小説・文芸の高評価レビュー
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待ちに待った5年ぶりの機龍警察シリーズ。前作のミャンマーの物語から数ヶ月しか経っていない設定。中国を徹底的な悪の権化として描いている。現実世界においても中国の臓器売買の噂は絶えないが、本作の中国は、臓器売買に加えて、子供の四肢を切断し機甲兵装の「部品」としているという設定。迫力ある戦闘シーンの描写は読み甲斐があるのだが、株式投資の話は単純化しすぎているのはご愛嬌。
なお、このシリーズが始まったころには存在しなかったが、現実社会の戦闘ではすっかり兵器の主役となっているドローンとAIはこの物語には登場しない。今後の物語にこの2つの要素をどうやって取り込むのか興味あり。 -
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数学の本なのに、読み終えて残るのは数式ではなく、人間の執念だった。
たった一行の命題が、三百年以上にわたって人を惹きつけ、人生を狂わせ、ときには世代をまたいで受け継がれていく。
この本がが描いているのは、難問が解かれるまでの歴史というより、人はなぜ答えがあるかどうかも分からない問いにここまで心を奪われるのか、という物語だと思う。
アンドリュー・ワイルズが少年時代に出会った一つの問題を、長い年月を経て自ら解く。
その筋書きだけを見れば、あまりに出来すぎている。
けれど実際には、孤独な時間も、失敗も、証明の欠陥もある。
だからこそ最後の到達は、華々しい勝利というより、長く離れていた場所 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
が、この物語の結末はあくまでセラフィマの視点で描かれた、飾られた彼女の正義の話だ。
主人公セラフィマは、最後にドイツ人女性に暴行しようとした幼馴染ミハエルを撃ち殺す。物語としては収まりが良く、おそらくバッドエンドと感じた読者は少ないだろう。心地よさすら感じた読者もいるかもしれない。
が、実際の戦争を舞台にしている以上、この結末の是非をセラフィマ側のみの視点で判じてしまうのは危ういと感じた。
ミハエルが属する自走砲隊は、味方との連携が重視される兵科で、その中でもミハエルは、隊長として先陣を切って敵陣に攻め込み、仲間の盾となるような人と描かれている。
比較的遠くから一人でポチポチ -
Posted by ブクログ
評価が別れるからこそ手に取って欲しい小説。
小説の体系を崩して、報告書形式で日本各地で確認される怪奇現象について解説している冒頭部分に強く引き込まれます。
報告内容については一見、支離滅裂な内容に思えるのですが、話を読み進めていく中でそれらが実は繋がっているという事実に気づくことで右園死児の真実に近づいていくため、自分も調査報告者の1人になったかのような没入感が楽しめます。
推理や考察が好きな読者はこの本をより深く楽しめると思います。私も読後この本の感想や考察を周りと話せると非常に楽しいだろうと思い、ここに記録させていただきました。
最後に、
「皆さん。右園死児に気をつけてください。」 -
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仕事柄外商さんとは関わることがあって、どちらかと言うと競合というイメージだったから憎しという印象があったが、こんなにも大変な仕事だとは思ってなかったので見る目が変わった。
ただ働くだけなのに身なりやら言葉遣い、覚えることや考えることが多すぎて大変ななか、一人一人のお客様に向き合って「欲しいもの」を探すというのはなかなかすごいことだと思う。
ただどんな仕事でも、金額どうこうの前に心構えとして持ってないといけないことだなと思った。
葉鳥さんという絶対的なカリスマが辞める理由というのがわかった時は不覚にもうるっときた。
シリーズのようなので、続けて読んでみたいと思った。 -
Posted by ブクログ
「あるべき姿にとらわれない」ってよくみる字面で、具体的にどうすればいいのかわからないな〜って思ってたけど、「自分の適量を見つける」とこの物語では表現してて、すごくしっくりきました。
フェミニズムもルッキズムも《こうあるべき》という世の中の偶像に縛られた問題であり、自身の適量はそうした世間の眼差しに遮られている。かじまなに翻弄されながらも自分の適量を少しずつ見つけ逞しく生きていこうとする主人公を描いている反面、そんな世の中への疑問を投げかけてる感じがしました。
食べ物の描写も素晴らしかったのですが、人間の感情の深い考察がしっかり描かれていて気づきも多かったです。ただちょっとこってりだよ〜 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んでから間が空いてのレビューになってしまったので、またちゃんと読んで、それぞれのエピソードについて書きたいところ。
こちらは「お姫様のような旅がしたい!」という祖母とのロンドン旅行の回想記。
読みはじめは、わがままでマイペースなお祖母ちゃんと、それに振り回される孫娘のコミカル&リッチな旅行記という感じで楽しんでいたが、ホテル(かなり高級)のスタッフのホスピタリティや、段々と見えてくる祖母姫の誇り高さが本当に素敵で、後半は「人生は一期一会だ…」と万感迫る思いで、電車で読みながら号泣してしまった。祖母姫の、「自分を卑下することで楽をするな」というセリフはものすごく刺さった。
旅行記ではある -
Posted by ブクログ
不倫、不倫、不倫、不倫、
どいつもこいつも不倫ばかりで、呆れます。
なんのために夫婦になったのか。
一生添い遂げる相手を見つけたのではないのか。
独身の私には不倫する人の気持ちは計り知れませんが、家族だからこそ外部に刺激を求めてしまうのでしょうか。。
読んでいて不快な気分になります。
でも、そんな気持ちになるのは、やはり本作品の家族の仲にリアリティを感じるからでしょうか。
思春期の子供に悩まされる妻、に他人の子供の如く任せっきりにしてしまう夫、
誰も同じ方向を向いていない家族の在り方は想像に難くなく、実情としては多いのかもしれないと思うと、とてもつらい気持ちになります。
幸せな家庭を知らないか
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