ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 青天

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    "足掻く"を"足を掻く"と表現することでよりリアリティを出してくるのが若林さんらしい。そういうのを随所に感じるのに、高校に置いて来ちゃったあの頃言葉にできなかった気持ち達とここで出会い直すというまさかの体験だった。気持ちはあの頃にいるのに、先生(大人)な自分が彼等を見つめている。
    過去も未来も切り捨てて、今ここを。
    青天。

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    2026年05月29日
  • 本屋さんのダイアナ

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    望んで得たわけじゃない名前、性別、身体の特徴といった属性に振り回されながらも自己のアイデンティティとして受容していく物語。救いだと期待したものが予想と違って救いようのないものだとしたら?大穴は親友の両親、祖父母、理解ある上司、そして実父に救いの形を探すが完璧なものはどこにもない。何度も悔しがりながらそれでも自分の足で立つことを選んだその強さにとても勇気づけられた。

    作中でも引用のあった『赤毛のアン』の親友ダイアナは大穴と同じく、故郷を離れるアンとは異なり、地元で暮らしていくことを決めた。名作では脇役だった存在の人生にももしかしたらこんなに複雑な人間ドラマがあったのかもしれない(もちろん名前に

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    2026年05月29日
  • 終着駅(ターミナル)殺人事件~ミリオンセラー・シリーズ~

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    ネタバレ

    他の人の感想を読むと皆さん辛口だけど、私はとてもとてもおもしろかった。

    冒頭の山手線のシーンを読んでいる時、ちょうど上野に向かって山手線に乗っており、「今も昔も変わらないんだな」と笑ってしまった。
    そして着いた上野では秋田産直市をやっていて、東北の匂いだった。

    そしてポンポン死んでいく。
    いやいや、ちょっと警察どうにかならんの?って思うくらいにポンポンと。
    確かにゆうづる5号と7号の違いは、なぜそんな大事なことを時刻表で確認しないのかとは思ったけれど、それでもやっぱりおもしろい。

    そして動機。
    実際こんなもんだよね。
    悪い意味では決してなく、実際の殺人とかでも「え?そんな事で?」っていう

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    2026年05月29日
  • 殺し屋の営業術

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    まるで、ひとつの映画を観ているようなスピード感!スカッとする。オーディブルで聴いたが、面白かった!
    ところどころ、営業の心理的技みたいなのを散りばめられているのが参考になった。闇社会のお金の流れもちょっと知れたり、非日常感を味わえた。
    ぜひとも映像化してほしい。

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    2026年05月29日
  • 花葬

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    最初 読み始めは えぇ! ってなったけど、
    人間味 愛 が口の中に広がってにがい。
    暗いけど、読んでよかったなと思った

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    2026年05月29日
  • マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ

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    仕事に、生活に、人生に疲れた人を
    分け隔てなく癒す
    深夜営業の隠れ家食堂
    マカン·マラン

    またグルメ小説か、もう食傷気味なんだよなぁ、とあまり乗り気じゃなく読み始めたのだが、訳ありの店主シャールの料理が、薬膳的な?しかし事細かな食レポ描写は最低限に抑えられ、物語の脇役として良い加減。読者に想像と創造の余地を与えてくれるのが気に入った。元ヤンでガサツなジャダが刺繍名人というギャップも好き。無心に取り組んで美しいものを創り出すのは大いに共感する。

    あとがきのドリアンさんによる用語解説も大変ありがたかったです。

    皆、それぞれの世界で懸命に生きている!優しい世界観にほっこり。元気出た。

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    2026年05月29日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    ネタバレ

    "いまいくからな、バディ。待ってろよ。"

    "ぼくはとても、とても、とても、しあわせ。"

    "ノー、ノー、きみは死んではいけない。きみは友だち。"

    とにかくロッキーが愛おしい…!
    ロッキーとグレースは最強のバディだ!

    ヘイルメアリー号がものすごいGにかかって、グレースが呼吸困難になった時、ロッキーがエアロックから出て命懸けでグレースを救ったシーン。
    ロッキーと別れた後、タウメーバがキセノナイトを通り抜けると知って、ロッキーを助けに行くグレースのシーン。
    …とても感動しました。

    解説にもあった通り、「何があってもへこたれない性格と

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    2026年05月29日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    スズキタゴサクさんが爆弾事件を予言する、お話(?)。

    スズキタゴサクさんは本当にテロ犯なのか、警察は次々と起こる爆発に掻き乱されながらも、真相に近づいていく。

    背後にある死、爆弾クイズ、異常性欲、死の選別、等。

    スズキタゴサクさんはやべぇなぁ、と。
    めちゃくちゃすごい人間なのかもしれない。

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    2026年05月29日
  • ゲーテはすべてを言った

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    圧倒された。人ってこんな物語/文章書けるんだ。
    こういう純文学(?)を初めて読んだのだが、本当にビビった。何より作者の鈴木結生が25歳なことがヤバイ。圧倒的才能を見て落ち込む。

    内容で言うと、筆者の実体験もあるだろうけど、あんなにハイソサエティな界隈ってあるんだって感じ。これもまた恥ずかしい。失ったものばかり数えてしまう。ジンベエに救って欲しい。


    「そしたら、綴喜が、『議論において権威を盾にする人は知力ではなく記憶力を用いているに過ぎない』と言ったの。『ダ・ヴィンチもそう言ってるよ』と。」P162

    機知に富みてぇ〜。

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    2026年05月29日
  • 方舟

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    ネタバレ

    どんでん返しで有名な本書。

    どんでん返されることを分かってて読んだのに。

    どんでん返しで、こんなに息を呑んだことはない。

    うわー、これは記憶を消してもう一度読みたいなー。

    めちゃくちゃ面白かった!

