【感想・ネタバレ】ある行旅死亡人の物語のレビュー

あらすじ

はじまりは、たった数行の死亡記事だった。警察も探偵もたどり着けなかった真実へ――。

「名もなき人」の半生を追った、記者たちの執念のルポルタージュ。ウェブ配信後たちまち1200万PVを獲得した話題の記事がついに書籍化!

2020年4月。兵庫県尼崎市のとあるアパートで、女性が孤独死した。現金3400万円、星形マークのペンダント、数十枚の写真、珍しい姓を刻んだ印鑑鑑......。記者二人が、残されたわずかな手がかりをもとに、身元調査に乗り出す。舞台は尼崎から広島へ。たどり着いた地で記者たちが見つけた「千津子さん」の真実とは?
「行旅死亡人」が本当の名前と半生を取り戻すまでを描いた圧倒的ノンフィクション。

※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

尼崎で孤独に亡くなった1人の女性の人生を2人の記者が追いかけていくノンフィクション。 巨額の現金と手に障害があったため色々な憶測があったけど調べていったら、、、やっぱりミステリアス! 「墓場まで持っていく」という意味がよくわかりました。最後は孤独だったけど、記者の方が丹念に歴史を追われたこと自体が女性の追悼になったと感じます。人と人とのつながりの大事さを改めて気づかせてくれた一冊となりました。なんとなーく付き合っていた同級生、仲良かったけど会社を辞めちゃった人、 小学校や中学校の時に一緒に部活やってた人たち、、、全員が気の合う人じゃなかった だからこそ今ここで繋がってくれている人に改めて感謝したい。

0
2026年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まさに、一気読みした。
面白かった。

本書の最初に複数の謎が提起されていた。
本書を読んでいて、全て(ほとんど)の謎が解かれるのかと思いきや、死人であるのだから当たり前ではあるのだろうが、解かれる謎は一部だった。
この一部の謎を解くために、(すべての謎を解こうとしていたはずだが)二人の記者は駆けずり回っていた訳である。
結果が伴うか分からない2人の取材行動は、記者職という仕事の大変さをまさに体現しており、畏敬の念を心から抱く。(死者への尊崇の念を抱いているのも、また、好感である)
また、調査結果を誇張せず、わかった内容までを読者に伝えるのもまた良い。結局死者を扱っているのだから、全てが判明するわけでないのである。その辺の誠実さも含めて、本書は良書であろうと、感じるところだ。
結果的に、1人の死者が帰るべきところに帰ることができた(弁護士も、探偵もそれを果たせなかったのである)のだから、二人の記者の功績は、凄まじいものがある。

0
2026年02月15日

Posted by ブクログ

ある身元不明の遺体の告知をもとに、その人物がどのような人物であったかを調査する内容。
警察、家庭裁判所、弁護士、役所、探偵と、日本における正攻法での探し方をしたが対象者は絞り込めず、マスコミであった著者の方が特殊な苗字の判子に目を付け、草の根的に情報を集めていく内容になっている。

この本のすごい所は実話であることに尽きる。
故人の情報のカケラを持つ人物たちを探し出し、集めた情報をつなぎ合わせ、人物の情報を補完、特定していく辺りは最高にエンタメしている。
確実に運もあったとは思うが、本では省かれている大量の調査があったんだろうなというのを感じた。

人間一人が社会で生きるというのは膨大な情報を社会に残していくことに他ならないが、死んでしまえばほとんどの人の情報は生きている人の情報に埋もれ、忘れ去られる。故人は死んでしまってるので知ったことはないだろうが、身元不明のままになっているたくさんの人々に比べれば、幸運なことなんだろうかと思った。

この本にはマスコミとしては当たり前の作法がいくつも載っているが、感覚的に受け入れられない「当たり前」も多い。
特に初動の役所、弁護士、著者の方に情報が渡るまでの流れがかなり酷かったので、墓荒らしという単語が思い浮かぶ。
しかし、そういったベクトルからアプローチしないとできないこともあるんだろうなとも思った。

0
2026年01月29日

匿名

購入済み

引き込まれました

物語の先が気になり一気に読んでしまいました。
ニュース記事見てとても気になっていたので購入して読んでみましたが人生について考えさせられ、死んでもなお、生きた証がのこされていることが素晴らしく感じました。

