【感想・ネタバレ】さかさ星のレビュー

あらすじ

戦国時代から続く名家・福森家の屋敷で起きた一家惨殺事件。死体はいずれも人間離れした凄惨な手口で破壊されており、屋敷には何かの儀式を行ったかのような痕跡が残されていた。福森家と親戚関係の中村亮太は、ある理由から霊能者の賀茂禮子と共に屋敷を訪れ、事件の調査を行うことになる。賀茂によれば、福森家が収集した名宝・名品の数々が実は恐るべき呪物であり、そのいずれか一つが事件を引き起こしたという。賀茂の話を信じきれない亮太だったが、呪物が巻き起こす超常的な事象を目にしたことで危機を感じ始める。さらに一家の生き残りの子供たちにも呪いの魔の手が……。一家を襲った真の呪物は? そして誰が何のために呪物を仕掛けたのか? 数百年続く「呪い」の恐怖を描く特級長編ホラー。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

中学2年の頃、陰陽師やら呪物に興味関心がありネットが無い時代のため本や雑誌で調べ物をしていた。安倍晴明や蘆屋道満などの人物に心奪われ、過去の日本に想いを馳せた。
ホラーミステリーのようでキャラクター小説、そして呪物に関するHistoryが混ざり合って驚異的な面白さを生み出した貴志祐介さんの本作。長編でこの頁数をものともしないリーダビリティはさすが。中盤での物語の反転から最後の足掻きまでの流れは素晴らしく、映像を見ているようだった。
呪物を念視し想像で事態を打開する加茂禮子が見所。亮太の頑張りも良い。

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2026年02月01日

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 2026年最初に「面白い!」と感じた本。さすがの貴志祐介、読み応えがあった。使われている言葉やモチーフでも、読書欲や知的好奇心のようなものが満たされた。1ページ目からクライマックスのような疾走感ある作品。
 あまりにも最初からが面白すぎて、途中で中弛みもしたが、途中でふとページ数を確認したときに「まだこんなにページが残っている」という感覚が良い。よくこの題材で、これだけのボリュームのものを書いてくれたものだ、という満足感があった。通常の作家なら同じような題材でも、この半分のページ数で終わっていそうなものである。
 ホラーミステリーの場合、犯人探しや死因究明の際に「不思議な力があるならなんでもありじゃん」となって白けることが多い。こちらの作品でも漏れなく「そんな非現実的な…」ということはあるが、作品内である一定の守るべき法則のようなものはちゃんとあるので、ホラー要素が「なんでもありの魔法」ではなくなっている。
 ところで私は個人的に貴志祐介の作品に出てくる主人公があまり好きではないのだが、今回の主人公も最初のうちはほんのり嫌いだった。貴志作品あるあるなのだが、序盤の動きがおばかすぎてちょっとストレスなのである。しかし、読み終わる頃には「まぁこいつも頑張ってたな」と思えるようになっていた。
 大抵の作品では数個しか出てこないような「呪物」に焦点をあてていたのも面白かった。霊能者バトルならぬ、呪物バトルであった。霊能者自体のキャラクターも非常に魅力的です、前日譚や後日譚などのシリーズも読んでみたいと感じた。

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2026年01月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

黒い家の恐怖を超える恐怖はないけど、呪術の蘊蓄や、曰く付きのあれやこれ、その背景や因果関係が本当に面白かった。ホラーというより、ゴシックホラーテイストミステリーで、呪いの大元を探せ!的な感じ。
二部作ということで、消えた月震や入場することなく退場した日震との対決を楽しみに次作を待つ!

