小説・文芸の高評価レビュー
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唯一無二
早川雪洲は1914年から1960年代まで約90本の映画に出演し、ハリウッド黄金時代に「唯一の国際的日本人スター」として君臨した存在である。
特に1910年代後半は、マリー・ピックフォード、ダグラス・フェアバンクスと肩を並べる人気を誇り、彼の名前だけで映画が売れる時代があった。
早川雪洲以降、ハリウッドで「主演級スター」として長期間活躍した日本人はほぼ存在しない。雪洲はまさに「唯一無二」の存在だ。
本書は、ハリウッド草創期に単身渡米した早川雪洲(本名・金太郎)の波乱万丈な人生を、妻・鶴子との夫婦像を中心に描いた評伝である。
1915年の『チート』で悪役ながらセックスシンボルとなり、全米の女性を -
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名作。
胸が熱くなり、最後は涙が出そうだった。
死を迎えるためにガンジス河へ向かう、貧しく苦悩に満ちたヒンドゥー教徒たち。
ガンジス河は人生を、罪を、そして死を流していく場所で、生と死がそこで交わる。
全てを優しく包み込む深い河。愛に満ちた河。
本書にはキリスト教、ヒンドゥー教、仏教が登場するが、特に大津の思想が強く印象に残った。
神は多面的であり、どの宗教にも存在すると語る彼は、周囲から異教徒とみなされてしまう。
宗教の違いで争いが起こるこの世の中で、私は無宗教だからかもしれないが、大津のような考え方があってもいいのではないかと思った。
人生で一度は、聖なるガンジス河、そして飢えと病苦と -
Posted by ブクログ
有名だけど、この歳になるまで読んだこと無かったしばわんこシリーズ。
読んでみたらやっぱりほっこり可愛い!
しかも意外と実用的かつトラディショナル。
細部まで思わずじっくり読んでしまう。
和のテイストが心にしみる。
今回はどら焼きの作り方やお抹茶の点て方、ちょっとしたお弁当を作ったり大掃除をしたりと盛りだくさん!
一つ一つの工程をイラスト付きで子どもにもわかりやすく表現しています。
和室でのもてなしなんかは今やる機会ってほぼ無いだろうけど、ちょっと憧れちゃう。
何よりしばわんこの所作がわんちゃんながら可愛く美しい!
おそうじしましょ!の回は読んでる今が年の瀬なのも相まって、自分も大掃除したく -
Posted by ブクログ
最高の1作に出会ってしまった。
私の好みにドンピシャ。
私の好みとはこんな感じかとおもっている。
・続きがきになり手が止まらないこと
・ストーリー性がある(面白く、ハッピーエンド)
・何か人生の気づきになるきっかけをくれること
まず、面白い。感動する。間違いなし。
平日にもかかわらず、ずっと本読んでました。
子供が声かけたけど、申し訳ないが耳フィルタされ
シャットアウトされてしまった。
最初の出だし最高。
片思いの幼馴染の結婚式。
新郎を紹介するスピーチがひど過ぎ、スープに顔面直撃する主人公のこと葉。
めちゃくちゃ面白過ぎる。
そして、つまらいスピーチを救うという愉快さ。
まさか -
Posted by ブクログ
台湾に住む元自衛官城戸護という人物が主人公です。
自衛隊退官後はアジアを訪問する旅行者やプロ
スポーツ選手のボディガードを請け負っている
彼に、実の娘から友人のガードを依頼される。
その友人は日本人と台湾のハーフであり、現在は
カナダ在住の大学院生という。
彼女は自分のルーツである台湾と沖縄に行きたい
と願うが、いきなり台湾で何者かが狙撃をして
くるという事態に陥る。
その狙撃は警告のようなものであったが、沖縄で
は明らかに中国が彼女を追っていることが分かっ
てくる。
中国は彼女の何を狙っているのか。
さらに日本の公安も「ブラックスワン」という一つ
のキーワードを手掛かりに彼女を追 -
Posted by ブクログ
ネタバレ200年前の骨のDNA鑑定が失踪した妹のものと一致したという、若干SFチックにも感じるあらすじだけど、タイムスリップ!とかぶっ飛んだものでも、かといって矮小な真相でもなく、白けることなく話に入り込むことが出来た。
挿し木の紫陽花を自分と重ねる紫陽と、遺伝子人類学を専攻する悠。思い返せば紫陽の正体は明確だったのかもしれないけど、悠が精神的に不安定である描写でまんまと騙されてしまった。
エピローグで悠が唯と良い感じになってるので『あんなに紫陽に執心だったのにコロっと気が変わってる』という批判を見かけたけど、失った存在を共有出来る人との繋がりを強く持ちたくなるのは当然だと思うので不自然には感じな -
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ネタバレ途中で気づいた違和感に、この嫌な予想は当たらないでくれと切実に思いながら読んだのだが、願い叶わず。
最初は犬丸くんの有能家政夫っぷりに「何て羨ましい。ぜひうちにも来てくれ」なんて能天気なことを考えていたのに。
それに一話目は切ないけれどもまだ救いのある結末で油断していたし。
ところが、二話目でとんでもないクズな輩が出てきた時点で悟るべきだったと思う。
この話は決して「やさしい真実」「やさしい世界」だけで成り立ってはいないのだと。
対人恐怖症の貸本屋の店主と嫁にしたいNo.1とまで称された家政夫くんがバディのお祓い話。
「楔」で繋ぎ止められているという幽霊の設定、その幽霊を本へと閉じ込め、その