あらすじ
命は全て平等だ。必ず、救え!
十六歳の新人火消・松永源吾が怪火に挑む!
羽州ぼろ鳶組はじまりの第“零”巻。
十六歳の新人火消松永源吾は、逸る心を抑えられずにいた。同世代には才気溢れる火消の雛たちが台頭していたのだ。
そんな折、毒を吐く戦慄の炎が発生。熟練の火消すら生還叶わぬ毒煙に、若輩は出動を禁じられ……。
反発する源吾は、加賀鳶の御曹司、最年少火消頭、町火消の新星等くせ者揃いの面々と共に命を救うため立ち上がる!
英雄の若かりし日々を描く、シリーズ番外編。
感情タグBEST3
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ぼろ鳶シリーズの第0巻。現行シリーズで大活躍している中心メンバーの若かりし頃のエピソード。誰にでも若い頃があって、青くて無鉄砲で純粋で、なんだかうらやましい。現行シリーズの秘密の発端になった出来事やそこへ続く新たな伏線。ストーリーも魅力的で、やっぱり面白い。これは時代小説なんだけど、江戸時代の火消しのワンピースなんだな。
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通勤途中で読んでいたら、
序盤から危うく泣きそうになり、
途中でやめました。苦笑
ぼろ鳶シリーズの主人公、松永源吾の父親世代の話です。
シリーズ9まで来て0が出てくるのは、
さながらスターウォーズでした。笑
炎聖と呼ばれた伝説の火消し、
尾張藩火消頭取の伊神甚兵衛。
彼がダークサイドに堕ちることになるのですが、
読むのが辛かったです。
でも、ここを読まないと結末に辿り着けない…と。
本編ではもう殉職していない火消が多数登場します。
そっか、こんな感じだったのかと物語が広がる感じが。
そして源吾が源吾で、
さらに若くてとんがってる感じが良かったです。笑
勘九郎も。
菩薩と言われる進藤内記も、
本編では私的には悪い奴に見えてましたが、
立場や状況が変われば見える景色が変わるのと同様に、
内記への見方が変わりました。
「襲大鳳」を読んでさらに変わることになりました。苦笑
苦難に直面した時、打ち破るのはいつの世も若き力。
今村さんが紡ぐ言葉は、
本当に力があって、体温があって。
10代20代の人たちにもぜひ読んでほしい一冊です。
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今村先生ありがとうございます。
本編の襲大鳳読む前にコレ読んどくべきだった…
前日譚ともあって、ちょこちょこ知った名前が出ると思わずニヤっとしてしまう。
もう一回襲大鳳読んだらもっと刺さるだろうな…読み返そ( ^ω^ )
((((辰一たんがお酒弱いの可愛すぎる…))))
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大好きなぼろ鳶たち。
重内さんの想いが 今の私に ものすごく刺さり、涙があふれ 何か大きな愛に包まれている様な 感覚でした。人の想いの深さは それぞれ。
ほんと 善も悪もない。
またまた しあわせな読書ができました。ありがとうございます!
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源吾たちの親世代の話。まさにエピソード零。
これまでのストーリーやキャラクターに思い入れがあればあるほど、ニヤリとさせられる言葉や場面がいっぱい。
今回も面白かった!
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「羽州ぼろ鳶組」の10冊目。短期入院中の読書、その1。
今回は遡って源吾らこのシリーズで活躍する面々のまだ若かりし頃のお話。
火事場見廻の屋敷で起こった火事が3年前に最強を誇った尾張藩火消が野火で全滅した事件につながるが、毒を含んだ煙に家の者はもとより助けに入った火消まで亡くなる事態に火消を預かる者たちは次代を担う若い火消たちを火事場から締め出すことを決める。
源吾に勘九郎、内記、漣次、秋仁に辰一。血気に逸る彼らがそれに従うわけもなく勝手に動き出す。“黄金の世代”として競っていた彼らが互いに互いの懐に入り込んでいくところが微笑ましく、内記や辰一の意外なところも知れる。
加えて、鯢サンショウウオのように鈍い、と火消としての評価が低い父に反発する源吾が、その父の真の姿に触れる物語にまた泣ける。
最後に深雪さんとの場面まで出て来て、小さな頃の武蔵や彦弥、相撲取りの寅(荒神山)や行きずりの山路連貝軒や星十郎の父らもチラ見せで登場するなど、ここまでシリーズを読み続けてきたご褒美といった感じの巻。
十分に堪能しました。
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若かりし頃の黄金世代が活躍する本作
どうしても従来ぼろ鳶だと共闘してもお家や組織が絡みついてしまうが、本作は期待株ではあるものの未だ一火消であることも相まって、よりそれぞれの性質に伴う行動をしているところに好感が持てる。(一部は既に役目に囚われることになったが…)
そして、やっぱりこういうのはさ刺さるので涙が止まらなくて困る
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ぼろ鳶組の零話だけあって、源吾たちの世代の雛時代のお話。
現在にも繋がっていく物語。
序章ではまさかの人物語りでビックリ!