#深い

0
2025年05月07日

Posted by ブクログ

小さな記事に「ん?」ってなることあるけど、記者はそこを掘り下げるのが仕事か。誰かが探してくれないと、痕跡を消すのは簡単なのかな。田中千津子さん、孤独死、もしくは野垂れ死にに近いかもしれないけど、それが不幸かどうかは本人にしかわからないからな。

0
2026年02月21日

Posted by ブクログ

フィクション慣れしてしまっている自分は「決定的ななにか」を求めてしまう

過程、道中には数えきれないドラマがありそこが丁寧に描かれているから、ノンフィクションだということを忘れ壮大なオチやどんでん返しを求めてしまっていた

モキュメンタリーが流行る中でこういった本物に価値が生まれてきているような気がします

0
2026年02月18日

Posted by ブクログ

ノンフィクションなのに、まるでフィクションを読んでいるような、題名にもある「物語」のようだった。大金を残して亡くなっていたとはいえ、有名人ではない方の身元、人生について調べられたことは、引き合わせというかタイミングが合ったのだろう。珍しい名字でなければ身元が判明することもなかったのだろうが、それにしても死因に不審な点がなければ、身元が判明するまで警察であっても調べられないのかという驚き反面、納得するところもあった。身元不明な方が多すぎて、警察だって手が足りないのは当たり前だし、事件性があるものを優先するのは仕方ないのだろう。行方不明届が出されてなければ捜されないだろうから、無縁仏となる方たちがこれから増える一方なのも怖ろしい。
今回身元が分かり、親族のお墓に納められたことは、本人が望んでいたかは分からないが、良かったのだと思いたい。あとがきにもあったが、自分が死ぬときはどうなっているのだろうかと考えた。自分のことを思い出してくれる人が1人でもいたら良いなぁ。

0
2026年02月15日

Posted by ブクログ

著者達は、何のためにこの物語を本にしたのか。きっと、ただ娯楽として読者にミステリーを届けたかったわけじゃない。ある人の人生を、生きた証を、『本』というかたちにして残したかったのかもしれない。
読み始めはとくに、この物語が実話だということが信じられなくて、帯に書いてある「ノンフィクション」という文字を何度か確認した(笑)
いくつかの謎が最後まで解けなかったのはモヤモヤが残ったけど、それがノンフィクションだなって感じもした。

0
2026年02月10日

Posted by ブクログ

ノンフィクションをあまり読むことはありませんできたが、面白かったです。
1人の死者の生活史を調査する大変さやもどかしさ、事実がつながった時の喜びなどが丁寧に描かれていました。
随所に記者の思いが記載されているのも、生きている者の暖かみを感じました。

0
2026年02月08日

Posted by ブクログ

行旅死亡人という言葉を初めて知った。病気や行き倒れ、自殺等で亡くなり、名前や住所など身元が判明せず、引き取り人不明の死者を表す法律用語なのだそうだ。死亡人の身体的特徴や発見時の状況、所持品などを官報に公告して引き取り手を待つらしいが、それで引き取り手が現れるケースはどれくらいあるのだろうか。
ある記者が偶然目にした死亡記事を発端に、孤独死した身元不明の女性の謎に迫ってゆく過程に引き込まれた。実際に調べた人の言葉だと思うと、「人間の足跡、生きた痕跡は、必ずどこかに残る。」という文にも重みを感じる。
明らかになったこともあるが、謎のまま残ったこともある。なんだかそこには、亡くなった女性の意思が働いているように思えてならない。家族の元に帰してくれてありがとう。でも、これ以上はどうか、そっとしておいて下さい、と。

0
2026年01月24日

Posted by ブクログ

ミステリー小説だと思って読み進めていた!写真もあってずいぶん本格的だなーと。が、途中で著者の名と記者の名が同じでびっくりした。
前半進みが遅く(小説と思って読んでいたからかも…。)感じられたが、後半からは一気読み。記者魂アッパレ!

