魔女の原罪

魔女の原罪

小説・文芸
1,001円 (税込)

5pt

リーガルミステリの俊英が放つ衝撃作

“法律”のみが絶対ルールの僕らの学校。校内で起きた窃盗事件で、僕は、拭えない違和感に気づいてしまった。そして、友達が死んだ。

単行本 2023年4月 文藝春秋刊
文庫版 2026年1月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    魔女の原罪
  • タイトルID
    :
    2129694
  • ページ数
    :
    416ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年01月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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魔女の原罪 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     鏡沢高校は自由闊達という校訓を持ち、基本的に校則が存在しない。あらゆる選択において生徒の自主性が尊重され、服装や髪型は自由で、部活も委員会も加入義務もない。ただ無法地帯であることが許されているわけではなく、違法行為に対しては厳重な処罰が待っている。学校内には三十個を超える防犯カメラの目がある。違法は絶対に許さない。しかし一方で、この学校では適法ないじめが野放しになっている。週三回の透析治療を行いながら、鏡沢高校に通う和泉宏哉はその学校の在り方に違和感に抱き、時におかしな状況に対して行動に移していく中で、触れてはいけないものに触れてしまう……。

     読みはじめた時と読み終わった時、見えている世界が180度違う小説が好きです。そして本書はまさに小説でした。他とはすこし違う雰囲気の高校で起こった事件と対峙することになった少年の(ちょっとダークな読み味ではあるけれど)青春学園ミステリという導入から一転して、中盤以降はまるで様相の異なる世界が広がっていくのですが、世界観が一変するだけでなく、そこから二転三転して、予想も付かないところへ連れて行かれる後半の展開も魅力的でした。

     自分の信じていた足場は思いのほか大きく揺らいでいて、そしてそれは突然気付かされる。不確かな世界を確かな足取りで歩こうとした少年の想いがいつまでも心に残る傑作です。

    0
    2026年02月05日

    Posted by ブクログ

    校則のない高校と、その街に隠されたしきたりのお話

    かつては鏡沢ニュータウンとして栄えた郊外の鏡沢町
    急激な人口減の対応策として、補助金制度などで移住者を優遇し多少は盛り返した
    しかし、昔から住んでいた住民と移住者との間には確執ができた

    そんな街にある鏡沢高校
    校則がなく、法律が絶対視される
    学校内には監視カメラが多数設置されている

    法律に反しない限り処罰は受けない環境では、罪を犯した者に対しては関わりを絶つという「無視」が正当化される

    その理不尽な状況に抗おうとする主人公の宏哉
    だが、その仕打ちは自らにも降りかかり
    そして、親しい友人が遺体として発見される事件と、その事件の容疑で母も逮捕されるという展開
    果たして、母は何をしたのか?街の住人たちが秘密にしている事とは?なリーガル・サスペンス



    監視されているかのような学校
    主人公が知らない街の秘密
    血を抜き取られた少女の変死体
    魔女の影に怯える大人達
    母親の行動への疑い
    自らの出自の秘密

    事件の真相と共に浮かび上がる、街の不自然さと異常さ

    現代に成立する因習村ですねぇ



    不作為を罰する法は作りにくいとは言うのは納得
    ただ、善管注意義務が生じるような場合は不作為も罪になり得る
    管理責任が発生するのであれば、見逃しは罪ですからね
    なので、高校のコンセプトも場合によっては罪になり得ると思うのだけど

    でもまぁ、無視だけで済むのであればいい方じゃね?とも思ってしまう


    ってか、現代に成立しうる因習村ニュータウン
    住宅補助アリ
    しきたりアリ
    儀式アリ
    しきたりを破った者は村八分か、村から追放

    実際にこんな街が成立しうるか?
    でもまぁ、「魔女」家族にとっては隠れ里みたいなものなので
    ある意味で救済であり、安息の地なのかもしれないなぁ

    魔女は生まれ持って悪人であると見なされる存在

    ------------
    「魔法使いと魔女の違いを知ってる?
    魔法使いは、どのように魔力を行使したかによって善か悪かが決する。しかし魔女は、悪魔と結託して神を裏切った時点で、悪であることが確定するの」
    ------------
    この物語だと正確に表現するなら、魔女の子、もしくは悪魔の子が魔女
    だろうか



    総じて、登場人物のどいつもこいつも、ぶっとんだ思考の持ち主ばかりだな
    街の住人然り、母親然り、それを許容する父親も然り
    そもそも、父親も傷害罪か医療的な何かの法律に抵触すると思うのだけど

    この後、宏哉くんがどう育ったのかが一番気になるところですね

    ---------------
    法律が絶対視される学校生活、魔女の影に怯える大人、血を抜き取られた少女の変死体。
    一連の事件の真相と共に、街に隠された秘密が浮かび上がる。

    僕(宏哉)と杏梨は、週に3回クリニックで人工透析治療を受けなければならない。そうしないと生命を維持できないからだ。ベッドを並べて透析を受ける時間は暇で、ぼくらは学校の噂話をして時間を潰す。

