呼人

呼人

小説・文芸
733円 (税込)

3pt

少年は12歳にして「永遠の命」に閉じ込められた!? 僕はなぜ大人にならないのだろう。心も躰も成長を止め、純粋な子供のまま生きていくことは、果たして幸せなのだろうか。出生の秘密を自ら探る呼人が辿り着いた驚くべき真実とは。感動のラスト、権力者の理想が引き起こす現代の恐怖をリアルに描いた傑作長編。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    呼人
  • タイトルID
    :
    1676736
  • ページ数
    :
    488ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年10月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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呼人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ー 「おれたちが作りあげた物語だ。こういうふうに夏休みが終わってほしいって考えた物語なんだ。物語には感動的な結末もあるけど、さっぱり盛りあがらないまま終わる出来の悪い結末もあるだろ。でも、どんな物語にも終わりはある。終わって、幕が下りて 、あたりが明るくなって、映画館を出て、ぼくらは家に帰るんだ」 ー

    1973年に生まれて、1985年に成長が止まり永遠に12歳のまま生きることになった少年の物語。

    日本航空123便墜落事故の飛行機に乗る予定だったが、乗り遅れた設定となっており、その後も彼とその友人たちは時代の波に呑まれながら生きてゆく。

    呼人は肉体的には12歳のままで、友人たちは当然歳を取っていく。変わらない友情だが変わっていく関係性。

    1999年出版の作品で、2005年や2010年のプチ未来予想も書かれている。ひどい時代だったけど、今は描かれているよりももっと悪いかな、って感じの正答率だけど、2004年にご自身で死を選ばれた野沢尚さんは、自死を選ばなかった呼人に何を託したかったんだろうか…。

    0
    2024年07月05日

    Posted by ブクログ

    12歳で成長が止まった男の子「呼人」は、何のために生まれて来たのだろうと思っている。 周りは彼を置いて年を重ねて行くだろう。

    MITで薬学研究をしていた日本人が 遺伝子操作で密かに作り出した成長を止める薬を、試験的に、たまたま出合った妊婦に注射をした。
    女はテロの首謀者として世界を転々としていた。生まれた「呼人」を妹に預けてまた世界に出て行った。
    今の母は育ての母だと知っても、彼は12歳まで普通に成長し、友達と山に基地を作って遊んでいた。
    この話はまるで「スタンド・バイ・ミー」のように始まるが、12年後呼人の成長が止まった。外見は子供のまま育たない呼人は、友達と進路がわかれた。

    14年後、呼人26歳。友人の一人だった小春は家出して逢えないまま。秀才の潤はアメリカの大学を出て銀行に就職したが、金融先物取引で損失補てんに失敗、刑務所にいた。厚介は数学者の父の期待から逃げて自衛官になり、北朝鮮の捕虜を救いに派遣された時、地雷原で片足を失った。

    呼人32歳。教師になるために免許を取ったが子供姿では採用されず、自宅で通信講座の添削をしている。
    6年前に母を探しにアメリカにわたった。母は研究者の父と、短期間夫婦として過ごしたというがその後別れていた、彼は疑問に思って来た真実に直面する。絶望しつつも将来を考え直しに帰国した。

    子供の頃に遊んだ思い出の山に、ごみ処理場が出来ると言う。谷にシートを敷き有害物質を捨てる計画を知る。まだ手のはいってない最後の風景を見ておこう。
    「呼人」はむかし辿った道で偶然に小春に会う。彼女も最後の日を知り訪ねてきたという。
    小春は運命について話す。

    人間はだれしも、何かの意味を持ってこの世に生まれてくると信じたい。メーテルリンクの「青い鳥」ふうにいうと、子供が生まれてくる時に「時のおじいさんが」から持たされる、「お土産」という名の「宿命」だ。

    この奇妙な人生は必然で、12歳のまま生きているのは、誰かの悪戯とか、単なる事故とか、そんな風に思いたくなかった。生涯下す事ができない荷物を背負っている現実を、単純に思えば、荷を軽くするためにどう生きるか呼人の将来を作者に託して見続けるしかない。

