【感想・ネタバレ】ある行旅死亡人の物語のレビュー

あらすじ

はじまりは、たった数行の死亡記事だった。警察も探偵もたどり着けなかった真実へ――。

「名もなき人」の半生を追った、記者たちの執念のルポルタージュ。ウェブ配信後たちまち1200万PVを獲得した話題の記事がついに書籍化!

2020年4月。兵庫県尼崎市のとあるアパートで、女性が孤独死した。現金3400万円、星形マークのペンダント、数十枚の写真、珍しい姓を刻んだ印鑑鑑......。記者二人が、残されたわずかな手がかりをもとに、身元調査に乗り出す。舞台は尼崎から広島へ。たどり着いた地で記者たちが見つけた「千津子さん」の真実とは?
「行旅死亡人」が本当の名前と半生を取り戻すまでを描いた圧倒的ノンフィクション。

※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください

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Posted by ブクログ

ネタバレ

背表紙に引き込まれたのと、YouTubeで誰かが紹介してたのを思い出して購入した。
ノンフィクションは初めてで、記者の人の書く文章を本でしっかり読むのも初めてだったけれど、こんなにも面白くて引き込まれるものなの?と驚いた。
最後はやっぱり小説ほどうまく伏線回収はされないのか、、と残念だったけれど。

筆者の推測に過ぎないものは書かれていないけれど、筆者もあの謎の男は工作員だと思ってるっていう認識で大丈夫なのかな?笑
それと息子はどこに行った?

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

序盤で提示される謎は興味深いが明かされる人生は特殊なものではない。ただ一人の女性が生きて、生きていた、それが何とも言えない気持ちになる。
読みやすく面白かった。

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2025年08月24日

ネタバレ

一気に読めました

本が届いてから、2日で一気に読みました。
皆さん、書評されている通り
かなりの謎を残しての終わりですが、もし真実がわかったとしても本には書けれないと思います。

なぜ、四姉妹を三姉妹としたのか?
長女が千津子さんの事を語りたがらない理由
おそらく1回くらいしか会わなかった甥、姪の写真を大事に持っていた事
なぜ、部屋にベビーベッドがあったか?
千津子さんに子供があったという、知人の証言

この辺りを推理すると大体の方が真実をわかると
思いますが、これは身内の手前、本には書けないでしょうね。

やはり、この話の一番の謎は内縁の夫?「田中竜二」の存在でしょう。

ヤクザだったかもと予想されている人も居ますが、私は違うと思います。この人物の写真も数枚見ましたが、どうみてもヤクザの服装ではありません。
あんな地味な背広(この頃はスーツと呼ばない)や地味な私服を着ているヤクザは当時いません。
車もこの頃にしては古いギャランGTOです。

私は北朝鮮の工作員しかないと思います。
以前、拉致事件に関わり逮捕されたシンガンスの場合は、同居の女性に最後まで正体を明かさなかったのですが、田中竜二は千津子さんに正体を明かしたと思います。
アパートの大家が男の姿を見た事ないのも、工作活動で偶にしかアパートに帰らなかったし、帰った時も故意に姿を見せないように注意していたのではないでしょうか。

金庫のお金も、千津子さんの貯金もあるかも知れませんが工作活動の資金のような気がします。
3400万もの大金、怖くて使えなかったのでしょう。(後に関係者が取りに来るかも知れない)
田中竜二が最後、どのように千津子さんの前を去ったかは分かりませんが、黙って去ったにしろ、別れを伝えて去ったにしても、その後の生活はは相当な恐怖だと想像できます。何しろ秘密を知っているわけですから。
拉致されたり殺されると思っても不思議ではありません。

アパートにしては不自然な二つのチェーンロック、防犯ブザーなども、これなら説明が付きます。

最後まで、この男の正体はわからず読者のみなさんは消化不良かも知れませんが、本筋は田中千津子さん事、沖宗千津子さんは誰なのか?なのですから、それが分かっただけでも大円団ではないでしょうか。








#ドキドキハラハラ #深い

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2024年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ある行旅死亡人の物語という題名だが
実際のところは一本の記事ができるまで記者がどう考えてどうやって動いたかという感じの話がメイン。
最初に表紙を見て行旅死亡人の謎が次々に解き明かされるんだろうと思った筋とは違って謎は身元以外ほぼ不明なまま終わる。まぁそのあたりはノンフィクションとしてはリアルと言えるかな。
結局のところ一番の引きである3400万円の現金の謎について全くわからなかったところがうーんというところ。

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2025年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3000万の大金を部屋に残して亡くなった片方の指のがない80代女性。その女性は一体誰なのか。2人の記者が探っていくノンフィクション。

桐野夏生さんの帯が

死者の物語をいくら紡ごうとしても、真実は死者が持ち去ってしまって、もうそこにはない。

とても魅力的。

亡くなった孤独な女性がぬいぐるみを子供のように可愛がっていた写真が残っていた。
生きている間に会ってどんな人だったのか、気持ちを交わしたかったという感情が湧いてきた本。

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2025年09月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

田中千津子さんが幸せだったならそれで良い。
確かに存在した方で、何か事情があったのかもしれない。
身元がわかった、それだけで十分だと思う。
あとは本人だけが分かっていれば良い。

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2025年08月17日

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