そしてこれまでちらほらと話に上った源吾の父親がどんな人物だったのかも判明。
不器用な姿に胸が締め付けられた。
親世代から子世代へ、悲しみや苦しみと共に火消しの魂は受け継がれていくんだなぁ。
源吾たちの親世代の活躍も良かったし、相変わらず真っ直ぐな源吾も良かった。
それに、随所で登場するぼろ鳶メンバーの幼い姿にはほっこり。
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はいもう、序章で100点です
「黄金の世代」と呼ばれた若かりし源吾と(ほぼ)同期の火消したちが一堂に会して炎と対峙するところからプロローグが始まるんですがしかも内記目線というのがまたにくい
にくいなこの
そして序章で100点なんだもん読み終わった時には当然270点になりますよそりゃ
もうそんなんほぼほぼ計算通りですよむしろ驚きはないですよ
「鉄鯢(けいは山椒魚のこと)」と呼ばれ火消しとしては並以下の能力で愚鈍とさえ評され、子の源吾をして火消し番付に載るのも恥ずかしいと言わせた父松永重内の火消しとしての他の追随を許さぬ圧倒的覚悟
父の魂の教えを胸に黄金雛が大空へと翔び立つときとめどなき涙が頬を伝う!
ニヤリとさせられる仕掛けが随所にあったりしてもういたれりつくせりの羽州ぼろ鳶組零巻!
読んだ人は必ずや最後にこう言うでしょう
「京都の高級旅館か!」(誰も言わない)
Posted by ブクログ
襲大鳳を読む前に読んで良かった(´Д` )
黄金の世代は突っ走る!
父親達の格好良さに涙涙(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
今までで一番好きかもしれない!
この巻読んでまた一巻から読みたくなってどうしてくれようか( ̄▽ ̄)笑
解説にこのシリーズはワンピースだと書いてあった…
私だけじゃなく同じ事思う人がいて嬉しい。
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源吾が16歳。火消になり走り出した頃の話
それぞれ今と立場の違う面々が次々と登場する豪華版で楽しかった
そこは楽しかったけれど話はとても辛く悲しく重かったです
不器用過ぎる父と子の場面は涙腺がゆるゆるになりました
Posted by ブクログ
久々のぼろ鳶シリーズ。
源吾がまだ火消しになって間もない頃のストーリー。
本作も最高すぎた。またもや滂沱の涙。
あぁ、でも憤りも悲しみもあまりにも大きすぎて、読後ちょっと放心状態に…。
早くも序盤から衝撃を受け、その後も夢中で貪るように読みました。
読み始めたら、いつも時間を忘れて熱い火消しの漢たちの世界に没入してしまいます。
ここまでのシリーズ作で、羽州ぼろ鳶組の頭・源吾と共に火消しとして活躍するあの人やこの人、後に出会う面々の登場に、自然と気分も口角も上がってしまう。
「黄金の世代」と言われる源吾や若い火消しの姿が見れて嬉しい。若いな~。
本編と並行して描かれている源吾と父・重内との父子の物語も胸に迫るものがありました。
Posted by ブクログ
この巻は『零』ということで・・・
まだまだやんちゃな源吾たち、そして源吾と父親の確執…そんな場面が見れちゃいます^ ^
ドキハラあり、涙あり…今回も楽しかったです♪
というか、あまり「タイトル」を気にせずに読み始めてしまったばかりに…『あれ?順番間違えて買っちゃった?』とタイトル見直してしまいました^^;
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先代が現役、源吾たち次世代がゴールデンルーキーの
頃の前日譚
先代達のかっこよさよ…
最終決戦に向けての先代たちと
ルーキー達のそれぞれの密談シーンは好き
しかしあの事件は悲し過ぎる…
そりゃそうなるよな
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羽州ぼろ鳶組シリーズ10作目
黄金世代と呼ばれる源吾、勘九郎、内記、連次、秋仁、辰一の若き日の青春物語。
黄金世代の各々が将来江戸一の火消しを目指し、反目し合いライバル視する中、ある事件を解決するため協力し合う。
スタンドバイミーのような青臭さを感じる冒険物語で面白かった。
命懸けの火消しに冒険は失礼ですが。
