小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ私はラストの展開について、人間の意思を取り除くことによって生命主義システムの存続のためにを人類が行動するようになった世界、人間が何をすべきかというのはシステムが自ずと示してくれるため、人間が迷わなくなった、悩まなくなった世界になったという解釈をしています。
この本の中では大部分を実存主義的なものの見方で人間の自我というものを定義している気がしています。作中にもあった「このからだも、このおっぱいも、このおしりも、この子宮も、わたしのもの」というところにも現れていた気がします。
一方で、構造主義的な見方によると、人間の自我というのは、その人の中にあるのではなく、その人が発する言葉の中、人間関係 -
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人が持つどうにもならない影や矛盾、割り切れないものを描いた作品。勝呂医師やガストンさんを中心としながら多くの登場人物が交差する中で、それぞれが持つ卑しさや罪の意識、割り切れない感情に、大なり小なり自分にもある部分だと共感しながら読み進めた。作者が表現する『自分がその時、その立場だったら同じことをしていたかもしれない』がまさにそれだと思う。
海と毒薬の続編ということで、海と毒薬を再読してこの本を手に取った。この2冊は必ず続けてまた読もう。『おらぁだめだ』と言ったあのシーンに勝呂のすべてが凝縮されていて、その勝呂の葛藤がまた続編でも描かれている。たとえ救えなくても寄り添おうと、彼は生きたと思う。 -
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読んだぁー。3部合わせて2000ページ近い大河小説。日本の歴史の中で一番長かった昭和。戦争挟んで色々あった出来事が、昭和元年生まれのナイスガイ4人を縦軸に政治、経済、事件だけでなく日常の暮らしや風俗も織り込まれ温かで爽やかな読後感。ページ捲りながら一緒に昭和を空から眺めているような高揚感。奥田さんの力量、凄すぎ。田中伸尚さんの「ドキュメント昭和天皇」に匹敵。それにしても戦後は一貫して米の属国、その米はトランプ以前も「自由と民主主義」の国ではなかったんだ。知らなかったが東京大空襲指揮したカーチス・ルメイの「ベトナムを石器時代に戻してやる」発言、トランプはまねてるだけか。ノラの「人類は差別をやめら
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第1章 西山くんは大学3年生だが、あまり就職活動を頑張っていない。揮毫会の一番バッターは西山だ。一枚の画面に4人の絵師が同時に描く。揮毫会は失敗した。
轟清水小学校で小学1年生に水墨画を教える。墨をする。西濱さんは竹を描く。湖山邸でラーメンを作って食べる。西濱さんにもらった椎茸にバターと醤油を垂らして焼いて食べる。来週も小学校で教えてほしいと言われる。
第2章 友人の古前くんは警察官になるために柔道を頑張っているが、下手すぎる。小学生に教えることになった。指で椎茸を描くと、「指で描いてもいいの?」と訊かれる。子供達は梅を描き、沢蟹を描いた。どの子もきちんと仕上げた。小学生の作品展を催すことに -
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ネタバレ結婚式を終えたばかりの今だからこそ沁みた作品だった。
初めはなんとなく、式はしたいなぁと思って進めたものでも、世代間の考え方の違いや、大事にしたいことの違い、どちらかが譲らないといけない場面…と、とにかくしんどいことが多かった。
中でも「常識的に」「これが当たり前」をすごく気にしてしまい、しんどくなっていた。
終わってからやっと、そこまで考えることではなかったかもと思ったこと、特異的な式でも出席者はみんな楽しんで、祝福してくれたことを思い出した。
最後の最後に、ウェディングプランナーを生業とする者自身が、普通ではない突飛な式をやってのけたことが気持ちよかった。
式に悩んだ時に読んでおけばよ
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