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2025年12月17日

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名家の一家惨殺事件の裏に隠された呪いを解き明かす物語。主人公が「陰鬱な因縁譚はもう勘弁してくれ」とセルフツッコミを入れるレベルで呪物が大量に出てきて飽きない。呪物の仕組みや渦巻く呪いにも法則があり、さながら最後の展開はパズルゲームのよう。「転」の展開が些か急なきらいはいなめないものの、総じて面白い。場面を想像しやすい筆致で、特にラストは文章ながら非常にぞっとした。

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2025年10月06日

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【短評】
愛してやまない作家・貴志祐介の新作(と言っても、刊行は1年前だが)は、久方振りの長編ホラーである。「嗚呼、やっぱり貴志祐介は良いのう」と嘆息しながら、貪るように読み耽った。最近時、新規分野の開拓に勤しんでいた感のある貴志祐介だが、やはり本領はホラーなのだろう。ここ数年における白眉であることは間違いない。

戦国時代から続く旧家・福森家において発生した一家惨殺事件。遺体はいずれも著しく損壊しており、凡そ人間の所業とは思えなかった。主人公・福森亮太(ふくもりりょうた)は事件を調査する過程で、霊能力者・賀茂禮子(かもれいこ)に出会う。禮子曰く、福森家は数多の穢れた呪物で溢れ返っており、事件も呪物の影響に拠るものである。
意図的に呪物を蒐集した何者かの悪意と、複雑に絡み合う呪物の因縁を紐解くことで明かされる真相とはーーと言った作品である。

濃厚にオカルティックな味付けだが、「恐怖心」より「好奇心」が先行する類の作品。
「ホラー小説の価値はどこにあるのか/恐怖ではないのか」という思考にはそれなりの興味があるが、浅慮な私は「面白ければ良いじゃない」と軽い回答をしたい。
前述の通り、福森家は呪物塗れとなっている訳だが、それが無差別に災禍を撒き散らすモノではなく、呪物たりえる因果と明快な性質を持つという点が面白い。数多の呪物は互いに影響を与え、相乗或いは相克するという論理展開が知的好奇心を唆る。
「曰く」の意味を解き明かし、関係性を推理する過程はミステリィな味わいがあった。
癖が無いがピリリとシニカルな筆致も健在であり、実に楽しく読ませて頂いた。

【気に入った点】
●「床下」のシーンが良かった。「追いかけっこ」を描いたら、貴志祐介の右に出る者はいないだろう。断片的な幻視という点も恐怖を唆られる。「もっと寄越せ」と思う程に。
●呪物に纏わる物語が好き。やろうと思えば短編一作になるんじゃないかという忌まわしい話も多いなか、それらをバッサバッサと使い捨て、数で勝負する構成は嫌いじゃない。そこに逸話の読み解き方や呪物同士の相関関係が相まって、終始興味が尽きなかった。
●「穿山丸」って名前、カッコいいよね。
●好みが分かれることは承知しているが、私は本作の「落とし方」結構好き。ともするとギャグっぽくなるが、想像してみると結構怖いのではないかと思う。

【気になった点】
●正直に言えば怖くは無い。怖い/怖くないでは無く、ある種のエンターテイメントと割り切って読むのが正解だと思うし、個人的には十二分に楽しめた。
●作中のある展開において、これまでの読書が無駄になるかもしれないという危惧が産まれる。結局杞憂ではあったのだが、こうした盤外のドキドキ感は好ましくない。

好き過ぎる作家なので、正当に評価出来ていることやら。
定期的に狂おしいほど摂取したくなる作家である。是非とも骨太のホラーを生産し続けてほしい。

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2025年10月05日

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★★★★★星5
著者の『新世界より』と『悪の教典』が大好きです
序盤からじわじわと気色の悪さがつのっていきました。数々の呪物、霊能力者、掛け軸、鎧兜、お墓、大黒柱、お面、お屋敷、心霊YouTuber

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2025年08月30日

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「呪いも、怨霊も、つまるところは、人の邪悪さ、愚かさから生まれるのだろうか」
YouTuberの中村亮太は祖母の依頼で、霊能者・賀茂礼子と共に、親戚で江戸時代から続く名家でもある福森家の屋敷に赴く。そこでは、当主である虎雄を始めとした一族4人が惨殺される事件が起きたばかりだった…。

