【感想・ネタバレ】ライオンのおやつのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月18日

小川糸さんの作品はすごく情景がキレイで目の前に想像できる感じ。前読んだつるかめ助産院もすごくキレイだった。今回は瀬戸内のレモン島。海とレモン、表紙の絵を読んだ後にしばらく眺めてた。
33歳の若さで余命宣告されて、ライオンの家で余生を過ごす雫。いろんな人の最期だったり、マドンナさんの言葉だったり、思い...続きを読む出のおやつのお話だったり。全部が心が温まりました。雫の死や病気に対する行き場のない怒りとかも、ライオンの家で色んな感情を受け入れて認めて、穏やかに最期を迎えられて。
特にマドンナさんの雫が亡くなった後の言葉に感動しました。
『人生というのはつくづく、一本のろうそくに似ていると思います。
そうそく自身は自分で火をつけられないし、自ら火を消すこともできません。一度火が灯ったら、自然の流れに逆らわず、燃え尽きて消えるのを待っしかないんです。
生きることは、誰かの光になること。
自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。そうやって、お互いにお互いを照らしあっているのですね。きっとあなたとあなたを育ててくれたお父様も、そうやって生きてこられたと思います。』
また時間が経ってから再読したい。

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Posted by ブクログ 2024年03月17日

いつかまた読みたい!
生死を彷徨う描写、おやつで表される時間軸、
人は死ぬ時どう思うのかが繊細に描かれてた

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Posted by ブクログ 2024年05月06日

久々に小説を泣きながら読んでいた。お父さんがとにかくねぇ、愛情深くて・・・いや、この小説に出てくる人たちみんなが愛情深いんだけど。でも、余命宣告され、達観したような人と、本質としての愛情深い人って違う感じがするんだよなあ・・・
さて、自分だったら最後のおやつになにを望むだろう。人生最後に(食事は)な...続きを読むに食べたい?ってのはよく聞くけど、おやつねぇ・・・読み終わって相変わらず涙流しながらそんなことを考えてた。で、まだ見つからないのはまだまだおやつを食べれる時間があると思ってるからなんだろうなあ。

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Posted by ブクログ 2024年05月03日


私は職業柄お看取りをすることが多くあるのですが、現実に死というものを目の前にした人の心の動きがとてもリアルに思えてしまいました。

生きている世界でも死後の世界でもたくさんの人が暖かく見守ってくれているんだってこの小説が教えてくれた。実際死ぬ時に辛いかって誰にも分からないことで、分からないからこそ...続きを読む怖いと感じるのだろうけど、死ぬのは怖いことじゃない、暖かい世界があると私は雫たちに教えてもらった。
それぞれの最期に立ち会える者として、辛い気持ちが少しでも和らぐよう関わっていきたいと思った。
私はライオンの家で働きたい。涙がとまりませんでした。

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Posted by ブクログ 2024年05月04日

初めて手に取った小川糸さんの著書。
33才という若さで、末期がんがわかり、余命宣告を受ける。病気をきっかけに、これまでの人生を振り返り、やり残したことを、可能な限りやり切って旅立っていく。クライマックスに差し掛かったところで、涙が一気に溢れる。読み終えてしまうのが、勿体無くて、残り数ページのところで...続きを読む、いったん本を閉じる。残されたわずかな時間。人生いつからでもやり直せる、そんなメッセージが伝わってきた感動の一冊!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月29日

まだライオンになりたくない雫の言葉に涙してしまった。
「死」は怖いイメージが強いけど、いつか「ライオンの家」のような場所で、心残りなく旅立てたら幸せだろうな。
当たり前ではない毎日を大切に、過ごしていきたい。死ぬまで生きる。

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Posted by ブクログ 2024年04月27日

涙か溢れてくる。文句なしの作品で何回でも読み返したくなる本。

最初はホスピスに入った主人公の命への向き合い方が1日1日丁寧に描かれ、終盤は主に体の変化が顕著になっていく主人公の内面を長期なスパンから描かれている。

最後の最後の思いのバトンしっかりと繋がって行くところに涙が止まらなくなってしまった...続きを読む

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Posted by ブクログ 2024年04月26日

主人公は病気のこと、死を受け入れたつもりでホスピスに入ることを決断したものの、やはり実際『なんで自分だけなの』、『やっぱり死にたくない』と完全には受け入れられてない部分がありその葛藤の心理描写がなんとも切ない。
ホスピスに入所している人々の最後の生き様から、人の顔色に縛られず自分に素直に生きること、...続きを読む人生の終わりを意識しやりたいことをやること、そして何より人生はどれだけ人を笑顔にできるかだという教訓が心に刺さった。

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Posted by ブクログ 2024年04月14日

しーちゃんが入居した「ライオンの家」で出会うおやつや食べ物を通し、心を生き返らせていくお話、彼女のお話を読んで私もこんなところで最後は過ごしたいと思った。
最後の最後しーちゃんからのプレゼントにはじーんときた

