ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • おしゃれ童子(乙女の本棚)

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    太宰治の『おしゃれ童子』と素敵なイラストがコラボする、乙女の本棚シリーズの一冊です。
    幼少期から生涯にわたり服装におけるおしゃれに異常なまでの拘りと美学を抱き続けた太宰治、彼自身の半生や内面をユーモラスかつ繊細に描いた自伝的作品です。
    学生時代と社会人時代で変化する服装の好みや他者にはなかなか共感し難い拘りが、言葉で表現された秀作です。
    この絶妙な心理描写を美しいイラストが更に彩っている素晴らしい作品です。

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    2026年10月08日
  • 転職の魔王様3.0

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    3作目が出ていることを知り、早速読んでみた。今回はまさに魔王様の腕が炸裂。特にパワハラ上司との掛け合いは読んでいてわくわくした。転職エージェントの仕事について知ることができた面でも、この作品は全体を通してとても面白かった。

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    2026年10月08日
  • 地球星人(新潮文庫)

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    ネタバレ

    本質かつ純粋な疑問ほど心動かされ思考を巡らすものはない。
    現代を生きる人間のジレンマやもどかしさなど答えを見つけようとすればするほど答えの無いものになっていく、そんな心情を改めて突きつけられるそんな衝撃の走る1冊。
    我々現代地球星人は「工場」の一部でありながら「ポハピピンポボピア星人」の血も流れている事を感じられる。
    自分たちの理想を叶え、それが例え大衆に理解されなくてもそれを全うする心の強さを持ち「いきのびる」為にはと考えれば考えるほどそれに答えはなく酸素は薄くなる世の中。
    この星には様々な星人が地球星人のふりをしながら酸素を求め、ひしめき合っているのかもしれない。

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    2026年10月08日
  • 方舟

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    読むつもりはなかったけど、あまりに評判が良いので衝動的に購入。
    夢中で読んでしまいました。

    極限状態の時、冷静で賢い人が解決策を見いだして皆を引っ張っていく…というのは見たような気がする。けど、この話では賢く冷静で冷徹で自分の利益になることを密かに淡々と実行して行く…普段は普通に見える人が犯人。
    犯人の心理はよくわからなかったけど、恐ろしくておもしろかった。

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    2026年10月08日
  • 陽の光が消えた町で

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    遠い未来や宇宙の話ではなく、一年後くらいにありそうな少しだけ未来で、人々の希望や繋がりの物語。
    池澤春菜さんがこの本を「ホープパンク」と表現していて、確かにどの短編も希望を持って戦っている人たちばかりだった。
    一番好きだったのは表題作の「陽の光が消えた町で」。
    物資もインフラも不安定な中、地区の人々が自分の時間や特技も含めて物々交換をして助け合って暮らしている姿は、「コミュニティ」のつながりの強さと、「コミュニティ」の持つ希望が感じられた。
    AIの話2本が入っていて、「デジタル社会の歩き方」で感じた今の時代の問題点が、別角度の解決策を提示されているように感じられた。
    読む順番とタイミングが絶妙だったみたい。
    「人は意思決定を少なくし、屋外で過ごして、車をなるべく使わず、従来のソーシャルメディアに費やす時間を減らすほど幸せになる。」
    この一文に、SNSと距離を置き、スマホから手を離し、アナログな日々の大切さを改めて感じられた。

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    2026年10月08日
  • 人間失格

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    凍りのくじらを読んだ後だったからかな、
    カワイソメダルを持った男の話としか思えなかった、、、。

    自分を守るために偽ることだったり、流れのままに生きてしまうことは、思い当たる節がある、、、
    それでも自分自身を生きるために、大きな夢がなくても、目標とかやりたいことをどんなに小さくてもいいから、見つけて生きていきたいなと思った。

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    2026年10月08日
  • 虐殺器官

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    ネタバレ

    戦争やテロ、監視社会、国家と個人の関係など、現代にもつながる問題が物語の中に凝縮されている。

    特に印象に残ったのは、「人はなぜ殺し合うのか」という問いと、そこに「言葉」が深く関わっているという発想。人を動かすのは、必ずしも武器や暴力だけではない。言葉が人の意識や感情を変え、ときには世界そのものを動かしてしまう。その怖さが強烈だった。

    正義とは何なのか、戦争とは何なのか、そして自分たちは本当に自由な意思で生きているのかと考えさせられる。

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    2026年10月08日
  • 月と蟹

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    子どもたちは悪くない。
    ただ皆一生懸命に生きているだけなのだ、そう思う。

    脇にいる大人たちだってそうなりたくてなっているわけじゃない。ささやかな幸せを喜び、時に運命を翻弄される出来事に流されまいと必死にしがみついてでも生きている。
    ただそれだけなのだ。

    月と蟹。

    手に取ったときにはわからなかったタイトルの意味。
    それは子どもたちの放課後の遊びでもあり、昭三爺さんが死ぬ前に慎一に遺した遺言のような話しでもある。

    表紙の絵、
    よくみると誰かの影が写り込んでいる。
    物語を読み進めるとそのことに気がつく仕掛けなのか、
    最初全く気がつかなかった。

    そしていよいよラストになって表紙の意味していることがわかるのだ、。

    途中からページをめぐる手が止まらず一気に読んだ。
    それにしても毎度焼かれるヤドカリが可哀想〜と思いながら読んでいたのはわたしだけかしら?

