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かつて大量殺人を犯したとされたが、その記憶を消されていた人型警備ユニットの“弊機”ことマーダーボット。植民惑星での異星遺物汚染事件に巻き込まれた弊機は、ARTこと探査船ペリヘリオン号の協力もあり、窮地を脱する。だが、この惑星を支配しようとする冷酷な企業バリッシュ‐エストランザ社は、いまだあきらめてはいなかった……はたして弊機は入植者たちを救い出し、ARTとともに新作ドラマを視聴する生活にもどれるのか? ヒューゴー賞4冠&ネビュラ賞2冠&ローカス賞5冠&日本翻訳大賞受賞の大人気シリーズ、待望の第4弾!/解説=池澤春菜
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Posted by ブクログ
『マーダーボット・ダイアリー』シリーズの4作目だが、時系列的には2作目の『ネットワーク・エフェクト』の直後のエピソード。
刊行の間があいているためか、冒頭に『ネットワーク・エフェクト』のあらすじが載っているのがありがたい。
これ、日本語版だけなのかな?
相変わらず愚痴とぼやきが止まらない”弊機#の語り口調に笑わされるし、ピンチに次ぐピンチ、これ以上悪くなりようがない状態からあっさりさらに悪くなっていく展開など、読んでいて楽しくってしょうがないのだが。
今回はちょっと、今までとは違う。
ずっと危険にさらされた状況で、弊機の集中力が時々切れる。
集中力だけではなく、身体がフリーズしたり、意識を失って倒れたり。
こんな警備ユニットはあり得ない。
ログも時々編集されているので、読み手としても何が起こっているのかわからずに不安。
なぜ弊機がこのような状態になったのかというと、どうも過去の戦いにおけるトラウマがフラッシュバックしているから、らしい。
もうね、弊機、人でいいよ。
トラウマがフラッシュバックするような機械なんてないでしょう。
暴走する企業倫理が人間の命や尊厳を上回り、選択の自由を奪って支配下に置こうとする動き。
流される映像の真偽など考えず無条件に信じ込み、簡単に流されていく大衆。ああ、現実ってなんてオロカで情けない。
”うれしくて、悲しくて、ほっとした気持ちの組みあわせ。積もり積もったなにかが解消した感じ。そう、カタルシスです。こういうのをカタルシスというのでしょう。”
いや、君もう、人間でいいから。
Posted by ブクログ
『ネットワーク・エフェクト』の続き。
この小説の世界って遠未来で、広範囲に宇宙に進出しているから、いろんな考えや慣習があると思うのだけれど、書いているのがマーサ・ウェルズなのでアメリカ人の考え方に縛られてるんだろうな。
そんな中で、作中に登場する次の文章が気になった。
プリザベーション出身の人間は、"さあ、みんなで話しあって、全員が満足するか妥協できるかたちでこの問題を解決しましょう"というのが交渉だと思っています。しかし企業リムでは九十六パーセントの確率でだれもそう考えていません。多種多様な人類文化にもそんな考え方はないはずです。(p.182)
弊機の考えが記載されてるんだろうけど、このプリザベーションって、平和ボケで調和重視なところがなんとなく日本ぽいなと。
でも彼等は楽観的だから何とかなるだろうと思ってるだけで、日本のような同調圧力はないのかもしれない。
あとがきで映像化の話が出ていた。
あとがきは1年以上前に書かれているのだけども、もう見られるのかな?長身イケメンは違うと思うけどなぁ。
Posted by ブクログ
・(相変わらず)面白かった〜。
・世界観や、戦闘シーンでの戦略ややり取り?(フィード等)の方法やその内容等、魅力は沢山あるのだけど、やっぱり主人公のキャラクターに魅かれているのがデカいな〜。道具扱いのボットから、徐々に人間性を獲得していっている所も微笑ましい(それを本人が認めない所も、可愛い)
・特に今回はある事情から自ら映像作品を企画していく件が、今まで配信ドラマを観ていただけの立場(ちょっとした憧れ込みで)から、今度は自ら発想して作る側に回る、っていう。状況は危機的なんだけど、ちょっと楽しそうな感じが、何かホロっときてしまった。
・ドラマも小説とはちょっと違う感じだけど、悪くなかった。
Posted by ブクログ
待ちに待った新刊ということでウキウキと入手! 序盤から頻出する【編集済】の三文字に不穏な気配を覚えつつ、今作でもARTや三号が出てくるのが嬉しいところ。弊機も相変わらずながら、「弊機の人間」をどんどん好きになっていることがじわじわ伝わってきて、不器用な振る舞いが可愛らしくて仕方がありません。そして今回のぼやきっぷりもなかなかです(笑)
とは言え、やはり戦闘シーンになるとハチャメチャに格好良い。今回はドローンの数が限られる分、敵警備ロボットの意表を突く動きが映える肉弾戦が大変良かったです。続きもあるということで、まだまだこの先も楽しめそうです……!
Posted by ブクログ
<弊機>が帰ってきた。<マーダー・ボット・ダイアリー>シリーズの第4弾となる。本書は2番目に邦訳された『ネットワーク・エフェクト』の直接の続編となっている。
前作の内容を忘れた読者のために、『ネットワーク・エフェクト』のあらすじが、冒頭に掲載されている。これはありがたいが、登場人物がどういう人物だったかをなかなか思い出せなかった(歳のせいか)。
異星由来の遺物より発生した汚染(感染すると意識を支配されゾンビのようになる)を被った植民惑星が舞台となっている。この植民惑星を開発しようとするBE社(悪徳企業です)は、取り引きが禁止されている異星遺物の採掘を進めようとしている。住民たちは事情を知らされぬままで、救援を待っている状況。<弊機>を含む調査隊の面々は、『ネットワーク・エフェクト』からの成り行きで、住民の自由と安全を守ろうとするのだが…
<弊機>は相変わらず、ぼやきや皮肉を交えて策略をめぐらす。趣味の連続ドラマからを引き合いに出すのもいつものとおり。ここがとてもが面白い。
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