ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • エミリー・ワイルドの妖精事典

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    妖精が普通にいる世界で、妖精のことを研究している学者が主人公。一見クールだが、実は社交が苦手なので、常にストイックに科学的にと心がけている。フィールドワークに出かけた先でも、村人との交渉に失敗して大変な思いをしている。百科事典の編纂のために資料集めをしているので伝承に詳しい。一方で、あまり仕事はしないが、やたらと社交的で魅力的な同僚が手伝いと称して押しかけてくる。妖精譚を詰め込んだ内容が、ちょっと多すぎる気もするけど魅力的。続編がありそうな期待もあるので、星5つ。

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    2026年09月05日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    ネタバレ

    会社の人からオススメされた本
    気になってはいたけど自分では買わなかったのでありがたい


    死んでもなお、キナコの思考のなかにはアンさんが出てきてキナコの行動を左右する。
    キナコにとって、アンさんは魂の違いだったと思う。

    キナコは家族には恵まれなかったが、わりかし出会う人間には恵まれてると思った。
    アンさん、美晴、村中、愛、、、

    キナコの52ヘルツの声を聞いて助けてくれる、その人たちはきっとこの小説の外側で自身も52ヘルツの声を出し、聞いてくれる人がいたからではないだろうか


    52ヘルツの声は、同じ52ヘルツの声を話す者に聞こえるわけじゃない
    アンさんの声も誰かに聞こえて欲しかった…


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    2026年09月05日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    『楽園のカンヴァス』を読み終えた直後、その余韻に浸りながら手に取った一冊。
    ピカソを愛し、《ゲルニカ》の魅力に取り憑かれた二人の女性。時代を隔てて描かれるその物語は、どこまでが真実でどこからが虚構なのか分からなくなるほどリアルで、読み進めるほどに引き込まれていきました。

    私自身、小学生の頃に親に連れられて大塚国際美術館で《ゲルニカ》の陶板画を見たことがあります。上からは暖色の照明が当てられていたはずなのに、心に強烈に残ったのは物悲しく冷たい感情でした。困惑や恐怖。作中で描かれるゲルニカを前にした人たちの感情は自分の記憶と重なり、強く共感しました。

    人生で初めてピカソを意識したのがこの《ゲル

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    2026年09月05日
  • 臨床の砦

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    コロナ第3波にみまわれた2021年1月の地方の病院のコロナ診療の現状が描かれている。著者は実際にコロナ診療に携わり、肉体的にも精神的にも極限状態にあり、寸暇を使って書くことで正常を保てたようだ。リアルタイムに切迫する現場の状況が書かれたことになる。医療崩壊の現場がどんなものであったか、初めて知った。いろいろな立場の医師が,コロナ診療の状況にどう考えたのかも知ることができた。コロナ罹患患者の病院への受入れの難しさも,触れられている。地域での感染症患者への対応体制が整っていないことが,医療崩壊をおし進めた要因の一つだったが,このときの教訓は生かされているのだろうか。

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    2026年09月05日
  • ありふれた家を建てる

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    椹野節、炸裂!!
    超ウケるwww
    全然ありふれていない、クセ強マイホーム♡
    めっちゃいいじゃん!!
    だって人生最大のお買い物だもん。
    こうやって注文住宅はできあがるんだね。
    ハウスメーカースタッフや職人さんのニックネームが絶妙で、かつキャラが際立ってる。
    ご自分の力で戸建て新築とは、いやはやお見事!!
    間取りの平面図が見たかったなぁ〜♫


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    2026年09月05日
  • 百年の時効

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    昭和から3つの時代を跨いだ壮大な事件の捜査記録であり、その情報量の多さや歴史的背景など読み応えがある傑作です。
    凶悪な事件と個性的な刑事たちの捜査と推理、被害者の心理描写など惹きつけられる要素が多々あります。
    昭和から平成にかけての凶悪な事件などが背景に描かれており、昭和生まれとしてなかなか興味深い内容でした。

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    2026年09月05日
  • はじまりのスープ、夏ゼリー

