小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
朝井リョウさんの本は、読むたびに頭をぶん殴られるような感覚になるので、大好きなのに、心の準備ができてないとなかなか読めないのです。
なので今作も、出版後すぐに購入していたのに、最近までずっと積読してました。なお、いま巻末を確認すると、初版本でした。
なんか、もしかしたら違うかも、ですけど、最後はすごい皮肉な終わり方じゃないですか?
いま絶対的な主権を握ってる人が、時間が経つにつれ、ジワジワと自動的にその権力を失うさまを楽しみに生きていくよーってことなのかな、と。
国を保ち続けるためには、次世代の誕生が必要で、そのためには異性がそれぞれ揃う必要があり、その異性同士がお互いを求め合うことが望ま -
Posted by ブクログ
話題になっていた本
昔流行った「涼宮ハルヒ」的な、
破天荒ヒロインに周囲が振り回される日常、
みたいなのを想像してたら違った。
もっと早く、文庫になるのを待たずに読んでおけば良かった。
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」
という書き出しでもあり、本書の煽り文句。
自分は舞台と近い関西人だが
「あー舞台は埼玉なのね」というのが第一印象。
冒頭の「ありがとう西武大津店」「膳所から来ました」は、
予想通りというか、成瀬の突飛な行動に、周りの「お、おう・・・」的な反応の印象。
「階段は走らない」から少し毛色が変わり、「線がつながる」へ。
ここからが本番というカンジがした。
男にはわか -
Posted by ブクログ
原題を直訳すると『再捜査』らしい。
が、このドストエフスキーを食った様な不遜なタイトルは素晴らしい命名だと思います。
犯人の純文学っぽい独白と警察小説が交互に語られます。
エンタメと純文学を交互に読んでる様な気分で読みました。
とはいえ、世界文学みたいなものかと言われるとそうではなくちゃんとエンターテイメント小説です。
とにかく面白かった。
犯人の言い草に頷けないあたりが読む速度を落としますが、最後まで興味深く、追う方、追われる方から出てくる描写を楽しみました。
韓国の作家が書いて、日本語の分かる韓国の人が日本訳をした作品。
読む前にドストエフスキーの五大長編は読んだほうがいいかも?
『白痴 -
Posted by ブクログ
自分の居場所が定まらない、何か不安がある人には薦めたい本。
あとがきにもあるように、お茶の本だけどお茶の本ではない。自分を見つめ直す、認めてあげるきっかけになる内容。
小説中何度も「今」にフォーカスが当たっている。
戻ることもできないし、先を行くこともできない。
今この時間と向き合うこと、自分の軸で捉えることが周囲との繋がりを産む。
どうしても他者の目線が気になったり、ずっと真面目に生きてきて、今更どうしたらいいかわからない私にはとても染み入る言葉が多かった。
お茶に詳しくない私でも、お茶の香りや空気感、自然の瑞々しさが伝わる文章も爽やかで清々しい。
なのになぜか全体を通して涙が出そうだっ