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父と母、幼い二人の弟の遺体は顔を砕かれていた。秋葉家を襲った一家惨殺事件。修学旅行でひとり生き残った奏子は、癒しがたい傷を負ったまま大学生に成長する。父に恨みを抱きハンマーを振るった加害者にも同じ年の娘がいたことを知る。正体を隠し、奏子は彼女に会うが――。 高橋克彦氏激賞! これは奇跡的傑作である。犯罪被害者の深き闇を描く衝撃のミステリー。吉川英治文学新人賞受賞作。
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Posted by ブクログ
尻すぼみ感は否めなかったが、前半の描写は凄まじく、これまで読んだ本のなかでもトップレベルに情景が浮かんだ。第二章は引き込まれた。
被害者の娘と犯罪者の娘。立場は違ってもお互い苦しんでたんだな。興味本位で近づいたとはいえ、違う立場で出会っていたら仲良くなれそうだったのに。ラストの別れのシーンが切ないな。
冒頭からの出だしでは殺害された一家4人が不憫でならず、死刑判決を受けた犯人には同情の余地も無かったのに、死刑判決を受けた犯人が書いた上申書を読むと心情が一変してしまいました。 どんな理由があろうとも、人の命を殺めることは許されないはずなのに、なぜか犯人に同情してしまう自分が居ました。 殺害された一家...続きを読むでただ1人だけ死を免れた女の子と一家4人を殺害した犯人の1人娘の人生が交錯して。。。 正義って何?残された者たちの心情を様々慮ってしまう秀作だと思いました。
小学校の修学旅行の夜、先生に起こされて向かった監察医務院。そこには惨殺された父と母、そして幼い二人の弟の遺体があった。たった一人残された奏子は「私は生きていていいのか」と問い続けながら大学生に成長する。 奏子の父への恨みからハンマーを振るった加害者は死刑囚となるが、彼にも同じ年の娘がいることを知った...続きを読む奏子は正体を隠して加害者の娘・未歩に近づいていく…。 昔読んだ「破線のマリス」が面白かった記憶のある脚本家・野沢尚さんの手による小説。第22回吉川英治文学新人賞受賞作。 小学生の奏子目線の第1章、死刑囚都築則夫目線の第2章、圧倒的な緊張感にぐいぐいと引きつけられる。 被害者家族も加害者家族も形は違えどそれぞれが癒されない傷を負い生きている。誰を恨めばいいのか、誰を憎めばいいのか、自分は生きていていいのか、煩悶しながらいつのまにか二人の間に芽生えていく友情。 そして二人はある事件を起こす。それはとても杜撰な計画で、そんなにうまくいくはずもなく、殺人というものの圧倒的な重さを考えると、この結末で良かったと胸を撫で下ろす。 そして、それぞれが自分の思いを乗り越えて、ほんの少し明るい方に向かって歩こうとするラストが本当にいい。 野沢さんには長生きして、いい作品をもっと書いてほしかったな〜
究極の経験をした者はこういう思考をすることもあるかと想像力を広げられた。登場人物に感情移入してしまうとどんどん辛くなってきたので、途中からは冷静に一歩引いた感覚で読むようにしていた。
この本の描写は正直苦手ではある、生々しい凄惨な情景、触れるとあてられそうな心の描写。どれも読んでいてとても重くしんどい。苦手だ。 さらにストーリーが想像したくないぐらい濃密。 しばらくは惚けてしまう。 それぐらいの力を持ったこのお話、ということ
設定がとても興味深く一読に値する。 タイトルの意味合いがやや弱いか。 感情移入しやすい柔軟な表現にまわりくどくて抽象的フレーズが交じり合う。 読むにつれ引き込まれ「この先がどうなる?」と飛ばし読み誘惑が発動するがもったいなさからちゃんと読むっていう。 「落としどころはどうするのか」も気になって気づい...続きを読むたら読み終えてた。 残念ながら著者の新刊はもう二度と夜に出ないが、別の作品を読んでみたくなった。
惨殺事件の被害者の家族として一人残された奏子の苦しみ、痛み、悲しみ、憎しみが、本当に辛かった。加害者の一人残された未歩と出会ってしまった奏子の負の感情がどこまで落ちていってしまうのか、胸が苦しくなりながら先を急いで読んだ
両親と弟2人を殺害されて生き残った長女は心の中に暗い闇を持ちながら生きていかざるを得ない。その彼女が加害者の娘を探し出した時に沸き起こる気持ちは復讐の気持ちなのか。ただ憎悪にまみれるだけでない、迷いや戸惑いはあるだろうという感じが見えながらのストーリー展開はスリリングで面白かった。ちょっと加害者側に...続きを読むは甘いかなという感じも小説としてはよかったかもしれない。
殺人事件の被害者家族と加害者家族の交錯する人生。 結末がどうなるのかを考察しながら、最後まで楽しく読めました。
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