あらすじ
失踪した公安警察官を追って、鑓水、修司、相馬の三人が辿り着いたのは瀬戸内海の離島だった。山頂に高射砲台跡の残る因習の島。そこでは、渋谷で老人が絶命した瞬間から、誰もが思いもよらないかたちで大きな歯車が回り始めていた。誰が敵で誰が味方なのか。あの日、この島で何が起こったのか。穏やかな島の営みの裏に隠された巧妙なトリックを暴いた時、あまりに痛ましい真実の扉が開かれる。――君は君で、僕は僕で、最善を尽くさなければならない。すべての思いを引き受け、鑓水たちは力を尽くして巨大な敵に立ち向かう。『犯罪者』『幻夏』(日本推理作家協会賞候補作)に続く待望の1800枚巨編!
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Posted by ブクログ
2017年初版。「犯罪者」「幻夏」と読みました。2冊とも社会派ミステリーで素晴らしい作品でした。それを上回るのが、この作品だと思います。約1,000ページに及ぶ作品。戦争の愚かさ・惨さ、報道のあるべき姿を著者の場面描写や人物の心理描写で表現されています。心にドンと来ます。第4弾、出してもらえないかなあ。
Posted by ブクログ
島の人たちが団結して脱出させてくれるところアツかった。何かできるのは火が小さいうちだけで、大きくなってしまえばなす術はない。正光の意思が人々を繋いで、犠牲を出さずに済んでよかったと思う。
Posted by ブクログ
単なる絶命寸前の老人の奇行、これが多くのドラマを含んでいるなんて信じられなかった。読み始めはどのような物語になるかなんて想像すらできなかったが、いつものトリオの活躍を追っているうちに、どんどんのめり込んでいった。マスメディア、政治、戦争など大きなテーマを含んでおり、着地点も見当がつかなかった。しかし、ハッピーエンドをきれいに迎えたことで、読者はみな気持ち良い読後感であったと思う。またこの3人と本の中で出会いたい。
Posted by ブクログ
上下巻に及ぶ長編社会派ミステリー、言論、報道の自由について考えさせられる。下巻は所々涙腺が緩んだ。
曳船島編では白虎の判明が明らかになり戦時中の過去が明かされる。報道の制限から始まり偽報道の蔓延、気がつけば言いたいことも言えない世の中の悲惨さの失敗から正光達が命を賭け行動に移した理由が分かり胸が熱くなる。
真実を報道する番組のメインキャスターに清廉潔白な人気者が携ることに対し、国民のコントロールが効かなくなると邪魔と判断した人間を社会的に抹消する政治家、そこと繋がる警察。リアルでも沢山あるのかもしれないと思うし報道されたことだけを信じるのではなく、そこから一歩自分で考えて意見を持ちたいと気づかされた。
子供達の笑い声を守るため。鑓水達3人組とその周りの登場人物達みんなカッコよかった、、!
Posted by ブクログ
面白すぎた!
鑓水、修司、相馬の3人のキャラクターがあまりにも魅力的。つい笑ってしまうシーンが多い。
ストーリーも複雑ながらも常に先が気になって、特に下巻は一気読みしてしまった。
3人の老人含む島民の人情には涙が出たし、決してまた戦争を起こしてはいけないと改めて思った。
あの時代を生きた人から直接話を聞くことができた最後の世代である自負がある。物語としての楽しさ、面白さがあるだけでなく、社会へのメッセージとして大きな意味を持つ偉大な作品だと思う。
Posted by ブクログ
(上下巻とも感想内容は同じ)
本書は<鑓水、修司、相馬>が活躍する3部作の最後のシリーズ。前2作品は既読。このシリーズのこの3人組(!?)が大好きで、シリーズ最後のこれを読んでしまったらあとがなくなる、それは寂しすぎる!! との思いから、読むのを先延ばしにしまくってきた本。最近作者の本を調べたら、この後に数冊新作が出ていて、そちらの方も評判は上々だったので、だったらこの本を安心して読める…と、読むことにした。
いや~、相変わらずすばらしかった。
本書では3人組のうち鑓水に焦点が当たっているのも、鑓水をいちばんのお気に入りにしている私にはうれしい内容になっていた。が、先の戦争=太平洋戦争を絡めているだけに、あの軽薄っぽい鑓水が実は…とシリアス度全快。
そうなんだ、鑓水はクオーターだったんだ。と、これまでの内容と合わせて鑓水のキャラクターに妙に説得力があった。