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Posted by ブクログ 2024年04月13日

瀬戸内の空気感もあってか始終清々しい雰囲気で進みます。もちろん途中めっちゃ泣きました。

齢33歳という若さで誰を恨むでもなく誰に恨まれるでもなくこの世を去ろうとする主人公に対し、憐れむ気持ちがよぎった私の心をこのセリフが晴らしてくれました。

「だからしーちゃんは、いい子じゃなくて、強い子だったん...続きを読むだなぁって、思うよ」

ああそうか、ちゃんと見てくれていたんだと。素敵な作品でした。

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Posted by ブクログ 2024年04月07日

病に罹り余生を過ごすホスピス、ライオンの家。ライオンについての意味を知った時になんだか凄くその場所に安心した。島の風景や景色の描写も多くてすごくイメージし易く素敵な気持ちになった。

1番この本ですごいなと思ったのは、最期の過ごし方は多種多様で、その人が感じる気持ちは私たちは完全には理解できない。そ...続きを読むれなのにこんなにリアルに最期に向かっていく人を描くことができる作品があったのはびっくりした。

このライオンの家には子供から若い女性やお年寄りまでそして職員の人まで沢山の人の過去や経験談や出来事を見ることができた。どの人の過去もそのおやつもどれも素敵で心が温かくなった。(お話に出てきたアップルパイがどうしても食べたくて再現して作ったりも...ミルクレープはまた今度挑戦)。
今この瞬間がどれだけ自身の人生の中で大切な時間の一部になるのか、それはまだまだ分からないかも知れないけど、自分はどんな「おやつ」が食べたいだろう。

この本の感想なんてもう書いても書いても追いつかない...。すごく素敵な本。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月27日

この約半年、ずっと生死について考えてきた。
生きる意味とは何か。

今日たまたま私なりの生きる意味がわかった日だった。
未来のために生きる。それは未来の自分が振り返った時にこんな事あったな〜と思うのもそうだし、今は辛くても未来の私は笑ってるかもしれない。そして何より娘の成長を見たい。そんな思いから未...続きを読む来のために生きようと思っていた。

しかし作品の中で主人公は一生懸命「今」を生きていた。余命宣告されてからライオンの家に来るまで沢山葛藤があって大変だっただろう。でも最後はライオンにいる人々を通して、また六花を通して幸せに旅立って行った姿を見れて良かった。

死、とは怖いものなのか。生きるとは何か。考え続けたい。

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Posted by ブクログ 2024年03月27日

人が生きるのはロウソクの火のようなもの。
自分1人の力では火を灯すことも消すこともできない。
自らの命をすり減らしながら火を灯し続け、誰かを照らしている。

いつか全部置いて逝く時は、瀬戸内海の暖かな景色に包まれていたいな

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Posted by ブクログ 2024年03月25日

数年に1回ひっぱりだして読み直したい1冊になりました。

本屋で気になり手に取りました。タイトルからはイメージできなかったストーリーに心が動きました。
人との別れを前向きに感じられるお話だと思います。

闘病で亡くなった母はこんな気持ちだったのかな…亡くなった後もどこかで見守ってくれてるのかな…と母...続きを読むを思い出すきっかけになりました。

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Posted by ブクログ 2024年03月07日

『ライオンのおやつ』?どんな小説か想像もつかなかったが、瀬戸内のホスピスライオンの家の朝食のお粥がとても美味しそうだった箇所からハマってしまいました!死を間近になった方の思いに触れ周りの方の優しさと感謝と美味しそうな食事を中心に描かれていてほんとに優しい気持ちになれた。それぞれの思いを大切にしていき...続きを読むたいと思えた作品だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月06日

こんな風に死んでいきたい。
こんな愛を与えられる人になりたいし、与えられたい。
メンタルデトックスになった。

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Posted by ブクログ 2024年03月07日

本を読んで初めて感動して涙した。
この本は色々な栄養を、そして特に生きる力を与えてくれた。何かを頑張ろうとするためのエネルギーを貰えた。
私もこれから生を噛み締めて、出来ることを精一杯やっていきたいと思ったし、口先だけにならないように努力したいと思う。

読みながら読み終わりたくない!と思える本の1...続きを読む冊。

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Posted by ブクログ 2024年02月11日

なんとなく旅に持ち出した本、奇跡的に旅先と本の舞台が一緒だった。
目の前にある景色が文字となっていたので、より文章が入ってきた。

幼い頃から死について考えては怖くなってしまうタイプだったが、この本を読んで初めて死に対して怖さ以外の悪くない感情を持てた。

死ぬまで定期的に読み返したい作品。
(帰り...続きを読むの飛行機で涙が止まらなかった)