    僕らの通う鏡沢高校には校則がない。ただし、入学式のときに生徒手帳とともに分厚い六法を受け取る。校内のいたるところには監視カメラが設置されてもいる。
    髪色も服装も自由だし、タピオカミルクティーを持ち込んだって誰にも何も言われない。すべてが個人の自由だけれども、〝法律〟だけは犯してはいけないのだ。

    一見奇妙に見えるかもしれないが、僕らにとってはいたって普通のことだ。しかし、ある変死事件をきっかけに、鏡沢高校、そして僕らが住む街の秘密が暴かれていく――。

    『法廷遊戯』が映画化され注目を集める現役弁護士作家の特殊設定リーガルミステリー。
    ---------------

    0
    2026年06月02日

    Posted by ブクログ

    自分もわりかし自由な学校だったからこそ、最初から主人公の違和感に強く共感を抱いており、世界観も強固だったことで話に引き込まれた。

    0
    2026年04月11日

    Posted by ブクログ

    ----------------------------------
    僕らの住む街は、
    いつから狂って
    いたのだろうか。

    住民同士の反目、
    少女の怪死……
    学校を支配する奇妙なルール

    リーガル・ミステリの俊英が放つ、
    衝撃作‼︎
    ----------------------------------
    表紙のデザインが良くて、
    手に取りました。

    法律を守ればそれ以外は自由。
    という高校。

    最初は、あれ、これ私読めないかも…と
    ちょっと微妙についていけない気がしましたが、
    途中から事件が起こり、
    少しずつ秘密が明かされていくなかで、
    途中からは結末が気になり、
    通勤中に読みました。苦笑

    感想としては、
    うわ…うわっ、うわうわうわ〜…、うわ…
    みたいな感じです。苦笑

    もう擬音語でしか語れません。苦笑
    途中引いちゃうし、ついていけなくなったけど、
    それでもどんな結末か見届けたくなり。

    ミステリーというより、
    もはやホラーじゃん…という気持ちです。苦笑

    0
    2026年03月01日

    Posted by ブクログ

    表紙とあらすじに惹かれた。
    現実的な部分と非現実的な部分が混ざっていて不思議な雰囲気。もう少しあっと驚く展開を期待してしまっていた節がある。
    終盤寝落ちしかけながらなんとか読み終わったので、眠い時に読むのはお勧めしない。ちょっと難しかった。

    もし映像化することがあったら、第1部が終わったタイミングで画面いっぱいにタイトルを出してほしい。第2部、ここからがはじまり。

    0
    2026年02月28日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    生まれながらにして魔女だった。の意味するところは何か。加害者家族問題、秘密によって縛られたコミュニティの中で事情を知らされず高校生活を送っていた主人公の葛藤と不安、そして全てを知った時の決断は。緊迫する法廷場面、鮮やかな伏線回収。楽しめるミステリー小説でした。

    0
    2026年07月18日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表紙に惹かれて選んだ一冊。
    激重ミステリーだった…笑
    変わったルールで成り立つ学校、元いた住民との異常なまでの確執、だんだん解き明かされていく真実にページを捲る手が止まらなかった。作中で真実が明かされていると思っていたことも、後から伏線だと気づく。
    側から見ると異常に見える和泉の母や加害者家族たち。迫害されることの辛さと苦しさ、迫害されることへの恐怖心。人間誰もが陥る可能性のある出来事で、心に問いかけてくるものがあった。

    0
    2026年02月15日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    重い。とてもやるせない。
    息子を信じてあげられたら、と思うけど、元旦那の裏の顔に全く気が付かずに生活していたことを思えば、自分の見る目なんか信じられなくなるだろうとも思う。実際元旦那の親だって気づいていなかったんだから。
    こういう街があることは、救いになるのかな。

    0
    2026年06月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    星5にしようか迷った。最初は「本と鍵の季節」的な学校内ミステリみたいな話だと思ってたら途中からなんかトリックみたいな雰囲気になってきて全然想定した展開にならなかったのが無茶苦茶面白かった。ただ、母親の犯行動機とかはやっぱり理解に及ばなくてリアルが失われてしまって、トリックみたいにファンタジーに振り切ってもいないから、どういう感情で読めばいいか迷子になった。

    0
    2026年01月29日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    事件が起こるまでが長くて、起こったあと主人公が知ることになるあれこれ。
    事件起こさ無ければ知らずに生きていけたじゃん。無駄な透析もある意味虐待だし。
    結局、親が犯罪者だから子どもが。じゃなくって、親の心にゆとりがないと虐待が起こる。虐待を受けた子は被害者なので加害者若しくは自傷するようになるってだけのことで。
    そんな人達沢山集めたらメンタルケアもっと手厚く!と思うこと多すぎる話だったな。
    加害者遺族を責める気持ちがこれっぽっちもないからそう思うだけかな?

    0
    2026年01月25日

魔女の原罪 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    魔女の原罪
  • タイトルID
    :
    2129694
  • ページ数
    :
    416ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年01月05日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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