あらすじ
「苦しかったり、つらかったりするのは、あなたがちゃんと自分の心と頭で考えて、前へ進もうとしている証拠よ」
元エリートサラリーマンにして、今はドラァグクイーンのシャール。そんな彼女が夜だけ開店するお店がある。ここで提供される料理には、優しさが溶け込んでいて――。
仕事一筋の40代キャリア女性へ「春のキャセロール」。
手料理を食べない中学生男子に「金のお米パン」など、心と身体があたたまる四つの物語。
10年愛され続ける名作が、ついに文庫化!
〈解説〉ドリアン・ロロブリジーダ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
かなり前から面白いとは読書家さんからお聞きしていた。
文庫本が出ていなかったため、単行本を読み進める金額が少し惜しくて、手を出さ無かった。
昨年、やっと文庫本が出て、購入したものの積読本が多く、後回しにしていたが、急に読みたくなり手に取った。
もっと早くに、せこい節約などせずに単行本を読めば良かったと後悔。
面白い。とにかく面白い。
人生長く生きている私にも、迷いはいつもある。
そんな私にシャールさんの言葉が心に響く。
「歳をとっても人生やり直せるかも」
「空っぽな私でもうめる事が出来るかも」
そんな勇気をもらえる小説でした。
Posted by ブクログ
癌をキッカケに自分の生きたい道を選んだドラァグクイーンが、各章の主人公たちにむけて、仕事のしんどいだけじゃなくて、誰にでもある不安にとても刺さる言葉をかけてくれるそんな物語で、今の私にはすごく沁みた。自分の体調を少しでも良くしようとしてくれる心温まる料理も魅力的だった。
以下、勇気をくれた言葉たち
「でもね、この世の中に、なにもかもから自由な人なんてどこにもいないわ。誰だって自分の荷物は自分で背負わなきゃいけないのよ」
「空っぽなら、埋めていけばいいんじゃないかしら」
Posted by ブクログ
疲れた人たちが、夜食とシャールさんの温かさに少しずつ救われていく物語でした。
特に印象に残ったのは、同世代の女性が「こうあるべき」から離れ、自分のやりたいことに向かって歩き出すお話。誰かの期待ではなく、自分のために生きようとする姿がとても素敵で、読んでいて胸が熱くなりました。
シャールさんは見た目ではなく、その人のしんどさや本当の思いを見てくれる人で、「人は見かけじゃない」と改めて感じました。
出てくる夜食もどれも美味しそうで、私もマカン・マランのような場所で、静かにご飯を食べてみたいです。
Posted by ブクログ
文庫版になってから再読。
私が最初に読んだ10年前、「こんなシャールさんみたいな人は私の周りにいない!」と登場人物に嫉妬した。
今、読み返すと心温まる話。
羨ましい気持ちはあるけど、素直に読めるようになりました。
Posted by ブクログ
仕事で行き詰まっていた時に何気なく読み始めた本。誰もが悩み、活動しながら必死に生きている姿を読み進めながら自分も背中を押してもらえた作品。シャールさんの言葉に励まされました。解説のドリアンさんのファンでもあり、解説もとても良かった。
Posted by ブクログ
ずっと気になっていたマカン・マラン、本屋さんで平積みされていて手に取りました。
シャールさんの人柄やお話の雰囲気が暖かくて、読んでいてとても心地良い気分になれました。
実際にこんな素敵なお店があったら行ってみたいなあ〜
Posted by ブクログ
最高!心があったまった。
シリーズ全部読みたい。
何かのきっかけで人生がガラッと変わることはないからこそ、現実味のある内容で引っ掛かることなく読めた。
Posted by ブクログ
食材の栄養素に詳しい人素敵だなと思った。人をご飯で助けられる。
シャールさんの作るご飯だけじゃなく、発せられる言葉にもたくさんの人が救われていた。
ご飯の描写だけでこんなにもあったかく美味しそうなのだから、実際に食べたらとんでもなく美味しいんだろうなと思った。ただ美味しいだけのご飯じゃない。
ドリアンさんのこと知ってたこともあり、ドリアンさんの解説がとてもよかった。
Posted by ブクログ
シリーズものとは知らずに手に取った1冊です。