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    瀬尾まいこさん×ごはんの小説なんて
    もう最高に心が温かになるに決まってる……
    もう期待を裏切らない優しさ愛情たっぷりの1冊でした。
    最初読み始めのとき主人公は、やさぐれというか、どこか生活に諦めを感じているようにも読めたんだけど人を想って作る料理が素晴らしい…
    読んでるだけで食べたくなってくる。
    下倉さんに作ったアサリのスープ、どうにかして飲みたいんだけども…!難しいですか…!!
    特に好きだったのは、「あらき」でのバイト回。
    大将と中森さんの関係性すてき。
    大将の娘さんに料理を教える回も好き。
    ただレシピを教えることではその人は救えない、その先のことも考えて最後の爆買い……ここまで考えられるの

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    2026年09月05日
  • 三体

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    物理学、歴史、宗教、科学、宇宙…ありとあらゆる教養と知識が散りばめられた壮大すぎる物語。物理って学校で学ぶとつまんないものだったのが、三体でこんなに複雑で奥深いものなのだと実感した。忠実に宇宙の状況を描きながらもSFを描けるのすごい。今までよしとされていたことが数年後には悪とされたり、急に誰かが英雄になったりする展開がちゃんと『人類』を描けている。人類からしたら重要なことなのにそれを端(宇宙)からみたらどうでもよかったりするのが面白い。

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    2026年09月05日
  • 時をかけるゆとり

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    朝井リョウの声が脳内で再生されて、何度吹き出したか分からないくらい笑わせてもらった。
    それにしても、なんて素晴らしい青春を送っているんだろう。ウォーキングも、自転車も、ピンク映画も、脱出ゲームも。登場するエピソードのすべてがキラキラしていて、若々しくて、馬鹿らしくて、心底羨ましくなってしまう。
    こういう青春を送りたかった…。いや。もうちょっとマイルドなのがいいかな。

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    2026年09月05日
  • 目には目を

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    ネタバレ

    少年法は更生し社会へ復帰するため少年院で過ごし後に社会へ出る。貫井徳郎、空白の叫びを読んだ直後なので被害者の親の気持ちにより引きずられがち。加害者は少年A、彼が出所後被害者の親に殺される。被害者の名前は公表されるのに加害者は少年法に守られ、すぐ出所。娘を殺され「目には目を」と、Aを殺す罪を償うが謝る気はないという気持ちは私も同じ。少年法ってこれでいいんだろうか。

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    2026年09月05日
  • 夏の体温

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    ネタバレ

    ふらっと立ち寄った本屋で好きな作家さんの新しい単行本が並んでたので、8月という読書感想文の季節でもあり読んでみました。

    【夏の体温】
    二泊三日の中で友情を築く瑛介と壮太。
    瑛介は壮太の人間に惹かれて、身長なんて関係ないと感じるが、壮太の心境を思って相手に伝えられないもどかしさ。
    瑛介が病院に一人になったあとも、心の隙間を埋める壮太の行動に、瑛介は人の気持ちを汲み取り、解決する行動が取れる壮太の人間性を好きになったんだろうな。

    最後の二人の別れるシーンは、さみしくなって泣いちゃった


    【魅惑の極悪人ファイル】
    小説のためにと紹介してもらって出会った人間の人生を動かしてしまう大原さんはなかな

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    2026年09月05日
  • 見えるか保己一

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    塙保己一という実在した学者のお話

    「盲だから」の意味が始めと終わりで変わった

    見えないから分からないこと
    見えるから分からないこと

    同じ言葉を話しているのに「見えるか」の1点が違うだけで捻じ曲がって伝わり
    傷つけあい助け合う人々の切なさと温かさを感じた

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    2026年09月05日
  • コンビニ人間

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    正直なところ、読まなきゃよかった。

    読後、自分の中で何かが剥がれる音がした。

    異質なもの、変わったものは社会から弾かれてしまう。それを防ぐために、「普通」という名のベールを身にまとっていたはずだ!

