あらすじ
リーガルミステリの俊英が放つ衝撃作
“法律”のみが絶対ルールの僕らの学校。校内で起きた窃盗事件で、僕は、拭えない違和感に気づいてしまった。そして、友達が死んだ。
単行本 2023年4月 文藝春秋刊
文庫版 2026年1月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
表紙に惹かれて選んだ一冊。
激重ミステリーだった…笑
変わったルールで成り立つ学校、元いた住民との異常なまでの確執、だんだん解き明かされていく真実にページを捲る手が止まらなかった。作中で真実が明かされていると思っていたことも、後から伏線だと気づく。
側から見ると異常に見える和泉の母や加害者家族たち。迫害されることの辛さと苦しさ、迫害されることへの恐怖心。人間誰もが陥る可能性のある出来事で、心に問いかけてくるものがあった。
Posted by ブクログ
鏡沢高校は自由闊達という校訓を持ち、基本的に校則が存在しない。あらゆる選択において生徒の自主性が尊重され、服装や髪型は自由で、部活も委員会も加入義務もない。ただ無法地帯であることが許されているわけではなく、違法行為に対しては厳重な処罰が待っている。学校内には三十個を超える防犯カメラの目がある。違法は絶対に許さない。しかし一方で、この学校では適法ないじめが野放しになっている。週三回の透析治療を行いながら、鏡沢高校に通う和泉宏哉はその学校の在り方に違和感に抱き、時におかしな状況に対して行動に移していく中で、触れてはいけないものに触れてしまう……。
読みはじめた時と読み終わった時、見えている世界が180度違う小説が好きです。そして本書はまさに小説でした。他とはすこし違う雰囲気の高校で起こった事件と対峙することになった少年の(ちょっとダークな読み味ではあるけれど)青春学園ミステリという導入から一転して、中盤以降はまるで様相の異なる世界が広がっていくのですが、世界観が一変するだけでなく、そこから二転三転して、予想も付かないところへ連れて行かれる後半の展開も魅力的でした。
自分の信じていた足場は思いのほか大きく揺らいでいて、そしてそれは突然気付かされる。不確かな世界を確かな足取りで歩こうとした少年の想いがいつまでも心に残る傑作です。
Posted by ブクログ
星5にしようか迷った。最初は「本と鍵の季節」的な学校内ミステリみたいな話だと思ってたら途中からなんかトリックみたいな雰囲気になってきて全然想定した展開にならなかったのが無茶苦茶面白かった。ただ、母親の犯行動機とかはやっぱり理解に及ばなくてリアルが失われてしまって、トリックみたいにファンタジーに振り切ってもいないから、どういう感情で読めばいいか迷子になった。
Posted by ブクログ
事件が起こるまでが長くて、起こったあと主人公が知ることになるあれこれ。
事件起こさ無ければ知らずに生きていけたじゃん。無駄な透析もある意味虐待だし。
結局、親が犯罪者だから子どもが。じゃなくって、親の心にゆとりがないと虐待が起こる。虐待を受けた子は被害者なので加害者若しくは自傷するようになるってだけのことで。
そんな人達沢山集めたらメンタルケアもっと手厚く!と思うこと多すぎる話だったな。
加害者遺族を責める気持ちがこれっぽっちもないからそう思うだけかな?