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    2026年10月08日
  • 永遠と横道世之介 上

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    3冊目にもなると、もう横道世之介とその周りの方々と共に生きてる気分になってくる
    誰にも言えないような自分の弱さについて世之介に話してみたくなる

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    2026年10月08日
  • マウス

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    なぜだか勝手に短編だと思って読み始めてしまった。
    駒となり部品となることで安心感を得られる主体性のない子の話。
    コンビニ人間と同じで物語の進む先よりも些細な仕草、場面が良い。
    瀬里奈はやはり人目を惹く容姿であるから成り立つのだ、ずんぐりむっくりの容姿であればこうはならないという現実は隅に置いてしまえば良い話。ルッキズムがどうのこうの言ってもかわいいは正義だよ。

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    2026年10月08日
  • 誰が首

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    信長の恐怖支配の描写は、まるでその場に居合わせているような緊迫感で、脂汗をかいてしまうくらいハラハラしました。
    浅井長政、明智光秀がなぜ信長を裏切ったのか、完全には理解できませんが、その心境を推し計ることはできるかも。

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    2026年10月08日
  • 飼い犬に腹を噛まれる

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    「神と米」(と美味しいもの)が主題のエッセー。日本文化を大切に、とか、米文化を守ろう、というのは一見空虚に響きがちだが、読んでいるうちに、「ああそうか、彬子女王はあの歴史に出てこられる方達のご子孫なのか!」と今更ながら気づき、それはすなわちご自分の家族や家の文化を大切にしたいという気持ちでもあるのかーとハッとした。

    それにしても文章が面白い。昼休みもギリギリまで、料理しながらもずっと読んでいた。もちろん「公人」としての職位や知名度で声をかけられたりもあるとは思うが、ご友人とか人との関係を大切にされて、そこから生まれる縁を楽しんで生活されている。読んでいて全く嫌な気持ちにならないのである。

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    2026年10月08日
  • 硝子の塔の殺人

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    倒叙ミステリだと思っていたので、相沢沙呼さんより凄いんだろうかと思っていたらええー?そんなことになるのー?ミステリだった。予測を2、3回裏切られた。オチに関しては恋愛みたいになってるしもうよくわからんくなる。

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    2026年10月08日
  • 魔性の子 十二国記(新潮文庫)

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    ネタバレ

    色んな人が言っている通り、ホラーだった。びっくりするくらい人が死んでいった。『風の海 迷宮の岸』の泰麒だ!と気付いたけど、蓬莱に来たのは1回だけじゃなかったっけ?『風の海 迷宮の岸』の後の話?とよく分からなくなったので、忘れないうちにもう1回読もうと思う。高里のクラスメイト達が、報復がエスカレートするにつれて態度を変えていくところとか、後藤が広瀬に「お前は高里とは違う」と説教するところとか、心理描写がとてもリアルでそこが面白かった。人が本当に次々と死んでいくので、高里が帰った後のこっちの世界はどうなってしまうんだろう、広瀬は何を思って生きていくんだろうと途方もない気持ちになった。最後の漢文の意味を調べてから、広瀬の気持ちを思うとやり切れないなあと思った。『東の海神 西の滄海』まで読んでからこの本を読んだけど、舞台がこっちの世界なのでより共感できた。色んな人が言うように、魔性の子は何作か十二国記シリーズを読んでから読んだ方が、理解できることが多い気がする。面白かった。

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    2026年10月08日
  • ファイア・ドーム 下

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    人は興味のあるものにしか関心を示さない。 しかしひとたび興味を持つと釘付けになる。無責任に噂し、画面の向こうに血の通った人間がいることを忘れる。 下巻は被害者や加害者遺族の苦しみが、丁寧に書かれており苦しくなった。 事件の展開が進むにつれ、どんどん読み進めてしまう。 最初は本当に軽い気持ちで話した事が、人と時を介して悪意に満ちてしまう。 新聞から遠ざかっている世代は、根拠のないネットの情報のみを信じてしまうし、新聞やメディアですら本当のことを話しているのか自分で取捨選択して、考える事をやめないで欲しい。

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    2026年10月08日
  • 満月珈琲店の星詠み~ライオンズゲートの奇跡~

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    まさかの感動で泣いてしまった今作。
    藤子さんは、人の心をグワッと引き寄せる強い引力の持ち主。読んでて私もハッとさせられることが多々あった。
    1人の人をずっと愛し続けて、子どもも1人で育て上げて、凄すぎるの一言に尽きる。

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    2026年10月08日
  • ねこのそら

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    季節感ありいい。定番の白ネコ。イラストはちきさんらしく、白黒の中の差し色がいい。ねこがのぼっていくごとに季節が変わる。頂上に登ったあと清々しい風が吹いてくるよう。

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    2026年10月08日
  • ペスト

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    リンバスカンパニーというゲームの
    おかげでめぐり逢いました。
    愛、つまり連帯していくこと、共に生きていくこと、そしてペストというか、不条理というか、理不尽なるものは、ペスト以降も襲いかかってくるのは違いないし、そのたびにペストで起こった出来事に似て非なる自体が起こるであろうが、それに対して反抗していくことを語ったのであろうと感じました。

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    2026年10月08日
  • 禁忌の子

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    2024年。第34回鮎川哲也賞受賞。このミス2026年度版第3位。
    救急医が搬送された死体(キュウキュう12)を見た。自分に瓜二つ。尻毛まで一緒。同じ病院に幼馴染がいて、一緒に真相に近づいていく。
    話が進むにつれ、一気読みしてしまった。壮絶な人生。惹かれ合った二人。驚愕な事実。これは満場一致すると思う~~~~
    城崎さんシリーズが出そう。出てるのかな。

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    2026年10月08日
  • サツ飯 刑事も黙るしみしみカツ丼

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    最初はタイトルだけで気になったが、作者が銀座四宝堂の上田健次さん!
    警察の様子も等身大でしっくりくる感じ。何より腹が減った、(井之頭五郎風)

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    2026年10月08日