ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 凍りのくじら

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    ドラえもんの道具と主人公の感情を見事に絡ませてストーリーにはめ込んでいるところが素晴らしい。
    私も「のび太の海底鬼岩城」は大好きだったので、懐かしい気持ちが蘇った。それと同時に、ドラえもんの道具に憧れていた子供のころの自分も、理帆子と同じように現実世界での自分の居場所が定まらない感覚から、ドラえもんの道具で何もかも軽快にやり過ごすことができればと願っていたなと思い出した。
    単なる思春期の情緒不安定という話ではなく、誰でも感じたことがある孤独感を、主人公は他人にラベリングすることで心の中で距離を置き、自分の感情を抑えている。心の揺れが見事に表現されている。

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    2026年09月03日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    ネタバレ

    唯一アストロファージに感染していないと見られたタウ星系に到着したグレースは、エリディアンのロッキーと協力してアストロファージ対策を見つけ出す。しかし度重なる緊急事態によりグレースは究極の二択を迫られる。
    科学の徒グレースと天才エンジニアロッキーの異星人コンビが次々に発生する難題をクリアしていく。サンプリング用の鎖を大量に生産する場面や、タウメーバに窒素耐性を持たせるための培養というすごい地道な作業もあれば、タウ・セチでのEVAというダイナミックな描写もあって、なんかすごかった。最後のロッキーを助けるのか、地球に帰還するのかの葛藤はすごかった。もう一生会うことのないであろう異星人を助けるため、地

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    2026年09月03日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 上

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    ネタバレ

    太陽エネルギーを食らうアストロファージという生命体によって地球の気温が下がり続ける危機に瀕する。人類を救済するための計画「プロジェクト・ヘイル・メアリー」が始動し、ライランド・グレースは宇宙へ旅立つ。
    太陽エネルギーを食らい、すさまじいエネルギーを蓄えるとんでも生物や異星人との邂逅を描くすごいエンタメSF。上巻では異星人と出会い、コミュニケーションを取り、互いの宇宙船をドッキングするまでの話。冒頭はグレースが謎の空間で目覚めて、同じ部屋に横たわった2人の遺体を発見するところから始まる。そこから過去回想も交えながら徐々に自身の記憶を取り戻していく流れで話が進んでいく。またそのきっかけとして、その

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    2026年09月03日
  • バニラな毎日

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     2025年にテレビドラマ化されたものの原作本。

     物語は、お菓子作りを通して、悩める人の心をほぐしていくというもの。毎回どのようなお菓子が作られるのか、どのような物語が展開されていくのかを楽しみに読み進めていく事ができました。

     お菓子セラピーという感じで、プロからお菓子の歴史や作り方を教えてもらいながら、自然に悩みを語り合り合い、心がときほぐれていく。悩みを語る側だけでなく、サポートする側の主人公も気付きを得て変化していくその様子は、読者である私にも伝わってきて、癒されていくような、力が湧いてくるような気持ちを感じました。

     読後感が温かくてハッピーな気持ちになれるステキな本だと思い

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    2026年09月03日
  • 線は、僕を描く

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    感動した。再生の物語。こころに暗いものが消えずに残っている人なら、とても深く読めると思う。間違いなく僕の人生で上位に入る本だった。

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    2026年09月03日
  • うたうとは小さないのちひろいあげ

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    心が離れてしまった親友同士が短歌を通じて心を再び通わせる話でした
    いじめ、不登校で引きこもる綾美、何とかしたいと思いながらも何も出来ない桃子、他にもうた部に無理矢理引っ張ってくれた先輩の清ら、事故で水泳が思う様に出来なくなった業平、芯の強いいと部長、うた部顧問の難波江先生、みんなキャラが強くて面白く読ませて頂きました

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    2026年09月03日
  • 殺し屋の営業術

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    面白かったー!第二章が終わって一度中断して日を跨いだので、なんだか口の中にブツブツした肉の感覚が残って、翌日ちょっと食欲落ちちゃったけども。なんというか、全体的にあり得ない設定たちのはずなのに、妙にリアルだった。殺し屋として完璧すぎない、というか。通常の人としての葛藤、「巻き込まれた主人公」のままでいたいという思いの反面、グロめな描写で「やっぱり殺し屋なんだ」「自分のせいで死んだんだ」とゾッとする部分もちゃんと描かれていて。ラストは爽快な気分になりました。殺し屋の(営業マンの)本なのにね、不思議。

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    2026年09月03日
  • 殺し屋の出世術

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    はー めちゃめちゃ面白かった!
    前作以上に最高のエンタメ作品に昇格し、かつビジネスの勉強になる。営業マン一味は壮絶な戦いにも死なないだろうという安心感もあり、わくわくしながら読む手が止まらない。
    それにしても営業のスキルはとても勉強になるし(実際にはすぐに忘れる笑)、主人公鳥井のような上司がいたらぜひとも付いて行きたいと思ってしまう。カリスマ性なのか、恐ろしくもあるけど。
    さらなる続編を匂わせて幕を閉じた。次もますます楽しみー

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    2026年09月03日
  • 方舟

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    見事に騙されました。どんでん返し小説とわかっていたから注意しながら読んでいましたが、それでもひっくり返りました。結末に近づくにつれて、「あぁ〜こういうことね。」みたいな感覚があったのですが、それも騙されてました。道中もクローズドサークル作品として非常に読みやすく、人間ドラマもあり、登場人物の描写も入っていきやすい。犯人はなんとなく「この人かな?」的な感覚はあったのですがラストシーンはそれでも超えてきました。すごいと言わざるをえない作品です。

