ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • リデルハウスの子どもたち

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    佐原ひかり先生の作品であり、今回はネットでサイン本購入のため遅れました。田舎の中高一貫男子校寮生出身にとっては、進学校の中にいるさらに謎の優秀な一部の存在を重ねたりしながら、読み始めたが、そんな次元ではなかった。読書のはずが、少し身体に影響の出るぐらいの緊張が二回もあった。

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    2025年12月13日
  • セッシュウ! 世界を魅了した日本人スター・早川雪洲

    sun

    購入済み

    唯一無二

    早川雪洲は1914年から1960年代まで約90本の映画に出演し、ハリウッド黄金時代に「唯一の国際的日本人スター」として君臨した存在である。
    特に1910年代後半は、マリー・ピックフォード、ダグラス・フェアバンクスと肩を並べる人気を誇り、彼の名前だけで映画が売れる時代があった。
    早川雪洲以降、ハリウッドで「主演級スター」として長期間活躍した日本人はほぼ存在しない。雪洲はまさに「唯一無二」の存在だ。

    本書は、ハリウッド草創期に単身渡米した早川雪洲(本名・金太郎)の波乱万丈な人生を、妻・鶴子との夫婦像を中心に描いた評伝である。
    1915年の『チート』で悪役ながらセックスシンボルとなり、全米の女性を

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    2025年12月13日
  • カフネ

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    食べることは生きる事、なるべく快適に生きるためにも栄養は必要。優しい料理を作りそれを食べて笑顔になる。当たり前の事をしたくなりました。

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    2025年12月13日
  • 深い河 新装版

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    名作。
    胸が熱くなり、最後は涙が出そうだった。
    死を迎えるためにガンジス河へ向かう、貧しく苦悩に満ちたヒンドゥー教徒たち。
    ガンジス河は人生を、罪を、そして死を流していく場所で、生と死がそこで交わる。
    全てを優しく包み込む深い河。愛に満ちた河。

    本書にはキリスト教、ヒンドゥー教、仏教が登場するが、特に大津の思想が強く印象に残った。
    神は多面的であり、どの宗教にも存在すると語る彼は、周囲から異教徒とみなされてしまう。
    宗教の違いで争いが起こるこの世の中で、私は無宗教だからかもしれないが、大津のような考え方があってもいいのではないかと思った。

    人生で一度は、聖なるガンジス河、そして飢えと病苦と

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    2025年12月13日
  • しばわんこと楽しく学ぼう 和のせいかつ

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    有名だけど、この歳になるまで読んだこと無かったしばわんこシリーズ。
    読んでみたらやっぱりほっこり可愛い!
    しかも意外と実用的かつトラディショナル。
    細部まで思わずじっくり読んでしまう。
    和のテイストが心にしみる。

    今回はどら焼きの作り方やお抹茶の点て方、ちょっとしたお弁当を作ったり大掃除をしたりと盛りだくさん!
    一つ一つの工程をイラスト付きで子どもにもわかりやすく表現しています。

    和室でのもてなしなんかは今やる機会ってほぼ無いだろうけど、ちょっと憧れちゃう。
    何よりしばわんこの所作がわんちゃんながら可愛く美しい!
    おそうじしましょ!の回は読んでる今が年の瀬なのも相まって、自分も大掃除したく

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    2025年12月12日
  • 存在の耐えられない軽さ

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    冬が訪れると思索に耽るフリをしたくなり、久々にクンデラの代表作を再読。「存在の耐えられない軽さ」の登場人物それぞれの視点で「人間とは何か?」という問いが立てられていて、改めて小説の醍醐味が凝縮された1冊と感じました。何度読んでも咀嚼できないパートが多く体力が求められますが、思い入れが強い1冊なので、今後も本書を大事にしていきたいです。

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    2025年12月12日
  • 熟柿

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    最後の数ページ、あの場面を演出するがための1冊だった。読後感が悪くないとみんな感想書いてる割に、冒頭のあまりの救いのなさが容赦なくて、全然信じられなかった。

