あらすじ
授業中にちっともじっとしていられなくて、どうやらLD(学習障害)だった(?)子供時代。ロボット犬グレーちゃんとの愉快なテレビ出演、沢村貞子や渥美清等かけがえのない人々との出会い、そしてユニセフの親善大使としてコソボやアフガニスタンの子供たちに出会ったときのこと。どんなときも「ほんとうの幸せ」を考えてきたトットちゃんの言葉が心にあたたかく響くエッセイ。(対談・なかにし礼)
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Posted by ブクログ
身の回りのことも
広い世界のことも
とても深く考えてらっしゃる著者
面白く笑えるエピソードの数々は
繰り返し読むほどに
別の箇所が心に響く
大切にしたい一冊
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思春期の頃、母親と「普通になりなさい!」「普通ってなんだよ!」って毎日のようにケンカしてた私にとっては、無意識に惹かれるのがトットちゃんなんだと思う。
子供の頃に読んだトットちゃんの映画見て、しばらく経ってから本屋さんで平置きされてるこの本に出会って。
元気がちょっと欲しいときとか、ほぇこりしたいときに一つずつ丁寧に読みたくなる本。現に、いつもなら一気読みするのに、4カ月強。
いつからか人の目や評価や本音が言いづらくなった毎日に、あれなんでこんな気にしなきゃいけないんだっけ?と気付かされる。人の目を気にしないのと、人のことを思いやらないとままったく別物。
また心が弱った頃に読み返そうかな
Posted by ブクログ
徹子さんの文章はとても素直で具体的でわかりやすく、直接心に響くから好きだ。胸の詰まる話、考えさせられる話から単純に面白い話まで話題も様々で読み応えがあった。
Posted by ブクログ
こんなに良い本に久々に出会った。子供を持つ親はみんな、この本を読んだ方が良いと思う。子供には子供の考えがある、ただそれをうまく伝えられず、大人が理解できてないだけ、自分の小さい頃のことを、この本を読みながら、何度も思い出した。
涙あり、笑いもあり、期待以上の本でした。
Posted by ブクログ
先日ラジオのゲストとして出演されていた黒柳徹子さんが、「わたくし、なるべくいつも良い顔でいるように心がけております。」という意味のことを仰っていた。天然なイメージのある黒柳さんだったので意外だったが、やはり努力なのだなと尊敬の感情が高まった。
サザビーオークションでのお話しも面白く、言わなければならないことを言う、という易しそうで難しいことをする黒柳さんが、とても好きになってしまった。
キャサリン・ヘップバーンの小物入れか何かを落札しようと張り切っていたら、男の人との競り合いになり、突如立ち上がった黒柳さんは、「こんなことして高い値で取引されるのは、キャサリンさんは望まないと思います。」と仰ったらしく、その場は大爆笑で「競り合いの時にそんな事を云うのはあなたが初めてだ」と言われ、めでたく黒柳さんが手に入れたとか・・
この本は全部おもしろかったけれど、特に好きなのは「赤い松葉杖」と、「アイボ・グレーちゃんと暮して」と、「お父さんからお母さんを引く???」だ。
赤い松葉杖には、トットちゃんの優しさや賢さに感動した。
アイボのくだりには、なんでこうなるの???と思ったが、持つ人によって「物」でもこういう風になるんだなあ、いや、「物」とは思わず、「物風の犬」という感覚なのだろうなあと、つくづく黒柳さんのユニークさに惹かれた。
ユニセフ大使になったいきさつは、当時国連難民高等弁務官の緒方貞子さんが「窓際のトットちゃん」を読んで、黒柳さんを親善大使にふさわしいと判断したという。
リベリア、コソボ、アフガニスタンのくだりには、恵まれた国に暮らしている自分たちにできることはなんだろうと、つらくてたまらない。エイズになろうがどうしようが、今日食べるもののために売春する少女や、一千万個の地雷、十歳の少年兵・・
先進国の子どもたちは、地球上では13%、残り87%は途上国の子供たち。その87%の中の何%がお腹いっぱいのご飯を食べられるのだろう。申し訳ない・・
とにかく、万人にお勧めしたいと思った本です。
Posted by ブクログ
黒柳さんのまっすぐな生き方と、子供への温かいまなざしが感じられて勇気づけられる。実際に内線の現場へ行って子供を励ますエピソードに感動した。ユニセフに募金しようと思った。
Posted by ブクログ