シャールというドラァグクイーンが昼の服飾屋とは別に夜食カフェをやっていて、偶然にもそこに辿りついた人たちとのお話でした。
私が手に取ったこのマランカランシリーズにはお客さんとして4人分のお話が載っています。
それぞれが独立して別々の構成という感じではなく、全部にほかのお客さんの陰があったり実際につながりがあったりして面白いです。
こういう構成は読んでいてワクワクするので好きでした。
物語の最後がジャダの話なのですが、シャールの入院中にレシピブックを見つけます。そこにはいつもの常連さんたちの身体の悩みなどのメモがあって、シャールがいかにこの仕事が好きでそこに集まる人を大切にしていたかが描かれていました。
誰かにとっての特別な場をつくれるシャールの人柄が素敵すぎでした。
他のシリーズも継続して読みたいと思える作品です。
Posted by ブクログ
いわゆる“ご飯もの小説”として手に取った一冊。
古内一絵さんの作品は初めてだったけれど、この文体がとても好みだった。やわらかくて読みやすいのに、ちゃんと心に残る余白がある。登場人物たちもそれぞれに個性があって、自然と愛着が湧いてくる。
中でも印象的だったのは、ドラァグクイーンのシャールの存在。言葉や距離の取り方が絶妙で、相手を否定せず、でも甘やかしすぎない。その包み込むような優しさに、ただ癒やされるだけではなく、少しだけ背筋を正されるような感覚もあった。
深夜にふらりと立ち寄って、あの空気ごと味わってみたくなる。シャールの言葉とごはんに、そっと救われる人の気持ちがよくわかる一冊だった。
Posted by ブクログ
友達に教えてもらって、読んでみた。自分らしく生きようとする様子が、心温まる感じがした。食事の大切さも、しみじみと感じる。自分も、7年くらい前から、我慢し過ぎないと決めて生活してるためか、共感するものがあった。
友達に教えてもらわないと読まなかったと思うから、教えてもらって良かった。
Posted by ブクログ
待望の文庫化!
ずっと読みたくてやっと読めた。
最後のドリアンさんの解説すごく良かった。
なぜか涙が出て止まらなかった。
みんな何かしら生き辛さを抱えてるとは思うけど、
それがトランスジェンダーなら尚更のことなんだろうな。
でも普通ってなんだろ。
普通や常識にとらわれるより、周りになんと思われようと自分のご機嫌は自分でとる。自分がご機嫌であることが何より大切なんだと改めて思った。
それにしてもシャールさんが作るお夜食食べてみたい!
Posted by ブクログ
ずっと読んでみたくて、文庫化していないからちょっと足が遠のいて、となんだかんだ読んでいなかった1冊。とうとう読むことができました。
温かくて優しい料理を通じて、心が温まり、ぽかぽかしてくる。そんな物語が4つ詰まっています。「世界で一番女王なサラダ」がとても刺さりました。主役になんてなれなくても自分が自分の人生の女王様なんだから、たくさん抗っていてもその姿こそが輝いているんだから、と言われた気がします。
魅力的なキャラとおいしそうな料理と、宝物のような言葉の数々と、心も体も温まる素敵な一品でした。
Posted by ブクログ
この人と出会えたら、私のこともそっと支えてくれるのではないかなと思わせてくれるほど心優しいドラァグクイーン。
シャール自身が色々な経験をしてこその温かみと重みのある空気感・言葉たちだった。
味の濃いガッツリご飯が好きだけれど、「体を休ませる食事をしよう」と思った。
上機嫌でいよう。
Posted by ブクログ
ずっと気になっていた作品。きっとほっこり系作品なんだろうなと予想はしていたが、夜カフェの店長は予想外のドラァグクイーン。
シャールねえさんの包み込むような優しさと、お野菜たっぷりの料理が、読むだけで疲れた心と体にじわーっと沁み渡る。
ストレスが溜まるとついお菓子とか食べ過ぎてしまうけど、食事で自分を労わることって大事だよなと再認識。
Posted by ブクログ
ドラッグクィーンが営む夜食カフェ。身体を大切に想い、野菜をふんだんに使った料理やスイーツ、ドリンクは、疲れた現代人の心身に染み渡る。まさに、私が求めているカフェだ。