抜群のストーリーテリングは流石としかいいようがない。謎の提示の仕方も丁寧。そして上巻から下巻への超ロングパスも奇麗にきっちりと回収されている。
巻末の参考文献の量を見て、まあ、絶句しました。半端ない覚悟でこの作品に望まれた太田愛さんの心意気をそこに見た思いです。
いつかぜったいに再読間違いなしの本書と言い切れます。
鑓水たちにはまたいつかお目にかかりたいものですが、いかがでしょうか、太田さん。
ネットで調べてみたら、戦後の渋谷にたしかに存在していたんですね、ひばり号。写真が上がっていました。
◆私の覚書◆
下巻
p42
死んだ仲間の時間は若いままで止まってる。生き残った人間は歳を取って、仕事や家庭を持って、白髪ができて、お祖父ちゃんと呼ばれるようになって。あの老人たちが死んだ仲間と一緒に歌える歌は軍歌だけなんだと思うと、あれもひとつの鎮魂の形なんだと思えるようになった。
p44
海軍将校だった鑓水の祖父は、時枝や正光、白虎、松林たちと戦ったのだと思った。正光秀雄が生きた時代は、鑓水にとって教科書の中の歴史ではなく、祖母を通して直接鑓水の現在に繋がっているのだ。
p451
そもそも言論の自由ってのは、為政者の側が国民に保障するものであって、あちら様が振り回すもんじゃないでしょうが。
===データベース===
生放送に映った不審死と公安警察官失踪の真相とは?感動のサスペンス巨編!
白昼、老人が渋谷のスクランブル交差点で何もない空を指さして絶命した。正光秀雄96歳。死の間際、正光はあの空に何を見ていたのか。それを突き止めれば一千万円の報酬を支払う。興信所を営む鑓水と修司のもとに不可解な依頼が舞い込む。そして老人が死んだ同じ日、ひとりの公安警察官が忽然と姿を消した。その捜索を極秘裏に命じられる停職中の刑事・相馬。廃屋に残された夥しい血痕、老人のポケットから見つかった大手テレビ局社長の名刺、遠い過去から届いた一枚の葉書、そして闇の中の孔雀……。二つの事件がひとつに結ばれた先には、社会を一変させる犯罪が仕組まれていた!? 鑓水、修司、相馬の三人が最大の謎に挑む。感動のクライムサスペンス巨編!
Posted by ブクログ
ものすごく重く現代人が見なくてはいけない話だと思った。
最初はただのミステリーで結末がどうなるのかに注目していたが、物語の確信は現代の報道についての啓蒙と実際にあった事実を元にした警告だった。
平和ボケしていて、まさかそんな、と思うようなことが80年前当たり前に行われていて言論の自由を奪われ戦争に駆り出されていたことを思うと、情報の大事さや、現在の戦争をしている国でも同じようなことが起こっているのだろうと思わざるを得ない。
特に情勢が不安定な現代、メディアの情報操作について改めてきちんと目を見張っておかないとまた悲劇が繰り返されるという恐怖も感じた。
そんな警告を訴えながらも物語としても引き込まれ、最後まで飽きずに読み進められる文才は本当に素晴らしいと思う。
Posted by ブクログ
天上の葦、上下巻読み終わったのでまとめて感想を。
老人がスクランブル交差点で天を指差して死亡ふるという印象的なシーンから始まり、終わりまでずっと物語に引きつけられた。おなじみの3人が公安に追われることになり、犯罪者、幻夏以上に緊迫した状態が続く。
そして、何よりも印象に残ったのは戦争描写。今まで色々と本を読んだりドラマや映画を見たりしてきたが、1番戦時下の状況がリアルで、夢にまで出てきて途中で読むのを休憩したほどだった。今回のテーマは報道であり、国から報道が規制されることの危機感、危険性を真っ向から取り上げている。戦時中に徐々に報道の自由が失われていった過程と、国からの発表を信じて亡くなっていった人たちの悲哀が凄まじい。第二部のここ、読むのきつかった。SNSが発達した今、そんなことは起こり得ないと思っていたけれど、メジャーな報道機関は簡単に抑えられてしまうのかも。そして個々で発信をしている人たちは、デマにも流されやすい。世論を動かすことなどやろうと思えば簡単にできてしまうのではという恐ろしさを感じる。小さな火のうちに消さなければ何もできなくなってしまうという言葉が何回も出てきているが、国民一人一人が自分たちの暮らしのためにその意識をもっていかないと恐ろしい状況を招きかねないことの警告のように感じる。
交差点で亡くなった正光や、曳舟島の老人たちが必死で守ろうとしたもの、これは戦争を経験していない私たち世代も絶対に守っていかなければならないものだと思う。
