ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 機龍警察 漆黒社会

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    待ちに待った5年ぶりの機龍警察シリーズ。前作のミャンマーの物語から数ヶ月しか経っていない設定。中国を徹底的な悪の権化として描いている。現実世界においても中国の臓器売買の噂は絶えないが、本作の中国は、臓器売買に加えて、子供の四肢を切断し機甲兵装の「部品」としているという設定。迫力ある戦闘シーンの描写は読み甲斐があるのだが、株式投資の話は単純化しすぎているのはご愛嬌。

    なお、このシリーズが始まったころには存在しなかったが、現実社会の戦闘ではすっかり兵器の主役となっているドローンとAIはこの物語には登場しない。今後の物語にこの2つの要素をどうやって取り込むのか興味あり。

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    2026年08月14日
  • フェルマーの最終定理

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    数学の本なのに、読み終えて残るのは数式ではなく、人間の執念だった。

    たった一行の命題が、三百年以上にわたって人を惹きつけ、人生を狂わせ、ときには世代をまたいで受け継がれていく。

    この本がが描いているのは、難問が解かれるまでの歴史というより、人はなぜ答えがあるかどうかも分からない問いにここまで心を奪われるのか、という物語だと思う。

    アンドリュー・ワイルズが少年時代に出会った一つの問題を、長い年月を経て自ら解く。

    その筋書きだけを見れば、あまりに出来すぎている。

    けれど実際には、孤独な時間も、失敗も、証明の欠陥もある。

    だからこそ最後の到達は、華々しい勝利というより、長く離れていた場所

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    2026年08月14日
  • うたうおばけ

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    きょうばかりは、もしかすると、
    この盾がだれかを護ることがあるかもしれないと、思ってしまう。

    くどうさんの作品はこの本がはじめてでした。
    作品に出てくる人はみな、くどうさんを含め
    とても素敵な人で。
    類は友を呼ぶとよく言いますが、
    こんなに素敵な人達に囲まれているくどうさんも、とても素敵な人なのだろうと思いました!

    私もくどうさんが作ってくれた小さな盾に救われた1人です。

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    2026年08月14日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    ネタバレ

    面白かった。

    が、この物語の結末はあくまでセラフィマの視点で描かれた、飾られた彼女の正義の話だ。
    主人公セラフィマは、最後にドイツ人女性に暴行しようとした幼馴染ミハエルを撃ち殺す。物語としては収まりが良く、おそらくバッドエンドと感じた読者は少ないだろう。心地よさすら感じた読者もいるかもしれない。
    が、実際の戦争を舞台にしている以上、この結末の是非をセラフィマ側のみの視点で判じてしまうのは危ういと感じた。

    ミハエルが属する自走砲隊は、味方との連携が重視される兵科で、その中でもミハエルは、隊長として先陣を切って敵陣に攻め込み、仲間の盾となるような人と描かれている。
    比較的遠くから一人でポチポチ

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    2026年08月14日
  • 右園死児報告

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    評価が別れるからこそ手に取って欲しい小説。

    小説の体系を崩して、報告書形式で日本各地で確認される怪奇現象について解説している冒頭部分に強く引き込まれます。

    報告内容については一見、支離滅裂な内容に思えるのですが、話を読み進めていく中でそれらが実は繋がっているという事実に気づくことで右園死児の真実に近づいていくため、自分も調査報告者の1人になったかのような没入感が楽しめます。

    推理や考察が好きな読者はこの本をより深く楽しめると思います。私も読後この本の感想や考察を周りと話せると非常に楽しいだろうと思い、ここに記録させていただきました。

    最後に、
    「皆さん。右園死児に気をつけてください。」

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    2026年08月14日
  • なにかが首のまわりに

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    ナイジェリアでも、日本でも、アメリカでも、人々は人生を歩むしかなく止まることはできない。理不尽は石ころのように転がっていて私たちは時につまづくが、ずっとうずくまっているわけにもいかない。

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    2026年08月14日
  • 上流階級 富久丸百貨店外商部

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    仕事柄外商さんとは関わることがあって、どちらかと言うと競合というイメージだったから憎しという印象があったが、こんなにも大変な仕事だとは思ってなかったので見る目が変わった。

    ただ働くだけなのに身なりやら言葉遣い、覚えることや考えることが多すぎて大変ななか、一人一人のお客様に向き合って「欲しいもの」を探すというのはなかなかすごいことだと思う。
    ただどんな仕事でも、金額どうこうの前に心構えとして持ってないといけないことだなと思った。
    葉鳥さんという絶対的なカリスマが辞める理由というのがわかった時は不覚にもうるっときた。

    シリーズのようなので、続けて読んでみたいと思った。

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    2026年08月14日
  • BUTTER

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    「あるべき姿にとらわれない」ってよくみる字面で、具体的にどうすればいいのかわからないな〜って思ってたけど、「自分の適量を見つける」とこの物語では表現してて、すごくしっくりきました。
    フェミニズムもルッキズムも《こうあるべき》という世の中の偶像に縛られた問題であり、自身の適量はそうした世間の眼差しに遮られている。かじまなに翻弄されながらも自分の適量を少しずつ見つけ逞しく生きていこうとする主人公を描いている反面、そんな世の中への疑問を投げかけてる感じがしました。

    食べ物の描写も素晴らしかったのですが、人間の感情の深い考察がしっかり描かれていて気づきも多かったです。ただちょっとこってりだよ〜

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    2026年08月14日
  • 看守の流儀

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    連作ミステリ。でも単に犯人を追い詰めるだけでなく、刑務所の営みを軸に刑務官と受刑者の人間的な温かさや、性的マイノリティ的な叙述トリック的要素を取り入れていて、連作個別の話も、それらを通した最後の総括編も引き込まれた。

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    2026年08月14日
  • タイランドクエスト~てくてくローカル一人旅

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    面白かった!
    再来週タイに行くので読んでみた。
    るるぶみたいなガイドブックもいいけど、こういうエッセイ風の解説本のほうが現地での生活を想像しやすくて楽しい。タイについて調べるほど、タイに拠点を移す日本人が多いことが理解できてくる。2023年執筆の本なので情報が古くないのもポイントが高い。エッセイ的な読み物としても、有益情報を得る手段としてもとてもいい本!

