あらすじ
新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説が。アドヴァンス・ヒルの住人は、悩みをカバヒコに打ち明ける。成績不振の高校生、ママ友と馴染めない元アパレル店員、駅伝が嫌な小学生、ストレスから休職中の女性、母との関係がこじれたままの雑誌編集長。みんなの痛みにやさしく寄り添う、青山ワールドの真骨頂。
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元気をもらえる本でした。
登場する人たちは年齢も性別もバラバラだけど、どの人の悩みも共感できるポイントがあって、我がことのような気持ちで一気に読めました。
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私はいつも不安で、こうしたら周りからどう思われるのか、自分が何をしたいのかではなく、軸がどこか違うところにあって逃げているのかもしれないと感じました。
ただただ怖くて、本当にこれでいいのか不安になって、キョロキョロしてばかり。
そんなときにこの本に出会いました。
不安になるって〝想像力”なんだ。
想像してるから、他の人のことを思いやる心があるからなんだ。そんなふうに考えたことなんてなかった。気づかせてくれてありがとう。
大好きな一冊になりました。
この本に出会えてよかったと心から思える本です。
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日の出公園にいるアニマルライドのカバ。通称「リカバリー・カバヒコ」は、自分の治したい身体の部分に触れるとたちまち回復してくれる伝説の遊具として親しまれている。そんなカバヒコを中心に5人の登場人物たちが少しずつ前を向いて生きていく話。
「人間って結構、見たいものだけを見たいように見てるんですよ」
「なにもかも全部はっきり見てやろうなんてそのほうが傲慢ですよ」
人間の身体はまったく同じようには戻らないけど、経験と記憶がついて、心も体も頭も以前とは違う自分になる。それはマイナスではないんだと。そう勇気づけられるのはカバヒコのリカバリー効果のおかげかも。「カバ」だけにね。
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青山美智子さんは何度も本屋大賞にノミネートされていて、すごく気になっていた方。
初めて読んでみたが、本当にすごくよかった。
リカバリーカバヒコに会いにくる人たちの連作短編。一つ一つの話が暖かくて、そして一人一人が本当にリカバリというか、見方を変えたり考え方を変えたりすることで前向きになる。素敵なお話で、心がほっこりする。
他の作品も読んでみたいと思った。
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青山美智子さんの連作短編集。大好き。
「アドヴァンス・ヒル」というマンションに住む、年齢も境遇もさまざまな人たちの物語。彼らの悩みに、日の出公園のアニマルライド「カバヒコ」がそっと寄り添う。
優しい物語だなぁ。
みんな、カバヒコにリカバリーしてもらって、前向きな気持ちで暮らしていけて、よかったなぁ。
「…カバだけに」ってニヤリと言うおばあちゃんがかわいい。
そして伝説は続いていく…
おばあちゃんすごい。
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カバヒコ、何かしてくれるわけでもないけど居るだけでいいのかしら?
癒されるからかしら、なかなか自力で持ち直してるのでもともと立ち直る力はあるけど、きっかけなのかしら?
カバヒコ、わたしも会いたいわ~~
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日の出公園にあるカバの形をしたアニマルライドを巡る連作短編集。
個人的に青山美智子さんは連作短編集というジャンルの頂点に君臨してると思ってるんだけど、本作もめちゃくちゃ良かったし泣いた。青山さんの本にはいつも泣かされっぱなしです。
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大切な積読在庫からの一冊!
青山美智子さん『リカバリー・カバヒコ』。
ステキな連作短編であることは間違いないであろう、あとはいつ読むか?
私にも真面目?に普通に生きていても、嫌なトラブルが襲ってくる。斜め45度、死角から飛んできて解決方法が今の所見当たらない。
まさに今日のわたしです。
リカバリー・カバヒコ、まさにそんなワタシに
ピッタリな内容でした。
カバの遊具カバヒコに触るとケガや病気が治る!