    呼人は生き続けるが、こう書きながら作者は2004年44歳で早逝したのだ。

    呼人はもう一度手がかりを追って、導かれているように旅立ちの決心し、母を訪ねる旅に出る。

    人の手でつくりだされた成長が止まる運命に苦しむ話かと思っていた。だが、次第に呼人の心がわかってくる。
    友達のそれぞれの境遇も同じように重い。

    話の中で断片的に出る北朝鮮問題。米国の熾烈な先物買い、為替取引の現状。ごみ処理問題も背景にして、2010年で話の幕を閉じる。
    発行が1999年なので身近な未来という設定だが、呼人の時代を読んでも現代とのギャップはあまりない。目新しいテーマでもなく、重い現実に対して、自分に引き寄せたならもっと深いものが潜んでいるように思うが、これはこれでいいのだろうと思いながら読んだ。

    0
    2020年01月13日

    Posted by ブクログ

    再読
    すっかり大大人になってからの再読は、本当に失ってしまったものの重さをヒシヒシと感じた。
    12歳の子供のエネルギーを感じてみたい!と思った。
    呼人のその後、その後はどうなるのだろうか。
    生があり、成長があり、老いがあり、死があると言う事がドラマを生み出すのだろう、たとえ平凡であっても・・

    0
    2017年12月29日

    Posted by ブクログ

    年は12歳にして「永遠の命」に閉じ込められた!?僕はなぜ大人にならないのだろう。心も躰も成長を止め、純枠な子供のまま生きていくことは果たして幸せなのだろうか。出生の秘密を自ら探る呼人が辿り着いた驚くべき真実とは。感動のラスト、権力者の理想が引き起こす現代の恐怖をリアルに描いた傑作長編。

    0
    2011年02月19日

    Posted by ブクログ

    少なくとも3回は読んでいる。
    文庫の出版が2002年なので、初読からほぼ20年が経っている。
    野沢尚さんは、「破線のマリス」以降、恐らく全ての文庫を読んでいるが、なぜ「呼人」のみを何度も読みたくなるのか、分からない。

    48年生きた12歳の呼人には、今のこの世界はどう見えるのだろうか。

    0
    2021年06月05日

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)
    少年は12歳にして「永遠の命」に閉じ込められた!?僕はなぜ大人にならないのだろう。心も躰も成長を止め、純粋な子供のまま生きていくことは果たして幸せなのだろうか。出生の秘密を自ら探る呼人が辿り着いた驚くべき真実とは。感動のラスト、権力者の理想が引き起こす現代の恐怖をリアルに描いた傑作長編。

    0
    2019年11月05日

    Posted by ブクログ

    生と死(老いと若さ、大人と子供、地球環境)、
    愛(家族愛、夫婦愛、男女愛、無償の愛、友情)、
    思想(政治、宗教、戦争、歴史、差別)、どこに引っ
    掛かっても読み手なりの葛藤と向き合えるいい本
    だと思う。そこら無視してエンターテイメントとし
    ても楽しめるし詰まってるのに重すぎない。強いて
    駄目出しするならなんで死んだんだバカタレがと。

    0
    2014年09月19日

    Posted by ブクログ

    「人間は限りある明日の中で、できることとできないことを峻別する。明日が少なくなるほど、人間はこれまでに得てきたものを必死に守ろうとする…でもね、子供の強みは明日がいっぱいあることなんだ。どんな修正もきく。自分という人間はこの世の中にどれほど必要なのか、ゆっくり考える時間がある」

    0
    2014年08月27日

    Posted by ブクログ

    野沢尚作品の中でもあまり知名度が高くないかな?
    とはいえクオリティは高かった。1999年時点で書かれているにも関わらず、2005年、2010年の近未来についてけっこう当たっている内容が多いし、映画にしても通用するストーリー。ノンフィクションなエピソードが随所に入っているのでファンタジーと事件派の中間点とも言えるけど具体的でメリハリの有る感じはやはり脚本家が本業だからなのでしょう。

    0
    2013年06月02日

    Posted by ブクログ

    【少年は12歳にして「永遠の命」に閉じ込められた!?僕はなぜ大人にならないのだろう。心も躰も成長を止め、純枠な子供のまま生きていくことは果たして幸せなのだろうか。出生の秘密を自ら探る呼人が辿り着いた驚くべき真実とは。感動のラスト、権力者の理想が引き起こす現代の恐怖をリアルに描いた傑作長編。】

    0
    2013年05月29日

呼人 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    呼人
  • タイトルID
    :
    1676736
  • ページ数
    :
    488ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年10月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
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