ＵＳＪを劇的に変えた、たった１つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

森岡毅

今、多くの日本企業が苦境に立たされているのはなぜか？ それは技術志向に陥り、マーケティングができていないからだ。日本屈指のマーケターが、ビジネスを劇的に変えるマーケティングの基本をわかりやすく解説。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: ビジネス・経済 / 経済
• 出版社: KADOKAWA
• 掲載誌・レーベル: 角川書店単行本
• 電子版発売日: 2016年04月23日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 6MB

[ブクログ · ★★★★★]

会社という組織には個人や部門の利害が必ずしも一致しない、するはずが無い。だから消費者価値としてのベストを押し通す強力な意思決定の仕組みが必要で、それがマーケティング。なるほどと思った。ー経営資源は常に足りない。目的ー戦略ー戦術。市場構造に逆らうと莫大な経営資源が必要になる。必死。HOWをきっちりコントロールする、部下に任せるのは良いが放置はダメ。合理的に準備してから精神的に戦う。好きな事でなければ辛さに耐えて努力し続けるのはムリ。ゴールの見えないマラソンをできるだけ楽に走ろうとするより到達したい遠くのゴールを明確に定めてその方向へ1日1日を短距離の全力疾走で積み重ねて行く方が後悔が少ない。

[ブクログ · ★★★★★]

ビジネスにおいてリソースが限られている中、いかにして成果を出すか？をマーケティング戦略的な観点から理解できる一冊。

個人的には、
・戦略と戦術の違い
・消費者インサイトを掴む重要性
が勉強になり、日頃の業務にも落とし込みやすいと感じた。

全体的に、マーケティング未経験の人でも読みやすいため、効果的かつ効率的に成果を上げたいビジネスパーソンにもオススメしたい。

[ブクログ · ★★★★★]

著者の頭の中を知ることができて面白かった。
成果を出す人には必ず戦略があって、他人に説明できるくらいきちんと言語化できる構造がある。
天性やセンスの問題ではないことが分かり、著者の示すとおりに戦略を体系化すれば成功確率が格段に上がると思わせてくれる。
再読して仕事や実生活に役立てたい。

[ブクログ · ★★★★★]

マーケティングに興味を持って読んだ本。
マーケティング初心者に対して、とても分かりやすく説明してくれている。マーケティングを実務にしなくても、マーケティング思考が社会人にとっても大事であることを実感した。具体的な戦術部分に目が行きがちだけれども、そもそもの戦略に筋が通っているのか、目的と照らし合わせた資源の選択を考える「戦略的思考」を意識したい。
キャリアに関しても、自分の強みを伸ばすための弱みは克服すべきでありそうでない弱みは無視、という考え方は目から鱗だった

[ブクログ · ★★★★★]

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方　成功を引き寄せるマーケティング入門
著：森岡　毅
出版社：KADOKAWA

おもしろかった
USJを立て直した、森岡氏は、マーケティングの教祖のような方である。
辛辣なマーケティング理論と、精緻な統計モデルを駆使して、業務を改善していく

TDLvsUSJ 東京・大阪間の旅費が、30,000 というがドライバに上げられているのにはわらった

気になったのは、以下です。

マーケティングに期待されるのは、売上を大きく伸ばすことである
マーケティングは会社の頭脳であると同時に、多くの部署を動かす会社の心臓部でもある

どう戦うかの前にあるのは、どこで戦うかだ

マーケティングの価値観とは、消費者視線ということだ　消費者を向いて、消費者のために働く

企業が生き残っていくためには、技術力とマーケティング力の２つが必要である

マーケティングの本質とは、売れる仕組みを作ることだ

マーケティングの最大の仕事は、消費者の頭に、選ばれる必然を作ること
そして、中長期で、消費者に信頼されるブランドになることである

戦略と戦術
　戦略とは、目的を達成するために資源を配分する選択のこと
　　資源とは、カネ、ヒト、モノ、情報、時間、知的財産をいう
　　やることを選ぶということは、やらないことも選ぶということ、これを選択と集中という
　　考えなしに、全部をやろうとしていることは、無意味に資源を分散させているだけの愚か者である
　　一番の資源とは、ヒトである
　戦術とは、戦略を実行するためのより具体的なプランのこと
　　目的⇒戦略⇒戦術の順番に実施すること