0
2026年01月20日

Posted by ブクログ

始まりは1人の遊軍記者が見つけた行旅死亡人の記事だった。

行旅死亡人(こうりょしぼうにん)
病気や行き倒れ、自殺などで亡くなり、名前や住所など身元が判明せず、引き取り人不明の死者を表す法律用語。


2020年4月、兵庫県尼崎市のアパートで手元に現金3,400万円を残して亡くなった身長133cmの右手指を欠損した女性。
40年以上住んでいたアパートは「田中竜次(仮名)」名義で契約されていた。しかし下の階に住む93歳の大家は、男性の姿を見かけたことはなく女性は1人暮らしだったと証言する。

タナカチヅコと名乗っていたその女性の部屋から「沖宗」という珍しい姓の印鑑が見つかったことを手がかりに2人の記者が奮闘の末、彼女が沖宗千津子さんであることが判明した。

なぜ彼女はタナカと名乗っていたのか。
なぜ彼女は手指切断で受けれたはずの労災保険を自ら断ったのか。
なぜ彼女は10歳も年齢のサバをよんでいたのか。
なぜ彼女は身内に一切連絡を取らなかったのか。
なぜ彼女は故郷に帰らなかったのか。

なぜなぜなぜ。

私の中で沖宗千津子さんへのなぜが頭の中で1ヶ月以上たった今も飛び交っている。寝る前に見知らぬ彼女のことをふと考えている自分がいる。

アパートの契約者「田中竜次さん」と千津子さんは内縁関係だったのか、若しくは籍を入れることのできない事情があったのかもしれない。竜次さんには家庭があり、週末にこっそりとこのアパートに通っていたのだろうか。
2人で一緒に写った写真は無いものの、温泉地で2人別々に撮った写真は見つかっている。
竜次さんから生活費をもらっていたのだとしてもそれ程の大金が残るのかは疑問だ。彼女は住民票がなく年金すら受けていない。

竜次さんが犯罪に手を染めて得たお金を千津子さんに渡したのかもしれない。それで身元がバレないように年齢や名前を偽っていたのだろうか。ならば、下の名前も改名するのではないか。

はたまた竜次さんはどこかの国のスパイで、千津子さん自身もスパイとして何かしら関わっていたのかもしれない。だとしたら3,400万円もの大金を手にし、名前や年齢を偽り家族とも一切連絡を取らなかったことも説明がつく。
彼女がそうしたかったのではなく、そうせざるを得なくなったのでは無いか。

私は彼女の人生を勝手に想像し、それは想像の域を超え妄想へと化している。
名前も年齢も偽り孤独死を遂げた見ず知らずの女性にどうして興味を抱き、むしろそれを通り越し好意と言っても過言では無い感情を抱いているのだろう。

なぜだか自分でよく分かっている。それは彼女の境遇と本の中にあった3枚の写真のせいだ。

彼女は故郷を離れ尼崎で、男性の影はあったものの籍は入れずに1人でアパートに暮らしていた。
私がこのままパートナーと籍を入れず年老いて1人残され孤独死をしたら。そう考えると他人事とは思えない。
子供もいない私が高齢で生き延びたとすれば、私の親族は従兄弟の子供くらいしかいない。そんな従兄弟の子供とはもう15年以上は会っていない。従兄弟の子供は私とすれ違ったって私だと気がつかないだろう。身元の確認と言われても顔も知らない老婆と対面させられても迷惑でしかないだろう。
そう思うと早く死んでしまった方がいいのではないか、などと考えてしまう。これはシングルで子供のいない人にしか分からない気持ちなのかも知れない。
自分が死んでしまえば自分は分からないのだから何も心配する必要はない。それでも私は年々死が近づくことを意識しこんなことを考えては心配している。

そして私の目に焼きついて離れない3枚の写真。
1枚目は千津子さんが亡くなった後に撮られた彼女の部屋の写真。ベビーベッドの上に体長50cm程の色褪せた大きな犬のぬいぐるみが置かれている。
もう1枚はその大きな犬のぬいぐるみを抱いて笑顔で映る千津子さん。
(その犬のぬいぐるみには「たなか たんくん」と名前が付けられていた)
3枚目はベビーチェアに座る たんくん。たんくんにはクマのポシェットが下げられ、横には飛行機の模型と小さなサッカーボールが置かれている。

この写真を見るだけで私は涙が出てしまう。
子供のいなかった(いたかも知れないが何かで失ったのかも知れない)千津子さんにとって、きっと たんくんは我が子だったのだろう。少なくとも1985年から亡くなる2020年までベビーベッドの上でたんくんは千津子さんと共に過ごしていた。
たんくんと千津子さんの写真を撮ったのはおそらく竜次さん。そんな竜次さんのなき後もたんくんと過ごした千津子さん。たんくんを見るたび竜次さんを思い出していたのだろうか。