Posted by ブクログ
読み終わった時の衝撃が全然抜けない、放心状態
登場人物たちのもつ戦時中の後悔、無力感、絶望に真綿で首を絞められたかのような苦しさを感じたし、偶然3月10日付近から読み始めたこともあり、深く感情移入してしまった
そこからの逆転劇は爽快で一気に読んでしまった
読み終わるのにとても体力がいるのは確かだけど、間違いなく傑作だと思う
深夜の凍結臨、黄昏時の流木が散らばる河原、高射砲のある小島など印象的な情景がシリーズを通して多くイメージすることが楽しかった
また3人の活躍を見たい
Posted by ブクログ
失踪した公安警察官の山波を追って、相馬、鑓水、修司の3人は瀬戸内海の曳舟島へ。その島には、渋谷の交差点で天を指差しながら、絶命した正光の過去を知る「白狐」と呼ばれる人物の手がかりが。彼は一体誰で、正光は亡くなる寸前、何を指差していたのか…。
相馬、鑓水、修司の3人組、3部作の最終作。
死に際に天を指差した老人、失踪した公安警察官、政治家とマスメディアの関係、正光の過去を知る「白狐」、様々な点が結ばれて1つの大きな事件の全貌が明らかになった。
今回もどんどんどんどん話が深まり、絶対、上手く事が運ぶと思うんだけど、ヒヤヒヤドキドキしながら、物語の展開を楽しんだ。
ここ最近、戦争の話を多く読むが、毎回その描写が辛くて酷い。争いの一番の犠牲者は子どもたちなんだと改めて思った。
そして、「表現の自由、言論の自由」とマスコミについて、考えさせられた。
これで3人ともお別れかと思うと寂しくて、寂しくて。また、この3人(プラス四郎)の作品に出会いたい!
Posted by ブクログ
時代を超えたストーリーのスケールの大きさと息を呑むスピーディな展開に圧倒されました。
そして、最後には不覚にも涙してしまいました。
今回も三人組大活躍でした。お疲れ様でしたと言ってあげたいです。
権力の恐ろしさを知ることも出来る素晴らしい作品でした。
次回作が待ち遠しいです!
Posted by ブクログ
事件を大きなジグソーパズルとして、ばら撒かれた謎は小さなピースで、ひとつずつ読んでいって形にしていく感じ。
いやまぁ、ミステリーとはそういうものなのでしょうけど、この3部作はどれもそのピースが細かいし、パズルは大きくて難しい。
そんな風に思えました。
特に今作は、舞台も田舎の小島へ移動するし、戦争や報道の在り方など、読んでいて一番しんどかったかもしれない。
綿密に練られた事件、謎、全て回収されていく後半は、鮮やかでお見事以外の言葉が見つりません。
読んでいる間の充実感。
物語の満足感。
読み終わってしまった喪失感。
もう、全て味わえました。
どれも少しずつ毛色の違う3部作。
はー面白かった。
Posted by ブクログ
やっぱり登場人物は多いほど良い。
そしてたくさんの登場人物のキャラクターをしっかり引き立たせて、物語に活かしてる。
もう続編ないのかなあ。ずっとこの3人(と1匹)と謎を追っていきたいという気持ちもありつつ、物語が緻密で伏線も丁寧に張られているからそう何冊も出せないよな…という気持ち
Posted by ブクログ
一気に読み終えた。 太平洋戦争での情報規制をテーマにした重い内容でありながら、登場人物達の朗らかさや健全さがクッションになり、目が離せなかった。
瀬戸内ののんびりした島と喧噪に溢れた東京、どちらの描写もあるのも、また良い。 作者は、物語中にこのギャップわ散りばめて読みやすくしてくれているように思う。
メディアやマスコミの発表している事は本当なのか、大きな権力に操作されている事もしばしば。
情報に振り回されず、自身の信念を貫く事の大切さ。
作者からの警告を見過ごしてはいけない。
Posted by ブクログ
傑作。過去二作と比しても圧倒的な面白さ。
正光の不可解な死の理由が戦中のプロパガンダにあった事が強い説得力を持って明かされる。日本人にとっての戦争が如何なるものだったかが、様々な登場人物の過去を回顧していく中で詳らかになるが、特に勝利のエピソードは落涙なしには読めない。
鑓水、相馬、修司のバランスも変わらずに良く、島から脱走する場面等、エンタメ作品としても楽しめる。
次回作も期待したい。
Posted by ブクログ
鑓水たちが渡った曳舟島には戦争の遺物である高射砲台跡があった。そしてそれはこの島のどこへいっても見えるのだった。