４Ｓ：優れた戦略とは
　セレクティブ：選択的
　サフィシエント：十分か
　サスティナブル：継続可能か
　シンクロナイズド：自社の特徴との整合性は

　　目的（Object）⇒目標(Who)⇒戦略（What)⇒戦術(How) の順番に実施すること

目的　実現可能性、シンプル、魅力的か
　　目標　誰に売るのか、戦略ターゲット、さらにその中のコアターゲット
　　戦略　何を売るのか、ポジショニング
　　戦術　どうやって売るのか、４Ｐ（製品、価格、流通、販促）

マーケティングは、人を幸せにするともに、自分も幸せになれる

我々にできることは、先人から学んで受け継いだものを人を育てる情熱とともに、若い世代につないでいくこと

マーケターとは、マーケティングのスペシャリストであり、ビジネスのジェネラリストでもある

好きな仕事でないと、成功することはむずかしい

目次

プロローグ　ＵＳＪがＴＤＬを超えた日
第１章　ＵＳＪの成功の秘密はマーケティングにあり
第２章　日本のほとんどの企業はマーケティングができていない
第３章　マーケティングの本質とは何か？
第４章　「戦略」を学ぼう
第５章　マーケティング・フレームワークを学ぼう
第６章　マーケティングが日本を救う！
第７章　私はどうやってマーケターになったのか？
第８章　マーケターに向いている人、いない人
第９章　キャリアはどうやって作るのか？
エピローグ　未来のマーケターの皆さんへ

ISBN：9784041041413
判型：4-6
ページ数：264ページ
定価：1400円（本体）
2016年04月23日初版発行
2022年12月30日38版発行

[ブクログ · ★★★★★]

めっちゃ良かった！
マーケティングに興味あるけど知識は全然ない私にちょうどいい本だった。

森岡毅さんの著書はいくつか読んだけど、その中でもマーケティングについて入門レベルでわかりやすく教えてくれて、マーケターでなくてもビジネスに活かせる内容が多かった。マーケターがすべき仕事の大枠は掴めた気がする。

[ブクログ · ★★★★★]

この本みたいな理屈で語るマーケティングは好き。確率思考の戦略論は難しかったのでこれくらいが文系にはちょうどよかった。

[ブクログ · ★★★★★]

転職にあたり、マーケター職が気になり始め
手に取りました。

大変学びのある、素晴らしい1冊！

マーケティングとは、マーケティングの重要性、
マーケティングの基本となる考え方、
マーケターの適正、キャリア育成について…

まさに今悩んでいたことについて、
その道のプロが教えてくれる贅沢な時間になりました。

マーケ職自体、かなりタフな仕事であると感じますが、やりがいのある面白い仕事だとも思いました。

自分の適性を見つめ直すところから、
まずは始めてみようと思います。

[ブクログ · ★★★★★]

> 会社側のどんな事情もどんな善意も、消費者価値につながらないのであれば（消費者に伝わらないのであれば）、一切意味がない。そう腹をくくった意思決定をできる会社が Consumer Driven Company（消費者視点の会社）です。（変えたのは一つだけ）

> 広告の唯一無二の目的は、その会社のブランドを向上させて売上を伸ばすこと。にもかかわらず、現実はビジネスを伸ばさないTVCMがあまりに多すぎます。（TVを見ていると禁じえないため息）

USJの例はもちろん含まれているが、マーケティングの基礎的な考え方かたフレームワークも紹介してくれていて、ためになる。

[ブクログ · ★★★★★]

マーケティングとは何か、それを職能にするとどのようなメリットやしんどさがあるのかを表層的に理解できる。何かを考察する時、フレームワークとしてこの本に書かれていた戦略的思考を使えると思う。
また考察していく過程の中で読み返すことで、元々の目標と考察が一貫しているかを確認できるので、何度も立ち返って読み直せる軸となる本。