『小さい頃に置いてきたもの』を読んでこれは!と思い、購入。こちらも大変おもしろかったです。トットちゃんは依頼された原稿ではなく、大好きだった校長先生のことを忘れてしまわないように、自分のために書いた、のだそうです。ユニセフ親善大使のお仕事の話から、ご自分の失敗談、大人になってからトットちゃんを読んだ研究者らが<黒柳徹子はLDだった>と推論しているのを知ったときのこと、そこからLD(Learning Disabilities:日本語訳は学習障害)は何かと言うのを調べたりして思ったこと、などなどが、黒柳さんの名調子の文体で綴られています。主演舞台があるときに怪我をしてしまって傷を縫うことになった話は、特に面白かったです。ご自身の欠落しているところとか、他の人と違うような性質とかを、良し悪しや価値判断などとは関係なく、ただ単にそうである、と、あっけらかんと書かれていて、読んでいてとても気持ちが良かったです。
Posted by ブクログ
私はいつも、本のはじめの方を読んで買うかどうか決めています。
「子どもは小さいほど、人間が一番大切で、必要なものを持っている
ものだと、私は信じている。そして、大きくなるに従って、それをなくして
いくものだ、という事も、知っている。」
この一文に出会ったとき、買おうと決めました。
黒柳徹子さんの著作を読んだのは初めてでした。
子どもの持っているような素直な感覚と、大人の考える力を
持っている人だなと思いました。
Posted by ブクログ
とてもいい本を読んだな~と思った。
「赤い松葉杖」:「大切なことは、自分自身の子どものころと、破壊されていない、破壊されることのない接触を持ち続けること。おとなが、子どもと同じ人間だったことは、自明でありながら、不思議なことに珍しくなっている。」
これを基本に書かれたエッセイたち。
子どものころのことをよーーくよーーく覚えているから、ユニセフ親善大使として子どもたちにあんなにも愛を注ぐことができるのだろう。
「リベリア報告」「ほんとうの幸せとは?」「アフガニスタン報告」あたりでその活動について書かれているのだけど、世界の子どもの87%が発展途上国の子どもたちで、先進国の子どもたちは13%しかいないということは、本当に知らなかったし、本当に驚いた。
ハイチで、売春をする12歳の女の子。
黒柳さんと同行するカメラマンに、「私を買ってよ」。
日本円で42円でいいという。
「エイズ、こわくないの?」と聞くと、
「エイズになっても何年かは生きていられるでしょう?わたしの家族は、明日食べるものもないの」
黒柳さんは、「この子は、42円で家族を養っている。私は言葉が出なかった」と書いている。
ほかにも、アフガニスタンの、地雷で足を失って義足で歩けるようになり「また羊を暮らせます。うれしいです」と目を輝かせる子ども、勉強を禁止されているなか、「先生になりたい」と希望を失わない子どもたち…
読んでいたら涙が出てきてしまって、困った。
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「わたしの母さんわたしの兄ちゃん」では、親しい人を亡くした悲しみが胸を打つ。
P284 私は、この40年間、外国に行った時、必ず二枚の葉書は、出した。どんなに苦労しても、出した。それが、母さんと、兄ちゃんだった。この秋、仕事でニューヨークに行き、絵葉書屋さんの前で、私は立ち止まった。唇を噛んだまま、しばらく動けなかった。」
ここなんて、今引用のために書いていても、涙がこぼれてしまう。
この前の章に「グリーティングカード」というのがあり、黒柳さんがどれだけグリーティングカードをお好きなのかがわかるから、余計に。
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また自身がLDだったことを認めていて、その「欠落ぶり」の記述がまた、面白い。
たとえば「グリーティングカード」の、「たくさん買ったグリーティングカードが「封筒の糊がくっついてしまい、中を見ようとビリビリ破ったりしているうちに、なんとなく消滅」(P193)とか、
「芝居の旅」の、ゆで卵と生卵を間違えた事件(P224)とか、とろろこんぶを口からたらしたまま下車し取材された事件(P226)とか…これはやはり普通の大人ではしないだろうなと思わされる。本当に面白い。
本当に純粋な、裏表のない、愛すべき素敵な人だと思う。
Posted by ブクログ
『窓ぎわのトットちゃん』以来、20年ぶりに出版された黒柳徹子のエッセイです。彼女自身が幼少期にLD(学習障害)だったのではないかと言われていることを受け、当時の自分がどんなことを思い、考えていたのかということが綴られています。また、自身が経験した戦時中の思い出や、ユニセフ親善大使として訪問した発展途上国での出来事も鮮明に記されており、「ほんとうの幸せ」について改めて考えさせられる本でした。「私の母さん 私の兄ちゃん」という章では、様々な深い愛の形を実感し、読みながら涙が溢れてきました。是非多くの方に呼んで頂きたい1冊です。
Posted by ブクログ
ストレスが溜まったときに必ず読む本。
黒柳徹子の本はどれも大好きだけど、
特にこの本を読むと、心が復活する!!