ファンタジーかと思いきや、カバヒコはただ、
公園に佇んでいるだけ。
5編それぞれの登場人物は、
毎日いろいろ考えて一生懸命生きている。
ただ考えすぎて、余計に自分を追い詰めてしまう、これあるあるだわ!って共感。
意外と考え方一つで
ココロ穏やかになるのよね、って。
でも、自分に置き換えると、わかっちゃいるけど
その発想になかなか行き当たらないのよね。
だからこそ、公園にひっそり
『リカバリー・カバヒコ』
『・・・カバだけに!』
自分のことって意外とわかってないよね。
10歳の子に教わることもあるのです。
Posted by ブクログ
いつもの青山ワールドの世界でした。
アドバンス・ヒルというマンション名の通り
「小さな困難を乗り越える」というマンションに住む
小さな困難を抱えた人々の5つの連作短編集。
連作短編ということで、本来の次々と人または物語が
繋がっていく青山作風とは少し違うものとなります。
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題名のとおり、読んでリカバリーされる物語。
青山さんらしい読む人の心をそっと手当てしてくれる物語が5編。
一つ一つの話は違うけれど、同じマンションに住む人たちが、近くの公園にあるカバのアニマルライドに癒される。
派手な出来事は起こらないし、物語に登場する人たちには、共感できる悩みや傷があって、公園にあるカバのアニマルライドによってその悩みや傷が回復していく。
「同じようには戻らないけど、経験と記憶がついて、心も体も頭も前とは違う自分になるんだって」
元に戻りたがるけれど、ー前とは違う自分にーなれる。と思えたら、少し前に進める気がするなと思う。
物語を読むと、公園に行ってカバに会いたくなってくる。
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前向きで幸せな気持ちになる話の集まりだった。生きていく中で嫌な気持ちになる出来事はたくさんあって、その度に傷ついたり、全部どうでもよくなったりするけれど、ふと立ち止まって人とのつながりを通して、休む時間や自分を見る時間を作ることで人はこんなにも強くなれるんだと思った。人との繋がりを大事にしたい。
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カバヒコ、どこにいるのかな?私も会いたい。
でもどこを撫でたらいいのか、わからないから、全身撫でまわしたいよ~(完全不審者・・・)
お勧めです。
Posted by ブクログ
2023年出版。234ページ。5話の小編から成るが、それぞれは独立。但し、人物関係が縦糸として全体を繋げる構成。
ペンキが剥がれまくったカバのアニマルライドをタイトルとしているが、これは別にファンタジーでは無く。過ぎ行く時間の中で、人の関係を繋ぐ媒介物。
バッドエンドは無し。好転を描く為に、苦しい・暗い状況が描かれるが、妙に描写がしつこかったり生々し過ぎて読み疲れるといったこともなく。←これはとても大切! カバのキャラ設定が活かされていて、重い描写シーンでも重苦しくなり過ぎない。
最終章で、あぁそうだったんだ!と、更に暖かな気持ちに。読んで良かったです。有難う。
Posted by ブクログ
青山さんらしい優しいお話だなあと。5編の短編小説集だが、どの話もある公園のカバにつながっている。
勉強に悩む少年やママ友関係に躓く新米お母さんなど、なにかしらの悩みをもつ人たちが登場する。
じんわり「はあ~・・・癒される」という読後感を求めている方はぜひ!私はついでに整体にも行きたくなった。2時間くらいであっという間に読める。
この青山さんの「読みやすさ」は実はすごいことだと思う。情報量はそれなりにあるのに。。言葉に無駄がなくすっきりしている、それでいて言葉足らずではない匙加減、心情も深く伝わってくる。中学受験などの国語の題材に使われることが多いそうだが分かる気がする。
Posted by ブクログ
自分を偽った姿でいると毎日が追い詰められて苦しくなっていきます。完璧じゃなくてもいいんだよ。不完全なありのままの姿を認めて自分に正直にいさせてくれようとする存在。その様子がとても愛おしく思えました。
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青山美智子らしい暖かで成長を感じる決して苦しいまま終わらせないハッピーエンドの達人。人とのすれ違いや劣等感などの描き方、立ち直り方まで、みていてとても気持ちの良い短編集
Posted by ブクログ
やさしいお話
みなそれぞれに
何かしら悩みを抱えていたりする。
でも、それって気の持ちようだったり、
些細な勇気で簡単に好転させられたりもする。
そんな時に、なーんもしないカバヒコから、
勝手にきっかけをもらって
リカバリーしてく人々についての
やさしいお話。
Posted by ブクログ
何もしてくれないけど支えてくれるカバの友達 オーディブルにて
青山美智子は 赤と青とエスキース以来の2冊目。
同じような構成で、短編がつながっている。
少しネガティブに考えてしまう各編の色々な主人公たち。自分的にはそんなに感情移入はできないけれど、楽しめた。
自分も親との関係性をそろそろ考えていかなきゃだと考えさせられる
Posted by ブクログ
★3.5
安心して読める、ハートフルリカバリーストーリー。
小さな公園のアニマルライドのカバヒコにリカバリーされる人続出。カバヒコが不思議な力を持っているわけではなく、みんなカバヒコ通して自分と向き合っているんだね。
Posted by ブクログ
公園にいるカバのアニマルライドが癒してくれる都市伝説にまつわる、心温まるストーリー集。
人生とは、自分の勇気が出るか出ないかにかかってる。結局はそこ。
誰かが背中を押してくれたり支えてくれれば2倍以上のちからになる。
Posted by ブクログ
読みやすくていい話。各話の主人公たちが住んでいる新築分譲マンションの名前が「アドヴァンス・ヒル」、直訳すれば「前身の丘」で、最終的にはみんながちょっと前進できている感じがよくできている。公園の遊具のカバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説があるが、こういうプラスの伝説っていいよなあと思う。私が今まで実際に触れてきた伝説(というかしょうもない噂)って、「○○中学校は昔修学旅行で行ったディズニーランドでミッキーを池に落として以来、ディズニー出禁らしい」とか「○○遊園地はガチの幽霊が出るらしい」とか、楽しくないものしかなかった。
Posted by ブクログ
ちょっぴりほろ苦くて、でも最後はほんわかする、安定的に青山さんワールド全開な作品だった。
カバヒコとの出会いをきっかけとして、それぞれの悩みがいい方向に向かう。
劇的に変わるのではなく、ほんの少しだけ前進する感じが現実的でよかった。
Posted by ブクログ
アドヴァンス・ヒルに住む人たち。近くに住む人って、縁があるようなないような。私はこの本を読んでそれぞれの事情を知っているけど、登場人物たちはただの顔見知り程度。出会いって不思議だなと思う。
サンライズクリーニングのおばあちゃん、良き老後っぽくてこんな風な年の取り方は理想だと思っていたけど、「和彦の目」でこんな事情があったとは‥。外から見ているだけでは分からないもんだな。
各章の主人公の顔が何とも悩ましげ。