小説・文芸の高評価レビュー
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生い立ちにトラウマがあって
助産師としての知識は十分あるのに
お産を一度も取れていないまゆ。
厳しくて近寄りがたい雰囲気の
まゆのプリセプターになった亜美。
この2人を中心に物語が進んでいく。
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まゆは実習でもお産を取れなくて
助産師に向いてないって評価されそうだし
実際亜美にも向いてないって言われてしまった。
それでもまゆには
助産師でないといけない理由があって
知識も技術も十分すぎるくらい身につけて
それでも助産師でいたいと踏ん張る。
私の看護学生や新人時代を思い出すと
同じような状況になっても
まゆのように頑張れないって思った。
そして亜美は
日本有数の産科病院で助 -
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現在もなお、圧倒的に女性が多い看護師の世界に挑戦する青年の物語。理想だけでは続かない現場の厳しさや、人間関係の難しさの中で、それぞれが自分なりの立ち位置を探していく。
「楽に生きてる人なんていない。なにかを望めば苦しいこともついてくるんだよ」という言葉が、この物語の根っこにあるように感じる。誰もが何かを抱えながら、それでも仕事を続けていく。その姿は決してかっこいいだけじゃないけれど、だからこそリアルだった。
途中で回収されるタイトルの意味。ああ、そういうことか、と腑に落ちた瞬間に、涙。
一生懸命に踏ん張る彼らは眩しくて、少し直視するのがしんどいくらいだった。それでも、目を逸らさずにいたく -
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ネタバレ26歳の今、周囲はなにかしらの「推し活」をしている友達が本当に多い。会う度に推しの話をしてきて、正直聞いているだけで疲れる…というより、理解は出来るけど共感は出来ない。彼女らもそれを分かってて、ただ聞いて欲しい、という一心で私に話してくるらしい。尚更私にはストレス。どうでもいい。
この本を読み、ヲタクは搾取されているなぁと改めて実感した。別にヲタク達を攻めるわけではないが、一種の「被害者ヅラ」をされると、一気にこちらは興ざめ…。
『1の情報から10の感情を受け取り、百の物語を生み出す。〜〜千の布教。』
この表現はまさに彼女たちの行動そのものを指していて、感服。。。
感情に流される人間は、やはり -
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食事という行為の底流にある人間の感情をえぐり出した芥川賞受賞作!
平均能力以下の人が守られる存在として、職場のグループや部門がその人を中心として回っていく、その人に確固たる打算的な考えがあるわけでもないと思うし、できないことに対して後ろめたさを自覚しているようでもない、なんとなく面倒事を回避してくださりありがとうございますという内に秘めた図々しさの描写が生々しい
色々と注意しても、その結果泣かれてしまったり、体調不良等で職場にこなくなったり、ましてや遺書付きで自殺してしまったりしたら、仮に相手に非があっても、ほぼ100%「◯◯ハラスメント」と形容されて、こちらが悪者になる現実が身に迫って意 -
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感想
本書を通じて、読書は単なる娯楽ではなく、自分自身を形づくる重要な習慣であると感じた。これまで娯楽性の高い小説に偏りがちだったが、読書の本来の価値は思考力や教養を深める点にあると再認識した。
印象に残った点
著者は、新書や古典など一見ハードルの高い本を読むことを勧めており、読書の質を意識する重要性を説いている点が印象的だった。読みやすさだけでなく、「自分を引き上げてくれる本」を選ぶことの大切さを感じた。
気づき
これまでの読書は楽しさを優先していたが、それだけでは思考の幅は広がりにくいと気づいた。読書には「負荷」をかけることも必要であり、それが結果的に自己成長につながるのだと理解した。 -
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アウシュビッツ収容所の過酷な生活描写に、強い衝撃と悲しみを感じた。極限状態の中で人間の尊厳が奪われていく様子に心が痛んだ。
一方で、そのような環境の中でも恋愛が存在していたことは印象的だった。人はどんな状況でも愛を求め、また愛によって癒しや生きる気力を得るのだと実感した。
気づき
教養や専門性など、自分が持つ知識や能力が、極限状態においても生き延びる手段になり得ることに気づいた。ただ生きるだけでなく、「何を持っているか」が生死を分ける可能性があると感じた。
これから考えたいこと
なぜドイツ全体がユダヤ人を迫害する思想へと傾いていったのか、その背景をより深く理解したい。
また、このような思想 -
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ファンダムとか推し活とか、そこまでハマれない自分にとっては縁遠い物だと思っていたけど、この物語を読んで、ハマる人の気持ちがわかった気がする。
視野狭窄、視野を広げる、どちらがいいとは言い切れない。思い込むことで得られる快感や充実感、自己肯定感。視野を広げることで満たされる充実感や社会生活もある。
久保田と道哉の関係とか、読んでて苦しい。人との距離って難しい。繋がったとこちらは思っていても、相手からはそうでもなかったり。
選択肢や価値観がたくさんありすぎて、返って生きづらい世の中なのかな。いろんな意見を聞けば聞くほど視野は広がるけど、じゃあ何が正解かというと、どれも選べない。ひとつのことについて -
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ネタバレ読み始めたとき、ショートショートなのに青山美智子らしくないなぁと思っていたのに、12話目でちゃんと青山美智子だぁ!となった作品(きっと、読後者なら共感できるこの感覚。笑)。
特にshot9のあとのshot10にやられた。
私自身の過去の甘くて苦い記憶も蘇った。
ホールケーキ。
「もらうほうも嬉しいけど、贈るのもこんなに嬉しいものなんだと知った。」
とても共感。
だし、贈る側の相手が喜んでくれるのかどうか、不安に思いながらも、相手の喜ぶ顔を楽しみにわくわくする気持ち。
一瞬一瞬の気持ちを忘れずに大切にしていきたいなぁと思った。
人生ってきっと、悩むことや考えることの連続で、後退してい -
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お二人の尋常ならぬ多読っぷりにたじたじ。
少年小説もSFもミステリーもあまり読んでいないわたしには知らない本が多かった。
唯一興味が重なりそうな児童文学でさえ読んでいないものが多く、さらにわたしの好きな少女小説はちょっと苦手、とのことで…時々知っている本が登場する程度だったけど(ケストナーとかサンテクジュペリとか)、やっぱり本について語られるのを読むのは楽しい。
p40 宮沢賢治の「貝の火」や「土神と狐」jは今はわからないけど、いずれわかるだろうって思いながら読んでた、とか、わかるなあ、と。
春菜:『銀河鉄道の夜』でいえば、河原のサンタクルスの火を見て、「みんなあそこへ行くんだ」ってつぶや -
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ネタバレ前から気になっていた本。やっと手に入れることができた。主人公まいは中学にあがってすぐに不登校になってしまい、祖母のもとに預けられる。その祖母は“魔女”であるらしい。自分も魔女になれる?と聞くまいに、祖母は修行が必要だと教える。あるとき、近所に住むゲンジさんの行動に猛烈に腹を立てたまいに祖母が言う。「魔女は自分の直感を大事にしなければならない。でもその直感に取りつかれてはならない。そうなるとそれは激しい思い込み、妄想となってその人自身を支配してしまうから」その通りだと思う。もっと早くこの話に出会いたかった。
背景描写がとても美しい本
そして最後の魔女からのメッセージ
まいのこれからの人生に幸あれ -
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