──闘えるのは火が小さなうちだけです。
戦中を生きてきた島の老人たちは砲台跡を目にする度に七十年以上も自分の罪や後悔と向き合ってきたのだろうか……
「これは、あんたのためでも立住さんのためでもない。今度こそ、せんといかんことをしようと決めたんじゃ」
戦中を生きた 喜重、松林、勝利 、正光。そしてその時代を知らない鑓水、相馬、修司 、山波。
目的も立場も違ったが、彼らは世代を超えて同じものを守り抜いた──。
いつの時代も小さな火はすぐ側にある。できることならそれに気づける自分でありたいけれど 果たして声を上げられるのか…。
下巻も面白かった。 鑓水たちの島からの脱出劇。公安相手に痛快だった。
その後の第三部はイッキ読み必至。
どこまでも汚い公安はいっそドラマチックだ。
読後感も良かった。
とても内容の濃い本でした。
Posted by ブクログ
警察官(半田)が警察官(山波)を追って警察官(相馬)がそれを追って、それをまた警察が追うという。島の人も困惑しただろうなあ。
複雑な長編だったが、全体から読者に訴える、無自覚なうちに支配されることへの危機感を受け取った。
Posted by ブクログ
太田さんの3人組ラスト!鑓水1番好きだからとても楽しかった。
戦時中こんなことがあったんだなと。私が当事者だったら、国が大丈夫って言ってるし、みんな残るし、みたいな正常性バイアスで逃げれないだろうな。
現在のメディアにいたとしても長いものに巻かれて動けない側だと思うから、ちゃんといけないことはいけないしこれは違うってわかってて動いてくれる人たちほんとかっこいいし尊敬する。
鑓水が適当なこと言いながら適当な態度で、ちゃんと修司や他の人のこと守ってあげてるのがかっこいいー!
最終章めちゃくちゃ泣けた。
Posted by ブクログ
プロローグ
太田愛氏の3部作を読み終えるとそこは福井だった
達成感と喪失感とが綯い交ぜになった感情に
この福井という地は寒すぎた
マフラーを締め直すと、灯りのついた駅を後にした
本章
『天上の葦 下』3人が紡いだ軌跡に★5
いゃ〰熱かった!
熱過ぎた!
謎多き曳舟島での衝撃の真相と鬼気迫る脱出
そして鑓水たちと公安との最後の攻防
太田愛氏、読ませるな〰まったくー
好きになっちゃうよー
正光が指さしていた真相が判明した時
渋谷スクランブル交差点の景色が一変する
そこには、確かに戦後復興間もない渋谷があった!
子供らには自由がある
思ったことを口に出して話す自由!
悲しい時に声を上げて泣く自由!
東横百貨店から伸びるオレンジ色と黄色に塗られた
流線型のロープウェイ!
あの時、その幸せに充ちた子供たちの小躍りを見て
正光と喜重は、誓ったのだ
これを絶やしてはいけないと!
主要な3人と正光、そして曳舟島の人たちとの
想いは、戦後、視えない糸によって繋がって
いたのかもしれない
エピローグ
レビューを書き終えると、そこは富山だった
何故、金沢を通り越して富山だったのかは
神のみぞ知るといったところか!?
とはいえ、来月は金沢に来るのだが、、、
更には、どんちゃんのオ・モ・テ・ナ・シが
ないのには、甚だ閉口せざる負えない(^o^;)
日本人の心は、何処に行ってしまったのだろうか!?
身も心も寂しくて寒い私は、街の灯火に向かって
涙目で彷徨った(¯―¯٥)
完
Posted by ブクログ
上下あわせて800pの大作ではあるが、まさしくの一気読み。脚本家のせいか映像が浮かんでくるような作風。もっと知名度があってもよいと思う。大きな賞も取っていないし、小説そのものの映画化も無いみたいで、そこそこ本を読んでいる自分も最近まで知らなかったのが残念。
本作がこのミス18位というのは、自分にとっては「謎」でしかない。
Posted by ブクログ
読み応え十分。重いテーマでメッセージ性が強く、考えさせられる問題提起もありながら、スピーディーな展開。面白いという表現で良いのか、語彙力がなく上手く表せないですが、どんな展開になるのかワクワクしながら読み進めました。
下巻は凄い。上手く行きそうで上手く行かない、でもそれは想定の範囲内であったり、二転三転。
結末をどう締めくくるのかが難しいと思ったけれど、この結末は良かったと思います。
何でもありではないけれど、思ったことを誰にも言えない窮屈な世界は駄目だと思いました。人間は恐ろしい。
Posted by ブクログ
第3弾 下巻!
