小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
中高一貫校の教員として国語を教える傍ら、批評家として文学を語る著者ならではといった切り口に溢れていた。
小学校から高校まで、当たり前のように学んできた国語という教科。国語を教えることそのものの意義や教える内容の妥当性、教える際に付き纏う危険性などについて、自分自身これまで考えたことがなかったので、本著の内容の多くを新鮮かつ興味深いものとして受け取れた。
また、そんな国語と文学の間にある違いや課題、両者の理想の関係などに関する考察も興味深い。正直イコールな関係だと思っていた両者が、こんなにも異なることには驚いた。また、その差異を踏まえた上で国語と文学がどのような関係を築いていくべきなのかという話を通じて、文学を読む人だけでなく読まない人も含めた緩やかな共同性を生み出す、という理想的な展望が眺められて、なんだか少し幸せな気持ちになった。
最後の試験問題に関する議論は理解するのが難しかった一方で、本書内で繰り広げられた論考や主張がぎっしりと濃縮されたように感じられる対談だった。 -
Posted by ブクログ
中華妓女の話をあまり読んだことがなく、興味を惹かれて購入。
妓女なので悲しいラストが多いと思いきや、それでも本人達はハピエンなのかなと思うものもあったり。
物語のメインキャラが妓女じゃないものもあって、それもまた面白い。
背信
好きの形、愛の形にはいろんな形や表現があるのに、抱かれることでしか愛を受け取れない可哀想な女。
玉面
コミカルで痛快な中に、妓女の悲哀が滲む。
歩歩金蓮
この物語で纒足を多少は戻せることを知った。
この本の中で1番純愛の話だと思う。
名手
ここで白楽天かーーー!
元になった作品を後書きなどで紹介していたので、読みたくなった。
著者の他の中華作品も読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『花を見るように君を見る』という題名に惹かれて手に取ったことがきっかけで読み始めた。
詩に触れるのは義務教育以来、正直自分にとって馴染みのない分野で、好奇心半分、身構え半分。
しかし、一つひとつの詩に触れるたび、この一冊に出会えたことを心から嬉しく思った。
この詩集には、何気ない日常の一瞬や、これまでの人生の積み重ねにそっと光を当てて、温かな幸せを感じさせる力がある。
ページをめくる度に、昔言語化できずにいた感情や情景にぴたりとリンクする言葉と出会い、あの頃の私が心地よく癒されていくようだった。
詩に共感するたびに、家族や友人などの沢山の大切な人たちの顔が浮かび、これまでの恵まれた出会いに改めて感謝が湧いてくる。
そして、もし自分が誰かにとっての“君”になれているならば、あるいはこれからなれるならば、それはとても幸福なことだとこの詩集は教えてくれた。
今の自分を形作るすべてを優しくじっくりと肯定してくれる、そんな特別な1冊だ。
最後に、この詩集を端的に表現するなら、著者のナ・テジュさんが見ている世界の美しさを、そのまま言葉でお裾分けしてもらったような感覚に近い。
ナ・テジュさんの世界は、これ程までに豊かで色鮮やかなのかと胸が熱くなったし、この詩集は私にたくさんの気づきをくれた。
日常のふとした瞬間に、大切な人を大切に思えている自分に気づかせてくれたことに感謝したい。
家族や友人、恋人など、心から大切に思いたい人がいるすべての方に読んで欲しい。 -
Posted by ブクログ
太田愛さん、相棒の脚本家さんで存じていましたが、小説家でもあったとは知りませんでした。ドラマを見て、続編をさっそく購入しました。幻夏は、タイトル通り、主人公の1人である相馬の少年のころの話から現代の事件につながっていきます。その少年時代の描写がとてもよい!夏のあのうだるような暑さ、セミの鳴き声、読んでいると夏の日の情景が浮かんできます。こちらは冤罪がテーマになっており、警察の筋読みというかストーリーに沿って、ないはずの証拠が積み上げられていくところなど、現実でもあり得てしまいそうな描写も恐ろしく、機転をきかせてそれに立ち向かっていく主人公たちがよかったです。
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