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購入済み

気がついたら泣いていた

2022年11月21日

ライオンの家は、私の知っている寂寥感でむせ返えりそうなホスピスとは、全く違う場所だった。暖かくて美しく、そこは人が生きる場所。
おやつの時間や明日の約束を人参にして、精一杯生き抜くことが、これほどまでに美しいとは。当たり前に日常を送る私には、まだ感じ得ないものだ。
読んでいる間、悲しくないのに、気づ...続きを読むいたら頬が濡れてた。なんて綺麗なんだろう。
この本との出会いに感謝。

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Posted by ブクログ 2024年04月28日

もし余命を宣告されるようなことになったら、この本の事を思い出すんだろうな。
あんな家で最期を迎えられたら幸せだと思う。

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Posted by ブクログ 2024年04月12日

タヒチ君のおかげで、レモン島がタヒチのような美しい景色をながめながら、最後の時を過ごすのだろうと思った。

残された者が海野雫を語る時に
涙が溢れました。
人は誰かの宝物

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Posted by ブクログ 2024年04月09日

こういう場所で人生を終えたら幸せなんだろうなと思った。間際に全てのものに感謝できて人として良くなっていく描写が良かった。死んじゃう前の不思議な出来事や死んでから周りの人に起こる不思議なことが現実にもあれば面白いな、あってほしいなと思う。

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Posted by ブクログ 2024年04月08日

嗚咽するように苦しくなることは一切なく、すーっと自分の中の毒素が涙に変わって浄化されていくように気がついたら泣いていた作品だった。

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Posted by ブクログ 2024年03月27日

最後のときを迎えるためのホスピス「ライオンの家」 そこに来た33歳の海野雫。彼女が死と向き合いながら死に向かっていく物語。

全編に優しい雰囲気が漂っていて(比喩表現が大袈裟だけど物語の雰囲気にマッチしている)とてもまっすぐ「死」と向き合っていると感じた。ここまで丁寧に死を受け入れていく「わたし」を...続きを読む描いた作品を初めて読んだ。

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Posted by ブクログ 2024年03月20日

若くして余命を告げられホスピスで過ごす主人公の女性の物語。
死と向き合う心の移り変わり。
入居者たちがリクエストする最後のおやつの数々。
最初は、死を目の前にした生が切なくもあり、小川糸さんの優しく柔らかい文章と死というテーマがなかなか私の中で受け入れにくく、ちょっと苦しくもありました。
でも、登場...続きを読む人物の優しさや真っすぐさに、だんだん私も「死」というテーマに向き合っていけるようになりました。

綺麗な景色を見ること、美味しいものを食べること、愛犬を抱くこと、空気を吸うこと、歩くこと‥日々の全てがかけがえのない瞬間なんだなって改めて感じられます。

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Posted by ブクログ 2024年03月09日

ホスピスが舞台な時点で、泣かせにくることはわかっていても、その時がくるとやはり泣いてしまう。現実のホスピスにどこまで近いものか、単に理想なのかはわからないし、全て同意するものではないとしても、死に向かってどう生きるべきかを考えさせるものだったなあと思う。雫がだんだんと弱っていく様はとても寂しいし、後...続きを読む半の混濁具合はこちらも混乱する。エピローグは、自分が死んだ後はこんな感じであったら良いなと思わせるものとして描かれてるのかなと思った。

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Posted by ブクログ 2024年03月09日

自分は昔から人より死についで考えている方だと思う。というか、死を恐れている。大好きな人が死んでしまったら、自分が突然死んだら…なんていつも怖がっていたのだが、この本を読んで「死は自然なもの」ということが少し、完全ではないけど受け入れられた気がする。もし死んでしまっても雫のように大好きな人と会えるのな...続きを読むら、魂としてそばにいれるのなら、死はそんな怯えるものではないのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2024年03月26日

死と向き合う、受け入れるとはどういうことかについて、考えさせられるというよりは、そっと置いていってくれるような本でした。
絵本のようで温かい気持ちになった。

私のおやつのリクエストは、
絶対に、万徳の苺大福だなあ

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月25日

人生一度きりだから、後悔のないように生きよう‼️と見栄を張って生きてしまいそうになるけれど、この本を読んで不器用にありのままで生きること(それをも自分ごととしてちゃんと認めること)こそが自分のためであり、幸せに繋がるのかもしれないと思った。「私が私の人生を祝福しなくて、だれが祝福するの?」、良いとこ...続きを読むろも悪いところもぜーーーーんぶひっくるめて自分の生き方に誇りを持てるようになれたらいいなぁ。

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Posted by ブクログ 2024年03月24日

人生終末期に関係する本を最近読んでいますが、自分自身の死に方に対して考えさせられますね。
1人で死んでいく事を選んで島に来た主人公が実は孤独では無く、多くの人の支えやつながりがある事に気づいていく所が救いがあります。 
素晴らしい人生だったと思える様に頑張って生きたいと思います。

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Posted by ブクログ 2024年03月06日

悲しいのに愛しくて。
現実感があるようでないような。
相手も自分も大切に、穏やかな心で生きていきたいと思いました。

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