    とりあえず主人公も元夫もダメなやつです。
    元夫、私はおまえを許しません

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    2025年12月12日
  • さよならジャバウォック

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    最初は、主人公と同じで何がなんだかわからない、といったぼんやりとした感覚で進んでいったのですが、最後の方の文で全てが繋がりました。
    そして最後のページの言葉は作者から読者に向けての言葉なのだと自分は勝手に解釈しました。とても素敵な小説だったと自分は思います。

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    2025年12月12日
  • 刹那の夏

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    ハッピーエンドとは言い切れない。
    ただ決して希望がないわけではない。
    そんな話が詰まった短編集。
    以前のお話の登場人物も出てきたりしたのかな?
    作者様の長編もまた読んでみたい。

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    2025年12月12日
  • 大観音の傾き

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    え、山野辺太郎さん、めっちゃ最高じゃないですか!?東北の丘の上にぽつんと建てられた巨大な大観音。傾いているのか傾いていないのか。観音様の心の声。傾きを治そうと日々台座の龍を押し続ける住民たち。役所の若者。書類上は存在しない街に一人暮らし続けるおじいさん。淡々と、ときにユーモラスに、感傷的になりすぎないけど心にぐっとくるお話。

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    2025年12月12日
  • 紅い砂

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     ページをめくる手が止まらなかった。動悸がする。
     難民問題はとても一筋縄では解決できるものではない。
    ワンネス、平和、自分も人もよかれと願う。
     人道支援の重要性は誰もが認めるところではあるだろう。
     国家間において厳然とした利権があるし、本音と建前はどこの世界においても存在する。
     矛盾をはらみ世界は存在していると思う。
     試練に目をつぶれば、不信感を積み上げるだけだろう。先送りは問題の雪だるまになり加速する。
     視点の狭さは明るい未来には繋がらない。
     面白さと共に考えさせられる本だった。

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    2025年12月12日
  • 宙わたる教室

    匿名

    購入済み

    序盤の一人一人の人間性への描写が細やかに書かれていてとても引き込まれました。
    特に長嶺さんは自分の祖父くらいの年齢層だったので長嶺さんの集団就職の話は昔話なのにどこか新鮮で夢中になって読んでしまいました。

    文字で詳しく説明されていますが重力可変装置という聞きなれない装置は想像がなかなか難しかったのですが
    ドラマで再現されており原作小説、ドラマ共にみるのがオススメです!

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    2025年12月12日
  • カフネ

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    私は、せつなでもあるし、春彦でもあるし、薫子でもあるし、公隆でもあるし、薫子と春彦の母親でもある。

    そんなことを思いながら読み終えた。

    誰しもきっと、「自分と重なる」と思う登場人物がいる作品だ。

    今の時代の苦しさがたくさん言葉で表現されていて、どうしようもない気持ちになる。

    一方で、苦しい中にもキラリと美しい光を見いだすことができる、そんなストーリー。

    人間、いつ死ぬかわからない。
    でも、生きるって、ほんとに大変でしんどい。
    死ぬまではできるだけキラリと美しい光を見いだしながら生きたいものだと切実に思う本。

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    2025年12月12日
  • 本日は、お日柄もよく

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    最高の1作に出会ってしまった。
    私の好みにドンピシャ。

    私の好みとはこんな感じかとおもっている。
     ・続きがきになり手が止まらないこと
     ・ストーリー性がある(面白く、ハッピーエンド)
     ・何か人生の気づきになるきっかけをくれること

    まず、面白い。感動する。間違いなし。
    平日にもかかわらず、ずっと本読んでました。
    子供が声かけたけど、申し訳ないが耳フィルタされ
    シャットアウトされてしまった。

    最初の出だし最高。
    片思いの幼馴染の結婚式。
    新郎を紹介するスピーチがひど過ぎ、スープに顔面直撃する主人公のこと葉。
    めちゃくちゃ面白過ぎる。
    そして、つまらいスピーチを救うという愉快さ。

    まさか

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    2025年12月12日
  • ブラックスワン

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    台湾に住む元自衛官城戸護という人物が主人公です。

