がするけど、許されて良かった。

・波を渡る
暁海と北原先生のエンディング後の話。
暁海が櫂に対するものとは違う形の愛情をゆっくりと先生に抱いていく物語。二人が喧嘩するシーンがなんとなくすごく好き。

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2025年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『汝、星の如く』の続編にあたる一冊で、3章構成の物語。
“情けは人のためならず”という言葉が静かに流れ続け、人に尽くすことの意味や「自分らしく生きることはわがままなのか?」という問いを何度も考えさせられる。

草介と菜々は、生まれも育ちも全く違うのに、どこか同じ痛みを抱えている。
環境に縛られ、形の決まった“幸せ”に合わせようとして苦しくなる。その中で、二人が少しずつ自分の輪郭を取り戻していく過程が、胸に刺さる。

恋愛における「慈愛と独占欲は共存する」というフレーズもとても印象的。
綺麗ごとだけじゃない感情の揺れを、そっと撫でるように書き留めていく作者の筆致がすごく好き。

それぞれの人生が巡り巡ってつながり、少しずつ変化しながらも成長し、だけど変わらない感覚もある。
“世間の普通”より“自分らしく生きること”を大切にする視点が一貫していて、読んでいて救われる。

自然でリアリティがあるのに、言葉の端々がちゃんと心に沁みる。
この世界観にまた浸れて幸せだった。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

汝、星のごとくのスピンオフ。

めちゃくちゃよかった。
汝、星のごとくで終わりじゃなくてここまでで1冊にしてほしいぐらいには良かった。

汝、星のごとくは、儚く切ない大恋愛って感じでしたが、この本はその後の話が書かれています。
明日見さんの北原先生に向けたセリフ↓
「確かに暁海さんと櫂さんは大恋愛だったんでしょう。
彼を失って、物語ならそこで終わって永遠になるんでしょう。

でも暁海さんの人生はそのあとも続くんです。彼のいない世界を毎日、毎日、これからもずっと生きていかなくてはいけません。

どれだけ時間を止めたくても、嫌でも進まざるを得ない。そして生きている限り人は変わり続けます。」
が印象的です。
ドラマチックな恋愛が終わってもなお、その後も登場人物たちは生き続けるのだと知らしめられました。

汝、星のごとくの結末は、ハッピーエンドとは言えないもので、残酷すぎる・・と感じたけれど、この本を読んで救われた気がします。
あともう文章表現が美しすぎて・・・幸せでした。

(再読感想2025/10/28)
汝星のごとくとセットで再読!
汝では最後までわりと謎めいていた北原先生の過去や心情が明らかになるのが良い。
本当にこれはセットで読んで1冊にしてほしい!
汝のその後がメインで描かれているけど、櫂、尚人の生きた証がたくさん散りばめられていて、そこからたくさんの絆が広がっていて、そういう繋がりにうるうるしました。
本当に素晴らしい物語。

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2025年12月05日

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