言論統制の時代か…
「国家総動員法」
太平洋戦争下では、言論、出版、集会、結社などに関する自由が大きく制限され、政府による報道規制や言論統制が実施された。
「大本営発表」に見られるように、政府は虚偽の情報発信を行い、言論統制と結びついた。
島に住んでいる老人たちの過去、戦時中の話は、なんか辛い。負けてるのに勝ってそうな報道するわ。
疎開もあまり進めず焼夷弾は、簡単に処理できるとか…
で、実際に空襲になって傷付くのは庶民。
今の時代にないわ!って切り捨てられるのか…
私のような最下層の者からは、想像もつかないところで、徐々に…
そういうのを危惧して、こんな作品書いたんかな?
歪められようとした事実を防ぐために(借金を返す為という説もある)、行動する 鑓水、相馬、修司の3人!
公安、政治家を罠に嵌めて、何とか阻止に!
鑓水さん、ボコボコやけど…
エンタテインメントとしても楽しめた!
やっぱり、飄々としてるけど、頭の良い鑓水さんがええ感じでした〜
体力ないけどね(^◇^;)
こんな人に憧れるけど、飄々とは出来ても頭が…_| ̄|○
「曳舟島の老人たちから聞きました。まるで空気が薄くなるように自由がなくなっていったあの時代のことを。着たいものを着る自由、食べたいものを食べる自由、読みたいものを読む自由。気づいた時には誰も何も言えなくなっていた。思ったことを口にしただけで犯罪者とみなされる時代が来るとは、誰も思っていなかった。あなたも覚えているんじゃありませんか?少しずつ自由がなくなっていった時代のことを」
(本文より)
こういう時代に戻らないように、少しでも力になりたいね!
Posted by ブクログ
太田愛さんの作品は『犯罪者』『幻夏』に次いで3作目。個人的には前2作の疾走感、まるで映像作品を観ているかのような追いつ追われつの駆引きのほうが好みではあったものの、太田さんならではの社会性は今作品も負けず劣らず、寧ろより一層の恐ろしさを持して我々に警鐘を突き付けてくる。
どんな時代の報道の中にも進んで権力にすり寄る者たちがいる。自らの下劣さを処世術や政治力と思い違いをした人々です。批判の声は、権力の名を借りた暴力によって次々とねじ伏せられていく───
マスメディアによる報道の歪曲性がなんとなく論じられる現代において、膨大な文献を用いた過去の情報統制を引き合いに、その危険性を2段も3段も深く論駁する。しかもミステリーとして読ませながら、それらをプロットしていく手腕は圧巻である。
Posted by ブクログ
1,2作目が面白かったので期待大でした。
舞台が島に移ってからは、少しテンポが悪いなぁと思ったけれど。
下巻で過去が語られ、謎がクリアになっていくにつれ、読むのを止められなくなってしまった。
戦争の悲惨さ、言論の自由の無い恐ろしさ、面白いだけでなくいろいろと考えさせられました。
公安コワイ!
Posted by ブクログ
戦争時代に何があったのか、言論統制とは、そして各々の思惑の行方が明らかになる下巻。正常バイアスの怖さ、戦争の鬱々さ、そして加速する疾走感、と気持ちがあっちこっちする。読み応えがめちゃくちゃあった。また3人の話読みたいな、あとこの世界の警察組織なんとかなれ。
Posted by ブクログ
テーマは重厚なのにハラハラしながら楽しんで読めるのがすごい。権力を持つ一部の人が作る、大きな流れに漫然と乗っていると取り返しのつかないところまで行ってしまう。そこに警鐘を鳴らす作家さん、ジャーナリストさんのメッセージをしっかり受け止めたい。オールドメディアと揶揄されるけど、責任ある立場で本来のジャーナリズムの役割を果たすメディアを信じたい。
Posted by ブクログ
やっぱりこのシリーズは満足できるなぁ。ズッシリしながらもエンタメ。それだけに多くの人に読んでほしくなる。多くの人が読める筈なだけに。このトリオも好き。続いてほしい。
Posted by ブクログ
「犯罪者」、「幻夏」と比べると一段劣るかなという印象。戦争がらみの動機深掘りが長くてやや退屈だった。書かれていること自体は納得なんだけど。初対面で邪険な対応だった島の人達とかが協力してくれる件はカタルシスあって良かった。