    しかし自分の体にまとっていたものは、
    ベールじゃなくてメッキだった。
    その場、その場を凌げるだけの安いものだ。

    周囲から浮くのが怖くて、知識を身につけたつもりだったが、それらは血肉ではなく外観に付着する汚れと一緒だ。
    どうして気づかなかったのだろう。

    心の奥底を覗かれてしまったようで怖い。

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    2026年09月05日
  • 咲良は上手に説明したい!

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    ネタバレ

    ビジネス本としてもとても面白かった。

    主人公の咲良のヘタレポンコツ具合には少々ムカついたけど、自分にも咲良のヘタレ要素は少なからずあるわけで、同族嫌悪的なムカつきなのかな。

    人と話す時、プレゼンでも、会議でも、教育でも、上手に説明しないといけない場面は日常に溢れている。

    そんな「説明」において、どうやって相手にわかりやすく伝えれば良いのかが、「テクニカルライター」を通して、具体的に見ることができた。

    「テクニカルライター」とは、主に企業やメーカーが出している「取扱説明書」や「チラシ」など、何かを伝えたいけども、ギチギチの形式ばって分かりづらい文章を、読み手の立場に立って、要点を分かりや

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    2026年09月05日
  • ホルモー燦燦

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    壮大なホラ話、ホルモー3たび
    コロナ禍の環境を東西の結び付きに転換したり、東京ホルモーの垂直の戦いが展開されたり、女子高にも広がったり、活躍の場が広がっているのが凄い。
    鴨川ホルモーからの時間をプロローグ、エピローグで繋いでいるのも良かった。
    もう一回、前2作を読みたくなりました。

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    2026年09月05日
  • 空、はてしない青 下

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    とても素晴らしかった。
    美しい旧市街地や山脈や漁村を背景に
    エミルの世界と現実の世界、
    ジョアンヌの過去と今が交互に語られる。
    切ないけど優しい世界。
    文学や偉人達の「名言や格言」
    どこかに書きとめておきたい。
    エミルの投稿に応募した理由と
    ラストのサプライズに深い繋がりを感じた。

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    2026年09月05日
  • 西洋菓子店プティ・フール

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    昔ながらのケーキ屋さんを舞台にした連作短編。テーマはほろ苦い初恋なんだと思う。

    危うかったり醜かったり病的だったりするものを、うまくスパイスにしてあっと言わせる構造の短編たち。

    私自身、好きな人にうまく好きと言えないとか、駆け引きとか、察してとかとは無縁なので、「えー!なんで?言えば良くない?」とか「いやいやそれは独りよがりすぎでしょ」とか心の中で思いながら読んだんだし、本来はこういう登場人物たちの出てくる作品は痺れを切らして読むのをやめることが多い。けど、千早作品は、その匙加減が絶妙。まさにスパイスや苦味をギリギリまで利かせてるけど美味しくまとめる亜紀の作る西洋菓子みたい。

    そして何よ

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    2026年09月05日
  • 風と共にゆとりぬ

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    なんでこの人にはこんなに面白いことが起きるの??
    それをとても面白く伝える文才もすごいし。もう大好き。友達に欲しい。

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    2026年09月05日
  • 汝、星のごとく【電子限定特典付き】

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    ネタバレ

    ホンマに感動作すぎる暁美と櫂が本当に良い結局は結ばれる運命やし登場人物の言葉が良すぎる北原先生と瞳子さん名言残しすぎもっかい読み直したい作品

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    2026年09月05日
  • 白夜行

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    ネタバレ

    ページが多かった分余韻がすごい。全く関係の無さそうな2つの点が、徐々に繋がってくるゾクゾク感。読み終わったあとのなんとも言い難い切なさ。ここまで物語を大きくしたのにしっかり収め切るところに東野圭吾の鬼才を感じた。2人の本当の関係を詳細に書ききらないところに賛否両論あると思うが、私はもう少し詳細に書いて欲しかったと思ってる。ただあえて濁すことで読者によって色々な解釈が生まれるのが狙いでもあるのかなと感じる。
    性的な描写が多かったことも引っかかる。今まで裸にして晒しめるだけだったのに、美佳に対しては犯すまで至ったのにはどんな理由があるのだろうか。他にも亮司や雪穂の行動に謎なところがありすぎる。考察

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    2026年09月05日