【感想・ネタバレ】リカバリー・カバヒコのレビュー

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Posted by ブクログ 2024年05月01日

さすが青山先生。連作短編もそろそろ飽きちゃうかな、と思いながら読み始めたが、まんまと没入してしまった。本当は教訓めいた本は好きじゃないのに。なんだか共感できちゃうんだ。経験と記憶を蓄積してリカバリーして自分をアップデートさせるって、素敵。
優しい小説で、読みやすく、誰にでもオススメしたい1冊。 

...続きを読む・奏斗の頭・紗羽の口・ちはるの耳・勇哉の足・和彦の目

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Posted by ブクログ 2024年04月29日

青山美智子さんの作品だから間違いなく癒される、そう思って 読み始めました。5つの短編の 5人の主人公たち、どれにも自分がいて同じような経験をして生きてきたなと思いました。 それを“ 共感 ”と呼ぶのであれば、青山作品はいつも、読者と共に感じあうことを底辺に据えていると思います。

クセのない読みやす...続きを読むい文章は読み手との距離感を近くし、装丁に描かれた夕暮れの公園のカバヒコと、5人の主人公を小さく描いた絵も目に優しい‥。

その5人の傷つきを、叱咤激励するのではなく、カバヒコの頭を撫でるように 「いいこ、いいこ」していく。それが結果的にリカバリーになっていくのでしょう。

私は保育士をしていたのですが、転んで泣いてる子を立ち上がらせるのに「大丈夫、 たいしたことない、泣かないの!」って励ますよりも、「 痛かったね、 つらかったね、 ヤダよね‥」と言って、体をさすってあげる方が気持ちの回復が早かったように思います(笑)

それって 、リカバリー・カバ ヒコだったんですね!

そんなことを温かく思い出す 作品でした。

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Posted by ブクログ 2024年04月27日

自分自身を振り返りながら、読み進めることができた。身近な悩みだから気軽に読め、感情移入してしまう。
特に不安について描かれている章が印象的でした。先ず、自分の気持ちを見つめる、ごまかしのない自分でいられるように。わかってはいたけれど再認識した次第です。
カバヒコが何かしてくれるわけではない。ただそこ...続きを読むにいて、向き合うきっかけとなってくれている、自分自身と。人はやはり心が弱っているときは、すがりたいのだ。
少年が立ち上がっていく姿が絶妙に描かれている、勇哉の足は絶品でした。結末は見えているのに、目頭が熱くなる。誰もこうして成長してゆく。小学生から読める、読んだほうがいい。
今回もじんわり温まらさせていただきました。タイトルがいい。カバだけに。
凄くリカバリーの力、輝きを感じた作品でした。
自分なら、透かさずカバヒコの目に触れるだろう。すがりたいんですよね。
個人的に、目の不調により読書を休んでいます。でも時々読んだ本の感想を綴りたいなぁ。

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Posted by ブクログ 2024年04月27日

装丁からもカバヒコが公園にいるアレなんだろうなぁ~
とは想像していた。
だけど、アレが”アニマルライド”というとは
知らなかった。。。

あ~、青山さんの小説だわ!
読み始めてすぐにそう思った。
5編の連作短編で各話の主人公は
新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒルの住人。
読み進めていくと、
私の...続きを読む凝り固まっているところを
絶妙なタッチで押してもらっているような感じで…
最初は優しく、どんどん強く!
身も心ももみほぐされた私はラストで涙腺崩壊~
私は青山さんにリカバリーしてもらった。。。

心に響く、とてもいい本だった。

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Posted by ブクログ 2024年04月24日

文学書評
読書レベル 初級
ボリューム 234頁
ストーリー ★★★★★★!
読みやすさ ★★★★★★!
ハマリ度  ★★★★★
世界観   ★★★★
知識・教養 ★★★★
読後の余韻 ★★★★★★!
一言感想:
心が温かくなる本を探している方、人生を豊かにしたい方、同著者「お探し物は図書室まで」が...続きを読む好きな方、さらに読書初心者の方に超オススメな作品です!

さすが本屋大賞2024ノミネート作です!本屋大賞の順位に関係なく本当に素晴らしい作品です!

とにかく読みやすい。短編集で難しい語彙もないので、ほとんど小説を読まない小学6年生の娘も「面白い!」と言って夢中になって読んでしまうほど読みやすくてハマりやすい。小学生にも安心して読ませられるストーリーの短編集であることもポイント高いです!男女間のドロドロ表現、ギャンブル、薬も出てきません(笑。

国語や道徳の教科書で取り上げればいいのに。子ども達が本を好きになるのに。

最後にこれだけは言いたい、、、最終話が秀逸過ぎる!ツボにハマる人とそうでない人といるかもしれませんが、自分自身は涙出てきました、、、

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Posted by ブクログ 2024年04月24日

ずっと本は読んでいたけど、ここのところ感想を書きたくなるような本に出会わなかった。
けれどもさすが、青山美智子さん!
隅から隅まで優しさに溢れていて、とにかく読みやすい。短編集だけど、カバヒコやマンション、クリーニング店で登場人物がゆるやかに繋がっていて楽しい。みんなどこかしら共感でき、読みながらが...続きを読むんばれ!って励ましたくなるけど、それはきっと自分へのエールになっている。温かく優しい気持ちになれる読後感。こんな本にまた出会いたいから本を読むのが大好き。

