小説・文芸の高評価レビュー
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古倉恵子は「世間から見ての正解」を
意識して生活している。
白羽は恵子の対極にある
いわゆる「世間」だと思う。
ここでの「世間から見ての正解」らしい
コンビニのバイトを辞めて
就職をするということ。
面接に行こうとする途中で白羽が
コンビニのトイレに立ち寄る。
ここまで何一つ良さを感じなかった白羽に
ここだけは感謝しながら読んだ。
「恵子にコンビニの音を聞かせてくれて
ありがとう」と。
対極から一気に引き戻される恵子。
コンビニの世界の中で
恵子はまるで水を得た魚のように
体中で感じ生き生きと動き出す。
この本から教わったこと。
世間体のため
周りの人の幸せのためだけに
けして自分の心を曲げて生きてはいけない。
何のために生まれてきたのか。
自分の幸せのために
心の求める道をひたすらに
今を生きろ。
と教えていただきました。
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Posted by ブクログ
人が
自分の気持ちや感じたことを人に伝えたい時
言葉がなければ伝わらない
その「ことばの意味」を理解していなければ
正しく伝え合うことができない。
辞書があるから
人はことばの意味を理解することができる
それは人が人と生きていくために
なくてはならない大切な宝。
多くの人々が長い歳月の中
けして色褪せることない
ほとばしる情熱を燃やして
「大渡海」を完成させていくのを読みながら
読み手の私まで心が熱くなってきました。
まだ辞書として完成はしてはいないが
初めて「大渡海」が印刷されたものを
松本先生がご覧になられた時
松本先生はそこに完成された
「大渡海」を感じられたと私は思いました。
登場人物の人間らしさに触れるたびに
微笑んだり ほっこりしたり
「そんなことないよ」となだめたくなったり。
良い本を読むことができました。
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読み応えのある作品だった。これは辻村深月の代表作となるだろう。
どこも省略することができない、丁寧な人物の描写。
ただ、私にとって、下巻後半はミステリーというより、人物の心情の描写が多く(省略することはできないのだけど)、ちょっと長く感じてしまったのだが。
事件の一つは実際に辻村さんの地元の山梨であった『甲府信用金庫OL誘拐殺人事件』を参考にしているらしく、細かなエピソードが似通っているが、それにあと二つの事件を絡めて長編にしたてているところはさすがだと思う。
田舎の、噂に支配される世界は怖いと思うが、田舎に限らず、都会の会社などでもありうる話かもしれない。面白半分で、噂話をするのも慎まなければ。 -
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心を打たれる美しい文章と世界観でした。
ピアノの調律師をテーマにしているだけあって、音の表現はもちろん、森の景色や冬の空気感、季節の移ろいの描き方がとても繊細で美しい。
タイトルの「羊と鋼の森」はピアノを構成する大切なパーツなのだということをこの本で初めて知りました。
特に印象的だったのは、無欲だった主人公の高校生が1つの音に出会って人生が変わる瞬間。
自分もその場にいるかのような高揚感があり、一気に物語へ引き込まれました。私自身とても音楽が好きななので余計に刺さったのかもしれないけれど…
少年漫画のような華やかな成長劇ではないけれど、悩みながらも真っ直ぐコツコツと努力を重ねる主人公の真面目さや静かな熱さがとても好きで、その姿勢にすごくリアリティがあり、読み終わりは晴れやかな気持ちになれます。
主人公を囲む個性豊かな先輩たちも魅力的な人ばかりで、特に秋野さんの最後の一言にはぐっときてしまいました。
自分の目指す道に向かってコツコツと努力を重ねる大切さを教えてくれる、大好きな一冊。忘れた頃にまたゆっくり読み返したいです。 -
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ジーザスがかっこよすぎる。ジーザスは神の子ではなく、神力的なものを持った超人でもなかった。ただの人だった。ただ、人の優しさを自分のことのように感じることができる人だった。
盲目の人を癒す力もなく、ただ純粋に痛みを分かち合った。
最終的に人々は神の子ではないと見放し十字架に架ける。しかし、ジーザスは最後になっても主に彼ら(ジーザスを十字架に架けた者たち)の罪の赦しを乞うた。ジーザスは、最後まで隣人愛を説き、愛による救済を訴えたのだ。
ジーザスが人間であるということは我々にとって何よりも救いではないだろうか?神の子でも、超人でもなく、ただの人が誰かのために身代わりとなり、最後まで優しさを持っていたということ、それはこの性悪説が真実のようになっている社会に対して何よりも救いとなるのではないだろうか。
一言で言えば、この本を読んで思ったことは、「ジーザス、かっけえ」だった。人を無心に信じる、無償の愛を与える、それができるのは本当の強さだ。 -
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ネタバレ互いが、互いにとって"非日常"。
そんなふたりの距離は近づくか?
