おもしろかった。
これを就活時に読んでいたら、私はどうしただろうか。
今思えば、私はこの本の著者が絶対NGとしている態度で就活して、ただのラッキーと偶然が重なって、とても素敵で自分にぴったりの会社に就職したけれど、この本を読んでいたら、違う会社を選んだだろうか。分からない。読まなくて逆に良かったのか
...続きを読むもしれない。
でも、私の場合はただラッキーだっただけなので、就活生はきっと読んだ方がいいと思う。
あと、最初の1年は本当にキツかった記憶があるけれど(今思えば何がキツかったのか全然わからないくらい甘い環境だったのにもかかわらず、です)、以下の文章は大きく頷いた。私も働く前に聞きたかったな。
「社会人デビューとは何か? それまでの集団ではそれなりにできていた自分が、新しい集団の中では一番できない人間になること、とも言えるのではないだろうか。心の準備と覚悟がいるのは、そのギャップが巻き起こす衝撃と不安と苦しさに対してではなかろうか。むしろ雑草育ちの私よりも、高偏差値の学校を勝ち抜いて来た学業秀才の人であればあるほどギャップは大きいだろう。」
著者の「苦しかったときの話」は、想像をはるかに超えて、本当に苦しい話だった。あれを自力で乗り越えられる人はなかなかいないんじゃないかなぁ。ものすごく尊敬した。私だったら会社やめてすごすご日本に帰ってる。またはバカにされたまま、同僚たちにこびへつらっているかも。本当にすごい。なんて素敵なんだ。
しかし、就活を前にした娘がお父さんからこんなメッセージ頂いちゃう、っていう状況が、うちの家族とあまりに違い過ぎて、まったく想像できない。私が娘だったら、どうリアクションしたんだろうか。いやもうまったく想像できない。
「大草原の小さな家」を現代に持ってきたらこういう形になるんだろうか。お父さんがとっても頼りになるという意味で。