反転領域

反転領域

小説・文芸
1,599円 (税込)

7pt

時は19世紀。イギリス人外科医師サイラス・コードが乗船する小型帆船デメテル号は、ノルウェー沿岸の極地探検にむかっていた。北緯68度線付近にある目的地のフィヨルドには、古代に建造されたとおぼしき未知の大建築物が存在するのだという。さまざまな苦難を経て、ようやく現地に到達したサイラスたち探検隊一行は、先着したライバル船のたどった運命を知る。そして目的の建築物を発見したとき、予想もしなかった事態が起こる……星雲賞作家が放つ、読者の予測を鮮やかに反転させる、超絶展開の傑作SF! ローカス賞、ドラゴン賞候補作。/解説=渡邊利道

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反転領域 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いやぁ、きたね、これ。めっちゃおもろい。
    事前情報なしで(+あまり期待せずに)読み進めましたが、いい意味ですごく裏切られました。これ、映画やドラマ、アニメにしたらとても合うんじゃないでしょうか。

    序盤は大航海時代を彷彿とさせる冒険譚。と思いきやの急展開。そこからは物語の方向性を探りながら読み進める感じ。終盤の手前で全貌は明らかになるのですが、どこかどんでん返しがある気がして、結末を迎えるまでは半ば疑心暗鬼のまま。結局は、行儀良く、スマートに幕は閉じるので、杞憂に終わるのですが。。
    序盤〜中盤までの不安と謎が蠢く雰囲気とは打って変わって、全貌が明らかになってからはドラマ性が高く、心揺さぶる熱い展開でした。そう思うと、序盤の海洋冒険小説的な雰囲気を引き立たせる修辞的技法は終盤で鳴りを潜めていたりと、構成含めよく練られていた作品なのかな。
    物語の性質上、スッキリしない箇所もあるにはあるのですが(ラモスたちは生還できたのか、結局大建築物とは何なのか)、個人的にはその辺は全く気にならず、むしろ最後の余韻の残る締め方が美しくって、それだけでも満足できる作品でした。

    0
    2026年07月16日

    Posted by ブクログ

    序盤中盤は同じ話が繰り返される構成なので若干間延びするが、テンポと文体が心地いいのでそこまで飽きない
    後半、徐々に全体像が明らかになっていく時の高揚感、ラストシーンの情景、文章の美しさは卓越

    0
    2026年03月13日

    Posted by ブクログ

    ★5 ラストの感動は理屈じゃない! 海洋冒険小説と思いきや想像のナナメ上を行く衝撃SF #反転領域

    ■あらすじ
    小型帆船の船医であるサイラスが乗船するデメテル号は、ノルウェーの沿岸部を航行していた。彼は航海に疲労しながらも、船員たちの怪我を治癒していた。さらに彼は趣味で小説を書き、娯楽のない船員たちの海上生活に好評であった。

    船員たちはフィヨルドの裂け目を見つけると、目的地である大建築物を発見。しかし同時にこの情報をもたらした船、エウロパ号も残骸となって発見されてしまう。そんな中、強い波の揺れに襲われたサイラスは…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 評判を聞いてた作品、予想通りおもろかったー

    SFなのに海洋冒険小説ですか? しっかりと読ませるな~と思いながらストーリーを楽しんでると、第一幕が終わるあたりで衝撃の一文が目に飛び込んでくる。 はぁああぁ?

    これからどんな展開になるんだろう?と思ってると、意外や意外、舞台は微妙に変化しつつも冒険小説の体は変わらないのです。その後も丁寧な筆致で読ませてくれる冒険譚なんですが、やっぱり奇妙な変化が起こり… といった物語です。

    冒険小説ではキャラクターの繋がりが重要ですよね、本作でも例外ではありません。

    まず語り手であるサイラスとラモス大佐や船員モートロックとのやり取りが地味に熱いんすよね~ いきなり大手術シーンから始まり、緊張感があるんですよ。ただし船員それぞれ優先事項があるってのも興味深く、もうこれだけで面白い。

    そして何と言っても気になる女性、エイダですよ。サイラスを覚醒させるようなセリフを投げかける謎のキャラ。なんとなく想像するに見た目は勝ち気な美人、どんなことでもクールに知的にこなしていくって感じ。

    彼女とのからみは、序盤は何のことかさっぱりわからないんだけど、終盤になると激アツなんですよねー! まぁ最後まで意味はよくわかんないんだけど…、この情熱的な関係性を読んでると、体の中から元気が湧き出てくるんすよね。本作一番の読みどころです。

