小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ夜勤の休憩中、静まり返った詰所でページをめくり始めたのが運の尽きだった。「成瀬は天下を取りにいく」の続編となる本作、前作の勢いはそのままに、さらに深みを増していて、眠気など完全に吹き飛ぶほど面白かった。
今回は全5話(私の感覚では4話構成くらいの濃密な短編集に感じた)からなる連作短編だが、特筆すべきは視点の変化だ。成瀬あかりという強烈な個性を、彼女を取り巻く周囲の人々の視点から描くスタイルが採用されている。これがまた、たまらなく良い。
成瀬あかりを一言で表すなら、「女性版・両津勘吉」だ。こち亀の両さんのように、物事の本質を突き、建前をすべて取っ払って生きている。自分の好きなこと、興味のあること -
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ネタバレ「まわりを明るく照らす子になるように」
成瀬は昔と変わらない真っ直ぐな人生を進んでいました。
最初は異質と思われて近寄りがたい存在に映っていましたが、今は名前の通り、成瀬に関わる多くの人たちに明るさを与え、人生に活力を与えてくれているように思えます。
登場人物の多くは最初はネガティブな一面が強く、正反対の成瀬を牽制していましたが、気づけば成瀬に引っ張られ前向きに。(当然成瀬本人はそんなつもりでやってはないですが。)
自分も今仕事で腹立つことが続き、果ては家族のこと、日常生活で災難続きで、近年珍しくそこにいます。
でも周りにどう思われても自分のことをまず信じて何事もやる。そうすれば周りの -
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昭和18年、伊勢で一家惨殺事件が起こり死刑判決を受けたのは谷口喜介だった。
だが谷口は、その日は娘の波子と神宮に出かけていた。
冤罪を訴える少女と出会った弁護士の吾妻太一は、無罪の証拠を得るため戦うのだが、彼の元に赤紙が…
吾妻のあとを伊藤捨次郎が…
そして、本郷辰治が…
伊藤乙彦、伊藤太一の兄弟が…
昭和、平成、令和と事件から80年…と再審請求が続く。
戦時中の事件とは言え、こんなに簡単に冤罪が作られ、司法の闇に打ちのめされるというのは耐えがたいことである。
けっして諦めない少女の人生はいつ明けるのだろうかと何度も気を揉んだ。
「正義」とは、どこにあるのかと考えさせられた。
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ゲイの人に襲われかけた話を友達と確かめ合って笑い合ってるってそりゃ幸せだけど、その人のことを思ったらだいぶ傷つくだろうなって。最近の自分の行いを反省してる。
バレンタインとかクリスマスとか、それを促進する広告とか、確かに異性愛者に生まれただけで未来を生きることを許されているようにも捉えられるんだなって。自分は当たり前だと思って生活してきた
けれど、そうじゃない人にとってはとても生きづらいのかもしれないなと勉強になった。けれど何気なく発言したことが誰かを傷つけないかなと怖くなるまである。
佐々木と夏月が繋がれてよかったなと思う。自分が正しいと思うこと同士で繋がれたらどんなに楽なんだろうか。ずっ -
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この本は、小泉進次郎防衛大臣がXに挙げて紹介していた。
それまでは、実家の本棚で見かけていたり、大きな書店で平積みにされているのを見かけたり、門田隆将氏の名前を動画やXで見かけていたので、なんとなく気になっていただけだった。でもさすがに時の防衛大臣が公式に紹介しているものは、それなりのフィルターを通っているだろうから、変な本ではないだろう、と思い手に取ってみた。そう、政治系の本はなかなか手に取らないため、全然土地勘がないのだ。
内容は、まさに今の愛国心溢れる自分の気分にピッタリだった笑。
固有名詞は全て忘れたが、手紙を書いた人、翻訳した人、届けた人は、日本人ならではの価値観と生き様を見せた人 -
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美術商の武田は幕末の生まれで去年死去した画家の遺した絵を検分するために、その邸宅へと向かうことになった。その武田に同行する男がいた。彼は鶯谷玄也。民俗学者をしている彼は、明治の中頃までは確かにいた存在である〈キ〉について調べているらしい。〈キ〉は鬼とは違っていて、また妖怪の類ともすこし趣きが違うみたいで……。
縁はどこにでもあって、そして思いもよらない場所でも繋がっている。一読して、まず言葉が頭に浮かびました。謎めいた存在である〈キ〉を巡って展開される物語は、ときおり壮絶で血腥い光景を浮かび上がらせながらも、つねにどこか切ない余韻があるのが印象的でした。去年の末頃に出版された同著者の『ジ -
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面白かった!!!!
伏線が張られまくってそれを回収していくワクワクさ、想像していなかったハラハラさ、疑問がのこる余白部分、ザ伊坂幸太郎さんの王道作品だと思いました!
すべてのことに意味があるんだと思うとともに、
だからこそ出会う人を大切にしたいと思える作品でした。そして、結局信頼がどんな権力よりも強いものだと思いました。
青柳さんは自分が危険な目に遭っているのに、
周囲の人への気遣いを忘れず、良い人すぎてもっと自分勝手になって良いのにと何度も思いました。
でもその人の良さがあるからこれまでだけ信じてくれる人や助けてくれる人たちご周りにいるんだろうなと思います。(もっと報われてほしいと願う
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