感情タグBEST3
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面白かった!!
息子がどうしようもないダメ息子だけど、息子には息子の言い分があり、母に母の言い分がある。
普段言えなかったこともラップバトルでぶつけ合う!
感情のぶつかり合い!
これは音声ありで聞いてみたい。
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話題になってたから読んだ。スルスルッと一気読み。
親と子どものラップバトルとか聞いたことなかったけど、最終的にはおかんの子離れっていう話やった。
最後のリリックには泣きそうになった。
親がずっと子供に対して回顧してるシーンや、謎が解けないもやもやが見てて辛かった。
今月一番良かったかも。またよみたい。
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面白い。
最近、推しのYouTuberが昔やっていたラップを披露する機会が多く、ラップバトルにも興味がわいてきたので読んでみましたが…
これは本当に面白い。
母親として毎日子育てに奮闘していますが、確かに主人公はレペゼン母。母親の気持ちをとても良く表現していて、共感の嵐。
最後は泣きました。
リリックが良すぎる。2日間くらいで読み終えました。続きがどんどん読めちゃう。
全母親読んで欲しい
Posted by ブクログ
『自分の不完全で不恰好なピースを寄せ集めて、それが奇跡的にかちっとはまって、逆転してかっこいいモノができるのがヒップホップだと思ってる』
いや〜最高。爽快で痛快なヒップホップ小説。
主人公・明子は60代の梅農家。夫に先立たれたあと、自分で経営するしかなくなり、アルバイトを雇って30年間切り盛りしてきた。
バイトのメンバーも個性豊かで面白かった。春馬、ジョーさん、さなえ、引きこもりの息子がいる円、明子の義理の娘・沙羅。みんなそれぞれの物語がある。
多少、強引でご都合主義的な物語展開もあったが、なんせテンポが良いので全く気にならない。
明子とポンコツ息子で3年間失踪中の雄大がステージで邂逅するのは最高で胸熱の展開だけど、まさかの心理的な揺らぎにより、あんな形になるとは。明子の壮大な子離れの物語とも言える。
なんでうちの子は言うこと聞かへんねやろ?
そう悩みぬいた明子の答えがとても印象に残った。
———紹介(公式より)———
マイクを握れ、わが子と戦え!
山間の町で穏やかに暮らす深見明子。
女手一つで育て上げた一人息子の雄大は、二度の離婚に借金まみれ。
そんな時、偶然にも雄大がラップバトルの大会に出場することを知った明子。
「きっとこれが、人生最後のチャンスだ」
明子はマイクを握り立ち上がる――!
『晴れ、時々くらげを呼ぶ』『檸檬先生』などで最注目の新人賞から、今年も文芸界のニュースターが誕生!
第16回小説現代長編新人賞受賞作。
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黄色い表紙が印象的で、軽いストーリーかな?
と思わせておきながら、すごい熱量で感情を揺さぶってくる最高の本だった。
梅農家の母・明子と、ダメ息子・雄大が、ラップバトルで本音をぶつけ合うというストーリー。
当然専門用語も多く出てくるが、馴染みのない読者(私のこと)も全く心配はいらない。
なぜなら主人公の明子も初心者で、会話の中で自然に教えてくれるから。
・パンチライン→決め台詞
・フロウ→歌い回しや聞き心地
・バイブス→雰囲気や情熱
等々知らない世界が開けた感じで、めちゃくちゃのめり込んで読んでしまった。
明子のラップの師匠は義理の娘・沙羅で、息子・雄大の三番目の妻だ。
その雄大は妻を置き去りにしたまま三年も行方不明というダメっぷりwww
そんな明子と雄大、沙羅を中心とした愛情たっぷりの物語は、最初から最後まで音楽が鳴り響き、何度も涙が溢れた。
沙羅が思う、戦いに一番大事なこととは、
「対戦するって、相手のことを想像して、相手の立場になりきることなんだと思う。本当の勝負って、相手を理解することなんじゃないかな?」
これを受けて明子は雄大を産んだ時からのことを振り返っていくのだが、読みながら私も自分の過去を振り返る。
この本の中でそんな静かな時間をもらえるなんて、思ってもみなかった。
黄色に目を奪われていた表紙も、改めて見れば優しいタッチで描かれた明子の背中だ。
眺めていると、いろんな思いが体中を満たしていく……
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前代未聞のバウト、先行、○○!後攻、明子!8小節2本勝負。ブリングザビート!
笑いあり涙あり。想像をはるかに超えてくる、感動の家族ドラマ×最高のエンターテイメントショウ!
