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Posted by ブクログ
いやぁ、きたね、これ。めっちゃおもろい。
事前情報なしで(+あまり期待せずに)読み進めましたが、いい意味ですごく裏切られました。これ、映画やドラマ、アニメにしたらとても合うんじゃないでしょうか。
序盤は大航海時代を彷彿とさせる冒険譚。と思いきやの急展開。そこからは物語の方向性を探りながら読み進める感じ。終盤の手前で全貌は明らかになるのですが、どこかどんでん返しがある気がして、結末を迎えるまでは半ば疑心暗鬼のまま。結局は、行儀良く、スマートに幕は閉じるので、杞憂に終わるのですが。。
序盤〜中盤までの不安と謎が蠢く雰囲気とは打って変わって、全貌が明らかになってからはドラマ性が高く、心揺さぶる熱い展開でした。そう思うと、序盤の海洋冒険小説的な雰囲気を引き立たせる修辞的技法は終盤で鳴りを潜めていたりと、構成含めよく練られていた作品なのかな。
物語の性質上、スッキリしない箇所もあるにはあるのですが(ラモスたちは生還できたのか、結局大建築物とは何なのか)、個人的にはその辺は全く気にならず、むしろ最後の余韻の残る締め方が美しくって、それだけでも満足できる作品でした。
Posted by ブクログ
★5 ラストの感動は理屈じゃない! 海洋冒険小説と思いきや想像のナナメ上を行く衝撃SF #反転領域
■あらすじ
小型帆船の船医であるサイラスが乗船するデメテル号は、ノルウェーの沿岸部を航行していた。彼は航海に疲労しながらも、船員たちの怪我を治癒していた。さらに彼は趣味で小説を書き、娯楽のない船員たちの海上生活に好評であった。
船員たちはフィヨルドの裂け目を見つけると、目的地である大建築物を発見。しかし同時にこの情報をもたらした船、エウロパ号も残骸となって発見されてしまう。そんな中、強い波の揺れに襲われたサイラスは…
■きっと読みたくなるレビュー
★5 評判を聞いてた作品、予想通りおもろかったー
SFなのに海洋冒険小説ですか? しっかりと読ませるな~と思いながらストーリーを楽しんでると、第一幕が終わるあたりで衝撃の一文が目に飛び込んでくる。 はぁああぁ?
これからどんな展開になるんだろう?と思ってると、意外や意外、舞台は微妙に変化しつつも冒険小説の体は変わらないのです。その後も丁寧な筆致で読ませてくれる冒険譚なんですが、やっぱり奇妙な変化が起こり… といった物語です。
冒険小説ではキャラクターの繋がりが重要ですよね、本作でも例外ではありません。
まず語り手であるサイラスとラモス大佐や船員モートロックとのやり取りが地味に熱いんすよね~ いきなり大手術シーンから始まり、緊張感があるんですよ。ただし船員それぞれ優先事項があるってのも興味深く、もうこれだけで面白い。
そして何と言っても気になる女性、エイダですよ。サイラスを覚醒させるようなセリフを投げかける謎のキャラ。なんとなく想像するに見た目は勝ち気な美人、どんなことでもクールに知的にこなしていくって感じ。
彼女とのからみは、序盤は何のことかさっぱりわからないんだけど、終盤になると激アツなんですよねー! まぁ最後まで意味はよくわかんないんだけど…、この情熱的な関係性を読んでると、体の中から元気が湧き出てくるんすよね。本作一番の読みどころです。
そして物語が進行するうち、ストーリーの枠組みが明確になってきます。序盤で想像していた舞台からは100倍くらい飛躍することになるんですが、実は描かれているのは同じで「人間ドラマ」なんです。
人と直接的な繋がりが希薄になったと言われている現代、これからもさらに進むことになるでしょう。しかし最後の一章があまりに胸をうつんです。感動ってのは理屈じゃないですね、私はひたすら涙が止まりませんでした。
■ぜっさん推しポイント
普段ミステリーばっかり読んでると、自分でも面白い謎解きネタを考えちゃうことがあるんです。アレをテーマに、とある設定・切り口でストーリー展開させてみると、面白いミステリーがつくれるんじゃないかと。
まさしく本作なんです、やられたー
やっぱり世界は広い、しかも3年前の2022年に出てるんですね~。速いってのは正義ですよ。そしてアイデアの奇抜さはもちろん、冒険小説の読み物としても高品質ってのがスゴかったわ。そうそうビジネスでも同じですよ、速さと品質は重要なんです。肝に銘じたい。
Posted by ブクログ
サイラス・コードが船医を務める小型帆船デメテル号は、探検団や船員たちを乗せノルウェー沿岸地域にあると噂される古代の大建築物の捜索へと向かっていた。
そして噂されるフィヨルドの隙間にある道を見つけたことで大建築物へ向かうことに成功するが……。
というお話。
本作はほとんど情報を入れずに読み始めた。何か探検してたら何か見つかっちゃうんでしょ、くらいの雑なイメージで読み始めたが、それが逆に良かった。
少しずつ少しずつ情報が開示される度に「あー、こういう話ね」「そういう要素も入れてんだ」と、なんとなくこんな話なんだろうなって予想して読んでいたのだが、まあそんな予想は当たるはずもなくて、予想の遥か斜め上の展開を迎えていった。
またクライマックスからラストの終わり方までとても良かった。タイトル通りいろいろと反転するんだよな。
基本的に自分はネタバレで物語の面白さは損なわれないって思ってるけれど、本作はなんにも知らずに読んだほうが絶対楽しめるタイプの作品。
そしてこれ多分2度目も面白いんじゃないかと思う。この段階でこれがとか、このキャラクターのこの台詞が、みたいなミステリー的な面白さもあるので。
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