小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
再読。
青春の一片なんだけど、ただ『過去の点』じゃなくて
大人になった今へ地続きで繋がってるんだと思わせられた。
というのは、大人になって読み返しても高校時代と同じ文章が刺さったから。
『雑音だって、おまえを作ってるんだよ。雑音はうるさいけど、やっぱ聞いておかなきゃなんない時だってあるんだよ。おまえにはノイズにしか聞こえないだろうけど、このノイズが聞こえるのって、今だけだから、あとからテープを巻き戻して聞こうと思った時にはもう聞こえない。おまえ、いつか絶対、あの時聞いておけばよかったって後悔する日が来ると思う』
この文章、当時は「わかってるんだけど、とはいえ鬱陶しいが勝つな〜」と思った記憶 -
Posted by ブクログ
ネタバレ表側、裏側から読む二つの話。裏側葉横書き。真ん中に一つの真相。これだけでワクワクの仕掛け本。
①月琴亭の殺人
フライパンを伏せたような島。
テーブルの椅子に胴体をぐるぐる巻にくくりつけられ、腕はひじかけに、足は脚部に固定されていた。錠前をつけて。口には猿轡。
判事。
七瀬事件、みんな関係者。
森江春策、弁護人だった。被害者を守れなかった。
判事、飛び出す。
判事、殺される。
判事、首にロープを巻き付けられ、てすりにくくりつけてあった。その状態で展望台から飛び降り、手すりの一部分がかけて落ちた。
みんなが脱出しなかったのは、潮位が渡れるほどに低くなかったから。
警察来る。
犯行 -
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Posted by ブクログ
著者の三宅香帆さんは、「日本文学史とは、新しさを生み出し続けようとした、「怒られ」の歴史である。」と言います。また、「イノベーションとは、同調圧力を破ってやってくる。」とも。
でも、三宅さんは同時に言います。
「しかし面白いのは、けっして単なる破天荒ではないこと。みんな伝統に関する知見がものすごくあった。」
なるほど~、と感心してしまいます。
いわゆる古典作品も発表された時はバリバリの最新作だった訳です。しかも時代を切り開くイノベーション作品だった。
たぶん作者には、同時代に対する違和感や現実との対峙、忸怩たる思いや産みの苦しみがあったことでしょう。
作品を、それが生まれた時代の