小説・文芸の高評価レビュー
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ会社の人からオススメされた本
気になってはいたけど自分では買わなかったのでありがたい
死んでもなお、キナコの思考のなかにはアンさんが出てきてキナコの行動を左右する。
キナコにとって、アンさんは魂の違いだったと思う。
キナコは家族には恵まれなかったが、わりかし出会う人間には恵まれてると思った。
アンさん、美晴、村中、愛、、、
キナコの52ヘルツの声を聞いて助けてくれる、その人たちはきっとこの小説の外側で自身も52ヘルツの声を出し、聞いてくれる人がいたからではないだろうか
52ヘルツの声は、同じ52ヘルツの声を話す者に聞こえるわけじゃない
アンさんの声も誰かに聞こえて欲しかった…
-
Posted by ブクログ
『楽園のカンヴァス』を読み終えた直後、その余韻に浸りながら手に取った一冊。
ピカソを愛し、《ゲルニカ》の魅力に取り憑かれた二人の女性。時代を隔てて描かれるその物語は、どこまでが真実でどこからが虚構なのか分からなくなるほどリアルで、読み進めるほどに引き込まれていきました。
私自身、小学生の頃に親に連れられて大塚国際美術館で《ゲルニカ》の陶板画を見たことがあります。上からは暖色の照明が当てられていたはずなのに、心に強烈に残ったのは物悲しく冷たい感情でした。困惑や恐怖。作中で描かれるゲルニカを前にした人たちの感情は自分の記憶と重なり、強く共感しました。
人生で初めてピカソを意識したのがこの《ゲル -
Posted by ブクログ
コロナ第3波にみまわれた2021年1月の地方の病院のコロナ診療の現状が描かれている。著者は実際にコロナ診療に携わり、肉体的にも精神的にも極限状態にあり、寸暇を使って書くことで正常を保てたようだ。リアルタイムに切迫する現場の状況が書かれたことになる。医療崩壊の現場がどんなものであったか、初めて知った。いろいろな立場の医師が,コロナ診療の状況にどう考えたのかも知ることができた。コロナ罹患患者の病院への受入れの難しさも,触れられている。地域での感染症患者への対応体制が整っていないことが,医療崩壊をおし進めた要因の一つだったが,このときの教訓は生かされているのだろうか。
-
Posted by ブクログ
瀬尾まいこさん×ごはんの小説なんて
もう最高に心が温かになるに決まってる……
もう期待を裏切らない優しさ愛情たっぷりの1冊でした。
最初読み始めのとき主人公は、やさぐれというか、どこか生活に諦めを感じているようにも読めたんだけど人を想って作る料理が素晴らしい…
読んでるだけで食べたくなってくる。
下倉さんに作ったアサリのスープ、どうにかして飲みたいんだけども…!難しいですか…!!
特に好きだったのは、「あらき」でのバイト回。
大将と中森さんの関係性すてき。
大将の娘さんに料理を教える回も好き。
ただレシピを教えることではその人は救えない、その先のことも考えて最後の爆買い……ここまで考えられるの -
Posted by ブクログ
ネタバレふらっと立ち寄った本屋で好きな作家さんの新しい単行本が並んでたので、8月という読書感想文の季節でもあり読んでみました。
【夏の体温】
二泊三日の中で友情を築く瑛介と壮太。
瑛介は壮太の人間に惹かれて、身長なんて関係ないと感じるが、壮太の心境を思って相手に伝えられないもどかしさ。
瑛介が病院に一人になったあとも、心の隙間を埋める壮太の行動に、瑛介は人の気持ちを汲み取り、解決する行動が取れる壮太の人間性を好きになったんだろうな。
最後の二人の別れるシーンは、さみしくなって泣いちゃった
【魅惑の極悪人ファイル】
小説のためにと紹介してもらって出会った人間の人生を動かしてしまう大原さんはなかな -
Posted by ブクログ
ネタバレビジネス本としてもとても面白かった。
主人公の咲良のヘタレポンコツ具合には少々ムカついたけど、自分にも咲良のヘタレ要素は少なからずあるわけで、同族嫌悪的なムカつきなのかな。
人と話す時、プレゼンでも、会議でも、教育でも、上手に説明しないといけない場面は日常に溢れている。
そんな「説明」において、どうやって相手にわかりやすく伝えれば良いのかが、「テクニカルライター」を通して、具体的に見ることができた。
「テクニカルライター」とは、主に企業やメーカーが出している「取扱説明書」や「チラシ」など、何かを伝えたいけども、ギチギチの形式ばって分かりづらい文章を、読み手の立場に立って、要点を分かりや -
-
Posted by ブクログ
昔ながらのケーキ屋さんを舞台にした連作短編。テーマはほろ苦い初恋なんだと思う。
危うかったり醜かったり病的だったりするものを、うまくスパイスにしてあっと言わせる構造の短編たち。
私自身、好きな人にうまく好きと言えないとか、駆け引きとか、察してとかとは無縁なので、「えー!なんで?言えば良くない?」とか「いやいやそれは独りよがりすぎでしょ」とか心の中で思いながら読んだんだし、本来はこういう登場人物たちの出てくる作品は痺れを切らして読むのをやめることが多い。けど、千早作品は、その匙加減が絶妙。まさにスパイスや苦味をギリギリまで利かせてるけど美味しくまとめる亜紀の作る西洋菓子みたい。
そして何よ -
Posted by ブクログ
ネタバレページが多かった分余韻がすごい。全く関係の無さそうな2つの点が、徐々に繋がってくるゾクゾク感。読み終わったあとのなんとも言い難い切なさ。ここまで物語を大きくしたのにしっかり収め切るところに東野圭吾の鬼才を感じた。2人の本当の関係を詳細に書ききらないところに賛否両論あると思うが、私はもう少し詳細に書いて欲しかったと思ってる。ただあえて濁すことで読者によって色々な解釈が生まれるのが狙いでもあるのかなと感じる。
性的な描写が多かったことも引っかかる。今まで裸にして晒しめるだけだったのに、美佳に対しては犯すまで至ったのにはどんな理由があるのだろうか。他にも亮司や雪穂の行動に謎なところがありすぎる。考察
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。