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10作目は過去に戻り、源吾たちの若い頃、その親の世代の話が語られる。後半に向けてどんどん盛り上がっていくのはいつもと同じでいいだけど、先の話が読みたい。最後、深雪だよね・・・
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シリーズで読んできたヒトに言わせると「ここで零はズルい(褒めてる)」という感じ。直接関係のなさそうなところで、あの名前この名前が出てきて油断ならないし、助けられた少女がのちの小町ちゃんとか。まあ、こういう話(過去)があればああいう人たちになるよなあとか。
既刊をまた読み返したくなりました。
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《羽州ぼろ鳶組0(10)》
誰しも若い頃はあったわけで、内記は実は勘違いされてるだけなんだろうか、いつからあんな気持ち悪いオッサンになってしまったんだろうか、などを考える。
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ぼろ鳶シリーズ外伝、源吾の若手時代の事件を描く。随所に本編の新庄藩火消のキャラが顔を出す仕掛けでファン心がくすぐられた。勘九郎、秋仁、蓮次、辰一、そして進藤内記。本編で全盛期を迎える彼らの青春時代に魅せられた。
ただ、話としては少し陳腐な感じ。幕府や藩の陰謀により火に苦しめられた人物の犯行という本編最初と同じような事件(オマージュという見方もあるが)。ましてや火消番付上位の炎聖と呼ばれ、源吾の憧れの人物が闇墜ちし、一般庶民の被害も鑑みぬ放火魔になるというのはあまり納得がいかなかった。源吾の父、重内の死も同じく、それで良いのかという感想。エンタメとしては非常に楽しかったが、ドラマとしてはイマイチだった。
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零。源吾たちの親世代が中心の時代、新米として源吾と同世代の黄金世代が火消しとなる。10代終わりの、青臭い時代。深雪との最初の出会いも書かれてます。
読み終わって、も一回、1巻から読み返したくなる。
Posted by ブクログ
現在発売されてる「羽州ぼろ鳶組」シリーズ、最後に零 著書を読む、これまで多くの他の作者がシリーズ途中又はシリーズ終わってから出てくる「零」「0」というとってつけた様な物語が多く、あまり良かった記憶がなかったので、著書も大好きなシリーズではあるのに気が進まず、最後になったが、読んでみて後悔した。もっと早く読んでおくべきだった!しかし、最後に読んでも物語の繋がりや、伏線の回収という視点からも非常に楽しめた!今村先生の作品で多い、いつの間にか涙が溢れてくる、込み上げてくる感動、素直に面白かった、改めて「火喰鳥」から再読してみようと思う。また、シリーズ次作にも大きな期待!
Posted by ブクログ
今巻は松永源吾、大音勘九郎、新藤内記や漣次、秋仁などの若かりし頃の物語であった。そのためか巻号も零巻であった。彼らのおやじたちの活躍がつづられている。
Posted by ブクログ
襲大鳳の背景に出ていた林大学頭の大学火災について描かれていた。
黄金の世代の源吾たちが火消になって間もない時期でもある。
若者の無鉄砲さそれを見守る親世代の心境にも触れられていた。
なお黄金雛は当時の源吾の二つ名である。
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英雄の若かりし日々を描く。始まりの物語。
16歳の新人火消し松永源吾は、逸る心を抑えられずにいた。同世代には才気あふれる火消したちが台頭していたのだ。そんな折、毒を吐く旋律の炎が発生。熟練の火消しすら生還かなわぬ毒煙に、若輩は出動を禁じられた。
反発する源吾は、加賀鳶の御曹司、最年少火消し頭、町火消しの新星などくせ者揃いの面々とともに命を救うため立ち上がる。
Posted by ブクログ
若かりし頃の源吾たちを描く今作。
今は落ち着いた雰囲気の源吾が血気盛ん!
内記もまだ良い人。
秋仁、ほぼ変わらず!
人はどんなふうにして変わっていくのか。
出会った人たち、経験した苦しみや痛みや後悔、
そういったすべての蓄積が今なんだな、と
感じさせてくれる。
個人的にはクライマックスの勘九郎と詠兵馬のシーンにじんと来た。
次はいよいよ上下巻。
どんな物語なのか、わくわく!