ボロボロになってもなお、千津子さんのいない部屋のベビーベッドの上に大切に置かれていた たんくんの姿が、悲しそうで仕方がない。

いや、竜次さんの思い出とたんくんがそばに居たからこそ、褪せない思い出を糧に生きていけたのかもしれない。

子供がいない私は千津子さんの気持ちを過剰に想像し、自分と重ね合わせ、たんくんと2人で過ごしていた彼女の晩年を思い、涙を流さずにはいられないのだった。

行旅死亡人は年間600人〜700人で推移している。
その中のどの人にも今回の千津子さんのような物語がある。
テレビや映画、本の中だけがドラマティックな物語なのではない。
行旅死亡人でなくとも、あなたも私も、友人も、パートナーも、道ですれ違うおじさんも、駅で毎日見るあの人も、電車で隣の席に座った人も、みんなみんな、それぞれの物語を作っている。

どの人生もかけがえのない唯一無二の物語。



「沖宗さん」
この苗字を目にしたり、誰かがその苗字を呼ぶ声が聞こえたなら、私は真っ先に沖宗千津子さんを思い出すだろう。

0
2026年01月14日

Posted by ブクログ

どうやっても死亡人の身元は判明しないだろうというところから、よくぞここまで解き明かしたと思った。
ノンフィクションなのに、まるでフィクションみたいな設定と謎の難易度だから、ミステリーとして読めるかも

0
2026年01月13日

Posted by ブクログ

こんなことがあるんだぁー。へー。記者の人たちすごい!謎は謎のままなところもあるけど、それもまたリアル!

0
2026年01月12日

Posted by ブクログ

ノンフィクションなのにフィクションみたいな面白さがある。けれども、謎はすべて解けないところは、やはりノンフィクション。

0
2026年01月11日

Posted by ブクログ

この超大作がノンフィクションなことに驚く。記者の調査力と粘りに脱帽。
調査対象者の夫とは?なぜここまで隠れた暮らしをしていたのか?
究明しきれない部分は多くあるものの、これが返って真実だよなと実感できていい。

0
2026年01月04日

Posted by ブクログ

とても面白かった。
スッキリしない終わり方だったが、ノンフィクションってそういうもんよね。
意外と日本人も暖かい。捨てたもんじゃないわ。

0
2025年12月27日

Posted by ブクログ

記者の人はすごいなぁ。警察や探偵が分からなかったことを調べ上げるのだから。
こうして調べてもらって昔関わりのあった人に思い出してもらった千津子さんは幸せだったんじゃないかな。
多額の現金、人目をしのんだ生活とまだ謎は残るが、それもまたリアル。

0
2025年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても面白かった。
小説ではなく記事の加筆修正をまとめた"実話"だということがとても信じられなく、1人の人間の生と死とを実感することが出来た。本書にも似たような事が綴られていたが、駅や街ですれ違う人ひとりひとりにその人だけの人生があり関わりを持つ大勢の人がいるということが身に染みた。普段意識することができてないないが自分は今どのような人に支えられ、どのような人と関係を持っていて、それは今後どのように変化していくのかを考えさせられた。

千津子さんの晩年の生活や大金の謎、男性との関係など不可解な点は多く残されたが、最初は名前が本当かすら不明であった女性の出生から家族構成など多くのことが明らかになったことには、記者の執念、熱量はもちろんのこと取材を受け入れてくれた人たちとの巡り合わせや時期的な奇跡もあり、とてもフィクションのような事実だった。この一連の出来事がたったの4年前に行われていたのはとても信じられないし、身近な所にも謎がある、人は人完全に断絶して生きていくことは出来ないのだなと思った。

とても良い本だったや。(2025/12/21 21:34:57)

0
2025年12月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

謎を追うことにグイグイ引き込まれていくが、初めは陰謀的な話かと思いきや、だんだんと人の人情や哀愁で物悲しく切なくなる作品だった。

ぬいぐるみを子供の様に大切にしている事がわかる実際の写真に、胸が苦しくなった。
彼女の人生の謎は本当の事は結局はわからないが、不幸せか幸せかは、他人が判断することは出来ない。
考えさせられる本だった。

0
2025年12月21日

購入済み

うーん

死人に口なしと言うが、自分の痕跡を極力残さずに逝った彼女の心情を今となっては知る術がない。どんな人間にも歴史がある。誰にも告げなかったことは当人しか知らずにこの世から消えていく。明日は我が身だろう。