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Posted by ブクログ 2024年04月22日

面白かった。
ハートフルなストーリーで心がポカポカするそんな話でした。
日々に疲れている人にオススメです。

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Posted by ブクログ 2024年04月22日

心がほっこりするストーリー。相変わらず青山先生の作品は癒される。カバヒコのような存在が身近にいてほしい。

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Posted by ブクログ 2024年04月20日

団地の中の小さな公園にあるカバの乗り物とその周りで悩みを抱える人たち。なにか魔法があるわけではないのに、そこでの出会いがきっかけとなって心の中のわだかまりに気づき、日常生活で抱えた行き詰まりや悩みがほどけてゆく連作短編集。
原因は心の中にあって、見方を変えることで良い方向に進み出す優しい話ばかりで、...続きを読む出てくる人もみんな優しい。疲れたときに読むのにちょうどいいあたたかくて少し甘いお茶のような本。

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Posted by ブクログ 2024年04月19日

ダジャレ?
と失笑させといて、じーんとくる。
リカバリーということは、もとの状態に戻すってことで、何らか病んでしまったところと心を癒やして元気にしてくれるってこと。そして、経験と記憶が、前よりヒトを強くさらに優しくする。
各章の主人公はみんな弱いけど、素敵なところをもってる。
読む誰もが自分はカバヒ...続きを読むコのどこに触れるかな、って考えるんだろうな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月18日

内省とリカバリーのきっかけとなる
カバヒコとの出会い。
日常のどこにでもカバヒコのような存在はいるのかもしれないなあ。

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Posted by ブクログ 2024年04月15日

なんの気無しに読んだけど、めちゃくちゃ良かった!カバヒコやマンションで繋がっているのも良いし、一つ一つの話も心温まる。
1話30分程度で読めるので5日で読める。
勇哉の足、泰斗の頭、紗羽の口、ちはるの耳、和彦の目の順で好きだな。
人の目を気にせず素直に生きて行こう。

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Posted by ブクログ 2024年04月15日

すごく感動しました!それぞれの人が悩みを抱えていて、それを助けるのがカバヒコの役目なんだなぁと思いました。私もカバヒコに触ってみたいです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年05月06日

2024年本屋大賞ノミネート作品、第7回未来屋小説大賞第2位。
新築分譲マンションのある街の一角にある小さな公園にあるカバの遊具。そのカバの遊具には、都市伝説がある、体の治したいところと同じ部分を触ると、回復するという。
人呼んで、リカバリー•カバヒコ。カバだけに。
読みやすく、ふんわりと包み込んで...続きを読むくれる温かさがある作品。

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Posted by ブクログ 2024年05月03日

3章ちはるの耳で、不安を抱きやすいのは、想像力が豊かであるということ、が印象的であった。
自分自身も、物事を多角的に捉えて、悪い面だけ見て思い悩むのではなく、良い面を見ることができるようになりたいと思った。

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Posted by ブクログ 2024年05月03日

毎晩、1話カバヒコを読んだ 読みやすかった
年季の入ったカバヒコ
カバヒコ伝説の伝承者のクリーニングのおばあちゃん
人の少しの優しさで生き方がかわる事があるんだなぁと感じたお話

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Posted by ブクログ 2024年04月30日

 ある公園に昔からあるペンキの剥げているカバのアニマルライド。このカバを撫でると、その撫でた部分が良くなる、という、ありがたい仏像のような効用があるとの噂。人呼んで「リカバリー・カバヒコ」ネーミングの由来は明らか。カバだけに。
 このカバヒコの近所に住んでいる住人たちが心に抱えた悩みを、カバヒコに打...続きを読むち明けにきて、再生していく話。そんなに深刻な悩みじゃなくても、誰かに打ち明けたら楽になる、程度の悩み。 
 この程度の悩みでいいんだよ、小説のテーマって。あんまり重いと嫌になっちゃうし。

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Posted by ブクログ 2024年04月27日

相変わらず青山さんらしい良い話だった。
個人的には「赤と青のエスキース」がとても良かったので少し物足りなさは残ったが考えさせられるところが多かったし
カバヒコを探しに行きたくなりました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月27日

団地の公園にあるカバのアニマルスライド(触ったところを治す伝説がある)を主軸に世代もバラバラな人が出てくるオムニバス作品。
みんな身体の不調と自分のことを向き合いながら生きていてとても温まる作品でした

1番好きなのは足を怪我したと嘘ついた男の子の編に出てくる同級生(ちびまる子ちゃんの山田くん風)
...続きを読むやってみないと分からない。やるからには楽しもうという精神が好きです

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月25日

登場人物それぞれの物語な短編になっていて読みやすかった!
そして全部の話が心が温まるような内容で良かった。

リカバリーカバヒコ!カバだけに。
静かな公園に佇むカバの遊具。
治して欲しいところを撫でると悩みが解消されるという。

それぞれが持っている悩みをカバヒコに相談すると不思議な事に快方に向かっ...続きを読むていく。
それは己の力によるものであろうが、カバヒコのおかげでもあるのだった。

カバヒコは動き出したり喋り出したりする訳ではないけれど、そこに行けば変わらずいて、皆んなの心の拠り所になってくれる大事な存在。今にもコミカルに動き出し、相棒として活躍してくれそうな感じが好きでした!