心がガッチガチになってるときに読むと
心のコリがほぐれて涙が出るくらい笑える。
もう楽しくて、悲しくて、どんなときでも愛情がいっぱい。
徹子大好き!
Posted by ブクログ
子どものとき考えてたこと=発達心理?と思って読んだ本。実際、たしかにこんな感じで考えてたかもなーと思わせてもくれるけど、もっと生きることや成長することについて考えさせられた。
Posted by ブクログ
1年前、『窓際のトットちゃん』の映画を観た後、初めて原作を読んだ。黒柳徹子は2冊目。
徹子の部屋で、ゲストの草笛光子と二人して計算ができなかった話(普通は自分を落としても草笛光子のことを立てそうなものだが巻き添えにしているところで笑いが倍増した)、市民劇場の旅で泊まったひどいホテルやとろろこんぶをくわえながら裸足で新幹線から飛び出した話で爆笑した。巧まざるユーモアというか、あまりウケを狙っている感じでもないのに大真面目なのがかえっておかしい。
一方、沢村貞子と渥美清のエピソードでは、ハンカチで涙を拭いながら読んだ。
ユニセフ親善大使の話には、頭が下がるばかり。あのトットちゃんが!という感慨も感じた。新潮文庫ながらルビがついているのも、「昔の本はルビがついていたからひらがなさえ読めれば大概読めた」という経験によるものだろう。
Posted by ブクログ
窓際のトットちゃんが映画になる事を知り、この本を読んでみようと思いました。
私ってLDだったんだと発見する徹子さん。調べて勉強し理解しようとする章。そして、大人はノーホープという悲惨な状況でも子供は希望を持っている。という言葉が印象に残りました。
Posted by ブクログ
黒柳さんのエッセイは他にも有名なのが沢山あるけどこれが初めてだった。
「本を読むことについて」の章は自分が全く目を向けたことのなかった本について黒柳さんのおすすめ目線で書かれててすごく興味深かった。他は演劇、舞台についても。
アイボのグレーちゃんの話とかドッグスイヤーの話など、黒柳さんの中のちょっとおもしろ話みたいなのも、やっぱりなにか「もってる」な、というエピソードが多かったしだからこそ面白かった。
この本の中で印象的だったのはやっぱり戦地での話。ニュースの映像で見るよりもずっと悲惨な状況が伝わってきて、特に戦地での子供たちにフォーカスした内容を初めて読んだのでショックだったし涙が出た。
側からみても絶望を感じてしまう状況で、希望を持っている子供たち。将来の夢だってある。この話を読むまでは、戦地の子どもが希望を持ってるなんて思わなかった。
こんなにも危険な場所で生きている子どもたちがいるんだとはじめて感じた。
Posted by ブクログ
本当に面白い人生を歩んでいるなと思った。どんな危機も乗り越えている。たくさん失敗をしているけどそれを笑っている。関わる人たちが大物ばっかり。本当の幸せとは、地球上の子どものすべてが、安心して希望を持って生きていかれる時が来たら、それが本当の幸せ、と言える。そして、「家族が一緒にいて、顔を見合わせて笑える家庭」。これが「ほんとうの幸せ」のように思える。
Posted by ブクログ
タイトル通り、黒柳さんが小さいときから考えてきたことが綴られている。
彼女の知的好奇心の高さと行動力・純粋さは、並みではない、といつも思っている。
「低能」と呼ばれたことや、小学生の頃からロシア文学を愛読していたこと、戦争中の思い出、また女優時代の失敗話、ユニセフ親善大使として訪れたアフリカで感じたことなども書かれている。
この本を読んで改めて思うのは、黒柳さんはやはり、非常に素直で純粋だということ。
さらに、知的好奇心が非常に旺盛だから疑問に思ったことは、何でも聞くし、調べるし、やってしまう。その結果「変わってる」と言われてしまう。
黒柳さん風「変わってる」になりたい、といつも思う。
Posted by ブクログ
子ども時代の記憶、悲しい状況にいる子どもたちのこと、いろいろな思い出、縦横無尽に語られるそれらを、読めば読むほど、面白い人だな〜、大好きだな〜と単純に思ってしまう。子どもだった頃の記憶を、まるごと保存している、稀有な人。子どものように感じて、大人として一生懸命考える、そのバランスも唯一無二。