このカフェに引き寄せられていった客たちは、皆が疲れている。特に、女性の2人の悩みは、等身大の悩みだ。30歳も目の前にして、結婚する友人を見て、キャリアを積むべきか、結婚すべきか迷ったり、40代半ばの女性が、男性社会の会社で味わう疎外感や後輩からの「あぁはなりたくないよね」という目だったり…人には言えないモヤモヤが心の中に渦巻いている。悩みや憂さを晴らしてくれる場所を探している。
店主がドラッグクィーンという設定もユニークだ。自分のあるべき姿を認めて、世に公開しようと思った時に、大きな勇気が必要だったに違いない。その時に失ったものも多くあったに違いない。華やかなメイクとドレスで飾られてはいるが、多くの闇を抱えていると思う。
そんな店主が作ってくれる賄い料理は、愛に溢れて、人の心に染み入るんだと思う。
Posted by ブクログ
マラン・カラン、よかったです。ドラァグクイーンのシャールの温かさが心に染みます。出てくる料理もストーリーも楽しめました。続きもあるみたいなので読みたいな。
Posted by ブクログ
ドラァグクイーンが夜に営業する常連客のみのカフェというか、ご飯屋のような話。
読んでいて心が落ち着く本だった。
仕事に悩んでいる人や困っている人、いろんな人の視点から描かれる小説で読んでいて楽しい。
Posted by ブクログ
オネエのお友達がいる人が羨ましくて、でもそんな機会も勇気もない、そんな私が読んだ。
ドラァグクイーンのシャールの言葉は、「ドラァグクイーンだから」という前提のない、みんなにすっと入る言葉でとても優しかった。
お料理も、お肉を使わないマクロビオティック。
読んでて優しさに安心して、「野菜食べたいな」とも思う、健康的な一冊だと思いました。
キャラクターがそれぞれ魅力的なので、続きが気になります。
一冊としてはもっと深掘りして欲しかったので⭐︎4ですが、面白さと読んでて癒される度は⭐︎5です!
Posted by ブクログ
こういう、料理上手の店主が客に寄り添いながら悩みを少しずつ解きほぐしていく話、やっぱり好き。
出てくる料理はどれも美味しそうで、薬膳茶も体だけじゃなく心まで温めてくれそうで印象に残った。
派手な展開はないけど、その分じんわりと優しさが広がっていくような、あたたかい物語だったと思う。
読んでいて少し気持ちが軽くなるような感じもあって良かった。
続きも気になるし、この先も読んでいきたい。
Posted by ブクログ
様々な人の視点から語られるドラァグクイーンであるシャールの人柄、そしてそれらの人にかける言葉や料理に込められた想いが細部から伝わる心温まる物語。続編も読みます絶対。
Posted by ブクログ
フォーティアオチャン
あまりの美味しさに仏像が壁を飛び越えてやってくる!?
これは死ぬまでにやりたいことリストに追加しました。
優しいのにほわほわしてなくて良かった。ドラァグクイーンたちが目に浮かんだ。
Posted by ブクログ
シリーズものと知らずに読み始めたけれど、何度も読み返したくなるような心温まる物語だった。表紙も素敵で、全作揃えて本棚に並べたくなる。こんな隠れ家のようなカフェに憧れるけれど、朝型人間の私には少しハードルが高いかも。
Posted by ブクログ
文庫化して話題になっていたのと、解説をドリアン・ロロブリジーダさんが書いているのに引かれて購入。三大欲求の中でも裏切らないのは食欲だと思っているので、食を通して身体的にも精神的にも満たされていく描写がかなり好きだった。実際にあるなら是非とも行ってみたい。本から匂いがしてくるんじゃないかと思う程ご飯の表現が凄かった。
Posted by ブクログ
少しずつ前の話と繋がっていくのが読んでいて楽しいです。
シャールさんには是非とも復活してもらっていろんな人の話を聞いてもらいたいですね。わたしも聞いてもらいたい。そして美味しそうなごはんを食べたいです
Posted by ブクログ
とある路地裏にあるドラヴァクイーンが営む深夜に営業する夜食カフェ。
このカフェに集う様々な人たちの話が短編として描かれる。
内容自体は穏やかな展開が続き、平和な展開が続くため、ちびちびと少しずつ味わうように読み進めることができる。
店内の様子がとても雰囲気たっぷりに表現され、目に浮かぶようだった。また、店主のシャールも魅力的で、こんなカフェがあれば通うのにな…と思ってしまう。
続編も文庫版で出ると嬉しいな、と思う。