小説・文芸の高評価レビュー
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映画版を見る機会が多分ないので書籍を購入。いつも通りBOOKOFFオンラインにて。ほぼ定価。
姉が統合失調症になった弟の25年の記録。8歳違いの姉がだんだん言動がおかしくなっていくのを、そして頑なに病院に連れて行かない両親を見続けた記録。
統合失調症というのは原因不明の脳の疾患ということらしい。過度のストレスが引き金になっているように素人の私には思えるが、同じストレスを受けても発症する人としない人がいるから要するに原因不明ということなのだろうと解釈した。
タイトルの「どうすればよかったか?」というのはこの著者の心からの問いではないかと思う。姉がおかしくなっていくのをどうすればよかったか? -
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待兼山駅の西口にある書店の二階にある「喫茶マチカネ」。
待兼山駅の呼称が大阪大学前駅に変わるのを機に六十五年続いた店をやめると店主がきりだす。
常連客やバイトの子らが残念がる。
あと八ヶ月と少しあるなら何か出来ないか?
そこで、「待兼山奇談倶楽部」という待兼山にまつわる話を聞く会を月に一度開くことになる。
それは、本として残すこととする。
とても興味深い話毎回が飛び出す。
そして「待兼山奇談倶楽部」の発起人でありお話しの最後を任された沖口さんからはさらに不思議な話が語られるのです。
昭和の香りを色濃く残す待兼山周辺を舞台にしたお話には驚きと感動がありました。
待兼山(石橋)をあらためて訪ねてみ -
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ネタバレめちゃくちゃ良かったなあ。最初のエピローグがチャーリーなのが後からわかって鳥肌ものだったなあ。最初は、科学用語がたくさん出てきてウェ?ってなったけど、それから怒涛の展開でマジで退屈しなかった。魅力的な人物はコールドウェルかな。あの人を動かす巧みさと、未来を語るときの希望に満ちたことを話すとき、思わず聞き入ってしまうよね。ダンチェッカーとハントが最初は相入れない感じだったんだけど、徐々にわかり合っていく感じがいい。ダンチェッカー最後カッコ良すぎないか?w実はチャーリーと私たち地球人は同じ系統であった。つまりホモサピエンス。めちゃくちゃ良かった。ハントが木星を見た時に閃くのエモいよね。チャーリーと
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ネタバレ古倉さんが、周囲の人たちが無意識に携えている「普通」に壊されてしまいそうで、見ていてつらかった。
特に怖かったのは、古倉さんが仲間だと思っていた人たちでさえ、実は同じように「普通」を携えていたことだ。そして彼らもまた、古倉さんに「普通」であることを求めていた。その事実が一瞬で明るみに出る場面では、古倉さんの居場所が急に失われていくように感じた。
周囲の人たちに悪意はなかったのだと思う。だからこそ、自分たちの考える「普通」を押しつけていることに気づかず、そのお節介がより厄介なものに見えた。
本来、「普通」とは人それぞれの基準であっていいものだと思う。しかし、この物語の中で描かれている「普通 -
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ネタバレデジタル社会がテーマのフィクション短編小説。
・猫を持ち上げるな
→悪意もなくネットに投稿したものが賛否両論となって炎上する内容で現代社会となんら変わらない
・この商品を買っている人が買っている商品を買っている人は
→デジタルウォッチのユーシアがあなたのおすすめとして商品が自宅に届くサービス。
しかし意思決定しているつもりだったが、他者にも全く同じ商品が届いたことを知りユーシアの意思で操られていると思いゾッとする。
・gif file
→74フレームの3.7秒のシーソーに跨る男女に意思が芽生えて会話していく何とも斬新な視点のストーリー
まとめ
現実味を帯びているものもあればSF的なのダ -
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ネタバレ成瀬は私にとっても太陽みたいな存在だ。
読んでいて、読んでいるのにまるで成瀬がそこにいるやうな感覚に包まれた。
それは、成瀬が本当によく動いているからだと思う。余りにも動いている。
色々やっていて、それも大学生とは思えない活動をしている。
自分も大学生だから思うが、大学生で、それも大学一年生でここまで色々やる奴はなかなかいない。
が、私の親友が究極に成瀬に似ている。正しく私は島崎の立場だ。成瀬を見ている。成瀬を通して親友を見ている。動きまくる彼女を見て、私は彼女に照らされているが、私は彼女を照らせているだろうかと考えたことがある。
最後の文がその答えだった。今までを振り返って私もきっと彼女の -
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たてのひろしさん作の絵本。
絵はなかの真実さん。
絵がとにかくきれいで、自分はあまりねこに食指が動くタイプではなかったのだが、手にとってみて本当によかった。
思わずうるっとくるような物語。
生活と仕事のバランス、
きれいでゆたかな暮らしをしていても誰かとの出会いで生活がもっと潤うということ、
誰かのためにする仕事が生きがいになるということ、そんな素晴らしさを純粋に素晴らしいと感じることができる絵本。
他者との距離感も心地よい。
ねこの暮らしの変化が、表紙と最後の1ページで
ほぼ同じ構図なのにも関わらず、表情から満ち足りている心を想像できる。
こぶしの枝を束ねる仕事で生計を立てている -
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辻村深月先生の『ファイア・ドーム』を読み終え、息が詰まるほどの圧迫感を覚えました。
物語は、25年前の誘拐殺人事件と現在の男児行方不明事件を巧みに交錯させています。SNSの拡散力が拍車をかけ、傍観者たちの軽薄な「正義感」や「猟奇心」が業火となり、必死に我が子を捜す両親を「噂」という名の「ファイア・ドーム」に容赦なく閉じ込めてしまいます。これは単なる社会派ミステリーではなく、現代社会を映し出す残酷な鏡でもあります。私たち誰もが、画面の向こう側で無意識のうちに炎を煽る加害者になり得るという現実を、鋭く突きつけてくるのです。
しかし、辻村作品の最も優しいところは、物語を単なる悪意や暗闇の中だけで -
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砂川文次『越境』文春文庫。
ロシアからの侵攻を受け、無法地帯と化した北海道を舞台にした一種のミリタリー・シミュレーション小説である。
『本の雑誌』が選ぶ年間ベスト10の1位に輝いただけのことのある物凄い小説だった。
この小説の凄いところは北海道がロシア軍からの攻撃を受けて支配されている姿を描くのではなく、さらに一歩進めて、ロシア侵攻後にロシア政府も日本政府もロシア軍、自衛隊を見放し、無政府状態となった北海道がロシア軍のや自衛隊の残党、民兵、ロシア難民や海洋資源の利権を求めて集まったマフィア、ヤクザなどが群雄割拠する無法地帯に変貌した姿を描いていることだ。
現在、ロシアによるウクライナ侵 -
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【スズキタゴサク再び】
前作の大量の死傷者を出した爆弾事件の容疑者スズキタゴサクの裁判で、事件が起きる。拳銃を持った犯人グループが法廷占拠。犯人達の要求は死刑囚の死刑執行という前代未聞の内容。スズキタゴサク、籠城犯、警察の三つ巴がそれぞれの思惑が交わるーー
ココロの中ではスズキタゴサクと、警察の類家のバチバチの頭脳戦を期待したけど、籠城犯の存在もさらに話を面白くしてくれた印象。相変わらずスズキタゴサクを中心に、彼のセリフに翻弄させられる。もはやタゴサク節w
「誰かの幸福と不幸が、無理やり交換させられる。ラッキーとアンラッキーが無慈悲にね。」
普段は建前で包み隠している本音を、何のためらい