友だちでもなければ、恋人ではない。
お互いを想い合いながらも、両片思いでぎこちない鳴宮と藤野の関係がいい。
1年ずつ、少しずつ変わる2人の距離に目が離せない!
鳴宮さんが魅力的!
聞き上手で話上手、そして何より優しい鳴宮さんのキャラクターがとにかくカッコいい!
多彩な経験に裏打ちされた大人の余裕と優しさに、思わず惹かれてしまうこと間違いなし。
マジで、鳴宮さんがどストライクでタイプ♡
「この旅が終わってほしくない」
「ふたりはこの先どうなってしまうんだろう?」とワクワク・ソワソワしながら、最後まで一気に読み進めてしまう作品! -
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根拠のない噂なのにあたかも真実かのように広がっていく怖さ、追い詰められていく被害者の遺族たち、、
すごくリアルな筆致で書かれていて胸にズシンとくるものがあった。美冬が謝罪に行った時の忠治の言葉、梨絵に抱きしめられて美冬とともに涙を流す描写にはわたしも涙があふれた。
日常生活の小さなことでも、みんなが言っているから、みんなが持っているから、
それが正しい、いいものように感じてしまうことってよくある。でもそれが大きなことになると… 今この現実の中でも、そんな集団心理に巻き込まれて苦しんでる人たちがたくさんいるんだよね。。
情報の取捨選択、人に流されない強さ、自分の芯、本当に正しいのか立ち止まって考える余裕と意識、、
考えてみると、大事なこと必要なことたくさんある。
苦しくもあるのにページをめくる手がとめられない、圧倒的読み応え!下巻も早く読み始めたい。 -
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SNSで気になり購入。ネットの怪文書を集めたものなのかと思ったらちゃんと話はつながっており、全て不気味。やはり1番印象に残ったのはツンデレキレ芸田丸先輩の話。ひなたくんと田丸先輩の生活しかほっこりするところがない。他は結構不気味グロ要素が強いものも多かったけど、こういうちゃんねる系の怖い話が意外と好きなので結構面白かった。スラスラ読めちゃいました。霊感とかないのでへぇって感じ、儀式とか呪いとか検索してはいけないものとか興味半分でチラ見したくなるけど実際びびってできないというかしたくない人なので第三者視点で読んでるくらいがちょうどいい。こういうのと接点がない人生でよかった。霊感なくて、よかった。
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ミランダ・ジュライの作品にはいつも笑いながら泣いてしまう。あまりにも切実にストラグルしているから。新作は主人公が自分と同い年ということもあって、いつも以上に身につまされるものがあった。
どうして人はこんなにみっともないのか、どうして夫婦はこんな最果てまでたどりつかずにはいられないのか、どうして人生はこんなにもままならないのかー。「十五年間ずっと水の中で手足をでたらめに動かしつづけて、やっと水面の上に顔が出た」ら、「それは思っていたのとは全然べつの場所だった。」!
ミランダ・ジュライのプライベートを鑑みてもあまりにも勇猛果敢な表現。わたしもエクセルシオール321号室で彼女に会いたい。あらゆる場所に、黄金色の光。 -
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何度読んでも涙が出てきた。電車の中で読むのは間違いだった笑
52ヘルツのクジラの声を聞こうとする人が実際どのくらいいるだろう。自分が虐待された過去や訳ありな過去を持っていて、他の人にはそうなって欲しくないという優しい思いやりがある人しか聞こうとしないと思う。
アンさんがキナコを助けようとして新名から引き離そうとしたところ、遺書のところは本当に泣くのを抑えられない。キナコの家族からの束縛から抜け出したいという52ヘルツの声をしっかり聞いた過去があったからこそ、また救わなきゃ!幸せにさせなきゃ!という気持ちにもなったのだと思う。でもアンさんの52ヘルツの声を聞くことができなかったというキナコの贖罪の気持ちもよく分かるし切ない…
キナコも愛も幸せな未来が訪れますように。そう願わずにはいられない。
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