0
2025年04月11日

ネタバレ

一気に読めました

本が届いてから、2日で一気に読みました。
皆さん、書評されている通り
かなりの謎を残しての終わりですが、もし真実がわかったとしても本には書けれないと思います。

なぜ、四姉妹を三姉妹としたのか?
長女が千津子さんの事を語りたがらない理由
おそらく1回くらいしか会わなかった甥、姪の写真を大事に持っていた事
なぜ、部屋にベビーベッドがあったか?
千津子さんに子供があったという、知人の証言

この辺りを推理すると大体の方が真実をわかると
思いますが、これは身内の手前、本には書けないでしょうね。

やはり、この話の一番の謎は内縁の夫?「田中竜二」の存在でしょう。

ヤクザだったかもと予想されている人も居ますが、私は違うと思います。この人物の写真も数枚見ましたが、どうみてもヤクザの服装ではありません。
あんな地味な背広(この頃はスーツと呼ばない)や地味な私服を着ているヤクザは当時いません。
車もこの頃にしては古いギャランGTOです。

私は北朝鮮の工作員しかないと思います。
以前、拉致事件に関わり逮捕されたシンガンスの場合は、同居の女性に最後まで正体を明かさなかったのですが、田中竜二は千津子さんに正体を明かしたと思います。
アパートの大家が男の姿を見た事ないのも、工作活動で偶にしかアパートに帰らなかったし、帰った時も故意に姿を見せないように注意していたのではないでしょうか。

金庫のお金も、千津子さんの貯金もあるかも知れませんが工作活動の資金のような気がします。
3400万もの大金、怖くて使えなかったのでしょう。(後に関係者が取りに来るかも知れない)
田中竜二が最後、どのように千津子さんの前を去ったかは分かりませんが、黙って去ったにしろ、別れを伝えて去ったにしても、その後の生活はは相当な恐怖だと想像できます。何しろ秘密を知っているわけですから。
拉致されたり殺されると思っても不思議ではありません。

アパートにしては不自然な二つのチェーンロック、防犯ブザーなども、これなら説明が付きます。

最後まで、この男の正体はわからず読者のみなさんは消化不良かも知れませんが、本筋は田中千津子さん事、沖宗千津子さんは誰なのか?なのですから、それが分かっただけでも大円団ではないでしょうか。








#ドキドキハラハラ #深い

0
2024年08月31日

Posted by ブクログ

記者の取材力を感じるルポ オーディブルにて
面白かった
謎の多い身元引受人のいない老女には大金が残され、この人は一体誰なのか

自分は最期、1人で死なずに済むのだろうか
寂しいだろうなあ孤独死

0
2025年12月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

行旅死亡人-病気や行き倒れ、自殺などで亡くなり、名前や住所など身元が判明せず引き取り人が不明の死者を示す法律用語-

本書は、3000万円という大金とともに孤独死したある女性を、共同通信社の記者がその人生を取材をもとにたどるルポ。

身元を証明するものを一才もたず、保険にも加入しないまま、3400万円という大金を現金で保管したまま。40年にわたり住んでいたアパートも内縁の夫(?)名義、右手の指を全損。夫らしき男性も、職場さえ虚偽の賃貸契約書。
彼女はいったい何者なのか、どのような経緯があってこのような最期をとげたのか。
警察や探偵もあきらめた身元の捜索、残された印鑑の苗字から舞台は大阪から広島へ広がり、ついに親類をつきとめる…。広島で生まれた彼女は…。

一人の女性が、なぜ故郷を離れ、身を隠すように40年も生きたのか。
身元は判明しても、その理由だけは最後までわからなかった。
親族と関係を断つほどの出来事が何だったのか、
そして彼女が幸せだったのかどうかも、結局はわからない。

けれどそれは、第三者が安易に決めてよいことではないのだと思う。
SNSでは何でも白黒をつけたがるけれど、人の人生はもっと曖昧で、グラデーションに満ちている。

時間の流れの中、人の人生は泡のように消えていく中、この女性の人生は本という形で偶然後世に残ることになる。

結局、人の人生ってどんな意味があったのかそれを決められるのは自分だけなのだなという感覚だけが、静かに心に残る。

0
2026年02月08日

Posted by ブクログ

ノンフィクションの事件を追う作品は初めて読んだ。
死者の人生を追うこと。
不審な死を遂げた死者の人生を解明して表に公表することで、報われるのか干渉すべきではないのか。
故人の意思は今となっては分からないままだけど、関わってきた人の思い出話に出てくるならそれはそれで必ず報われるはずだと思う。

