小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
なんだか眩しすぎて、これは文字と紙でできた、「読む光」です。
著者の作品は『山田と死んだ教室』がとっても良くて、最後ぼろぼろ泣いたんだけど、本書もとっっっても良かった。
高校生のガールズバンド、さなぎいぬ。
ベース担当の瑞葉の視点で、15歳から現時点の26歳、時たま未来の想像が語られたりするんだけれども。
やっぱりバンドってかっこいい。私も好きなバンドがいくつかあるけれど、なんだろうな、「バンド」っていう形態(?)にしか出せないもの、グルーヴと呼ばれたりするものもそうだし、メンバーでしかわからないちょっとしたアイコンタクトとか、お互いの癖とか、積み重ねてきたものがあるよね。
みんな本気だか -
Posted by ブクログ
ネタバレこれおもっっっしろい。
啓久とニカの最後の写真館のシーンの臨場感が特に半端なかった。
文字だけなのにテンポがあって、それだけじゃなくて、勝手に映像が浮かび上がってきて、ドラマチックな音楽とスローモーションが浮かびながら読んでました。
なにこの文才…
ミチ先生は女性なのに、男性の心理をよくとらえておられる。
ニカがわかりたかったことを、啓久が、人との出会いでわかっていく。
複雑な気持ちを紐解いて、人との関わりと出来事で色付けて、一言では言い表せないところを物語で理解できるようにする。ほんとに面白い。傑作。最高。ファンになりました。 -
Posted by ブクログ
「私は変わったんじゃない。変えられたのだと思いたいのだ。傷つけられたのだと。今はもう傷しか残っていないから、何度も何度も自分でかさぶたをはがし、痛みと見えない血が流れるのを感じて、あの人のつけた傷を確認していたいのだ。」
私が帯に選ぶならこのフレーズ。
あらすじを見たときは、そんな歳の離れた人を好きになるなんて、、って思ってたけど、読んでみると不思議と藤子の気持ちがイメージできる。確かに全さんにはどうしてかわからないけど、惹かれてしまう。
全体の描写として、生と死とか、若さと老いとか、藤子の食の描写とか、対比として描かれてたんだなと、文章の構成がすごいなと感じる。
手元に置いておきたい