小説・文芸の高評価レビュー
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望んで得たわけじゃない名前、性別、身体の特徴といった属性に振り回されながらも自己のアイデンティティとして受容していく物語。救いだと期待したものが予想と違って救いようのないものだとしたら?大穴は親友の両親、祖父母、理解ある上司、そして実父に救いの形を探すが完璧なものはどこにもない。何度も悔しがりながらそれでも自分の足で立つことを選んだその強さにとても勇気づけられた。
作中でも引用のあった『赤毛のアン』の親友ダイアナは大穴と同じく、故郷を離れるアンとは異なり、地元で暮らしていくことを決めた。名作では脇役だった存在の人生にももしかしたらこんなに複雑な人間ドラマがあったのかもしれない(もちろん名前に -
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ネタバレ他の人の感想を読むと皆さん辛口だけど、私はとてもとてもおもしろかった。
冒頭の山手線のシーンを読んでいる時、ちょうど上野に向かって山手線に乗っており、「今も昔も変わらないんだな」と笑ってしまった。
そして着いた上野では秋田産直市をやっていて、東北の匂いだった。
そしてポンポン死んでいく。
いやいや、ちょっと警察どうにかならんの?って思うくらいにポンポンと。
確かにゆうづる5号と7号の違いは、なぜそんな大事なことを時刻表で確認しないのかとは思ったけれど、それでもやっぱりおもしろい。
そして動機。
実際こんなもんだよね。
悪い意味では決してなく、実際の殺人とかでも「え?そんな事で?」っていう -
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仕事に、生活に、人生に疲れた人を
分け隔てなく癒す
深夜営業の隠れ家食堂
マカン·マラン
またグルメ小説か、もう食傷気味なんだよなぁ、とあまり乗り気じゃなく読み始めたのだが、訳ありの店主シャールの料理が、薬膳的な?しかし事細かな食レポ描写は最低限に抑えられ、物語の脇役として良い加減。読者に想像と創造の余地を与えてくれるのが気に入った。元ヤンでガサツなジャダが刺繍名人というギャップも好き。無心に取り組んで美しいものを創り出すのは大いに共感する。
あとがきのドリアンさんによる用語解説も大変ありがたかったです。
皆、それぞれの世界で懸命に生きている!優しい世界観にほっこり。元気出た。 -
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忙しい時こそ短編集♡
ずっと気になってたこの作品
予想以上に良かった〜:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:.。♡︎
不思議なことが起きる、東京の下町アカシア商店街。昭和という時代が残した“かたみ”の歌が、慎ましやかな人生を優しく包む。7つの奇蹟を描いた連作短編集。
各章の主人公は商店街やその近所に住んでいる人々
それぞれが不思議な体験をするが哀しい話あり、ゾワっとする話あり、ホッコリ話もある。
それぞれの話に出てくるのは芥川龍之介似の古書店の店主と寂れた寺。
不思議な体験をした人達は何かに引き寄せられるように店主と関わるんだけど…話が進んでいくうちに店主のことが次第にわかってくる。
そしてラスト -
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描かれている人たちのことが気になり、
1日もかからず読み終えた。読む前、読んでいる最中、読後と扉の写真を何度も見て、そこに映る人物を想像した。
シリアの国籍を持っているために、欧州をはじめとする豊かな国への入国が制限され、高額な費用を払い難民として命懸けで入国を目指さなければならない現実に衝撃を受けた。
アサド政権の闇を世界に告発した、シーザーファイルが公開されたのは2014年1月、アサド大統領がモスクワに亡命したのが2024年12月。
政権によるシリアの人々への残虐行為を10年以上も放置した国際社会の一員であることを、本書で知らされた。