人間の生きた痕跡は必ずどこかに残る。
自分が死ぬとき、そばに誰か居てくれるだろうか。
誰かの心に残っているのだろうか。

0
2026年02月05日

Posted by ブクログ

現金3,400万円を残して亡くなった正体不明の女性の正体を、わずかな遺品を頼りに記者たちが執念で辿っていくノンフィクション。調査が進むにつれて彼女が歩んできた人生が断片的に浮き彫りになり、たとえ本人が孤独を感じていたとしても、人はただ生きているだけで誰かの記憶や記録に確かな足跡を残しているのだと強く実感させられた。最後まで明かされない謎の数々に、彼女の秘密や心境にまで想像が膨らみ、一人の人間の尊厳について深く考えさせられる物語だった。

0
2026年01月27日

Posted by ブクログ

行旅死亡人(こうりょしぼうにん)と言う言葉をこの本を通して初めて知りました。
行旅死亡人とは本来、旅の途上に倒れた者を指す言葉だったとのことですが住所・氏名が不明で、かつ引き取り手(親族など)がいない遺体を指す法律用語だそうです。

1人の死者の人生を丁寧に追うこの本の作者であり記者のお二人の奮闘が垣間見れました。

0
2026年01月23日

Posted by ブクログ

ノンフィクションの本ってあまり読んだことがなかったけど、これは面白い。謎は残るが、ここまで1人の人生を明らかにできることは、記者の力を感じる。惜しい点としては、武田さんが書いた文と伊藤さんが書いた文の判別がつきづらいこと。

0
2026年01月16日

Posted by ブクログ

行旅死亡人という言葉を初めて知った。また記者は取材をこうやって進めていくのかというのもリアルにわかっておもしろかった。ひとつ社会勉強になった。

0
2026年01月09日

Posted by ブクログ

『行旅死亡人』として処理された、身元不明の女性の死。
本来なら記録の片隅で終わるはずの存在を、多額の現金が残された金庫、色褪せた古い写真、わずかな遺留品。その断片を拾い集め、記者たちは膨大な労力をかけ粘り強く追いかけていく。

読み進めるうちに、彼らが抱える「この物語を世に送り出したい」というプロ特有の強い自負が、静かに伝わってくる。それは単なる使命感というより、書くことを生業とする者が持つ、抗いようのない「業」のようなものかもしれない。

彼女が守り通した秘密を、記者の執念が解き明かしていく。その過程にある一種の危うさも含め、書き手の「読ませたい」という熱量がこの物語を形作っているのだと感じた。



0
2026年01月08日

Posted by ブクログ

面白そうな事件だけど、ちょっと書き手さんが入れ替わるので「今どっちが話してるんだろう?」が気になってしまってちょっと読みづらかったです。

0
2026年01月03日

購入済み

目線の先

ある行旅死亡人の身元を新聞記者の取材を通し、過去に遡り追跡する。謎の死を遂げ、行旅死亡人となった女性。残された高額なお金、関わっていた人がいない、健康保険証がない、など不可解なことが多いので、ミステリー的な要素もあった。
読み進めるうちに、この女性の遠い過去より、直近のことが知りたい気持ちが強くなった。それは記者の視線と自分の視線が違うことにあるのだと思った。本人が行旅死亡人(本人はその概念をご存知なかったと思うが)を選んだ意味が知りたかった。

#切ない #じれったい

0
2025年12月21日

Posted by ブクログ

 多額の現金を残して死んだある身元不明死者についてその身元を調査する物語なのであるが、その当時起こった有名な事件と関係しているのではないかというミステリー。ストーリーは淡々としていてあまりドラマチックではないのだが、いかにも自分たちの身の回りにもありそうなので、妙に面白い。

0
2025年11月27日

Posted by ブクログ

家族でさえ、あるいは、血が繋がりがあってさえも、他人のことはわからない。
ましてや、生前知りもしなかった他人の一生を、解き明かすことはできるのか。

本書には写真が掲載されているので、色々思いを馳せてしまう、勝手に。
ぬいぐるみと、ベビーベッドが置いてあったって書いてあって、写真もあって、ぬいぐるみには名前もつけられていたみたいで、ぬいぐるみに色んな衣装を着せていたようなことも書いてあって、胸が締め付けられる気持ちになってしまった、勝手に。

地道な調査で判明した事実と、もう知ることができないこと。
彼女が大切にしていたことの多くのことが、もう、どうやっても他人が知ることができないことでありますように。

0
2026年01月02日

「ノンフィクション」ランキング