    感動すらした。

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    2026年05月29日
  • 暁星

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    すごく、良かったと言って良いのかわからない物語だったが、心が動いてしまったのだから仕方ない。
    物語の構成も、ラストのあの言葉も。
    心が震えた。

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    2026年05月29日
  • ペンション・ワケアッテ

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    初読み作家さん。ほのぼのした癒し本でした。ワケアッテという名のペンションの由来は幸せを分け合うという意味でオーナー夫婦が名付けたというのにペンションまでのお客さんに「訳アリの夫婦が営んでいてお客さんも訳アリが多い」と吹き込むタクシー運転手のキクチさんがいい味出している。訳あって衝動的にやってくるお客さんを温かく厳しく包み込むペンションでの時間や美味しいごはんが素敵だった。

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    2026年05月29日
  • 風と共にゆとりぬ

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    朝井リョウの小説がもともと好きで、最近ポッドキャストを聴いて、あまりに朝井リョウのパーソナルな部分が面白く、エッセイを読んでみた。
    今まで読んだエッセイの中で一番ニヤニヤしながら読んだ気がする。
    人っていろんな感性の持ち主がいて、私なんて本当に凡人なんだなと思わさた。とても個性的な人物で、感じたことへの言語化の上手さとユーモアがあるから、天才的におもしろい。他のゆとりシリーズも読みたい。

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    2026年05月29日
  • 何者

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    大学生の時ぶりに読んだ。「こういう人いるよね」をリアルに書くのが上手い。泥臭くカッコ悪くても前に進もうとする人と、本当はそうしなくちゃいけないのに、そんな自分を認めたくなくて、冷えた目で観察し続ける人。

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    2026年05月29日
  • かたみ歌(新潮文庫)

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    忙しい時こそ短編集♡
    ずっと気になってたこの作品
    予想以上に良かった〜:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:.。♡︎

    不思議なことが起きる、東京の下町アカシア商店街。昭和という時代が残した“かたみ”の歌が、慎ましやかな人生を優しく包む。7つの奇蹟を描いた連作短編集。

    各章の主人公は商店街やその近所に住んでいる人々
    それぞれが不思議な体験をするが哀しい話あり、ゾワっとする話あり、ホッコリ話もある。

    それぞれの話に出てくるのは芥川龍之介似の古書店の店主と寂れた寺。

    不思議な体験をした人達は何かに引き寄せられるように店主と関わるんだけど…話が進んでいくうちに店主のことが次第にわかってくる。
    そしてラスト

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    2026年05月29日
  • やらなくてもいい宿題 算数バトル編 謎の転校生

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    主人公と謎の転校生の算数バトル、一生懸命計算をするはずが実は国語を解かされる二重構造。最後はまさに「出題者の気持ちを考えなさい」。ターゲットたる高学年に刺さる構成がニクい。

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    2026年05月29日
  • 黒牢城

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    ネタバレ

    戦国✕ミステリなので個々の事件の情景が浮かびづらいのは困ったが、一連の事件の黒幕は誰か、官兵衛が知恵を貸した理由、そして城主が城を捨てた史実を全て回収するラストは圧巻。史実故に救われない結末に対して、最後に一筋の清涼感を残してくれたのはありがたい。

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    2026年05月29日
  • 烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ2

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    前作に続き、ほんとに予想外の展開に驚かされる
    雪哉がとにかく可愛い。若宮と相性が萌える。
    路近の安心感がすごい、勝手に弁慶を想像してます

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    2026年05月29日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    実際にレースを自分の目で見てるかのような没入感。テレビ局側の苦労や想い、選手それぞれが持つ箱根駅伝への苦労や想い。心熱くなりすぎてたまりませんでした。ドラマも楽しみ!!

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    2026年05月29日
  • シリアの家族

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    描かれている人たちのことが気になり、
    1日もかからず読み終えた。読む前、読んでいる最中、読後と扉の写真を何度も見て、そこに映る人物を想像した。
    シリアの国籍を持っているために、欧州をはじめとする豊かな国への入国が制限され、高額な費用を払い難民として命懸けで入国を目指さなければならない現実に衝撃を受けた。

    アサド政権の闇を世界に告発した、シーザーファイルが公開されたのは2014年1月、アサド大統領がモスクワに亡命したのが2024年12月。
    政権によるシリアの人々への残虐行為を10年以上も放置した国際社会の一員であることを、本書で知らされた。

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    2026年05月29日