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Posted by ブクログ 2024年04月23日

青山さんの本は心がとても温かくなる。人生はこんなに上手くいくとは限らないけど、わたしも希望を捨てずに信じてみようかなって思える作品。なんとなく先が読めてしまうところもあるかもしれないけど、読み進めたくなる。
耳の話、とくに手紙の内容は涙なしでは読めず電車の中で泣いてしまった。

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Posted by ブクログ 2024年04月23日

毎年本屋大賞にノミネートされてる著者の作品。今年(2024年)は7位で例年より低い順位だったが、最後にうまくまとめられて私の評価は上がってしまった。一見バラバラな話がなんかうまく繋がってるんだよね。去年の「月の立つ林で」もそのパターンだったね。本当にうまい。2024年のノミネート作品読むの6冊目だが...続きを読む、成瀬に次いで私の評価は高い

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月22日

さくさくとあっという間に読めちゃう 軽めの一冊。
表紙の絵や挿絵があって、楽しめる。
まあ、読んでいて面白いし、いい話。でも どれもいい話過ぎて あんまりワタシの心には残らなかったりする。
しょせん物語・・・であるのは分かるけど、ちょっと作りこみすぎ感はある。

児童書ではないけれど、これは小学生高...続きを読む学年からでも読めると思う。実際、うちの子も読んでたし。
クリーニング屋のおばあさん、途中までは、すっごい人生悟った優しくて素敵なおばさん ってイメージだったのに、最終話では実は 頑固ばばあ で、そこは面白い。

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Posted by ブクログ 2024年04月15日

自分の体の治したいところと同じ部分を触ると治るという伝説を持つ遊具、リカバリー・カバヒコ。近くのマンションの住人たちは藁にもすがる思いでカバヒコを触りに来る。実際にカバヒコに特別な力がある訳じゃないけど、クリーニング屋のおばあさんの言葉と合わせて一人一人の意識が変わっていく。
嫌な人が出てこなくて安...続きを読む心して読めた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年05月02日

2024年本屋大賞7位。やはり短編では大賞は取れない「成瀬は」は短編ではないのかと言われそうだが「成瀬は」の話は継続している。公園のカバ遊具を触るとその部分が回復すると言う話だが、どちらかと言うとマンションアドヴァンス・ヒル住民の悩みと言った方が良かったのではないのか、人間は受け止め方ひとつで良くも...続きを読む悪くもなると言いたかったのかな、本作はいつもよりキレが悪かったように感じた。

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Posted by ブクログ 2024年04月30日

優しい話。
それぞれの年齢にあった悩みを抱え、カバヒコとカバヒコに関わった事のある人達との繋がり。少しの考え方、捉え方の変換によって別の道が開いていく。
ほっこりしたいい話だった。

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Posted by ブクログ 2024年04月29日

公園にある古ぼけたカバの遊具、カバヒコには、自分の治したいところに触れると回復させてくれるという都市伝説がある。近くの新築分譲マンションに住む人々は、さまざまな悩みを抱えてカバヒコのもとにやってくる。ただの迷信か、それとも…?
ままならないことにぐるぐる悩んで、前に進めなくなることは誰にでもある。で...続きを読むも、それ自体は解決できないとしても、ちょっとしたことで別の道が見えてきたりもする。黙ってそこにあるだけのカバヒコだけど、彼(?)がつなぐささやかな縁が心をじんわり温めてくれた。疲れたときでも安心して読めるおなじみの青山ワールド。

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Posted by ブクログ 2024年04月22日

リカバリー・カバヒコと呼ばれる公園の遊具と、その周りの人たちの繋がりの短編集。
どの話の主人公も痛みを抱えながら、カバヒコや人との関係の中で気付きを得たり成長したり。
ほっこり系ストーリーで文章が読みやすくさらっと読めたが、個人的にはあまり印象には残らなかった。

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Posted by ブクログ 2024年04月20日

「月の立つ林で」が好きだったので手にとったこの作家さんの2冊目。いい話達なんだけどファンタジー過ぎたかな、私には。

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Posted by ブクログ 2024年04月14日

1匹?のカバをめぐる優しいストーリー。
近くの団地にも、ポケストップになってる青いカバがいたな、なんて思いつつ。連作のせいか少し物足りなかったけど、みんなが小さなプライドや小さな嘘と戦う姿を見て、最近「何者かになりたい願望」がムクムクと復活してきた自分も当てはまるな〜と思った。

誰かにとっての何者...続きを読むじゃなくてもいいので、自分に正直に生きたい。

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