あらすじ
新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説が。アドヴァンス・ヒルの住人は、悩みをカバヒコに打ち明ける。成績不振の高校生、ママ友と馴染めない元アパレル店員、駅伝が嫌な小学生、ストレスから休職中の女性、母との関係がこじれたままの雑誌編集長。みんなの痛みにやさしく寄り添う、青山ワールドの真骨頂。
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Posted by ブクログ
そのときに母さんが、人差し指を立てながら言ったのだ。
「この子はね、和彦のためにやってきたカバヒコっていうんだ。おまえの一番の味方だよ。すごい力を持っているんだよ。自分が痛いのと同じところを触ると、治っちゃうんだから。人呼んで、リカバリー・カバヒコ!」
俺が戸惑っていると、母さんは突然ニヤリと笑い「カバだけに」と補足した。
Posted by ブクログ
大好きな青山美智子さんの作品、またひとつ読み終わってしまった。
とても読みやすくて温かい作品。
リカバリー。元に戻るんじゃなくて、経験と記憶を加えて新しくなる。とても心に響きました。
高岡の「何が大事で何が必要か、そのつど選択しながら生きているってことでしょ。なにもかも全部はっきり見てやろうなんて、その方が傲慢ですよ。」が一番好きでした。
Posted by ブクログ
2026.04.日の出公園にある,体の悪いところを触ると回復するという伝説のリカバリー・カバヒコと呼ばれているアニマルライドと新しくできたアドヴァンス・ヒルズというマンションに越してきた人達にまつわるつながりのある5編の短編集.第1話:転校してきて成績が大きく下がったが,また頑張ろうとする小学生の奏斗の話,第2話:娘の幼稚園のママ友に馴染めない紗羽の話,第3話:好きだった同僚について悩み,耳の不調をきたしたちはるの話,第4話:足に自信がなくくじ引きでのリレーの選手に選ばれたくないために足を引きずって歩いていたら本当に足が痛くなってしまった勇哉の話,第5話:日の出公園のすぐそばにあるサンライズ・クリーニングを営む母との関係に悩む和彦の話.全体的にまあまあ,楽しかったかな?