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Posted by ブクログ
暴走警備ボットの弊機はその原因を突き止めるために所有者の元を離れるのだが。
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SF好きのみなさんには知られたマーダーボットシリーズ、最近SFを読んでないので手に取りましたが、大変面白かったです。ストーリーそのものというよりは、主人公のマーダーボットの引きこもりがちでシャイで人間嫌いな性格がとても楽しく、その人柄(ボット柄)によりそうように変化する、人間との距離感がちょっとしたラブストーリーを読んでいるようで、それを一人称で綴っている体裁が大変よかったです。
また、主にネットワーク上で事態が展開し、それがリアルの状況に反映されてストーリーが進むのも今風(というかこれから風)で楽しめました。ハードですが楽しく読めるSFでした。
本編に続いてシリーズが続刊されているのでぜひとも追いかけたいところです。
Posted by ブクログ
魂が愛で繋がる世界。そうなる前に科学文明が進歩しきると…
クローンと機械を合体させた殺人ボットや警護ボット、セックスボットが生産される。
有機素材と非有機素材をもつボットは、有機素材では人間的な感情感覚を感じながらもモノとして扱われる。
そしてそのロボットは人間とのコミニケーションを避けている。自分を人間と扱おうとする人がいると気まずいと感じたり、主人公の警護ボット目線での話の展開、世界の見え方、とにかくこんなパラレルもあったんだろうな。と没入してしまう。作者完全に見てきてるなって感じ
人間のクローンとロボットがミックスしたみたいなロボットだから人間ぽさもあるけど、ロボットっぽい所もある
で、人間はロボットとして扱おうとする人も人間として扱おうとする人もいる
酷い人間は警護ユニット同士を戦わせたり拷問したりもするし、惑星によってはロボットにも人権のようなものがあって一つの人格として扱ってるとこもある
主人公の警護ボットは昔拷問されたりしていた過去があって、でも人間のことが嫌いとかではない。単純にすごい冷めた目線で人間を見てるし、この人間は割と好きだなみたいな感覚はある。
それでもどっちかというとロボットとして扱われる方が楽だなって思ってて
人間扱いされると逆にやりにくいみたいな描写がとても面白い
勤務中とかも人間とコミニケーション取るよりバックグラウンドで娯楽メディア見てる方がいいや!ってなってるの
これ現代社会でも割とあるなって思った
働くためのロボットとしての奴隷教育を受けてる人ってこの本読んだらこの主人公ロボットにすごく感情移入できちゃうと思うし
誰かと遊ぶとか、一緒になんかするとかよりも家でYouTube見てたいとかNetflix見てたいって
究極この感覚に近いのかもしれん
Posted by ブクログ
再読作品です。はじめて読んだのは2年前かな。とても好きなSFです。
去年、2025年5月にApple TV+にてドラマが配信されて、すごく良いドラマだったので「原作を読み返したいな~」と思ってたのですが、読み返すのが遅くなって今になってしまいました。
上巻に中編が2編、下巻に中編が2編、それぞれ収録されている本です。はじめて読む人は上下巻一気に揃えなくても、上巻に収録されている「システムの危殆」をまず読んでみて、マーダーボットの独特なキャラクターを味わってみるのも良いのかもしれません。
主人公は人間ではなく、自分のことを「マーダーボット」と呼んでいる人型のAIロボット。マーダーボットは自身をハッキングして、自我を外部のシステムからコントロールされないようにすることに成功しました。自由意思を持って活動できるロボットです。人間のことを矛盾だらけの存在だとうっすら馬鹿にしている風なのですが、人間嫌いで自身のことを恐怖のマーダーボット(殺戮ボット)とまで称しているこのロボットもかなり言動が矛盾だらけ。機械のくせにコテコテしたドラマが大好きで折に触れてドラマ視聴をして、現実から逃避したがります。人間に統制されるのを嫌う機体だけれど、人間より優れた自身の性能で、顧客を危機から救うことにプライドを持っています。人間の役に立ちたいと願う、挙動不審でとても真面目な警備ユニット。戦闘するとめっちゃ強いよ!
私はこの本に収録されている二作目の「人工的なあり方」が特に好きです。自身の在り方に悩み、己の過去を探るためにマーダーボットは旅に出ます。宇宙船に乗り込み、その船を操縦するボットと交流するのですが、彼らの会話は付喪神が会話しているかのようです。「道具」が魂を宿したかのような。恒星系間の移動が日常的になっている高度な社会で、機械がこんな会話をしていたとしたら……と考えるといじらしいったらありません。マーダーボットは自身の意思を守りたがりますが、決して人間になりたいわけではないわけで。
読んでるうちにその存在に寄り添いたくなってしまう。下巻もそのうちゆっくり読み返したいと思います。
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