    そして物語が進行するうち、ストーリーの枠組みが明確になってきます。序盤で想像していた舞台からは100倍くらい飛躍することになるんですが、実は描かれているのは同じで「人間ドラマ」なんです。

    人と直接的な繋がりが希薄になったと言われている現代、これからもさらに進むことになるでしょう。しかし最後の一章があまりに胸をうつんです。感動ってのは理屈じゃないですね、私はひたすら涙が止まりませんでした。

    ■ぜっさん推しポイント
    普段ミステリーばっかり読んでると、自分でも面白い謎解きネタを考えちゃうことがあるんです。アレをテーマに、とある設定・切り口でストーリー展開させてみると、面白いミステリーがつくれるんじゃないかと。

    まさしく本作なんです、やられたー

    やっぱり世界は広い、しかも3年前の2022年に出てるんですね~。速いってのは正義ですよ。そしてアイデアの奇抜さはもちろん、冒険小説の読み物としても高品質ってのがスゴかったわ。そうそうビジネスでも同じですよ、速さと品質は重要なんです。肝に銘じたい。

    0
    2025年10月25日

    Posted by ブクログ

    SFは事前になんの情報もなく読むことにしている(うっかり情報が入る場合もあるけれど)。
    この思弁的ともいえるSFは実に読みごたえがあった。
    読み手は深くこの世界に入り込める。
    ネタばれはしないが、SF好きなら読む価値は満点。

    0
    2025年10月04日

    Posted by ブクログ

    挫折した『イヴリン嬢は七回殺される』風の展開にてこずることもなく読み進めた
    終盤の友情・医師としての倫理・患者に寄り添う姿勢が良かった
    ハッピーエンドでは無いはずだが、ツンデレ姐さんとの「その後」の情景が良かった

    0
    2026年06月12日

    Posted by ブクログ

    万人向けでは無いものの、ループ系ミステリーが好きな人にはおすすめ
    SFらしい要素もありつつ、最後にはお涙ちょうだいの感動シーンもあり、とても良い作品

    ネタバラシとオチを知ってからの2周目が相当面白く読めそうで、今から再読が楽しみ

    数学的に説明や想像が難しい部分が、本筋の主要な所に絡んでくるのがちょい厳しいか?

    0
    2026年05月13日

    Posted by ブクログ

    謎の建築物がある場所へ船で探検隊が冒険に行くだけの話…なのですが…

    あらすじ読んでも、読み始めても「これSFか?」と、構えながら進めていったらどんどんSF突き進んでいって止まらず「あっ…これ面白いヤツや…」確信。
    小説を読んでるからこそ色々予想してたけどこの展開は予想無理です。帯通りの作品。

    0
    2026年04月11日

    Posted by ブクログ


    4.0 - 細かく書くとネタバレになるが、何度も同じような場面にループすることが伏線になっていて面白かった

    0
    2026年03月29日

    Posted by ブクログ

    サイラス・コードが船医を務める小型帆船デメテル号は、探検団や船員たちを乗せノルウェー沿岸地域にあると噂される古代の大建築物の捜索へと向かっていた。
    そして噂されるフィヨルドの隙間にある道を見つけたことで大建築物へ向かうことに成功するが……。
    というお話。

    本作はほとんど情報を入れずに読み始めた。何か探検してたら何か見つかっちゃうんでしょ、くらいの雑なイメージで読み始めたが、それが逆に良かった。
    少しずつ少しずつ情報が開示される度に「あー、こういう話ね」「そういう要素も入れてんだ」と、なんとなくこんな話なんだろうなって予想して読んでいたのだが、まあそんな予想は当たるはずもなくて、予想の遥か斜め上の展開を迎えていった。
    またクライマックスからラストの終わり方までとても良かった。タイトル通りいろいろと反転するんだよな。

    基本的に自分はネタバレで物語の面白さは損なわれないって思ってるけれど、本作はなんにも知らずに読んだほうが絶対楽しめるタイプの作品。
    そしてこれ多分2度目も面白いんじゃないかと思う。この段階でこれがとか、このキャラクターのこの台詞が、みたいなミステリー的な面白さもあるので。

    0
    2025年10月21日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの著者の本でしたが、もう一つでした…スペースオペラのイメージが強すぎたのかスリラー要素の分、わたしにはなじまなかったのかな。次から次への目まぐるしい展開が大好きだったので、今回はゆったり館を感じました。でも、アイデアはさすがという感じです。

    0
    2026年08月28日

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