面白かった。物語の前半は、賀茂礼子が見つけ出す呪物の数々や庭の木々に込められた呪いに戦慄した。福森家の先祖たちが古くから屋敷を護るために施した物たちも(賀茂礼子の指摘を受けたときに亮太が思ったように)、"迷信"や単なる"風水"とあしらう現代の人々の認識の変化によって無効化されたのだと思うとそれが一番恐ろしかった。
物語の後半からは、福森家の滅亡を願う者とのバトルストーリーのようにもなっていき終始ハラハラさせられた。

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2025年08月24日

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醸成された人の怨念がなによりも1番怖いかもしれない。本当に怖い。めちゃくちゃ怖かった。終盤の亮太の精神力は何?

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2026年02月06日

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ネタバレ

長編だったがあっという間に読み終わってしまった!
でも市松人形いろいろと謎が残ってる部分もあるので、続編があるのでは!と楽しみにしています!!

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2026年01月27日

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主人公と同じくインチキ女のトリックを見破ってやんよオラッ!!という意気込みで読みはじめ、200ページを越えたあたりで、あっこれミステリじゃなくて超常系ホラーか…スンッとなった。
呪物ルームツアー長すぎるよお!
ところが後半から展開が動きだし、おおそう来るか!と。ひとつひとつの話がやはり長いものの、俄然面白くなる。

主人公が底辺YouTuber(でも実家は太い)という設定なので、割とスラング寄りの言葉も使われるのだが、上級国民というワードが出てきた時は笑っちゃった。まずいっすよ加茂さん!
実況するとこ大好き。現代の若者ならではの発想で打開する展開がもっとほしかったな。
エピローグはやや物足りず…霊能Tuberになった主人公も見てみたかった~。
しかし最後のアレはぞっとしたので、ホラー小説としては正しいラストかもしれない。

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2025年12月25日

Posted by ブクログ

ゴブリンかヨーダか。あの霊能力者がはっきりと名前を得て生き生きと描かれている。死者が現世にアクセスできるのはなぜか、呪物とは何か、呪物が出来上がるまで何があるのか……貴志祐介が蓄え、自分なりに熟成させてきた見識を、全て開示してみせられた気分だった。これがまた面白い。正直、その魅力だけで何度も読める。
生前の愛憎や恨みが直に込められた品から、死後に残された生者が扱いを間違えたため出来上がった品まで、バラエティ豊かな呪物がそれぞれにキャラクター性をもっていて、登場人物紹介欄として呪物を並べてほしくなる。

『黒い家』が「本当に恐ろしいのは生きている人間」を体現した作品なら、本作は「死霊もかつては生きた人間」ということが実感できる作品だった。『弟切草』なみに怨霊がダイレクトに活躍するが、それまでの呪物紹介ページが充実し過ぎていて、満を持しての怨霊登場はおまけ程度の分量だった。もっとも、怨霊が憑代を得たら全てが終わり、というパワーバランスからして妥当な流れだったと思う。
物語は結びが一番難しいものだろうと思うが、ラストは賛否両論あるだろう。

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2025年11月30日

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たしか帯で、”黒い家”とか”悪の教典”あたりを引き合いに宣伝されていたと記憶しているんだけど、それなら読まない手はないですわな。引き合いに出たとはいえ、それらの二番煎じではいけない訳で、その点で本作は新機軸で、かつ高品質な恐怖作品に仕上がっている。ひたすらに呪物が登場するけど、なんとも禍々しい空間設定に、読みながらドキドキさせられる。呪物とその関連人物との因縁が、かなり複雑に描かれるんだけど、なかなかその全てを把握するのが難しく、徹底的に理解できたとは思えないんだけど、それでも十分、怖がらせてもらいました。

