ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 宮廷神官物語 十(角川文庫版)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    やってくれるね〜苑遊!
    これは最後から何番目の切り札だろう。
    しかし、天青に向けた言葉の刃は苑遊にしては大人気ないほどに容赦がなかったな。まるで慟哭のよう…
    それにつけても、どんな心理状態でも頑張る鷄冠はやはり、すごい!!
    そして曹鉄はやはり、鷄冠に取って(白)馬に乗った王子様だな!

    0
    2026年09月23日
  • ロビンソン・クルーソー

    Posted by ブクログ

    300年前の作品と知り、驚きました。無人島での生活の様子がとても具体的に描かれていて、当時の作品とは思えないほどリアルに感じられました。主人公もだが、フライデーが望んで地に定住した後幸せに暮らせていたら良いなと思いました。

    0
    2026年09月23日
  • はじまりのスープ、夏ゼリー

    Posted by ブクログ

    中森百合(リリー)は両親の離婚で、母に選ばれなかったことをずっと引きずって生きている(読んでいると少しずつ感じる)。妹は母に似て美しく、勉強もできて、地域のいい会社で働いている。中森は定職につかず、バイトや調理コンテストの賞金で食いつないでいる。中森は相手を考えた料理を作るし、目の前の関わっている人とはしっかり付き合えるのに、いつも一歩引くし、仕事などの関わりが切れると相手が会いたいと思っているのに自信なく、会いに行けない。そんなリリーが色んな人と関わりながら料理を作り、少しずつ自己肯定感を取り返していくお話。ちょこちょこ登場する料理やゼリーがとてもおいしそうで、鶏肉のトマト煮を作ろうと久しぶりに手羽元買ったのに、醤油で煮てしまった…。
    大家のばあさんとの軽妙で遠慮のない会話や、妹に嫉妬めいた劣等感を感じながらも大切に思い、気持ちが繋がっていくところが、心がホワホワと暖かくなって、読んで気持ちの良い本です。
    読めれば小学生でも大丈夫ですが、主人公が考えていることなどは経験値が必要な内容なので、中学校くらいから。ゼリーの美味しそうな感じは小学生にも惹かれると思います。

    0
    2026年09月23日
  • 缶チューハイとベビーカー

    Posted by ブクログ

    酒場ライターのパリッコ氏にも娘が誕生して、
    それをネタにエッセイを書くか迷ったそうです。

    そりゃあ娘さんがモノゴコロついてから「何コレ?」と思われてたら嫌だろうしな。躊躇してしまう
    でしょうね。

    しかしそこは酒飲みライターです。

    子育てと飲酒にまつわるエピソードであれば、
    あくまで主役は自分自身であると割り切って、
    「子育て時に空いた時間を使ったお酒の楽しみ方」
    に絞っています。

    子育てと言っても禁酒するわけではないです。

    そうではなく「こんなお酒の楽しみ方もあるよ」と、
    相変わらず酒飲みたちの背中を押してくれる
    心強い一冊です。

    0
    2026年09月23日
  • 花菱夫妻の退魔帖 七

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これまで鈴子さんに執着してきた鴻夫人が殺され、問題は解決…と思いきや、明石の君を巡る謎は、まだまだ尾を引きそうです。

    そして、孝冬さんの兄の恋人・薗部らく淡路島で鴻夫人と会っていた情報も。果たして彼女は事件に関係しているのか。

    そして、どうやら鈴子さんのルーツは淡路島にあるらしいのです。

    最近では「お祓い」を強制される花菱夫妻。刑事からは「木枯らしとともに現れる老婆の霊」を、宮内省の穂積からは「妹に恋する老人の霊」などを始末するよう頼まれます。

    すっかり上流階級のゴーストバスターズとして使われているなあ…。と、思ったら、しかし孝冬さんもタダでは動きません。

    相手から有益な情報を引き出したりもしています。鈴子さんなんて、穂積を論破してやり込めてしまいますし。

    まだ新婚ですが、二人とも 本当に息のあったご様子。最初の出会いは最悪だったというのに…。

    そして毎回、鈴子さんと孝冬さんのお召し物もすてきで読むのが楽しみです。冬なので別珍に雪華紋のコートに、半襟も雪。帯留めとタイピンのリンクコーデもすてき。

    0
    2026年09月23日
  • 夜に星を放つ

    Posted by ブクログ

    短編そんなに好きじゃなかったんけど、よかったぁ。
    真夜中のアボガドは最後泣けちゃった。
    どのお話もよかった。単純にハッピーエンド!って感じなないのもいい。