    自衛隊退官後はアジアを訪問する旅行者やプロ
    スポーツ選手のボディガードを請け負っている
    彼に、実の娘から友人のガードを依頼される。

    その友人は日本人と台湾のハーフであり、現在は
    カナダ在住の大学院生という。

    彼女は自分のルーツである台湾と沖縄に行きたい
    と願うが、いきなり台湾で何者かが狙撃をして
    くるという事態に陥る。

    その狙撃は警告のようなものであったが、沖縄で
    は明らかに中国が彼女を追っていることが分かっ
    てくる。

    中国は彼女の何を狙っているのか。

    さらに日本の公安も「ブラックスワン」という一つ
    のキーワードを手掛かりに彼女を追

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    2025年12月12日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

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    ずっと前から読もうよもうと思ってた本。
    ようやく読めた。
    早見和真の本はどれもその世界にぐっと引き込んでくれてこの本も同じように没頭するように読み込んでしまった。
    最後までどうなるか、読み終わったあと、言葉にできないくらい感じるところが多い気持ちになった。
    辻村深月の最後の解説までよんでほしい。
    全部読んだあとの全てを言語化してくれるような解説で
    自分では捉え切れない話の細やかなところを言語化してくれることで
    小説の奥深さを知ることができた。

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    2025年12月12日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    ネタバレ

    「本質的であろうとするほど、冷笑だけが溢れて人生の砂時計を眺めてるだけになる。」がだいぶ響いた。この自縄自縛な状態に心当たりがありすぎる。自分はもうちょい視野狭めたほうがいいのだろうな。

    アイドル好きとしては、界隈の描写のリアルさが面白かった。「オタ活」はしていても「推し活」はしていない自分からすると、近いようでだいぶ隔たっている人種だったけど。サバ番とかその界隈が苦手な理由が詰まってた。

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    2025年12月12日
  • 一次元の挿し木

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    ネタバレ

    200年前の骨のDNA鑑定が失踪した妹のものと一致したという、若干SFチックにも感じるあらすじだけど、タイムスリップ!とかぶっ飛んだものでも、かといって矮小な真相でもなく、白けることなく話に入り込むことが出来た。

    挿し木の紫陽花を自分と重ねる紫陽と、遺伝子人類学を専攻する悠。思い返せば紫陽の正体は明確だったのかもしれないけど、悠が精神的に不安定である描写でまんまと騙されてしまった。

    エピローグで悠が唯と良い感じになってるので『あんなに紫陽に執心だったのにコロっと気が変わってる』という批判を見かけたけど、失った存在を共有出来る人との繋がりを強く持ちたくなるのは当然だと思うので不自然には感じな

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    2025年12月12日
  • お祓いは家政夫の仕事ですか 霞書房の幽霊事件帖

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    ネタバレ

    途中で気づいた違和感に、この嫌な予想は当たらないでくれと切実に思いながら読んだのだが、願い叶わず。
    最初は犬丸くんの有能家政夫っぷりに「何て羨ましい。ぜひうちにも来てくれ」なんて能天気なことを考えていたのに。
    それに一話目は切ないけれどもまだ救いのある結末で油断していたし。
    ところが、二話目でとんでもないクズな輩が出てきた時点で悟るべきだったと思う。
    この話は決して「やさしい真実」「やさしい世界」だけで成り立ってはいないのだと。

    対人恐怖症の貸本屋の店主と嫁にしたいNo.1とまで称された家政夫くんがバディのお祓い話。
    「楔」で繋ぎ止められているという幽霊の設定、その幽霊を本へと閉じ込め、その

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    2025年12月12日
  • パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち

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    はじめて読んだパンどろぼうシリーズがこの本です。
    読み聞かせの時にスラスラ感情を乗せて読める独特の世界観、セリフ回しが良くすんなり絵本の世界に入り込めるのが人気な理由のひとつかなと感じた。
    はじめてにしてパンどろぼうの秘密を知れて嬉しかった。

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    2025年12月12日