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2025年11月10日

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久々貴志さんの長編楽しんだ!内容濃くしたせいか、個々の内面とかは薄くなって、その辺りの物足りなさはあるけれど、これでもかと出てくる呪物にワクワクした。敵とラストがちょっと弱めに感じたけれど、黒い家の狂った感じと悪の教典の狂った感じの鱗片を感じられて嬉しい。

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2025年11月03日

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「呪物」の博覧強記。
知らないことばかりで、書いてあることはそうなんだろう、と(作者を信じて)楽しく読んだ。

読んでいる最中、こうしてぐいぐい読ませてもらえることの喜び、本を読む喜びを感じていた。

このところホラーを続けて読んでいるが、ホラーというものがよくわからなくなってきた。ジャンル分けしたらホラーなんだろうけれど、私はエンタメとしてどれも楽しませてもらっている。
映像じゃないから楽しめているのかな。
映像にするととたんに観られなくなるから、本で読めるのは幸せだ。

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

最初から走ってて、
え、あれ?となっているうちに疾走。
色々突っ込みたいところはあるけど
エンタメとしてはとても楽しんだ。

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

呪物資料集のような呪物オンパレード作品
呪物ミステリー、霊媒師、怪異と最高にオカルト三昧
呪物の善し悪しが二転三転して、ちょっとクドいしご都合感があったけど、呪物を実在するものかのように書き記す貴志先生の知識量には感服

ただ、主人公がとにかくダサい。発言や思考、全てにおいてダサすぎて、もう少し魅力的なキャラクターとして描けなかったのかと。
でも、貴志先生の事だから何かのメタファー?現代の若者に対する風刺と期待を込めたってこと?と勘繰らされるほど、ダサい底辺YouTuberの主人公でした

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

呪術ミステリーというかホラーというか。
先が気になって一気に読んでしまったけど面白かった!古典とか色々な点で気になることを調べたりも出来て良かった。

めちゃくちゃ久しぶりに作者の本を読んだのだけど、初期は追い詰められる側の描写が本当に恐ろしくて…“クリムゾンの迷宮”とか“新世界より”とか、名作だと思う。

いつからか追い詰める側を描きはじめたなと思ってたけど、本書はまた違う視点?怖いは怖いんだけど、あの震えるような恐ろしさは、本書ではわたしには感じられなかったかも。人生経験が未熟なのかな、、
骨董はわりと好きなので、勉強になる点も多かったし、また読み返してみたいな。

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2026年01月27日

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あれも呪物〜これも呪物〜それも呪物〜
そんな呪物ミステリ〜。

▪️あらすじ▪️
由緒正しい福森家で、人が行ったと思えない殺人事件が起こる。どうもそれは福森家にある呪物が原因らしい。その呪物を探すため、霊能力者の加茂と、この家の分家の青年亮太が奮闘する。
しかし、福森家の屋敷は呪物だらけだった。

▪️感想▪️
呪物にまつわる歴史などが推理のかなめになっていて、歴史ものはそんなに好きではないのでイマイチでした。
文体などはさすが貴志先生だな!と思うのですが、まどろっこしい展開や、荒唐無稽な展開、いやそうはならんだろ?な展開が続いて個人的にはイマイチでした。
多分歴史画好きなおっさんとかには激ハマリしそうです。

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2026年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんやこれーーーーー
終盤めっちゃおもろかったのに、前提の設定が後出しなだけで序盤が全然入ってこなかったぞー