梅農園を女手ひとつで経営する深見明子64歳。「べしゃり」の達者なオバやん。
だらしのない息子。出奔中の雄大35歳。
歳の離れた若い嫁。しっかり者だが、不遇な家庭環境に育った沙羅23歳。
すれちがう母と子の思いは、ビートに乗せれば伝わるのか——。
ひょんなことから『農家ラッパー』としてMCバトルに出場した明子(!)。
熱いバイブスでくりだすパンチラインは、フェイクでもファッションでもない、魂の咆哮だ。
バトルシーンのカッコ良さたるや。
心にしみるセリフも多い。
沙羅はいう。「自分の不完全で不恰好なピースを寄せ集めて(中略)、ピースがいびつなほど、欠けた部分が大きいほど、うまくはまった時に圧倒されるものができたりする。希望だった、私にとって。自分の最低な環境や経験が、まるごと可能性に変わるかもしれないっていう。」
これが、前を向いて生きるってことだよな。。
家族の絆と、MCバトルの結末は———。
感動のラストは必見。
明子たちのラップの熱さに触れてください。
最高に面白かった!涙腺崩壊です。
※おまけ
明子が台所で人参を切りながら「普通が何だか気づけよニンジン」と呟くシーン。笑
(BUDDHA BRAND『人間発電所』のリリックのもじり)。
原点かつ名曲。YouTubeにあります。
Posted by ブクログ
ダメ息子雄大と、母親明子のラップバトル。
最初は、明子の「息子に対する思い」に共感し通しだったけれど、後半になるにつれ、そんな明子の気付きが読み手である自分自身をチクチクと責めてくる感覚。だんだん苦しくなってくる。
なぜって、この二人は私と息子そのものだから。(きっとそう感じたのは私だけじゃないはず…、と思う)
自分と、自分の息子を否が応でも二人に重ね合わせてしまい、泣きながら読んだ。
明子の「選ばなかったことを振り返るのはやめよう」という言葉が今の私に対する励ましになった。
またきっと読み返したくなる1冊です。
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梅農家を営む母明子とダメ息子雄大がラップバトルで本音をぶつける
親の想い、子どもの気持ち
笑って泣けて、そして自分の子育てはどうだっただろうかと振り返るきっかけを与えてくれる作品
子どもとの些細な日常をもっと大切にしようと改めて思った
爽やかな読後感
Posted by ブクログ
いやー よかったわー。途中まではダメ息子と強い母、そして母に更なる元気を届ける義理の娘の話に感情移入して楽しんで。次は親子の中々交わらないそれぞれの想いや事情、いずれにも「うんうん、そうだよね」と心が入り込んで。
予定調和に収まらないストーリー。風景描写も素敵で、楽しんでじんわり残る読書体験でした。
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おかん代表とダメ息子がラップバトルで今までの想いをぶつけ合う。
展開も早くてポップな話なのに、親子のすれ違いが解けてくラップバトルのシーンは感動して泣けてきたのがすごい。
Posted by ブクログ
ラップの世界が身近にないので新鮮だった。
おかん明子の喋りがテンポ良くて、早々に「沙羅より明子の方がラップに向いているんじゃ?」と思ってしまった(笑)
中盤までは息子雄大の無責任なやらかし放題にイライラ、沙羅の健気さにウルウル、鬼道楽に勝った時にはスカッとしたし沙羅を思う気持ちに胸がぎゅっとなった。
しかし、雄大と対決する為に過去を振り返ると、そりゃ雄大なんも喋らなくなるわ……というエピソードばかりだった。
私の母親もこういうところあってキツいなと……自分は辛かったから仕方なかった、もっと褒めてもらいたい、私は悪くなかった、などなど、、、
それを盾にその時の子供の心を知ろうとしないし、逆に子供を親にして受け止めてもらおうとしている所。
子供だってそれを言いたいしして欲しいんだよね。
モヤモヤ部分もあり物語は上手く行き過ぎな所もあるが、ラップの世界を味わえたこと、テンポが良かったことで総じて楽しめる作品だった。
Posted by ブクログ
壮大な子離れの物語なのかなと思いました。知らず知らずのうちに、自分も娘を否定しているのではないかと、自らを振り返るきっかけになりました。もちろん、愛情ゆえなのですが、心配するあまり、それが子供の重荷になっていることもあるなと感じます。あと、ラップの良さにも気づかされました。一昔前は不良のイメージもありましたが、本音をぶつけ合うことのできる素晴らしいものだと思います。
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ストーリーがテンポ良く進んでいくのでサラッと読めた。明子の子育てへの気持ちを吐露するシーンでは、自分の母もこんな風に思うことがあったのかな?と読みながら考えていた。
もしこの先の将来母親になることがあったらもう一度読み返したいなと思う。
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本当に魂がのった言葉は共感をよび、
その場を掌握する!熱い!
