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Posted by ブクログ
思春期の頃、母親と「普通になりなさい!」「普通ってなんだよ!」って毎日のようにケンカしてた私にとっては、無意識に惹かれるのがトットちゃんなんだと思う。
子供の頃に読んだトットちゃんの映画見て、しばらく経ってから本屋さんで平置きされてるこの本に出会って。
元気がちょっと欲しいときとか、ほぇこりしたいときに一つずつ丁寧に読みたくなる本。現に、いつもなら一気読みするのに、4カ月強。
いつからか人の目や評価や本音が言いづらくなった毎日に、あれなんでこんな気にしなきゃいけないんだっけ?と気付かされる。人の目を気にしないのと、人のことを思いやらないとままったく別物。
また心が弱った頃に読み返そうかな
Posted by ブクログ
先日ラジオのゲストとして出演されていた黒柳徹子さんが、「わたくし、なるべくいつも良い顔でいるように心がけております。」という意味のことを仰っていた。天然なイメージのある黒柳さんだったので意外だったが、やはり努力なのだなと尊敬の感情が高まった。
サザビーオークションでのお話しも面白く、言わなければならないことを言う、という易しそうで難しいことをする黒柳さんが、とても好きになってしまった。
キャサリン・ヘップバーンの小物入れか何かを落札しようと張り切っていたら、男の人との競り合いになり、突如立ち上がった黒柳さんは、「こんなことして高い値で取引されるのは、キャサリンさんは望まないと思います。」と仰ったらしく、その場は大爆笑で「競り合いの時にそんな事を云うのはあなたが初めてだ」と言われ、めでたく黒柳さんが手に入れたとか・・
この本は全部おもしろかったけれど、特に好きなのは「赤い松葉杖」と、「アイボ・グレーちゃんと暮して」と、「お父さんからお母さんを引く???」だ。
赤い松葉杖には、トットちゃんの優しさや賢さに感動した。
アイボのくだりには、なんでこうなるの???と思ったが、持つ人によって「物」でもこういう風になるんだなあ、いや、「物」とは思わず、「物風の犬」という感覚なのだろうなあと、つくづく黒柳さんのユニークさに惹かれた。
ユニセフ大使になったいきさつは、当時国連難民高等弁務官の緒方貞子さんが「窓際のトットちゃん」を読んで、黒柳さんを親善大使にふさわしいと判断したという。
リベリア、コソボ、アフガニスタンのくだりには、恵まれた国に暮らしている自分たちにできることはなんだろうと、つらくてたまらない。エイズになろうがどうしようが、今日食べるもののために売春する少女や、一千万個の地雷、十歳の少年兵・・
先進国の子どもたちは、地球上では13%、残り87%は途上国の子供たち。その87%の中の何%がお腹いっぱいのご飯を食べられるのだろう。申し訳ない・・
とにかく、万人にお勧めしたいと思った本です。
Posted by ブクログ
『小さい頃に置いてきたもの』を読んでこれは!と思い、購入。こちらも大変おもしろかったです。トットちゃんは依頼された原稿ではなく、大好きだった校長先生のことを忘れてしまわないように、自分のために書いた、のだそうです。ユニセフ親善大使のお仕事の話から、ご自分の失敗談、大人になってからトットちゃんを読んだ研究者らが<黒柳徹子はLDだった>と推論しているのを知ったときのこと、そこからLD(Learning Disabilities:日本語訳は学習障害)は何かと言うのを調べたりして思ったこと、などなどが、黒柳さんの名調子の文体で綴られています。主演舞台があるときに怪我をしてしまって傷を縫うことになった話は、特に面白かったです。ご自身の欠落しているところとか、他の人と違うような性質とかを、良し悪しや価値判断などとは関係なく、ただ単にそうである、と、あっけらかんと書かれていて、読んでいてとても気持ちが良かったです。
Posted by ブクログ
とてもいい本を読んだな~と思った。
「赤い松葉杖」:「大切なことは、自分自身の子どものころと、破壊されていない、破壊されることのない接触を持ち続けること。おとなが、子どもと同じ人間だったことは、自明でありながら、不思議なことに珍しくなっている。」
これを基本に書かれたエッセイたち。
子どものころのことをよーーくよーーく覚えているから、ユニセフ親善大使として子どもたちにあんなにも愛を注ぐことができるのだろう。
「リベリア報告」「ほんとうの幸せとは?」「アフガニスタン報告」あたりでその活動について書かれているのだけど、世界の子どもの87%が発展途上国の子どもたちで、先進国の子どもたちは13%しかいないということは、本当に知らなかったし、本当に驚いた。
ハイチで、売春をする12歳の女の子。
黒柳さんと同行するカメラマンに、「私を買ってよ」。
日本円で42円でいいという。
「エイズ、こわくないの?」と聞くと、
「エイズになっても何年かは生きていられるでしょう?わたしの家族は、明日食べるものもないの」
黒柳さんは、「この子は、42円で家族を養っている。私は言葉が出なかった」と書いている。
ほかにも、アフガニスタンの、地雷で足を失って義足で歩けるようになり「また羊を暮らせます。うれしいです」と目を輝かせる子ども、勉強を禁止されているなか、「先生になりたい」と希望を失わない子どもたち…
読んでいたら涙が出てきてしまって、困った。
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「わたしの母さんわたしの兄ちゃん」では、親しい人を亡くした悲しみが胸を打つ。
P284 私は、この40年間、外国に行った時、必ず二枚の葉書は、出した。どんなに苦労しても、出した。それが、母さんと、兄ちゃんだった。この秋、仕事でニューヨークに行き、絵葉書屋さんの前で、私は立ち止まった。唇を噛んだまま、しばらく動けなかった。」
ここなんて、今引用のために書いていても、涙がこぼれてしまう。
この前の章に「グリーティングカード」というのがあり、黒柳さんがどれだけグリーティングカードをお好きなのかがわかるから、余計に。
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また自身がLDだったことを認めていて、その「欠落ぶり」の記述がまた、面白い。
たとえば「グリーティングカード」の、「たくさん買ったグリーティングカードが「封筒の糊がくっついてしまい、中を見ようとビリビリ破ったりしているうちに、なんとなく消滅」(P193)とか、
「芝居の旅」の、ゆで卵と生卵を間違えた事件(P224)とか、とろろこんぶを口からたらしたまま下車し取材された事件(P226)とか…これはやはり普通の大人ではしないだろうなと思わされる。本当に面白い。
本当に純粋な、裏表のない、愛すべき素敵な人だと思う。
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