小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
「あの本読みました?」で紹介されていて気になって購入。確かに未知の読書体験だった。
①飛べない雄蜂の嘘
②落ちない魔球と鳥
③名のない毒液と花
④笑わない少女の死
⑤眠らない刑事と犬
⑥消えない硝子の星
の順に読んだけど、この順でよかったと思った。
章によって同じ出来事を別の角度から別の人物の視点から見ることになるのでもし違う順で読んでいたらまた全く違った感じ方になったかな?と思う。
誰かのどこかの人生のうちの奇跡の一瞬に自分も同じように体験できたみたいに感じて、話がたとえハッピーエンドでなくても主人公たちの人生にそれぞれ希望を持った形でひとつひとつ読み終えることができた。
何年後かに今度は別 -
Posted by ブクログ
ネタバレ単行本で買うことは滅多にないけれど、どうしても読みたかったので古本で購入。
題名はもちろん、装丁も意味がちゃんと意味が込められているのだなと実感しました。
黒の裏が金そして星。その意味に気づくことができただけで単行本を買った価値があったと思いました。
フィクションとノンフィクションの二部構成。
完全に違う話のはずなのに、ノンフィクションに所々フィクションの出来事が散りばめられているのは、(メタ的には読者に気づきを与えるためだろうが)主人公暁が世間に気づかれたい、そして手が差し延べられることを祈っているのかなと思いました。
"世の中をよくしたいんじゃない。弱者を救済したいんじゃない -
Posted by ブクログ
ネタバレフォロワーさんがおすすめしておられるのを見て手に取りました。曰く、主人公が私のイメージということで、どんなキャラクターなんだろうとドキドキしながら読んだらまず容姿が「ちょっぴり(?)太め」ということで「こ、この子が私のイメージ!??!!」と実はちょっとショックを受けてしまったことを告白します。実際アンちゃんより私のが体重はあるので「57キロってそんなに太いか?」「そんなに指ぷくぷくするか?」と作者の方は痩せておられるんじゃないかとか、デブに対する解像度を疑ってしまった。申し訳ない。でも日本の若い女の子は細い人が多いから、18歳のアンちゃんにとってはコンプレックスになりうるのも頷けるかも。読み進
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11歳の白人少年マシューが寄宿学校から自宅の農場へ戻ってくると、家のまわりの柵が以前の2倍の高さになっていた。このところ、白人に〈マウマウ〉と呼ばれる、白人移住者から土地を奪還しようとするキクユ族の武装集団が活動を激化させ、白人の経営する農場に侵入して破壊行為をしたり、農場で働くキクユ族に宣誓を強いて〈マウマウ〉に加入させたりしていたせいだ。兄弟同様に育った黒人ムゴは、台所で下働きをしている。ムゴは、マシューに頼みこまれて嘘をつき、結果自分が叱られるという目に合うことも。そんなふたりが住む地域にも、マウマウが訪れ、密かに黒人たちを支配下におさめ始める。同じころ、寄宿学校に転入してきた父親が警
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俺たちの箱根駅伝以来の池井戸潤作品。ブティックというと洋服を扱うお店というイメージしかなかったので、これまでと毛色が違った池井戸作品なのかと思ったが、M&Aアドバイザーを専門とする会社のことだった。
一流銀行を理不尽な理由で辞めた雨宮秋都が、少数精鋭のM&Aブティックのランパス東京に入社することになる。
秋都がランパス東京と出会い、入社するまでの経緯も面白く、入社が決まった時はなんだか自分も嬉しくなってしまった。
入社してからも様々な案件に取り組み、成長していく様子が描かれている。
金融の専門用語は難しくて、理解できないところも結構あるが、人間ドラマとしても充分成り立っているの -
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【作品に感じた色】
青春はどどめ色…
「下・先生と遺書」を読んでいたら、藤井風の『青春病』の歌詞がなぜか頭に浮かんできた。
その曲では、青春のことを「どどめ色(痣のような色)」と表現しているのだが、先生とKの過ごした学生時代がその色に重なってみえた。
【感想】
『こころ』という作品を知ったのは、高校の夏。
現代文の夏休みの課題で、1冊通しで読む必要があったからだ。
そしてこの本は、陰鬱な作品として、私の心に強烈な印象を残した。だが、印象がどんなに強烈であっても、作品を深く理解できたわけではなかった。
当時の私には、裏切り、三角関係、自殺といった衝撃的な出来事、つまり表面的な部分しか理解で -
Posted by ブクログ
このお話を読んだのは何年前だろう。もう優に10年ぐらいは経っているのかもしれない。
そのせいでキャラクターの名前や、展開までもが朧げだ。それでもこの話の醸し出す空気感は今でも忘れられないままで、私が数冊本を選べと言われたらこれが出てくるだろう。
それぐらい当時の私にも、今の私にも強烈な印象を残している。
まず特色として感じたのは、主人公および世界が、正常を持ち合わせていないことだ。
よくある物語では、正常の中の異常が書かれる。
つまり、異常な出来事は異常として書かれる。
「そんなのおかしい!」みたいなことを、誰かは言ってくれる。
この物語ではそんな救済はほとんどない。
主人公たちがおかしいこ
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