小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレ女と女、家族の話。
語り部の主観によって人間の印象はいくらでも変わる、という話でもありました。でもそうなると小説の登場人物はどうしたら……?語り部の主観でしか読者はイメージを掴めないのですが……?
文句なく面白かったです。最後、少しだけ救いがありました(更生的な意味で)
奈津子が紗英の母親なのかな、というのは少し考えていたところだったので、当たって嬉しかったです。
奈津子の母、大志の母は出てくる一方、紗英の母って話の中にしか出てこないんですよね。あと、友達は夜に既婚者の家へ来て旦那さん含めた3人で食卓を囲まないと思うので……。そういう違和感で気がつけました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレとても面白かった!
ファンタジーな世界観と探偵役のアナ・助手で能力者の主人公ディンのキャラクター、そしてミステリーと各要素が魅力的かつ全体として綺麗にまとまっており読みやすい。
巨獣リヴァイアサンの侵入を阻止する防壁を持つ帝国は進撃の巨人っぽい雰囲気。ハードカバーで500ページ近くあり読み応えはあるが、メインとなる殺人事件の軸と、リヴァイアサンによる脅威の軸で二種類の緊張感があるためかなり展開は多く最後まで飽きずに読むことができた。
世界はファンタジーだがかなり生活を感じることができるし、ミステリーへの組み入れ方も巧妙で違和感なく面白い。
章ごとに振り直してはくれているが、省の名称、階級の -
-
-
Posted by ブクログ
もう三回目か四回目の再読です。
読んでいて五感を刺激する作品で大好きです。
今回も色々なことを思いました。
炭の匂い、つくばいの水音、和菓子やお茶の味、掛け軸、茶花、雨が葉にあたる音……
五感をフル稼働することで生きている実感、そして豊かさに繋がっていくのだと思いました。
「日日是好日」
どんな日もいい日にするためにも五感を使うことではじめて得られるものだと思いました。
また、長く物事を続けて行くことの大切さ。
初めはどうしてかわからないけれど、あとになって「そうか!そういうことだったのか!」とわかる瞬間がくる。それを知って、歳を重ねることの良さを発見できたようで嬉しい気持ちになりました -
Posted by ブクログ
首相爆殺事件の犯人に仕立て上げられた主人公、青柳。
社会に渦巻く陰謀と、警察の魔の手からひたすら逃げる。
犯人も動機も分かって事件は無事解決、晴れて世間に冤罪を認められてめでたしめでたしーーー
残念ながら、そんなエンディングが待っているわけではなさそうなことが早々に分かる。
一体何が起きたのか、逃亡の果てに何が待っているのか、ハラハラしながら青柳の逃亡劇を見守ることになる。
過去の回想と現在の逃亡が織り交ぜて描かれ、時に内容がリンクし、過去の縁が今に繋がる。
巨大な権力に対し、個人の小さなつながりと信頼を武器にどう戦うかが、時には「もう過去には戻れない」という哀愁を伴って描か -
Posted by ブクログ
ネタバレ「4Q」の章のアメフトの描写の迫力。ボールを持って走って当たって倒されてヘルメットが地面に擦れて砂埃が立つ。体験したことがない世界を想像する。
倫理の教師岩崎が言う。「負けるのはわかっていて、それでもあなたの意志で毎朝タイヤを押しているなら、それを自由と呼ぶんじゃないかしら?自由に生きるってことなんじゃないかしら?」
そしてアリも0-66で負けてるゲームの最後のハドルで言う。「いいか、最後まで戦うぞ。試合に負けて、自分にも負けたら、試合の後もずっと負けるんだよ。何日も何日も、どこに居てもずっと負ける。教室に居ても、ゲーセンに居ても、ケンタに居ても、家に居ても、ずっと負ける。だから最後まで戦 -
Posted by ブクログ
「センス・オブ・ワンダー」=「神秘さや不思議さに目をみはる感性」
読んでいて心の奥まで響く作品。
心の中に広がる自然の大きさに感動する。大人になり見えなくなっていたこの感覚。自然を愛する生物学者の紡ぐ詩的表現は細かい描写を用いずとも直線的に心をつかむ。
何に魅せられたのかは読み進むうちに明らかになった。知ることは感じることの半分も重要じゃない。
一 子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生みだす種子をはぐくむ肥沃な土壌です。美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたびよびさまされると、次は