冒頭に事件当日何があったのかだけ追記してほしい。
あと霊能者がいろいろと勿体ぶって話すから「もうっ!」てなった。

でも最後は臨場感のある手に汗握る展開を楽しめた。

特に終盤の展開が右園死児と重なって、
化け物の量で勝負のドタバタカオスパニックホラー
というジャンルに分類分けすることにいたしました。

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

由緒ある屋敷で起こった惨劇を調べるため主人公が訪れるが、冒頭から謎めいた骨董品(呪物)が数え切れないほど登場するうえ、それぞれに曰く付きの来歴があり、それがことごとく血なまぐさい。これら全部の来歴をあたかも見てきたかのように語る霊能者はどう見ても胡散臭いが、読み進めるうちにどうやら本当に超常現象が起きていると気づくことになり、読者は完全に置き去りに…。
後半は、さらなる惨劇を防ぐために霊能者の指示のもと呪物で対抗しようとするが、果たして霊能者の言うことは本当に正しいのか、その呪物は本当に効果があるのか。そうこうするうちにいよいよ惨劇の続きが…。

続きが気になって読める一方、霊能者の能力が強すぎたり、読者が知る由もない呪物の来歴や効果が後出しで明かされたりなど、何でもあり感が強い。かなり怖ろしいと思われたストーカーがあっさり退場してしまうなど、盛り上がりきらない点も。

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2026年01月21日

Posted by ブクログ

大好きな作家さんのひとり。

これだけの長編かつ固有名詞も多くて読みにくいはずなのにいつも徹夜しそうな勢いで一気に読ませる技術はつくづく天才的だなと感服する。

ただ、どうしても新世界よりという大傑作をはじめ天使の囀りやグリムゾンの迷宮などの過去作品と比較してしまうので。それと比べると読後のインパクトは小さい。

それでも十分楽しませてもらえる作品だった。

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2026年01月12日

Posted by ブクログ

天使の囀りはよかったなあ〜またこれも去年の年末年始に読んでたのかな?2025最後に読み切ったのはこちらになりました。
他の感想にあるような呪物多すぎとか覚えられんとかはあんまり気にならないが、ホラーとミステリーをするのにそもそもそんなに出す必要があるのか…。
激強霊能者も、YouTuberの設定もなんか肩透かし。
おもしろかったし、短編集ばっかり見てるとやっぱりこんな長編で魅力的なのはひさびさで新鮮な体験だけど、変に若くて安いな〜なんて思ってしまった。

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2026年01月02日

Posted by ブクログ

貴志祐介の長編作品。細部まで設定を詰めることでリアリティを出すのはやはり上手い。
特に冒頭の由緒ある大きな家に独特の薄気味悪さや静かな恐怖みたいなのがよく現れていて、惨劇が何を表すのだろうという興味も相まってどんどん読み進められた。
惜しむらくは後半の展開で、どんでん返し系の作家さんじゃないとはいえ、もう少し展開に意外性や伏線回収感があると良かったなぁとは思ってしまう。

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2025年12月11日

Posted by ブクログ

なかなかに難しかった。
ひとつひとつの呪物にこもった怨念の話は面白かったけど、多すぎてこの呪物の話なんだっけ?ってなった。
あと家族関係や屋敷内の様子が分かりにくかったから、相関図や家の見取り図的なのあるとよかったな。

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2025年11月27日

Posted by ブクログ

けっこうひき込まれて読み進めていき、そのペースは衰えない。なのになにやら訳分かんなくなってきて、結局…なんだったんだろ。数多出てくる呪物は敵か味方かすっかり見失って混乱し、殺された福森家の皆さんの屍は完全にゾンビ状態になってた。あんな呪われた、しかも殺戮の跡がいまだ生々しい屋敷で通夜だのします?というか事件後に人が住み続けて、さらに命拾いした子どもたちを呼び戻します?日震も月震も退治はできないまでも、あんなんでほっといていいのかなぁ?賀茂禮子さんは頼りになるようではてさて。いずれねせよ亮太くん、お疲れ様。