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    2026年08月14日
  • 祖母姫、ロンドンへ行く!

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    ネタバレ

    読んでから間が空いてのレビューになってしまったので、またちゃんと読んで、それぞれのエピソードについて書きたいところ。

    こちらは「お姫様のような旅がしたい!」という祖母とのロンドン旅行の回想記。

    読みはじめは、わがままでマイペースなお祖母ちゃんと、それに振り回される孫娘のコミカル&リッチな旅行記という感じで楽しんでいたが、ホテル(かなり高級)のスタッフのホスピタリティや、段々と見えてくる祖母姫の誇り高さが本当に素敵で、後半は「人生は一期一会だ…」と万感迫る思いで、電車で読みながら号泣してしまった。祖母姫の、「自分を卑下することで楽をするな」というセリフはものすごく刺さった。

    旅行記ではある

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    2026年08月14日
  • 神のロジック 次は誰の番ですか?

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    どんどん面白さが加速する。途中まで全然この中の世界が掴めなくて脳内で想像するのが難しかったけど、結末を知った時ぶわっと今までの内容が頭に映像として流れて気持ち良かった。

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    2026年08月14日
  • イクサガミ 地

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    ネタバレ

    読み始め、あっという間に最終ページ。
    物語の中にぐいぐい引き込んで、読ませてしまう面白さ。
    登場人物もたしかにたくさんいるけれど、それが却ってそれぞれの視点で描かれたりするもんだから、そりゃあハラハラドキドキもするでしょう。
    大久保利通という、絶対にこの人でなければそもそもの蠱毒は止められない!と思わせておきながらの、あっさり暗殺されてしまう。
    名もなき者たちも含めて、本当にどんどん人が殺されていく。それがドキドキ感を生んでいる。

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    2026年08月14日
  • 朽ちゆく庭

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    不倫、不倫、不倫、不倫、
    どいつもこいつも不倫ばかりで、呆れます。
    なんのために夫婦になったのか。
    一生添い遂げる相手を見つけたのではないのか。
    独身の私には不倫する人の気持ちは計り知れませんが、家族だからこそ外部に刺激を求めてしまうのでしょうか。。
    読んでいて不快な気分になります。
    でも、そんな気持ちになるのは、やはり本作品の家族の仲にリアリティを感じるからでしょうか。
    思春期の子供に悩まされる妻、に他人の子供の如く任せっきりにしてしまう夫、
    誰も同じ方向を向いていない家族の在り方は想像に難くなく、実情としては多いのかもしれないと思うと、とてもつらい気持ちになります。
    幸せな家庭を知らないか

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    2026年08月14日
  • 方舟

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    最高すぎた……

    これでこそミステリーだよね!!
    読みやすくもあり、謎が明らかになっていくテンポもとても心地よく、読み始めたら止まらなくなって一気読みしてしまった。

    ネタバレを踏まずに読めたことに感謝!

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    2026年08月14日
  • 並行宇宙でしか生きられないわたしたちのたのしい暮らし

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    もっと早くに出会いたかった本。言葉選びとリズムがものすごく好み。

    「やがてクワガタが入店しました」
    このフレーズ最高w

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    2026年08月14日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

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    『衝撃の一行』と各所で目にし気になっていた作品。記憶を消して読みたい本と言っている人も結構見かけており、これはきっちり挑まねば!と購入後しばらく積んでいた。
    今日こそ!と覚悟を決め、メモを取りながらじっくり向かい合ったが結果は完敗だった。
    映像化もされたらしいが、これを一体どうやって映像にしたのか……?気になる。
    唯一の心残りは、途中登場人物の読み仮名をメモし忘れて検索した際にサジェストで若干のネタバレを踏んでしまったこと……。今後は特にミステリを読む際、読み終えるまで検索を控えようと誓った。

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    2026年08月14日
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)

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    作者の世界との向き合い方を物語という形を通してトレースしていく。生きることと死ぬことは、遠くにあるようで、紙一重なほどに近くにある。どちらも特別ことではない。日常のひとコマなのだ。

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    2026年08月14日
  • ファイア・ドーム 上

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    ネタバレ

    登場人物が多いので、時間をかけて読むとよくわからなくなるので、一気に読みました。

    ミステリーは小説でもドラマでもフィクションで、推理をゲームとして楽しむエンターテイメントですが、実際の事件をエンタメとして消費する人もいると読みながら考えていました。
    あまり気持ちが良い話の流れではないのですが、話に引き込まれて早めに読み終えました。
    上巻が気になる終わり方でしたので、下巻も早めに読みたいところです

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    2026年08月14日
  • 殺し屋の営業術

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    ネタバレ

    本屋で激推しだったので読んだ
    面白かった
    本の面白みが中盤にあるのか、読後にあるのこ等、本によってちがう。
    最初から、ずっと面白いのはめずらしい。
    また、文章が上手く、アタマの中で描写が描ける
    伏線があり、あとあと線が繋がる

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    2026年08月14日