    0
    2026年09月23日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

    Posted by ブクログ

    金原ひとみさん、どうしてこんな文章を書けるのだろう。ただ圧倒された。自分の中の複雑な感情が言語化されて浄化されていく感じがした。私は友梨奈のように行動はできない。でも少しでも彼女のような強さを持てたらなと思った。

    0
    2026年09月23日
  • 密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック

    Posted by ブクログ

    読みやすいし、トリックが面白い!!
    登場人物を語呂合わせで分かるようにしてくれてるのはとてもいい。この部分は読みやすさに結構影響してくる。
    密室をつくりきると無罪。っていうのは物語内で進行形でつくられた密室には影響はしないが、そこを作り上げるまでの過程に大きく影響を与えてる感じ。登場人物の価値観とかに。
    登場人物同士の掛け合いも良かったね。

    0
    2026年09月23日
  • 【電子限定SSつき】ものがたり洋菓子店 月と私 よっつの嘘

    Posted by ブクログ

    たはぁ〜〜〜甘酸っぺぇ!!これよ、これ!!
    色んな人の恋模様や友情、愛情が描かれていて…ほわほわ温かい気持ちになるね(*^^*)

    それぞれの話数タイトルが段々長くなってる気がする。より美味しそうな表現にしたくて野村美月先生の筆が乗るのかな笑

    0
    2026年09月23日
  • ドミノ

    Posted by ブクログ

    まさにドミノ! 小説の構造美を楽しむ一冊!

    いつも本を読みながらメモをとるんだけど、この小説の後半は全くとれなかった!
    目まぐるしく変わるシーンと、前半で広げきった風呂敷が後半ものの見事に畳まれていく物語を、その興奮を止めぬまま読みたい!と思ったから。アクション映画のようなリズムで切り替わる場面のスピード感を落とさないまま、最後まで走りきれた。最高。

    物語の舞台は、東京駅周辺。
    ノルマに追われる生命保険会社の営業マン、ミュージカルのオーディションに挑む子役と嫌なライバルの母親、元カノの恐怖から逃げ回る遊び人とそのいとこ、
    映画館でアンフェアな推理ゲームに挑むミステリ研究部、海外から来日中の映画監督とそのペット、句会のために筑波からやってきたおじいちゃん俳人と、そのメンバーの警視庁OBなど、総勢27人と1匹がメインキャラクター。

    もうこの時点でカオスでお腹いっぱいなんだけど、このそれぞれをキャラ立てして個性強く描いてくれてるから、全然、登場人物がわからなくならない。
    さすがすぎる。恩田陸さんの手腕が恐ろしい。

    誰かのふとした振る舞いが、見知らぬ誰かのピンチを救ったり、絶体絶命の爆弾騒動を引き起こしたりする。

    複雑に絡み合った糸が、たった一つの結び目を引っ張った瞬間にスルスルと解けていく快感。映画だと受け身すぎるから、やっぱり小説という媒体でしか味わえないと思う。

    そしてドミノが雪崩のように倒れていく様は、想像の何倍もハチャメチャだった。荒くれ者が作ったピタゴラスイッチみたい。

    読後は自分の日常すらも「今、僕がここで靴紐を結んだことで、バタフライエフェクト的に世界のどこかで誰かの運命のドミノが倒れたのでは?」と、思えてくる。

    0
    2026年09月23日
  • 成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    表紙とタイトル、最初の一文でこの本は買いたいと思い、文庫本になってから購入。
    新幹線の中で一気に読んでしまった。
    青春のわけわからない、理由なんて大人に分からないような、それでも妙に納得させられてしまう成瀬の行動にワクワクしながら読みました。
    成瀬を中心に、色々な登場人物の立場で成瀬との関わりを描かれているけど、中学生、高校生の時に一度は感じたことがあるような心情が、懐かしくもある。
    膳所駅とか大津市とか、実際の舞台がモデルの小説はその場所に行ってみたいとか、もっと知りたいと思う仕掛けなんかもある。キャラ立ちならぬ、舞台立ちともいうように、この場所をもっと知りたい度思ってしまう。

    0
    2026年09月23日
  • 楊令伝 二 辺烽の章

    Posted by ブクログ

    想像以上に数が多い方臘の信者。
    北と南で国を揺るがす動乱、面白くなってきた。

    登場人物が多く複雑なのに奥が深い。この作者は場面の切り替えが上手く語り手を変えていく手法が素晴らしい。

    0
    2026年09月23日
  • 方舟

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    評価が高いのは知っていたが普段ミステリーはあまり読まないこともあって中々手を出せずにいたが読んで良かった。
    最後に驚く結末があるのだろうと色々考えながら読んでいたが、いい意味で期待を裏切られた。