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2025年11月24日

Posted by ブクログ

呪物や霊媒師などオカルトを詰め込んだ本作。呪物vs呪物という呪術廻戦のようなワクワク感があった。しかし呪物の説明が長すぎる…

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

福森家で起きた一家惨殺事件を調査する霊能者・賀茂禮子と中村亮太。
訪れた事件現場の屋敷は、曰く付きの呪物で溢れ返っていた。戦国時代から続く恩讐が今回の事件の引き金になっているのだろうか。事件の夜を生き延びた福森家の子供たちを更なる脅威から守れ。

呪物紹介ツアーが長くて閉口した。
庭木も多分に呪われていて、屋敷の門から母屋に入るまでにも随分時間がかかった。事件の内容もよく分からないうちから繰り広げられる講釈に、早く物語の全体像を掴みたいという気持ちが先行して、とてもじれったかった。母屋の中に入れば、河童の木乃伊や天尾筆などを始めとしたエピソードをちゃんと持った呪物が多かったので、その完成度はさすがだと思った。いや、それにしても呪物が多すぎて、また解説か…と嘆息する場面もあったのは事実だ。

手っ取り早くもっと怖くできたような気がする。
例えば、亮太のストーカー・リリコ。ファミレスでの邂逅は、作中で一番怖かったと言っても過言ではない。リリコの家に市松人形を取りにいく流れになるのかと手に汗握ったが、リリコはすぐ死んでしまった。他にも、生首を持ってうろつく稲村繁代や最後の大黒柱を目指して亮太が決死の床下探索する場面なんかも、貴志先生なら百倍怖く掘り下げられるだろうに、このフェザータッチ加減には首を捻るばかりだ。

あっけなく散っていく呪物たちがもったいない。
あんなに頁数を割いて解説してきたのに、亮太や賀茂禮子が駆使するわけでもなく、重要な呪物たちがさくっと燃える。もっとポケモンバトルみたいに呪物を繰り出して月震に立ち向かうのかと思ったのだが、使い方がもったいなかった気がする。
賀茂禮子が早々に退場してしまうし、月震も河童の木乃伊の攻撃が急所にあたって退場してしまうので、実況者不在で戦況がいまいち分からない。敵の具体的な目論見や守らねばならぬゴールの位置もいまいちよく分からず、それ故にはらはらする切迫感がない。気付いたら終わってた。

良質な貴志祐介作品を知ってしまっているが故に響かなかった。
もっと震え上がるような恐怖を、もっと飲み込まれるような世界観を紡ぐ貴志先生の作品を読んできたので、さかさ星じゃ満足できない。

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2025年11月01日

Posted by ブクログ

由緒ある一族の屋敷で人智を超えた惨劇が起こる。犯人が第二の犯行を画策する中、それを阻止しようと犠牲者の縁者が奔走する。
邸内に無数にある呪物の「曰く」を辿りつつ、どれが人を護る力があるもので、どれが人に仇なすものか推理しながら、犯人を追うという異色ホラーミステリー。

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2025年10月20日

Posted by ブクログ

今年の夏もホラー!第4弾!重々しい雰囲気で始まる邪悪な物の存在正体、事件の概要が見えてこない、それが妙に引っかかってくる!何かある?登場人物も何処か謎?不気味?な印象を受ける。
話が進むにつれなるほど!と納得する事が増えてくるが、どうしても謎に包まれ、傍若無人に何が起こるかわからない恐怖のイメージが全体を靄の様に覆う。
読後感じたストーリー自体は案外シンプルなホラーな印象を受けるが、多くの呪物の謂れや来歴が複雑で、理解するのに若干抵抗があった。
 しかし、しっかりとしたホラー小説を楽しむ事が出来た!今の映画の技術であれば、迫り来る恐怖の緊張感を映像化もありかと感じる!シンプルで何処か懐かしいホラー映画になるといいな!

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2025年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホラーだと知らずに貴志祐介の最新作というだけで読み始めた結果、ホラーが苦手な私は怖すぎて震えながら読みました。
とても面白かったですが、最後のバトルシーンがもう少しあったらよかったなぁと思いました。

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2025年08月26日

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