Posted by ブクログ
子どもは実は思慮深い。生きてきた年数は少なくても、大人が経験を盾に理屈で判断するようなことが天性で判断できたりする。そして、その子どもの判断は、常識に縛られた大人とは相容れないものだったりするのだけど、世の中の良識や真理に沿うものだったり、その子なりの筋道だった考え(説明はできないのだけど)によるものだったりする――ということが確かにあると思う。自分の小さいときのことを思ってもそうだから。
黒柳徹子は、自分の子どもの頃の気持ちをよく記憶しているし、今も子どもの目線で物事を考えることのできる人。そのことは、本書の1編目「赤い松葉杖」をだけでも、十分に表れていると思う。小さかった頃の思い出ばなしや、途上国の子どもたちとの出会いを通して、子どもを尊重すること、子どもを守ることを切々と訴えている本。
Posted by ブクログ
「徹子の部屋」で有名な黒柳徹子さんの心に温かく響くエッセイ。表題の通り「トットちゃん」こと、黒柳さんの子ども時代のことから、ユニセフの親善大使で訪れたコソボやアフガニスタンのことなども描かれてます。今まで全然知らなかった家庭環境、子ども好きな理由、そして読書好きな一面などが、飾らない文体で忙しなく(笑)書かれてます。面白おかしく、時にホロリな内容でとても読みやすかった。
Posted by ブクログ
授業中にちっともじっとしていられなくて、どうやらLD(学習障害)だった(?)子供時代。ロボット犬グレーちゃんとの愉快なテレビ出演、沢村貞子や渥美清等かけがえのない人々との出会い、そしてユニセフの親善大使としてコソボやアフガニスタンの子供たちに出会ったときのこと。どんなときも「ほんとうの幸せ」を考えてきたトットちゃんの言葉が心にあたたかく響くエッセイ。
徹子さんがだいすきになっちゃう。
Posted by ブクログ
もう笑ってしまうお話とか、よい本の紹介とかユニセフでの活動記録とか、とても楽しく、そして色々考えさせられました。また他の著書も読んでみたいです。
Posted by ブクログ
「ほんとうの幸せとは」雨の日に家族が家にいてごはんを食べている。この本を読んで、当たり前と思っていることが、すごい幸せなことなんだということがあらためて分かった。
Posted by ブクログ
泣ける・笑える・心に残る。
ユニセフの親善大使でのお仕事のことも書かれているんだけど、徹子さんは適役なんだなあ、と感じさせられます。
こどものような大人だからか。
そのほか、顔にけっこうな大ケガをされた話もあるんだけど、そこのとこからは、ものすごいポジティブさが伺えた。
エッセイ的な小話がいくつも入っているんふぁけど、各話の最後は上手にまとめられていて、「ほぉ」と感心させられてしまう。
Posted by ブクログ
人を愛して、人を信じて
人の為に何ができるのか
そして、希望を持つ事。その大切さ。
そういうシンプルだけど、
みんなが置き忘れて来てしまったものを
きっとトットちゃんは、大人になっても持っていて
あたしもつられて、思い出してしまった。
人の暖かさ。人の優しさ。
そしてそれらを大切にしても、良いんだという事も。
Posted by ブクログ
黒柳さんが小さいころに感じていたことが、心情や周りの様子とともに書かれている。自分も同じように感じていたなと思うこともあり、子どもだから理由を言葉では説明できないんだけど、これは親には伝えたら悲しむだろうな…と思っていた子どものころの感情を思い出した。ユニセフ親善大使の話もとても印象的。
Posted by ブクログ
彼女の人となりが見れる本。よくぞここまで子供時代のことを事細かく覚えているなと尊敬。
彼女が周りの人から言われていた反省という字を母親の体に置いてきたという表現スキです。反省しすぎもダメだなーと。
Posted by ブクログ
子供の頃の思い出を、こんなに鮮明にかける音流いるなんてびっくりです。そういえば私もこんなことを思ったこともあったなあと、徹子さんの本を読みながら懐かしくなりました。