tomoyukiさんのタイムラインから、タイトルとジャケットに惹かれて、即買。1日で読み終わりました。
あまりどんよりとなるシーンが長くなく、
スッキリと読める作品でした。
より楽しむために、MCバトルがどんなものか一度動画等で予習して読むことを強くお勧めします‼︎
作者の会場の空気が変わった様子などの
描写が非常に伝わりやすく、世界に没入して
ライブ間を楽しめました。
親子関係に正解はないけど、なにかしら自分を表現するツールと、相手が何を伝えたがっているのかを受け取るセンサーは常に高めにしないとなと感じさせられました。
Posted by ブクログ
ラップバトルを舞台にして、「母と子」のベタなテーマをエンタメ的に展開。物語の運びは上手いが、公式に当てはめて作ったような感じがやや強い。いわゆるウェルメイドな作品。ただ、最後のラップバトルは、いくらなんでもそれっぽくない。
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面白かった!途中まで、ダメ息子だとしか思えなかったけれど、雄大の視点に立ってみたら、それだけの理由が、母親には理解できなかった感情が、たくさん見えた。母と息子、どちらが良くどちらが悪いと言うわけではない。相手を理解しようとすることは、無駄にならない。好きな表現の多い本だった。
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あ~おもしろかった。
後半ちょっと盛り上がりすぎてそのあと雑っぽくなったような気がしないでもないけど、
とにかく全く興味がなかったラップを聴いてみようと思った。
というかラップというジャンルがよくわからなかったし。好きなCreepy Nutsもラップ?
確かに一瞬で韻を踏みつつ言葉を次々繰り出すなんて、昭和のおばちゃんはちょっと偏見持ってたの謝るわ。
物語の主人公、明子とたぶんそう年は変わらへんと思うけど、
懐の大きさがちがうねんな、と納得した。
かっこええよなあ。
息子が迷子になった時、学校に呼び出された帰りの車の中、彼女初めて家に連れてきた時、つい叱ってしまったり、ディスったりしてしまったその時の気持ち、めっちゃわかるわ。
今になってそれがとんでもなく息子に深く傷つけてたこと、茫然と思い返す気持ちも。「見落としてきたものとは、いったいなんだったのだろう」
母ならわかる、明子の気持ち。母だからわかる。正真正銘、明子はレペゼン母。
Posted by ブクログ
明子さんと円さん、子供との向き合い方が正反対でどちらも思うようにいかなかった。子育てって難しいなぁ。正解がない。
明子さんは随分遅くなったけれど、思わぬきっかけで子供と向き合うことができてよかった。最後は清々しい気分。
Posted by ブクログ
バトルするには相手を知ることがだいじ。
息子を知ろうと記録を遡っていく際に、自分が息子の気持ちを考えられていなかったのではないか、ちゃんと見ていなかったのではないかと気づいていくところ良かった。
自分が正しいと感じ、相手が見えなくなってしまうことよくあるので、なおしたいとおもった。
Posted by ブクログ
本作がデビュー作とは思えない程の没入感
主人公への思い入れと共に、目線がガラリとひっくり返り、霧が晴れてひらけるようなラスト
良い小説でした
Posted by ブクログ
梅農家の母明子とダメ息子雄大の話。向き合い方がラップというのが斬新!明子が沙羅のためにラップバトルに出る所から熱さがこちらに伝わってくる。ラップの所直に聞いてみたい。そしてラップを通して親子のどちらの思いも伝わってきて胸が熱くなる。理解し言葉にする大切さよ!
Posted by ブクログ
導入部はおぉ?と引き込まれたけど、後半はちょっとしんどかったかな
しんどい理由がラップにもともと興味がないからだけなのかわからないけど、息子とのバトルもちょっと展開が強引だった感あり
爽快感を期待して読んだけどちょっと説教くさく感じた。
それは自分の痛いところをつかれてるからかもしれないけど
Posted by ブクログ
テレビとかでラップバトルとかやってると、すごいなーとは思いながらも、どこかこそばゆいというか、冷めた目で見てしまうのだけど、この本も何だかそんな感じで読み終わってしまった。
きれいに纏まり過ぎてる印象。
Posted by ブクログ
設定が面白いし、関西弁おかんの軽快な語り口、ラップが面白い。
ダメ息子を持つ母に読んで欲しい作品!
ラストシーンなんかは映画の脚本くらいご都合な感じがして少し残念だったかな