    残された者の絶望感を考えると恐ろしくなる

    0
    2026年09月23日
  • カラマーゾフの兄弟 2

    Posted by ブクログ

    せっかく2回目なので、(途中からではあるが)江川訳で。プロとコントラは新潮原版で読んだので割愛。
    イワンの一人称が違ったり、アリョーシャが若干砕けた感じなのがおもしろい。

    ゾシマ兄の話と、一本のネギ以降の勢いが凄まじい。
    従者への愛、自殺者への愛…がこの後の話に繋がっていくのか。初読の記憶が無い。
    悲しくて頭がモヤがかる感じとか、嫌だったことを何度も脳内再生して自分を傷つけるとか、内面描写が上手すぎる。

    しかし長老の死を乗り越えたアリョーシャは「不屈の闘士」なんだよな、天使が成るものではないような。二部が現世に存在しないのが辛い。

    0
    2026年09月23日
  • カラマーゾフの兄弟(上)

    Posted by ブクログ

    15年ぶり?ぐらいに再読
    こんなにエンタメだったっけ!?
    当時は四大長編の最後に息切れぎみに読んだ(直前に読んだ悪霊が濃すぎて)からあまり覚えてなかったけど、各章に盛り上がりシーンがあってアツかった
    伏線?ブーメラン?みたいなものも多分に盛り込まれてるんだな
    プロとコントラのイワンの苦しみも分かる、どうしたらいいんだろうね
    随所に二部の匂わせがあって読めないことが苦しい

    0
    2026年09月23日
  • サツ飯 刑事も黙るしみしみカツ丼

    Posted by ブクログ

    社内報の編集制作をしているPR会社パラソルに勤めて8年の桜花(さくらはな)次は県警内部広報誌「桜花(おうか)」の担当になる。警察のことなど何も知らないのにと訴えるが担当するのは「サツ飯!拝見」のタイトルで警察の方々が食べているお昼ご飯を紹介する息抜きコーナーだった。その他のページは職員の寄稿だという。取材先も広報課の方が決めてくれている。蕎麦屋のカツ丼、機動隊ののり弁、喫茶店のナポリタン、警察学校のからあげ、自衛隊と作るカレーライス。花の成長物語なのかと思っていたが、警察組織の紹介みたい。食べ物の描写はさすがで読んでいるとお腹が空きます。

    0
    2026年09月23日
  • 汝、星のごとく【電子限定特典付き】

    Posted by ブクログ

    本当に感動した。めっちゃ泣いた!改め自分の勝手な価値観があることが分かったし特にラストの20ページはほんとにずっと泣いてた。夕星見てみたい!星を編むを今読んでるけどまた泣いてる!!

    0
    2026年09月23日
  • 浮遊霊ブラジル

    Posted by ブクログ

    とにかく独特の世界観とユーモア。面白すぎる読書体験。おそらく著者の作品らしいものではないかもしれないが、うどん屋のジェンダー、またはコルネさん良すぎる。主人公もコルネさんもリアルみがありすぎる。
    また、地獄も現世の延長線にファンタジーが組み込まれていて無駄になんかありそうなのが面白かった。他の作品も読んでみたい。

    0
    2026年09月23日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    早見先生の本は“アルプス席の母““店長がバカすぎて“を読んだことがある。その2作品とは全く毛色の違う内容、なかなか読み進めるのがしんどい話だけど読んで良かった。

    0
    2026年09月23日
  • 死体は語りだす 法医学医が読み解く「死者からのメッセージ」

    Posted by ブクログ

    面白かった。死を扱うノンフィクション(多少ぼかされてはいるが)である以上、ニコニコしながら読むような本ではないけれど、著者の「ユーモアを持って死を見つめること」というスタンスがこの本を読みやすく面白いものにしていると思う。

    DNA検査が思ったよりもずっと最近の技術であること、
    死体が腐敗していく過程で体の中で起こること、
    虫が法医学の世界では大いなるヒントを与えてくれること、
    そして、人は思ったより簡単には死なないし、思ってもないようなことで死ぬのだということ。
    知らないことを、プロが、誰にでもわかる言葉でユーモアを交えて解説してくれるという本は、どんな分野においてもありがたい。
    中でも法医学の分野は(アンナチュラルの影響もあり)どうしても興味をそそられる。

    著者の次作以降の作品も早く翻訳されて欲しい。

    0
    2026年09月23日