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    2026年09月03日
  • 成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫)

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    周りに流されることなく何かを追求している人、熱中している人、独自の視点を持った人などの話を聞くのはおもしろい。そんな感覚でどんどん成瀬ファンになっていく自分がいた。何か新しいことをやり始め色々な可能性を感じたり、時間を気にせずゆったり何かをやってみたり、ただ穏やかな日々を過ごしている夏休みのような読後感(Audibleだけど)。

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    2026年09月03日
  • 猫を処方いたします。5

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    診察室での二人(二匹)の掛け合いが可愛らしくて面白くて。猫は気分屋。でも背中を向けられると悲しい。それは人間も同じだよな。

    我が家の猫さんは愛想がなくて、人間もそっけなくなりがちだったのだけど、この本をきっかけに、ちょっと根気強くなでなでするようにしてみたら、なんと初めて猫じゃらし遊びをしてくれた…14歳にして初めて…。寄り添うって大事。リアル猫を処方しますを体験。

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    2026年09月03日
  • 宙わたる教室

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    ある本屋でたまたま手に取って、こんな青春を待っていたというフレーズを見て選んだ。
    青春というと学生の部活ものかなと思ったら、まさかの定時制、年代も背景もバラバラ。最初はそれぞれ向いてる方向もバラバラだったのに、「科学」がみんなをひとつにまとめていった。
    たしかにこれは青春だ…。
    好きなものをやることに、年齢も今までの生き方も関係ない。やりたいことをやりたいと思う気持ちは、いろんなことを乗り越える原動力になると思った。

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    2026年09月03日
  • 猫を処方いたします。4

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    毎巻、後半の章で泣かされる…。最後が来てほしくないけど、みんな最後はあるから、どう迎えるか、なのかな。
    ファンタジーなんだけど、世界はしっかりリアルで、扱うテーマや描かれる感情が濃い。猫というテーマでここまで心理的な物語をたくさん書けるものなのか、と脱帽です。

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    2026年09月03日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「ものうさと甘さがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しいりっぱな名前をつけようか、私は迷う」こんな一文から始まる話。
    鮮やかな語彙で彩られる細やかな感情たち。美しいと思う。

    狡猾な策士なのに、若々しくて至らなさのある主人公。最後のほうのアンヌへの手紙を書く場面は、青春、失敗という単語をイメージした。痛々しく、印象深い。好きなシーンだった。

    読み返すと、案外車に関する描写が多い気がする。気のせいかな。

    「車の中ほど人に対して友情を感じる場所はないのだ。/もしかしたら同じ死に身を委せているのだった」「車の中は/眠るために具合よくできている」なんだか車って、家みたいな場所

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    2026年09月03日
  • 硝子の塔の殺人

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    伏線の張り方が異様に上手いなと感じました。
    キャラ付けかな?と思った部分に伏線が貼られていたり、発言がダブルミーニングになっていたりと、
    伏線を伏線と思わせない表現がとにかく多く、真相を聞かされた時に衝撃を覚えました。

    題名もひと工夫されていてとても面白いです。

    ただ、一条くんのキャラ変が凄かった。
    後半の展開につきハイになっていたのは分かるし、作中の「役」に入り切っていた、と考えれば理解できるが…
    だとしてもキャラ変が凄かった

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    2026年09月03日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    就活がたまらなく怖くなった。

    登場人物1人1人の印象が話が進むぬつれて、一転二転三転した。
    イヤミスではないから読後感は割と爽やかだった。

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    2026年09月03日
  • おむこさんは殺人鬼

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    一つ一つの短編がしっかりおもしろかった。
    『めでたしめでたし』という終わり方ではないのだけど、未来に続いていく感じがよかった。
    読み始めたら止まらなくなる、学生時代に読み耽っていたミステリー小説を思い出した。なんだか懐かしい感じもする不思議さ。

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    2026年09月03日
  • 図書館の魔女 霆ける塔

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    ネタバレ

    「言葉というものはその言葉をもってしか説明することはできない、説明しようと他の言葉を尽くす程に本質から遠ざかってしまう」、このセリフが頭から離れなくなった。それこそ雷に打たれたようだった。これは言葉のみに当てはまるものではないように思う。本当にこの物語からは多くの学びがある。それでいて、面白い。キリヒトがでてきてくれた時なんて嬉しくて思わず小さい声がでたほど。それほど自分がこの物語に没入していると気付かされた。まだ終わりじゃないですよね?絶対次がありますよね?信じて楽しみに待っています!

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    2026年09月03日
  • 旅の短篇集 春夏

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    不思議な旅の回顧録でした。
    春夏にまつわるお話がたくさん収録されており、その一つ一つが面白かったです。これは現実なのか虚構、あるいは不思議な世界のお話なのか。こちらの想像力が働いて、各エピソードごとにワクワクできました。
    まるでこの世界とピントがあっていない子供に戻れるようでした。秋冬篇にも期待しかないです。

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    2026年09月03日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    この本を読んでもっとたくさん古典や短歌を読みたくなった。味わい方を知った。歌会など他者に触れることで、一つの短歌からもっと深く世界が広がる。視点がかわれば感じ方もかわる。
    もういちど、大河ドラマ「光る君へ」を見たくなった。韓ドラ愛の不時着も。この言葉の選び方にはこういう優しさが隠されていたのかなど、言語化されていてなるほどと思った。
    クソリプの分類は面白かった。たしかにたしかに、と納得しながら読めた。

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    2026年09月03日